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第2章 平穏を求める
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夕方、僕はひとりでに目を覚ました。横ではまだ颯人さんが寝ていたので、起こすことにする。
「颯人さん、起きてくださーい」
「………ん…」
…だめだ、じゃあ、もう一回。
「颯人さーん! おーきーてー!」
「…んー………ぅ? り、リアちゃん!? あれ? もう夕方?」
「はい。もうすぐ夜です。早く集合しましょう」
「う、うん」
颯人さんはまだ眠いようで、頻りに目をこすっている。2人で着替えていると、一巳さんがやってきた。
「おーい、颯人ー、リアー」
「起きてますよー」
「お、じゃあ、もうすぐ夕飯だし、食堂に来てくれ」
「わかりましたー」
着替えが終わり、僕と颯人さんは食堂へと向かう。
そこには、帝国を出る予定の勇者たちが全員揃っていた。
「じゃあ、さっさと夕飯食べて。転移を終わらせようか」
「はい」
一巳さんはもう食べ終わっていた…って、はやっ! ほとんど食べてないとか言わないよね…? とか思ったけれど、一巳さんの前にはいつもと同じ量の使用済みのお皿が…この量をこんな早く…男の子って怖い…
まあ、僕だって前世ではそれなりに食べていた…筈。
と、僕がどうでもいいことを考えていると、颯人さんが話しかけて来た。
「ねえ、リアちゃん」
「なんですか…?」
「…こら、口調」
「えっと、な、なに?」
「……えっとね、これからの転移は半分をリアちゃんが担うらしいから、一応、お礼を言おうと、ね」
「えっと…」
なんか、そこまでのことをしていないのに、お礼を言われるってなんか申し訳ない気持ちになるんだよなぁ…
「リアちゃん、ありがとうね」
「………はい、どういたしまして」
むう…仕方ないか。
それから僕と颯人さんは急いで夕食を食べて、準備をした。
全員の準備が整ったのは、それから30分くらい後だった。
集まった皆の前で一巳さんは演説のようなことをしている。
「よし、全員揃ったな。じゃあ、これから俺とリアの2人でここにいる全員を転移させる。覚悟はできているだろうが、一応言っておこう。既に、戦争に関わりたくないから転移するということではなくなっている。これから、人が傷つく現場に関わったり、戦闘する人は人を傷つけたりすることもあるだろう」
…申し訳ない。僕のせいじゃないけど。
無責任でごめんね、と心の中で謝っておく。
「だが、この世界は地球ほど人権も、命の安全も保証されていないし、命の価値も低い。まあ、あまり気にするな。無理なやつもいるだろうが…生きるためには自分を自分で守らなくちゃいけない。これがこの世界の…まあ、地球も元々はそうだったんだが…って、なんかそれてるな…まあ、言いたいことは、地球と比べるな、自分のために生きろってことだ。別に、自分が嫌な方向に多人数が決めて、そこにいるのが嫌になったなら抜けてもいいからな。まあ、ごちゃごちゃになったが、言いたいことはこれで全てだ」
一巳さんが話し終わったので、僕と一巳さんの前にみんなが並び始める。一巳さんは11人中5人の転移をやってくれるらしい。というか、接触していれば一度に何人でも飛ばせるそうだ。羨ましい…
僕は魔力の関係もあって一度目に3人、二度目に2人の合計2回で運ぶ。ちなみに、1人いる大人(おそらく教師)は一巳さん担当だ。
「転移先は前に行ったギルドの部屋でいいのか?」
「はい。ギルド長の部屋…お2人で話していた部屋でお願いします」
「わかった」
そうして、一巳さんは5人を連れて転移していった。
かなり色々と話し合っていたけれど、実際の行動はあっさりしている。
そうして、僕も2回の転移作業を終え、王国派勇者の帝国脱出が終わった。
部屋の入り口にはギルド長が突っ立っている。
「…………」
「…………」
颯人さん達勇者はどうしていいかわからずに静まり返っている。
「あ、あの、ギルド長」
「…………」
「勇者の皆さんを、連れて来ました…」
「…………おい、リア」
「ひっ………な、なんでしょうか…」
「おまえ、ちゃんと門から入ってくるようにって俺が言って、返事、したよな?」
「………ぁ…」
そ、そうだった…
「ちょっと待ってろ、シャルルを呼んでくる」
「ちょっ!? ギルド長!? 冗談ですよね!? ちょっと、待ってぇぇぇええっ!」
その後、シャルルさんにこってりと絞られました…勇者達は僕達をみて呆然としていた。
……助けて欲しかった……確かに、シャルルさんは怖いけどさ。
1時間後
「それじゃあ、これからのことを説明する。勇者の皆さんには、ギルド内の部屋で生活してもらう。今回の防衛での主力にあたる皆さんには申し訳ないくらいに質素だが、これで勘弁していただきたい」
「別に、構いませんよ」
ギルド長の説明に一巳さんが反応する。まあ、日本人は狭い部屋に慣れてるだろうし。帝国の城の広い部屋に慣れてしまった人は…多分いない。
「予想だが、帝国軍がこの街にくるのは3日後。1日くらいの誤差はあるだろうが…今日、明日は身を休めて、明後日から準備をしていただきたい」
ギルド長の言葉に勇者の全員が頷く。
「申し遅れたが、俺はギルド長のトラス、一応元Sランク冒険者だ。ギルド内での生活については、これからシャルルが案内するから、ついて行ってくれ」
よし、これで僕の仕事は終わり! 防衛戦の戦況が危なくなった時のためにこの街に残らないといけないらしいけど、もう自分の部屋で休んでていいよね?
「リアはここに残れよ」
「へっ!?」
「当たり前だろう。お前がここに転移させたせいで、色々と手続きがめんどくさくなってるんだからな。お前にも手伝ってもらうぞ。門番の話では、書類等は普通に処理できるらしいしな。罰として、勇者に関する仕事のほとんどをお前にやってもらう。罰だが、一応給料は出すさ」
「えぇ…」
嫌だったので、逃げようとしたらギルド長に担がれた。一応僕は幼女だった…担がれるって気分が悪い…
暴れたら、降ろしてくれた。まあ、出入り口の方にギルド長が立っているので逃げられないが。僕は身体能力はただの幼女だから…一応、魔力で少しは強くなっているみたいだけれど…
その後、僕は勇者関連の書類仕事の激務に追われることとなった。
「颯人さん、起きてくださーい」
「………ん…」
…だめだ、じゃあ、もう一回。
「颯人さーん! おーきーてー!」
「…んー………ぅ? り、リアちゃん!? あれ? もう夕方?」
「はい。もうすぐ夜です。早く集合しましょう」
「う、うん」
颯人さんはまだ眠いようで、頻りに目をこすっている。2人で着替えていると、一巳さんがやってきた。
「おーい、颯人ー、リアー」
「起きてますよー」
「お、じゃあ、もうすぐ夕飯だし、食堂に来てくれ」
「わかりましたー」
着替えが終わり、僕と颯人さんは食堂へと向かう。
そこには、帝国を出る予定の勇者たちが全員揃っていた。
「じゃあ、さっさと夕飯食べて。転移を終わらせようか」
「はい」
一巳さんはもう食べ終わっていた…って、はやっ! ほとんど食べてないとか言わないよね…? とか思ったけれど、一巳さんの前にはいつもと同じ量の使用済みのお皿が…この量をこんな早く…男の子って怖い…
まあ、僕だって前世ではそれなりに食べていた…筈。
と、僕がどうでもいいことを考えていると、颯人さんが話しかけて来た。
「ねえ、リアちゃん」
「なんですか…?」
「…こら、口調」
「えっと、な、なに?」
「……えっとね、これからの転移は半分をリアちゃんが担うらしいから、一応、お礼を言おうと、ね」
「えっと…」
なんか、そこまでのことをしていないのに、お礼を言われるってなんか申し訳ない気持ちになるんだよなぁ…
「リアちゃん、ありがとうね」
「………はい、どういたしまして」
むう…仕方ないか。
それから僕と颯人さんは急いで夕食を食べて、準備をした。
全員の準備が整ったのは、それから30分くらい後だった。
集まった皆の前で一巳さんは演説のようなことをしている。
「よし、全員揃ったな。じゃあ、これから俺とリアの2人でここにいる全員を転移させる。覚悟はできているだろうが、一応言っておこう。既に、戦争に関わりたくないから転移するということではなくなっている。これから、人が傷つく現場に関わったり、戦闘する人は人を傷つけたりすることもあるだろう」
…申し訳ない。僕のせいじゃないけど。
無責任でごめんね、と心の中で謝っておく。
「だが、この世界は地球ほど人権も、命の安全も保証されていないし、命の価値も低い。まあ、あまり気にするな。無理なやつもいるだろうが…生きるためには自分を自分で守らなくちゃいけない。これがこの世界の…まあ、地球も元々はそうだったんだが…って、なんかそれてるな…まあ、言いたいことは、地球と比べるな、自分のために生きろってことだ。別に、自分が嫌な方向に多人数が決めて、そこにいるのが嫌になったなら抜けてもいいからな。まあ、ごちゃごちゃになったが、言いたいことはこれで全てだ」
一巳さんが話し終わったので、僕と一巳さんの前にみんなが並び始める。一巳さんは11人中5人の転移をやってくれるらしい。というか、接触していれば一度に何人でも飛ばせるそうだ。羨ましい…
僕は魔力の関係もあって一度目に3人、二度目に2人の合計2回で運ぶ。ちなみに、1人いる大人(おそらく教師)は一巳さん担当だ。
「転移先は前に行ったギルドの部屋でいいのか?」
「はい。ギルド長の部屋…お2人で話していた部屋でお願いします」
「わかった」
そうして、一巳さんは5人を連れて転移していった。
かなり色々と話し合っていたけれど、実際の行動はあっさりしている。
そうして、僕も2回の転移作業を終え、王国派勇者の帝国脱出が終わった。
部屋の入り口にはギルド長が突っ立っている。
「…………」
「…………」
颯人さん達勇者はどうしていいかわからずに静まり返っている。
「あ、あの、ギルド長」
「…………」
「勇者の皆さんを、連れて来ました…」
「…………おい、リア」
「ひっ………な、なんでしょうか…」
「おまえ、ちゃんと門から入ってくるようにって俺が言って、返事、したよな?」
「………ぁ…」
そ、そうだった…
「ちょっと待ってろ、シャルルを呼んでくる」
「ちょっ!? ギルド長!? 冗談ですよね!? ちょっと、待ってぇぇぇええっ!」
その後、シャルルさんにこってりと絞られました…勇者達は僕達をみて呆然としていた。
……助けて欲しかった……確かに、シャルルさんは怖いけどさ。
1時間後
「それじゃあ、これからのことを説明する。勇者の皆さんには、ギルド内の部屋で生活してもらう。今回の防衛での主力にあたる皆さんには申し訳ないくらいに質素だが、これで勘弁していただきたい」
「別に、構いませんよ」
ギルド長の説明に一巳さんが反応する。まあ、日本人は狭い部屋に慣れてるだろうし。帝国の城の広い部屋に慣れてしまった人は…多分いない。
「予想だが、帝国軍がこの街にくるのは3日後。1日くらいの誤差はあるだろうが…今日、明日は身を休めて、明後日から準備をしていただきたい」
ギルド長の言葉に勇者の全員が頷く。
「申し遅れたが、俺はギルド長のトラス、一応元Sランク冒険者だ。ギルド内での生活については、これからシャルルが案内するから、ついて行ってくれ」
よし、これで僕の仕事は終わり! 防衛戦の戦況が危なくなった時のためにこの街に残らないといけないらしいけど、もう自分の部屋で休んでていいよね?
「リアはここに残れよ」
「へっ!?」
「当たり前だろう。お前がここに転移させたせいで、色々と手続きがめんどくさくなってるんだからな。お前にも手伝ってもらうぞ。門番の話では、書類等は普通に処理できるらしいしな。罰として、勇者に関する仕事のほとんどをお前にやってもらう。罰だが、一応給料は出すさ」
「えぇ…」
嫌だったので、逃げようとしたらギルド長に担がれた。一応僕は幼女だった…担がれるって気分が悪い…
暴れたら、降ろしてくれた。まあ、出入り口の方にギルド長が立っているので逃げられないが。僕は身体能力はただの幼女だから…一応、魔力で少しは強くなっているみたいだけれど…
その後、僕は勇者関連の書類仕事の激務に追われることとなった。
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