精霊使い物語

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6 人気の狩場・世間話

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妖獣の草原は稼げる狩場として人気のスポットだ。そこそこの強さの魔物が出る場所だが獣状の魔物がでるので、それ故に攻撃が読みやすく割と簡単に狩れるのだ。その上にその毛皮も肉も需要が高く安定した高価格で取引されるので新人を出た中堅どころの探索者には,格好の狩り場なのだが!混みすぎだろう足の踏み場もない程にひしめき合っている年越しの神社かってぐらいには!まあ!考える事は一緒なんだろうな!
「よう!人手のある場所に来るなんて珍事だな有名人の孤浪の蒐集家(さすらいのコレクターが。まぁ!考えることは同じくオークションに向けての資金稼ぎだろう?この狩り場に偶には出現する幻楼妖狐の毛皮は女性に人気で高価格帯で取引されるもんなぁ!」
「そういう山さんは?何時もの新人研修で来る狩り場じやないよね?」
ファンタジーよろしく全身金属鎧で固めたガチムチマッチョの騎士然とした強面の壮年の男は、有名大手ギルドの幹部の一人で、主に新人教育を担当している山寺雄大さんだ!黎明期からの叩き上げのベテランの一人で、顔馴染みの一人でもあるどうしても人手がいる場合に何度が手を貸してもらっている仲だ中2病でこんな格好をしているのでは無く迷宮からドロップした希少級の幻想金属製(ミスリル)の全身鎧でスキルと相まって鉄壁の護りのタンク職で国でもトップ10に入る探索者のひとりでもある。
「今回のオークションが一大イベントなのは、解るけど権力者だけでなく探索者達も色めき立ってるのは?理由があるの?山さん?」
「相変わらず世情に関心がないな!ナナシは!今回のオークションでは一人の権力者の買い占めが起こらない様にエリクサーを目玉に分散目的に様々な伝説級のアイテムが放出されるだが主に探索者が狙っているのはポーションもそうだが魔導武具やマジックアイテムに覚醒薬(レベルアップ薬)にスキル覚醒書だ」
「へえ~今回のイベントには協会もかなり力をいれてるんだね!確かに探索者として上を目指すんなら有用なスキルなら欲しいだろうしでもやっぱり何でこんなにも協会が。力入れているのかがわからないけど?」
「だからこそ世情に疎いと言われるんだよ!ナナシ!最近!国が探索者育成に力を入れているのは知ってるだろうそれはいいんだが、それに伴い若い世代の能力者が迷宮教に感化されて自分は選ばれし者だと天狗になるものが出てきて一般人と問題を起こす事が多くなっているんだよその問題の払拭とそのイメージのクリーンアップの為に一大イベントってわけだ。うちの大和ギルドでも育成に力をいれてるが最近の能力覚醒者は潜在能力の高い者が多くなってきたが、基本的な事を知らない者ばかりだ高い能力に振り回されているだけの火力馬鹿ばかりだ!基本スキルを組み合わせ使用して匠に狩りや採取をするお前さんとは真反対のタイプだお前さんの爪の垢でも見習わせたい所だ!」
「どんなスキルでも使い方次第だよ山さん!それに、最近
希少なスキルに目覚めたからね!またトラブルにになるかも?」
「やめろよな!お前さんは本当にトラブル体質なんだからな!」
「で?問題のスキルって何だ?どうせ!とんでもない。ぶっ飛んだスキルなんだろう?」
「あぁ!移動時間短縮スキルだね其れも人数制限無し系何だよね!」
「こ!の!ば!か!や!ろ!う!が厄病神級のトラブル案件じゃねえか!勿論お前さんのことだどうせ協会にも話して無いんだろ?いいか?ワープ系統の能力者はたしかに極少数だが世界的に見ればいるが大抵が 熟練度による人数制限があり大抵が数人程度だ自分のチームメンバーを連れて行くので精一杯の能力だが!それでも!迷宮探索にはとてつもなく貴重で重大なスキルだ護衛が四六時中付く程にな!其れが人数制限無し系だと!ということはだ時空門(ゲート)創造のことだろうが未だに一人しか発現が確認されていなく失われた能力の一つだろうが!お前は俺を胃潰瘍で殺す気か?」
「ホレ!確認がてら!協会長に問相談(問題)を押し付けにいくぞ?早々としろよ!」
「はいはい!!“ゲート”」
山さんの言葉に従って何にもない草原に協会への黒い時空の穴を開ける。
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