21 / 186
第1章 ギルド入会
第十九話
しおりを挟む
ログインした先は広場の【転移門】だった。
良かった…。回線抜かれておちたからどこに出るかと思ったけど、普通に【転移門】からインできた。
視界の片隅に表示された時計の時刻は23:07。
横暴な妹に回線抜かれて強制ログアウトされた僕は、すぐにスコルさんにメールを送った。
事情を聞いたスコルさんは「それは御愁傷様です:-(」と言って許してくれた。
それにしても……。
広場を見回すと、ものすごい人でごった返していた。
視界に表示されているMAPの光点が青で埋め尽くされているほどのPCの数。
イベントのある渋谷の交差点並みに人が多い。
「これだけ多いとMAPが見えづらいな…」
僕はメニューを開いて視界MAPの設定をタップ。
PC非表示に設定を変えた。
するとMAP内に映る青い光点が一瞬にして消えて、NPCを示す緑の光点と主要施設と自動マッピングで更新解放された施設の名が印されるだけになった。
「よし」と僕は満足気に頷く。
周りは今も変わらず人で溢れているけど、こうするとMAPが見えやすくなる。
ちなみにパーティーメンバーとフレは任意操作でMAPに映るようにできる。
なかなか使い勝手のいい設定だな。
「さてアーノルドさんはどこだ?」
僕はメニューを操作しアドレス帳を開いた。
スコルさん改め、アーノルドさんのアカウントにメールを送った。
『ファントムです。いま広場にいます。いまどこにいますか?』
簡潔にメールを送った僕は、アーノルドさんの返信を待った。
ああ~!なんか緊張してきた…!もう心臓バクバクいってるよ。
そういえば今更ながらに僕は気づいてしまった…!
アーノルドさんとメールとかのやりとりはしたことはあるけど、一度も会話をしたことがない…。もちろん会ったこともないし、どうしよう…。
ヤバい逃げたくなってきた…(泣)
実は【アトランティス】のメニュー画面は現実で使用しているPC又はスマホ、タブレット等のデータを共有することができる。
通話やSNS等が使えるし、カメラ機能も付いている。
余談だけど妹の友達がこのゲームをやっていて、仮想現実世界の風景やキャラなどをスクショしてインスタとかにアップしているみたいだ。
ちなみにカメラは仮想体の目。
メニュー画面がシャッターで、レンズの役目を果たすのがアバターの目だ。
自分の視線というか視点で撮れるから、慣れれば扱いやすいと掲示板に書かれていた。
まあ、僕はインスタとかやってないからやらないけどね(笑)
僕は緊張を紛らわすために周りにいるPCの人間観察をしていると、メニュー画面を片手に写真を撮っているPCがけっこういた。
◇
「ファントムさんですか?」
「あ、はいそうですけど、もしかしてアーノルドさんですか?」
「どうも。スコルことアーノルドです。こうして直に会って話すのは初めてですね?」
「そうですね。あ、はじめまして。ファントムです」
初めて会って話すアーノルドさんは【剣士】職のター○ネーター○-800だったw
聞けばスコルさんは、チュートリアルで勧められたデフォルトキャラクター【シュワちゃん】を気に入り、自分の仮想体に決めたそうだ。
そのときついでに名前も変えたとのこと。
ターミ○ーターを演じたアーノルド・シュ○ルツェ○ッガーからとったようだ(笑)
アーノルドさんは見た目が殺人兵器でも物腰が柔らかく安心できる雰囲気をまとっていた。
外見だけで人を判断するなという良い見本だ(笑)
人見知りのコミュ障な僕が初対面でもう緊張せずに話せるということは、かなり対人スキルが高いということだ。伊達に社会人歴が長いだけじゃないな。
メールやチャットのやりとりでいい人だというのはわかっていたけど、想像以上にいい人だった。
◇
僕とアーノルドさんは広場のベンチに腰掛けて、屋台で買ったモーモービーフの串焼きを食べながら情報交換をしていた。
お互いこなしたクエストの情報を、自分の推測と感想を交えて交換していくと、同じクエストでも差が生じていることに気がついた。
例えば【迷子の捜索】
「へえ、じゃあアーノルドさんの相棒は神父だったんですね」
「そうなんですよ。個人的にはシスターが良かったんですけどね…」
「僕はシスターと一緒に下水道ダンジョン行きましたけど、ほぼシスター無双でしたよ(笑)」
「ああ、そっちもですか!こちらの神父も無双してましたよ大剣担いで」
「きっとあそこの教会は脳筋物理の神父とシスターしかいないんですよ」
「前衛職は普通に【魔法職】の相棒が良かったですけどね…」
「たしかに(苦笑)下水道狭かったから二人並んで戦えませんし、バフ使える後衛が良かったかも」
「それに他のプレイヤーが同じクエストをやってたら、狭くて戦いになりませんでしたよ。一応インスタンスダンジョンだったから他のプレイヤーと遭遇しませんでしたけど」
「最下位ランクのインスタンスダンジョンで大体1~2時間でクリアとなると、高ランクのインスタンスダンジョンは何十時間かかるんですかね?」
「長時間拘束は本当に勘弁してほしいです…。疲労とストレスで倒れますよ…」
「ところでボスのエルダーリッチはどうでした?序盤の最下位ランクのボスにしてはしぶとくなかったですか?」
「そうですね…。魔法攻撃にさえ気をつければ楽に倒せる相手でしたけど、相棒の神父がいなかったら、レベル1や2で倒すのは難しいかと」
「ソロだったら死んでましたね…」
「同じレベルの相棒でも勝つのは厳しいと思います。だからこその物理寄りの相棒だったのかもしれません」
などと話し合う僕達。
話題はやがてプレイヤーの話になった。
「アーノルドさん、あそこ見てください!名前が『キリト』でアバターが【よろず屋】ですよ」
「せめて【ぽっちゃり双剣士】で名乗ってほしかったですね、残念です。ファントムさんあちらのプレイヤーを見てください」
アーノルドさんがそっと指差した先には、【セクシー水着】姿の女性がいた…!
「ウソだろ…!?アレを課金して装備するプレイヤーがいたのか…!?」
グラビアアイドルのようなスタイルのいい女性プレイヤーは、周囲の男性プレイヤーの視線を奪っている。
タイトル通り、視線を釘付けするセクシー水着だった!
「なにを驚いているんですかファントムさん」
「だ、だってあんなエロいの課金してまで装備する人の気が知れませんよ!きっとあの人ビッチかネカマですよきっと」
「ふふ…。わかっていませんねファントムさん。それはきっと間違った考えです」
ふとももに肘をつき、祈るように合わせた両手を口元に添えて、アーノルドさんはしみじみと諭すように言った。
水着プレイヤーを見つめるアーノルドさんの瞳は、美しいモノを愛でる紳士の表情になっていた。
「このゲームはキャラの姿形を自在に変えられます。きっとあの姿は彼女が望んだ理想の姿…。ファントムさん、彼女の顔を見てください。自信に満ち溢れた顔をしているじゃないですか。きっと現実ではああいう際どい水着を着る自信がなかった。しかし仮想体を自分の思い通りに変えられることで、理想の自分に生まれ変わることができた。自分に自信が持てるようになったからこそ、あの水着を堂々と着ているんですよ」
な、なん、だと…!?
アーノルドさんの言葉に僕はショックを受けた…!
…確かにそう言われるとそんな気がする。
「さすがアーノルドさん。そこまで考えつきませんでした」
「ふっ…。ファントムさんならその内理解るようになりますよ」
さすが社会人、子供の僕とは発想が違う大人の風格を感じた。
心の中で『兄貴』と呼ばせてもらおう…。
良かった…。回線抜かれておちたからどこに出るかと思ったけど、普通に【転移門】からインできた。
視界の片隅に表示された時計の時刻は23:07。
横暴な妹に回線抜かれて強制ログアウトされた僕は、すぐにスコルさんにメールを送った。
事情を聞いたスコルさんは「それは御愁傷様です:-(」と言って許してくれた。
それにしても……。
広場を見回すと、ものすごい人でごった返していた。
視界に表示されているMAPの光点が青で埋め尽くされているほどのPCの数。
イベントのある渋谷の交差点並みに人が多い。
「これだけ多いとMAPが見えづらいな…」
僕はメニューを開いて視界MAPの設定をタップ。
PC非表示に設定を変えた。
するとMAP内に映る青い光点が一瞬にして消えて、NPCを示す緑の光点と主要施設と自動マッピングで更新解放された施設の名が印されるだけになった。
「よし」と僕は満足気に頷く。
周りは今も変わらず人で溢れているけど、こうするとMAPが見えやすくなる。
ちなみにパーティーメンバーとフレは任意操作でMAPに映るようにできる。
なかなか使い勝手のいい設定だな。
「さてアーノルドさんはどこだ?」
僕はメニューを操作しアドレス帳を開いた。
スコルさん改め、アーノルドさんのアカウントにメールを送った。
『ファントムです。いま広場にいます。いまどこにいますか?』
簡潔にメールを送った僕は、アーノルドさんの返信を待った。
ああ~!なんか緊張してきた…!もう心臓バクバクいってるよ。
そういえば今更ながらに僕は気づいてしまった…!
アーノルドさんとメールとかのやりとりはしたことはあるけど、一度も会話をしたことがない…。もちろん会ったこともないし、どうしよう…。
ヤバい逃げたくなってきた…(泣)
実は【アトランティス】のメニュー画面は現実で使用しているPC又はスマホ、タブレット等のデータを共有することができる。
通話やSNS等が使えるし、カメラ機能も付いている。
余談だけど妹の友達がこのゲームをやっていて、仮想現実世界の風景やキャラなどをスクショしてインスタとかにアップしているみたいだ。
ちなみにカメラは仮想体の目。
メニュー画面がシャッターで、レンズの役目を果たすのがアバターの目だ。
自分の視線というか視点で撮れるから、慣れれば扱いやすいと掲示板に書かれていた。
まあ、僕はインスタとかやってないからやらないけどね(笑)
僕は緊張を紛らわすために周りにいるPCの人間観察をしていると、メニュー画面を片手に写真を撮っているPCがけっこういた。
◇
「ファントムさんですか?」
「あ、はいそうですけど、もしかしてアーノルドさんですか?」
「どうも。スコルことアーノルドです。こうして直に会って話すのは初めてですね?」
「そうですね。あ、はじめまして。ファントムです」
初めて会って話すアーノルドさんは【剣士】職のター○ネーター○-800だったw
聞けばスコルさんは、チュートリアルで勧められたデフォルトキャラクター【シュワちゃん】を気に入り、自分の仮想体に決めたそうだ。
そのときついでに名前も変えたとのこと。
ターミ○ーターを演じたアーノルド・シュ○ルツェ○ッガーからとったようだ(笑)
アーノルドさんは見た目が殺人兵器でも物腰が柔らかく安心できる雰囲気をまとっていた。
外見だけで人を判断するなという良い見本だ(笑)
人見知りのコミュ障な僕が初対面でもう緊張せずに話せるということは、かなり対人スキルが高いということだ。伊達に社会人歴が長いだけじゃないな。
メールやチャットのやりとりでいい人だというのはわかっていたけど、想像以上にいい人だった。
◇
僕とアーノルドさんは広場のベンチに腰掛けて、屋台で買ったモーモービーフの串焼きを食べながら情報交換をしていた。
お互いこなしたクエストの情報を、自分の推測と感想を交えて交換していくと、同じクエストでも差が生じていることに気がついた。
例えば【迷子の捜索】
「へえ、じゃあアーノルドさんの相棒は神父だったんですね」
「そうなんですよ。個人的にはシスターが良かったんですけどね…」
「僕はシスターと一緒に下水道ダンジョン行きましたけど、ほぼシスター無双でしたよ(笑)」
「ああ、そっちもですか!こちらの神父も無双してましたよ大剣担いで」
「きっとあそこの教会は脳筋物理の神父とシスターしかいないんですよ」
「前衛職は普通に【魔法職】の相棒が良かったですけどね…」
「たしかに(苦笑)下水道狭かったから二人並んで戦えませんし、バフ使える後衛が良かったかも」
「それに他のプレイヤーが同じクエストをやってたら、狭くて戦いになりませんでしたよ。一応インスタンスダンジョンだったから他のプレイヤーと遭遇しませんでしたけど」
「最下位ランクのインスタンスダンジョンで大体1~2時間でクリアとなると、高ランクのインスタンスダンジョンは何十時間かかるんですかね?」
「長時間拘束は本当に勘弁してほしいです…。疲労とストレスで倒れますよ…」
「ところでボスのエルダーリッチはどうでした?序盤の最下位ランクのボスにしてはしぶとくなかったですか?」
「そうですね…。魔法攻撃にさえ気をつければ楽に倒せる相手でしたけど、相棒の神父がいなかったら、レベル1や2で倒すのは難しいかと」
「ソロだったら死んでましたね…」
「同じレベルの相棒でも勝つのは厳しいと思います。だからこその物理寄りの相棒だったのかもしれません」
などと話し合う僕達。
話題はやがてプレイヤーの話になった。
「アーノルドさん、あそこ見てください!名前が『キリト』でアバターが【よろず屋】ですよ」
「せめて【ぽっちゃり双剣士】で名乗ってほしかったですね、残念です。ファントムさんあちらのプレイヤーを見てください」
アーノルドさんがそっと指差した先には、【セクシー水着】姿の女性がいた…!
「ウソだろ…!?アレを課金して装備するプレイヤーがいたのか…!?」
グラビアアイドルのようなスタイルのいい女性プレイヤーは、周囲の男性プレイヤーの視線を奪っている。
タイトル通り、視線を釘付けするセクシー水着だった!
「なにを驚いているんですかファントムさん」
「だ、だってあんなエロいの課金してまで装備する人の気が知れませんよ!きっとあの人ビッチかネカマですよきっと」
「ふふ…。わかっていませんねファントムさん。それはきっと間違った考えです」
ふとももに肘をつき、祈るように合わせた両手を口元に添えて、アーノルドさんはしみじみと諭すように言った。
水着プレイヤーを見つめるアーノルドさんの瞳は、美しいモノを愛でる紳士の表情になっていた。
「このゲームはキャラの姿形を自在に変えられます。きっとあの姿は彼女が望んだ理想の姿…。ファントムさん、彼女の顔を見てください。自信に満ち溢れた顔をしているじゃないですか。きっと現実ではああいう際どい水着を着る自信がなかった。しかし仮想体を自分の思い通りに変えられることで、理想の自分に生まれ変わることができた。自分に自信が持てるようになったからこそ、あの水着を堂々と着ているんですよ」
な、なん、だと…!?
アーノルドさんの言葉に僕はショックを受けた…!
…確かにそう言われるとそんな気がする。
「さすがアーノルドさん。そこまで考えつきませんでした」
「ふっ…。ファントムさんならその内理解るようになりますよ」
さすが社会人、子供の僕とは発想が違う大人の風格を感じた。
心の中で『兄貴』と呼ばせてもらおう…。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。
たかなしポン太
青春
僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。
助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。
でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。
「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」
「ちょっと、確認しなくていいですから!」
「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」
「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」
天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。
異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー!
※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
スラム街の幼女、魔導書を拾う。
海夏世もみじ
ファンタジー
スラム街でたくましく生きている六歳の幼女エシラはある日、貴族のゴミ捨て場で一冊の本を拾う。その本は一人たりとも契約できた者はいない伝説の魔導書だったが、彼女はなぜか契約できてしまう。
それからというもの、様々なトラブルに巻き込まれいくうちにみるみる強くなり、スラム街から世界へと羽ばたいて行く。
これは、その魔導書で人々の忘れ物を取り戻してゆき、決して忘れない、忘れられない〝忘れじの魔女〟として生きるための物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる