21 / 35
第3章 横断歩道の幽霊
21. 加治伊美
しおりを挟む
黒薙とフェリエッタは住宅地のとある一軒家を訪れていた。
玄関を通された二人は、綺麗に掃除がされた居間にある淡い水色のソファに並ぶように座る。彼女たちの目の前の机に、一人の女性が客用のお茶を置いていた。
「黒月さんでしたか。その……今日は遊馬のことでいらっしゃったんですよね。」
お茶を出し終えた加治伊美は向かいにある椅子に腰かけると、黒薙から受け取った名刺を眺めながら話しかける。
彼女はベージュのカーディガンをまとい、どこかやつれた様子を見せていたが、その顔立ちは柔らかく、30代後半とは思えないほど若々しかった。
「はい、別の事件の取材をしている中で5年前の事故の話が出てきまして、もしよろしければご協力をお願いできないでしょうか。」
黒薙の静かな言葉に、伊美は少し迷うように視線を彷徨わせていたが、やがて意を決したように小さく頷いた。
「……分かりました。私で良ければ、お話します。」
「ありがとうございます。」
頭を軽く下げた黒薙は、伊美の顔を真っ直ぐに見つめ、慎重に言葉を選びながら話を切り出した。
「遊馬さんのことで最近、何か変わったことは無かったでしょうか。」
「変わったこと、ですか?」
黒薙からの予想外の問いかけに、伊美の眉が少し動く。考え込むように顔を伏せた彼女は、しばらくの沈黙の後、小さく首を横に振った。
「いえ……特に思い当たることはありません。」
そう答える伊美の表情は、どこか寂しげに見えた。黒薙はそんな彼女の横顔を見つめながら、さらに質問を続ける。
「例えば、事故のあった公園付近で不審な噂を聞いた、変な物を拾った、などの些細なことでも構いません。身の回りで、普段と変わったことはなかったでしょうか。」
黒薙の真剣な眼差しに、伊美は再び下を向いて考える。彼女は記憶を手繰るように頭を悩ませていたが、やはり先ほどと同じように静かに首を振った。
「最近あの場所には行っていませんし、そのような心当たりもないです。」
彼女は声を低くして、絞り出すように話していた。物静かに会話をする伊美の言葉に、明らかな動揺の色や嘘をついている様子は見られない。
――さらに情報を聞き出そうと、黒薙が口を開きかけた、その時だった。
「その……お二人は随分とお若いようですけど、失礼ながらおいくつですか?」
伊美が顔を上げると、控えめな表情で尋ねる。
唐突な質問に驚いた黒薙は、少し目を見開きながら考えるような表情も見せたが、すぐに落ち着きを取り戻して質問に答えた。
「……今年で16です。」
黒薙の返答を聞いた伊美は、目の前に座る少女が思った以上に幼い年齢であることに驚きを隠せない様子だった。
「え!その歳で、記者のお仕事をされているんですか?」
「正直なところ、ジャーナリストをしている叔父の手伝いで、このような調査を行っているのです。アルバイトのようなものだと考えてもらっても構いません。」
「そ、そうだったんですね。……驚いてしまってごめんなさい。」
伊美は納得するように頷くと、少し申し訳なさそうに頭を下げた。
「すいません、息子の遊馬も、生きていれば今頃15歳なので、ちょっと気になってしまって……。」
ひっそりと話している彼女の笑みは、悲しげな色を帯びていた。彼女の言葉が沈むように消えた後、部屋の中には静かな時間が流れたのだった。
張り詰めるような静寂が、彼女たちを包み込む。その沈黙を破ったのは、黒薙の隣でおいしそうにお茶を飲んでいたフェリエッタだった。
「……その、よかったら遊馬君のこと、教えてくれないですか?」
フェリエッタの柔らかな声が、部屋の中に響く。
伊美が彼女の問いかけに驚いた様子で、フェリエッタの方に顔を向ける。彼女は少し戸惑った後、静かに小さく呟いた
「遊馬のこと……」
彼女の視線は遠くを彷徨いながら、やがて窓の外へと向けられる。外には落ち葉が散る中庭が見え、薄曇りの空が広がっていた。
「遊馬は、元気で……本当に明るい子でした。」
伊美は口を開くと、ゆっくりと語り始めた。
「何にでも興味を持って、とても優しい子でした。学校で困っている友達がいれば助けるような子で、先生からも褒められることも多かったんです。」
その声には、思い出を語る喜びと、心に残る痛みが混じりあい、激しい悲しみが見え隠れしていた。息子を思う彼女の気持ちが、ひしひしと伝わってくるようだ。
「……良い子だったんですね。」
フェリエッタが穏やかに言葉を返すと、伊美は微笑みながら頷く。
「はい、自慢の息子でした。」
その短い言葉にも、彼女の愛情が現れていた。伊美の優しい表情を見たフェリエッタは、少し迷うような素振を見せながらも、不意に問いかける。
「伊美さん……もし、遊馬君にもう一度会えるんだったら、会いたいですか?」
「……え?」
その問いに驚いた伊美は、フェリエッタの方へと顔を向ける。彼女は少々躊躇いがちに、けれども真摯な瞳で伊美を見つめていた。
「え、ええ。もちろん会えるなら、会いたい。けど……」
少しずつ言葉を紡いでいく伊美の口元は、微かに震えていた。
「……もし、もう一度会えたとしても、今の私があの子とちゃんと向き合えるかは分からないです。色々と変わったこともあるし、それに――」
伊美の声がそこで途切れた。彼女の視線が再び落ち、言葉は言い淀んでしまう。
「私、あの子に会っちゃたら、もう二度と失いたくないって思う。そのためには、どんなことでも出来てしまいそうで……少しだけ怖い、かな。」
そう告げた伊美は、そっと手で目元を拭った。涙が溢れた目元を押さえながら、彼女の肩は小刻みに震えていた。
「え、あ、ご、ごめんなさい。と、突然、変なこと聞いてしまって……」
涙を流す伊美を見て、フェリエッタは慌てた様子で謝り始めた。彼女の必死な様子を見た伊美は、涙を目に溜めたまま、思わず微笑んでしまった。
「いいえ、大丈夫よ。お茶、おいしかったの?」
フェリエッタの空になったティーカップを見て、伊美が和やかに尋ねる。
「は、はい!すごくおいしかったです。」
「お口にあったようで良かった。ちょっとお替り、持ってこようかしら。」
そう告げた伊美は、涙を拭った手でティーカップを持ちあげる。彼女は、少し急ぎ足で居間を後にしたのだった。
「フェリエッタさん、帰りましょうか。」
居間から出ていく伊美の姿を見届けると、黒薙が立ち上がりながら声をかける。彼女の冷静な声は、どこか切り替えの早さを感じさせるものだった。
「え!?」
「あの方は、非常に正直です。おそらく“アイテム”に関連することは、本当に何も知らないのでしょう。ここにいても、これ以上の情報は得られません。」
黒薙はフェリエッタの困惑には目もくれず、落ち着いた声でそう言い放つと、脱いでいた黒いコートを手に取る。
「ちょ、ちょっと、黒薙さん。」
フェリエッタが慌てて声をかけるが、その時にはすでに黒薙は出口の扉へと歩き出していた。黒薙が居間を出た瞬間、ちょうど廊下を歩いていた伊美と鉢合わせる。
「あら、もう帰るんですか?」
色褪せた分厚いアルバムを持った伊美が、少し驚いたように眉を上げる。
「はい、本日は貴重なお時間をいただきありがとうございました。」
「そ、そうですか……。」
黒薙が丁寧に頭を下げるのを見て、伊美は少し残念そうに微笑みを浮かべた。
「私も、あなた達くらいの歳の子と話せて良かったわ。せっかくだったら、遊馬のこと、もっとお話ししたかったけれど……」
彼女は手に持ったアルバムを軽く見つめながら、その拍子を優しく撫でる。
「調査、頑張ってください。きっと、あの子“たち”も喜ぶわ。」
「……“たち”?」
その言葉を聞いた黒薙の眉が、微かに動いた。
「あの事故での被害者は、遊馬さんだけでは?」
黒薙が探るように尋ねると、伊美は少し困ったように眉を寄せる。彼女は手に持っていたアルパムの表紙に目を落とした。
「いえ、あの事故で亡くなったのはもう1人……ううん、もう1“匹”いますよ。」
伊美が静かにアルバムを開くと、ページの間に一枚の写真が挟まれていた。そこには幼い男の子と一緒に、抱き着かれたコーギー犬が写っていたのだった。
玄関を通された二人は、綺麗に掃除がされた居間にある淡い水色のソファに並ぶように座る。彼女たちの目の前の机に、一人の女性が客用のお茶を置いていた。
「黒月さんでしたか。その……今日は遊馬のことでいらっしゃったんですよね。」
お茶を出し終えた加治伊美は向かいにある椅子に腰かけると、黒薙から受け取った名刺を眺めながら話しかける。
彼女はベージュのカーディガンをまとい、どこかやつれた様子を見せていたが、その顔立ちは柔らかく、30代後半とは思えないほど若々しかった。
「はい、別の事件の取材をしている中で5年前の事故の話が出てきまして、もしよろしければご協力をお願いできないでしょうか。」
黒薙の静かな言葉に、伊美は少し迷うように視線を彷徨わせていたが、やがて意を決したように小さく頷いた。
「……分かりました。私で良ければ、お話します。」
「ありがとうございます。」
頭を軽く下げた黒薙は、伊美の顔を真っ直ぐに見つめ、慎重に言葉を選びながら話を切り出した。
「遊馬さんのことで最近、何か変わったことは無かったでしょうか。」
「変わったこと、ですか?」
黒薙からの予想外の問いかけに、伊美の眉が少し動く。考え込むように顔を伏せた彼女は、しばらくの沈黙の後、小さく首を横に振った。
「いえ……特に思い当たることはありません。」
そう答える伊美の表情は、どこか寂しげに見えた。黒薙はそんな彼女の横顔を見つめながら、さらに質問を続ける。
「例えば、事故のあった公園付近で不審な噂を聞いた、変な物を拾った、などの些細なことでも構いません。身の回りで、普段と変わったことはなかったでしょうか。」
黒薙の真剣な眼差しに、伊美は再び下を向いて考える。彼女は記憶を手繰るように頭を悩ませていたが、やはり先ほどと同じように静かに首を振った。
「最近あの場所には行っていませんし、そのような心当たりもないです。」
彼女は声を低くして、絞り出すように話していた。物静かに会話をする伊美の言葉に、明らかな動揺の色や嘘をついている様子は見られない。
――さらに情報を聞き出そうと、黒薙が口を開きかけた、その時だった。
「その……お二人は随分とお若いようですけど、失礼ながらおいくつですか?」
伊美が顔を上げると、控えめな表情で尋ねる。
唐突な質問に驚いた黒薙は、少し目を見開きながら考えるような表情も見せたが、すぐに落ち着きを取り戻して質問に答えた。
「……今年で16です。」
黒薙の返答を聞いた伊美は、目の前に座る少女が思った以上に幼い年齢であることに驚きを隠せない様子だった。
「え!その歳で、記者のお仕事をされているんですか?」
「正直なところ、ジャーナリストをしている叔父の手伝いで、このような調査を行っているのです。アルバイトのようなものだと考えてもらっても構いません。」
「そ、そうだったんですね。……驚いてしまってごめんなさい。」
伊美は納得するように頷くと、少し申し訳なさそうに頭を下げた。
「すいません、息子の遊馬も、生きていれば今頃15歳なので、ちょっと気になってしまって……。」
ひっそりと話している彼女の笑みは、悲しげな色を帯びていた。彼女の言葉が沈むように消えた後、部屋の中には静かな時間が流れたのだった。
張り詰めるような静寂が、彼女たちを包み込む。その沈黙を破ったのは、黒薙の隣でおいしそうにお茶を飲んでいたフェリエッタだった。
「……その、よかったら遊馬君のこと、教えてくれないですか?」
フェリエッタの柔らかな声が、部屋の中に響く。
伊美が彼女の問いかけに驚いた様子で、フェリエッタの方に顔を向ける。彼女は少し戸惑った後、静かに小さく呟いた
「遊馬のこと……」
彼女の視線は遠くを彷徨いながら、やがて窓の外へと向けられる。外には落ち葉が散る中庭が見え、薄曇りの空が広がっていた。
「遊馬は、元気で……本当に明るい子でした。」
伊美は口を開くと、ゆっくりと語り始めた。
「何にでも興味を持って、とても優しい子でした。学校で困っている友達がいれば助けるような子で、先生からも褒められることも多かったんです。」
その声には、思い出を語る喜びと、心に残る痛みが混じりあい、激しい悲しみが見え隠れしていた。息子を思う彼女の気持ちが、ひしひしと伝わってくるようだ。
「……良い子だったんですね。」
フェリエッタが穏やかに言葉を返すと、伊美は微笑みながら頷く。
「はい、自慢の息子でした。」
その短い言葉にも、彼女の愛情が現れていた。伊美の優しい表情を見たフェリエッタは、少し迷うような素振を見せながらも、不意に問いかける。
「伊美さん……もし、遊馬君にもう一度会えるんだったら、会いたいですか?」
「……え?」
その問いに驚いた伊美は、フェリエッタの方へと顔を向ける。彼女は少々躊躇いがちに、けれども真摯な瞳で伊美を見つめていた。
「え、ええ。もちろん会えるなら、会いたい。けど……」
少しずつ言葉を紡いでいく伊美の口元は、微かに震えていた。
「……もし、もう一度会えたとしても、今の私があの子とちゃんと向き合えるかは分からないです。色々と変わったこともあるし、それに――」
伊美の声がそこで途切れた。彼女の視線が再び落ち、言葉は言い淀んでしまう。
「私、あの子に会っちゃたら、もう二度と失いたくないって思う。そのためには、どんなことでも出来てしまいそうで……少しだけ怖い、かな。」
そう告げた伊美は、そっと手で目元を拭った。涙が溢れた目元を押さえながら、彼女の肩は小刻みに震えていた。
「え、あ、ご、ごめんなさい。と、突然、変なこと聞いてしまって……」
涙を流す伊美を見て、フェリエッタは慌てた様子で謝り始めた。彼女の必死な様子を見た伊美は、涙を目に溜めたまま、思わず微笑んでしまった。
「いいえ、大丈夫よ。お茶、おいしかったの?」
フェリエッタの空になったティーカップを見て、伊美が和やかに尋ねる。
「は、はい!すごくおいしかったです。」
「お口にあったようで良かった。ちょっとお替り、持ってこようかしら。」
そう告げた伊美は、涙を拭った手でティーカップを持ちあげる。彼女は、少し急ぎ足で居間を後にしたのだった。
「フェリエッタさん、帰りましょうか。」
居間から出ていく伊美の姿を見届けると、黒薙が立ち上がりながら声をかける。彼女の冷静な声は、どこか切り替えの早さを感じさせるものだった。
「え!?」
「あの方は、非常に正直です。おそらく“アイテム”に関連することは、本当に何も知らないのでしょう。ここにいても、これ以上の情報は得られません。」
黒薙はフェリエッタの困惑には目もくれず、落ち着いた声でそう言い放つと、脱いでいた黒いコートを手に取る。
「ちょ、ちょっと、黒薙さん。」
フェリエッタが慌てて声をかけるが、その時にはすでに黒薙は出口の扉へと歩き出していた。黒薙が居間を出た瞬間、ちょうど廊下を歩いていた伊美と鉢合わせる。
「あら、もう帰るんですか?」
色褪せた分厚いアルバムを持った伊美が、少し驚いたように眉を上げる。
「はい、本日は貴重なお時間をいただきありがとうございました。」
「そ、そうですか……。」
黒薙が丁寧に頭を下げるのを見て、伊美は少し残念そうに微笑みを浮かべた。
「私も、あなた達くらいの歳の子と話せて良かったわ。せっかくだったら、遊馬のこと、もっとお話ししたかったけれど……」
彼女は手に持ったアルバムを軽く見つめながら、その拍子を優しく撫でる。
「調査、頑張ってください。きっと、あの子“たち”も喜ぶわ。」
「……“たち”?」
その言葉を聞いた黒薙の眉が、微かに動いた。
「あの事故での被害者は、遊馬さんだけでは?」
黒薙が探るように尋ねると、伊美は少し困ったように眉を寄せる。彼女は手に持っていたアルパムの表紙に目を落とした。
「いえ、あの事故で亡くなったのはもう1人……ううん、もう1“匹”いますよ。」
伊美が静かにアルバムを開くと、ページの間に一枚の写真が挟まれていた。そこには幼い男の子と一緒に、抱き着かれたコーギー犬が写っていたのだった。
0
あなたにおすすめの小説
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる