【Amazonベストセラー入りしました】僕の処刑はいつですか?欲しがり義弟に王位を追われ身代わりの花嫁になったら溺愛王が待っていました。

美咲アリス

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※特別編

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 Amazon版をちょっとっだけ⋯⋯⋯⋯(お風呂シーンの続きです)

「陛下を信じよう——」
 深く湯に浸かって、緑の木々や赤い花をじっと見つめながらそう思った。
 口元には自然に笑みが浮かんでくる。こんなに気持ちがいい時間を持ったことは今まで一度もなかった。
「なんて気持ちがいいんだろう⋯⋯」
 そのとき——。
 湯気の向こうに誰かの姿が見えた。とても背の高い男性だ。こっちへ向かってくる。ガウンを脱ぎ去り足元に落とした。全裸だ——。
 ——え? もしかして、陛下?

*****

 その裸の人物は間違いなくリオ・ナバ国王だった。
 ——どうしよう!
 フウルはパッと両手で首を押さえる。
 アルファとオメガは性が違う。つまりそれは男と女の関係に似ていて、裸を見られることはすごく恥ずかしいことなのだ。とくにオメガフェロモンが出る首元の素肌を見せることは、女性が胸をさらけ出すのと同じでものすごく恥ずかしい。
 焦っているあいだに、湯煙を透かしても逞しさのわかる姿が、ゆっくりとこっちに近づいてくるではないか!
 リオ・ナバ国王はフウルが湯船にいることに気がついていないらしい。南国の木々の大きな葉が邪魔してこっちが見えないのだろう。
 ——隠れなきゃ!
 と思って、キョロキョロと見回すけど隠れるところなんてなかった。
 ——どうしよう? どうしたらいい? そうだ、潜ろう!
 となぜか思ってしまった。大きく息を吸って、湯の中にぶくぶくと沈んでいく⋯⋯。
 そのまま息を止めた。
 じっと動かないで我慢する。
 すると目の前に長い足が現れた。リオ・ナバが湯の中に入ってきたのだ。
 王が体を沈める。逞しい腰が見えた、そして⋯⋯。
 ——うわーっ! これって⋯⋯、これって⋯⋯?
 湯の中でゆらり、ゆらりと揺れているのは王の男の部分だった。もちろんフウルにも同じものがついているけど、大きさと長さがまったく違った。
 フウルの首がカッと熱くなった⋯⋯。

※このあとはさらなる溺愛の連続(笑)とザマあ展開が続きます。本編の後には濡れ濡れエッチなオメガバースエロ短編の『初夜編』、そしてとってもほのぼの『子育て編』の短編がついています。初夜編のリオ・ナバ王はエロくて、子育て編のリオ・ナバ王は可愛い五歳の息子に振り回されてあたふたしています。本編にちょっと出てきたサブの二人もくっ付きます。もしよかったら、この下の感想ボタンの下のリンクの紹介twitter(x)からAmazon版を覗いてみてください。Amazonで『偽花嫁と溺愛王』で検索して頂いても出てきます。
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