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約束の鉛
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『ぼくらもいつかおとうさまたちみたいにけんかするのかな?』
まだ俺の目の前で本当の顔を出してくれていた副会長ー月村 秀哉は眉をギュトよせ、涙目になった。
『あたりまえだろ。おれたちはじじいたちのあとつぎだぞ』
会長椎倉坂 千斗はふてぶてしい態度をしているが、その小さな手は何かを我慢する様に強く握られていた。
『ね、ねぇ…ほん、とうな、の?しん…』
『ほんとうだよ。こころ』
双子庶務の兄、三竹 信の服を引っ張ってそう聞いたのは弟の三竹 心だった。
信の言葉を聞いて心は信の後ろに隠れ、俺達を泣きそうな、恐怖の目で見ていた。
『しょがないことなんだよ』
今とは違い悠長に話せていた書記、土倉 弦は無表情でそう呟いた。
俺は暗い様子の皆を見て、大人にはなりたくないと思った。
ずっとこのまま。皆と仲良くしていたい。
だからーーー
『あ!ぼく、いいことかんがえた!!みんな、おててだして!』
と言いながら皆の手を引っ張る。
幼い日の、愚かな約束。
『ぼくたちずっとなかよし!!おとなになっても、ずっと!!』
笑顔で約束だよ!と言ったら皆、目をパチクさせ、そう言うことじゃねぇ!と言い何故か思いっきり笑われてしまった。
俺は疑問符を浮かべながらも、頷いた皆を見て、また笑った。
『うぜぇな、お前に呼ばれたくねぇよ』
会長は忌々しげに言った。
『僕の前から消えて下さい。汚れたくないんで』
副会長は俺を汚物の様に見ながら言った。
『こっちこないで!!』
『僕らに近づくな!』
双子庶務の兄は弟を庇うようにして此方を睨む。
『………』
触ろうとしたら避けられ睨まれた。書記はこの頃から俺と話さなくなった。
ーーー俺達の名前を呼ぶな、裏切り者。
頭に響く憎しみの込められた声。泣きたいのに、泣けなくてどうすれば良いのか分からない。
『良いわね、譲。悲しい時程、笑いなさい。そうすればその分きっと良い事があるから。』
笑おう。皆と、また笑う為に。
ーーーーーいつまで?
まだ俺の目の前で本当の顔を出してくれていた副会長ー月村 秀哉は眉をギュトよせ、涙目になった。
『あたりまえだろ。おれたちはじじいたちのあとつぎだぞ』
会長椎倉坂 千斗はふてぶてしい態度をしているが、その小さな手は何かを我慢する様に強く握られていた。
『ね、ねぇ…ほん、とうな、の?しん…』
『ほんとうだよ。こころ』
双子庶務の兄、三竹 信の服を引っ張ってそう聞いたのは弟の三竹 心だった。
信の言葉を聞いて心は信の後ろに隠れ、俺達を泣きそうな、恐怖の目で見ていた。
『しょがないことなんだよ』
今とは違い悠長に話せていた書記、土倉 弦は無表情でそう呟いた。
俺は暗い様子の皆を見て、大人にはなりたくないと思った。
ずっとこのまま。皆と仲良くしていたい。
だからーーー
『あ!ぼく、いいことかんがえた!!みんな、おててだして!』
と言いながら皆の手を引っ張る。
幼い日の、愚かな約束。
『ぼくたちずっとなかよし!!おとなになっても、ずっと!!』
笑顔で約束だよ!と言ったら皆、目をパチクさせ、そう言うことじゃねぇ!と言い何故か思いっきり笑われてしまった。
俺は疑問符を浮かべながらも、頷いた皆を見て、また笑った。
『うぜぇな、お前に呼ばれたくねぇよ』
会長は忌々しげに言った。
『僕の前から消えて下さい。汚れたくないんで』
副会長は俺を汚物の様に見ながら言った。
『こっちこないで!!』
『僕らに近づくな!』
双子庶務の兄は弟を庇うようにして此方を睨む。
『………』
触ろうとしたら避けられ睨まれた。書記はこの頃から俺と話さなくなった。
ーーー俺達の名前を呼ぶな、裏切り者。
頭に響く憎しみの込められた声。泣きたいのに、泣けなくてどうすれば良いのか分からない。
『良いわね、譲。悲しい時程、笑いなさい。そうすればその分きっと良い事があるから。』
笑おう。皆と、また笑う為に。
ーーーーーいつまで?
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