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巫女教育機関編
九話
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「今日の剣筋、無駄が少なく速かった、その感覚忘れないで」
「………はい」
朝の稽古で決定的な一打を打ち込まれた右腕を庇いつつ、返答する洋助。
巴雪の過去を聞き、少しだけ後ろめたい気持ちを持ち鍛錬に挑んだが、逆にそれが集中に繋がったのか初めて褒められた。
「腕、痛む?折れてはいないはずだけど…」
「……少し、な」
「ちょっと見せて、跡になっていたら嫌だから…」
「いや、本当に大丈夫、怪我の治りだけが取り柄だから」
「いいから、上着脱いで」
鋭い目つきで促される。
その威圧感に根負けするように渋々上着を脱ぎ、シャツをまくって右腕を差し出す。
「貴方…、この怪我を少し、で済ませようとしたの、呆れるわ…」
「いや、見た目よりは痛くない」
「…はぁ、痛みに慣れているのかもしれないけど、だからといって黙ったままでいるのはよくないわ、次の稽古もそれで挑むつもり?」
怒ったような声色で話すが、診ている右腕は優しく戻す。
「…確かに黙っているのは悪かった、けど、この怪我は巴さんが本気で鍛錬に挑んでくれた証拠でもある、怪我を気にして手心を加えられると思ったら、つい…」
「な、なにそれッ…そんなの、あり得ないから」
頬を少し赤く染め、視線を逸らして顔を隠す。
その様子を不思議に思いながら、いそいそと上着を羽織る洋助、とりあえず機嫌は悪そうだが怒っては無い事を確認する。
「あと、赤原くん…、その腕の古傷…、大厄にやられたの…?」
巴雪は目を細めて訊く。
「………記憶は曖昧なんだけどな、伊織と、…妹と逃げた時に大厄から受けた傷、…だったと思う、もしかしたら逃げた時に転んだ傷かもしれない」
「そう…、なんだ」
「巴さんは…」
一呼吸、息を吸い込み一つの質問をする。
「巴さん、も…、大厄の被害に遭って、お父さんが亡くなったって…早坂先生から聞いた」
「茜さん、話したんだ…」
「ごめん、悪いとは思っていたけど、聞いてしまった…」
「…私も、赤原くんの事は事前に聞かされていたから、おあいこね」
演習場の縁側に座り込むと、巴雪は遠くを見つめる。
合わせるように隣まで歩く洋助は、少しだけ距離を置いて隣に座る。
「巴さんー――」
「雪でいいわ」
遮って言い切る雪は、顔を向けて洋助を見る。
「そうか、俺も洋助でいいよ」
「なら私もそう呼ばせてもらう、改めてよろしく」
「ああ、よろしく、雪」
向かい合い握手を交わす二人。
この一か月程の鍛錬で洋助と雪の信頼は確かに固く築かれていた。
「よぉ、お二人さん、随分仲が良くなったな」
「茜さんッ!?」
思わぬ訪問者に慌てて手を放して距離を取る巴雪。
対して洋助は、何事もない顔つきで振り返る。
「早坂先生、おはようございます」
「おはよう、洋助、調子どうだ?」
「順調、だと思います、雪の指導が的確ですので」
「そうか、それならよかった…、しかし、雪、ねぇ…」
「あ、茜さんッ!それは違うからッ、ただ呼びやすい様に下の名前でッ!?」
「そうかそうか、なら洋助、私も茜って呼んでくれてもいいよな?」
「まぁ…、構いませんが…」
狼狽する雪を横目に、冷静に受け答えする洋助。
その様子を楽しそうに眺める茜は、煙草を取り出して火を着ける。
「茜さん…、まさかここに煙草だけ吸いに来たわけじゃないですよね…」
「…ふぅー、まぁ、二人の様子を見に来たついでに煙草も吸いに来た」
煙を吐いて答える茜は、子供の様な屈託の無い笑顔を見せる。
「茜先生、久しぶりに稽古を付けてくれませんか?」
「ん?なんだ、洋助、雪じゃ役不足か?」
「そういう訳では…、ただどのぐらい成長したのか見てもらいたくて」
「洋助君…貴方は怪我をしているのだから、今は控えなさい…」
「だ、そうだ洋助、今日は大人しくしとけ、…それに神力を使いこなすお前には、もう歯が立たないかもしれないな…」
少し寂しそうに話す茜は、その表情とは裏腹に嬉しそうな声をしている。
煙が漂い一瞬の静寂が訪れると、灰皿に煙草を押し付け、視線を二人に移して真剣な顔つきで語り掛ける。
「…さて、これが本題だが、二人には大厄対策本部から招集がかかっている」
「本部から…?」
「ああ、急だが明日には東京にある本部に赴いて、朧様に挨拶に向かえ」
―――朧、大厄対策本部の代表であり最初の巫女と言われる女性。
人類史上唯一不老不死として認められた朧は、数百年にわたりこの国を巫女として守り、諸外国との政治的介入も担う日ノ本を代表する人間でもある。
その異質な存在と特異な性質から、朧は神格化されており、巫女の立場と社会的な役割を確立させた人物である。
「…これは私の憶測だが、三日前に発生した大厄の襲撃が関係している」
「ですが…、あの襲撃は犠牲者も出ず、被害もごくわずかだと発表されていますが」
「俺もそう聞いています、何も問題無いように見えます」
「表向きは、な…、一般人の被害は確かに少なかった、…が、対応に入った巫女が負傷したと聞いている」
巫女の負傷を聞き、洋助は動揺を見せた。
守れたかもしれない、自分が弱いから起きてしまった被害、そんな傲慢であり身勝手な思いが頭をよぎり、拳を強く握らせた。
「今回の件、京都の巫女教育施設の方にも声がかかっている、十中八九負傷した巫女の欠員補充だろう」
「……戦巫女、として、ですか?」
「そういう事に、なる」
――沈黙。
洋助にとっては望んでいた願いが急に舞い込み、雪にとっては果たすべき責務、茜には教え子を戦地に送るという耐えがたい罪悪感だけが残る。
「雪は巴家の当主として、巫女としての役割を果たしてもらう」
「…わかりました」
「洋助、今回の招集は君が特殊な体質だから声がかかった訳ではない、純粋に君の実技における成績や座学の成績が他の巫女より優秀だからだ、これは君の努力の結果だ、胸を張って行ってこい!洋助」
「―――ッはい!」
決意など、大厄に襲われたあの日から決まっている。
瞳には覚悟を宿し、きたるべき大厄に備える。
積み重ねた鍛錬の成果が発揮される日まで、着々とその時は近づいていた。
「………はい」
朝の稽古で決定的な一打を打ち込まれた右腕を庇いつつ、返答する洋助。
巴雪の過去を聞き、少しだけ後ろめたい気持ちを持ち鍛錬に挑んだが、逆にそれが集中に繋がったのか初めて褒められた。
「腕、痛む?折れてはいないはずだけど…」
「……少し、な」
「ちょっと見せて、跡になっていたら嫌だから…」
「いや、本当に大丈夫、怪我の治りだけが取り柄だから」
「いいから、上着脱いで」
鋭い目つきで促される。
その威圧感に根負けするように渋々上着を脱ぎ、シャツをまくって右腕を差し出す。
「貴方…、この怪我を少し、で済ませようとしたの、呆れるわ…」
「いや、見た目よりは痛くない」
「…はぁ、痛みに慣れているのかもしれないけど、だからといって黙ったままでいるのはよくないわ、次の稽古もそれで挑むつもり?」
怒ったような声色で話すが、診ている右腕は優しく戻す。
「…確かに黙っているのは悪かった、けど、この怪我は巴さんが本気で鍛錬に挑んでくれた証拠でもある、怪我を気にして手心を加えられると思ったら、つい…」
「な、なにそれッ…そんなの、あり得ないから」
頬を少し赤く染め、視線を逸らして顔を隠す。
その様子を不思議に思いながら、いそいそと上着を羽織る洋助、とりあえず機嫌は悪そうだが怒っては無い事を確認する。
「あと、赤原くん…、その腕の古傷…、大厄にやられたの…?」
巴雪は目を細めて訊く。
「………記憶は曖昧なんだけどな、伊織と、…妹と逃げた時に大厄から受けた傷、…だったと思う、もしかしたら逃げた時に転んだ傷かもしれない」
「そう…、なんだ」
「巴さんは…」
一呼吸、息を吸い込み一つの質問をする。
「巴さん、も…、大厄の被害に遭って、お父さんが亡くなったって…早坂先生から聞いた」
「茜さん、話したんだ…」
「ごめん、悪いとは思っていたけど、聞いてしまった…」
「…私も、赤原くんの事は事前に聞かされていたから、おあいこね」
演習場の縁側に座り込むと、巴雪は遠くを見つめる。
合わせるように隣まで歩く洋助は、少しだけ距離を置いて隣に座る。
「巴さんー――」
「雪でいいわ」
遮って言い切る雪は、顔を向けて洋助を見る。
「そうか、俺も洋助でいいよ」
「なら私もそう呼ばせてもらう、改めてよろしく」
「ああ、よろしく、雪」
向かい合い握手を交わす二人。
この一か月程の鍛錬で洋助と雪の信頼は確かに固く築かれていた。
「よぉ、お二人さん、随分仲が良くなったな」
「茜さんッ!?」
思わぬ訪問者に慌てて手を放して距離を取る巴雪。
対して洋助は、何事もない顔つきで振り返る。
「早坂先生、おはようございます」
「おはよう、洋助、調子どうだ?」
「順調、だと思います、雪の指導が的確ですので」
「そうか、それならよかった…、しかし、雪、ねぇ…」
「あ、茜さんッ!それは違うからッ、ただ呼びやすい様に下の名前でッ!?」
「そうかそうか、なら洋助、私も茜って呼んでくれてもいいよな?」
「まぁ…、構いませんが…」
狼狽する雪を横目に、冷静に受け答えする洋助。
その様子を楽しそうに眺める茜は、煙草を取り出して火を着ける。
「茜さん…、まさかここに煙草だけ吸いに来たわけじゃないですよね…」
「…ふぅー、まぁ、二人の様子を見に来たついでに煙草も吸いに来た」
煙を吐いて答える茜は、子供の様な屈託の無い笑顔を見せる。
「茜先生、久しぶりに稽古を付けてくれませんか?」
「ん?なんだ、洋助、雪じゃ役不足か?」
「そういう訳では…、ただどのぐらい成長したのか見てもらいたくて」
「洋助君…貴方は怪我をしているのだから、今は控えなさい…」
「だ、そうだ洋助、今日は大人しくしとけ、…それに神力を使いこなすお前には、もう歯が立たないかもしれないな…」
少し寂しそうに話す茜は、その表情とは裏腹に嬉しそうな声をしている。
煙が漂い一瞬の静寂が訪れると、灰皿に煙草を押し付け、視線を二人に移して真剣な顔つきで語り掛ける。
「…さて、これが本題だが、二人には大厄対策本部から招集がかかっている」
「本部から…?」
「ああ、急だが明日には東京にある本部に赴いて、朧様に挨拶に向かえ」
―――朧、大厄対策本部の代表であり最初の巫女と言われる女性。
人類史上唯一不老不死として認められた朧は、数百年にわたりこの国を巫女として守り、諸外国との政治的介入も担う日ノ本を代表する人間でもある。
その異質な存在と特異な性質から、朧は神格化されており、巫女の立場と社会的な役割を確立させた人物である。
「…これは私の憶測だが、三日前に発生した大厄の襲撃が関係している」
「ですが…、あの襲撃は犠牲者も出ず、被害もごくわずかだと発表されていますが」
「俺もそう聞いています、何も問題無いように見えます」
「表向きは、な…、一般人の被害は確かに少なかった、…が、対応に入った巫女が負傷したと聞いている」
巫女の負傷を聞き、洋助は動揺を見せた。
守れたかもしれない、自分が弱いから起きてしまった被害、そんな傲慢であり身勝手な思いが頭をよぎり、拳を強く握らせた。
「今回の件、京都の巫女教育施設の方にも声がかかっている、十中八九負傷した巫女の欠員補充だろう」
「……戦巫女、として、ですか?」
「そういう事に、なる」
――沈黙。
洋助にとっては望んでいた願いが急に舞い込み、雪にとっては果たすべき責務、茜には教え子を戦地に送るという耐えがたい罪悪感だけが残る。
「雪は巴家の当主として、巫女としての役割を果たしてもらう」
「…わかりました」
「洋助、今回の招集は君が特殊な体質だから声がかかった訳ではない、純粋に君の実技における成績や座学の成績が他の巫女より優秀だからだ、これは君の努力の結果だ、胸を張って行ってこい!洋助」
「―――ッはい!」
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