私は必要？

私は私が嫌い。みんな嫌い。

わたし理樹は控えめの高校生。双子の美希は真逆で人気者だ。可愛いし、モテるし、スカウトまでされた。
友達には「断ったー！だって私可愛いくないし」とかいってる。
私は美希と同じクラスなのだが、クラスでは私と仲良いフリをしている。
でも、家での私への態度は最悪だ。
昨日だって数学の難問の問題を私は頑張って解いた。
なのり美希は5分程度で終わった。私のを写したからだ。
写すのは別に構わない
写す時に「本当、理樹って地味だよね。可愛くもないし。取り柄っていったら勉強だけだもんね。凄いね」って言いながらしてくる。
本当の事だから言い返すことができない。

写し終わってから珍しく私に「これってどうやってしたの？」と聞いてきた。だから教えた。
そしたら
今日の数学の時間、
「これ解けた人いるか？」と先生が言う。
「はーい」
美希が手をあげ、いかにも自分が考えました、みたいに言うのだ。
「凄いなー！」
とみんな言う。私が解いたのに。そりゃーそうだろうな。
私はクラスの人からバカだと思われてる。天才ではないが普通だ。でも美希よりはいい方だ。
前回のテストで私は段階7
美希は段階5
なのに美希は友達に段階9とか8とか嘘をつく。
私は友達なんていないから当然聞かれない。だから美希は私の段階を良く友達に聞かれる。その時美希は「段階5なのバカでしょー理樹って」っていう。私がいないところで。

こんな事が日常茶飯事。
お父さんは単身赴任であまり家にはいなし、
お母さんは美希を廃棄するし。
それはそうだろうな。こんな可愛い娘。
それに比べて、私は地味で、そこまで賢くもなく、友達もいない。

私は邪魔な存在なのだ。永遠に。