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迷宮探索編
冒険の始まり
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俺はいちおういくらかの冒険を繰り返しある程度成長した魔法剣士である。自分の身は守れるし、新しく魔法も覚えた。
アイテムも多めに持っていく。野宿のための道具もあって、結果的に大荷物となった。
早速ウルヴェンが現れる。戦闘開始。
「スパーク」
ウルヴェンを麻痺状態にして、先制攻撃を放つ。
走って――「剣技・無塵」
魔獣に無数の傷が付く。その傷からは血が噴き出した。
しばらくして、電撃で筋肉組織を硬直させる魔法、スパークは、その効果を切らす。
そして、魔獣は呻いてよろけながらも立ち上がり、逃げようとするが――
「束縛《バインド》!」
新たに覚えた束縛魔法を発動。魔力のロープが魔獣の動きを再度止め、そして、
「魔法強化《チャージ》・付与《エンチャント》・火発生《ファイア》」
ナイトソードを両手で持ち、強化した火魔法を付与。そのまま走っていき、
「火焔斬《ファイア・スラッシュ》!!」
その肉に向かって斬り上げた。
魔獣の体は燃え上がり、そのまま息絶える。
よし、成功だ。早速解体して……肉は今日の夕飯に、骨は持ち帰って素材にしよう。
……ちなみに、火焔斬はかっこつけただけなので、気にしないでほしい。
「疲れた~」
そんなこんなで一日目も終わろうとしている。
用意しておいた火種に火の魔法をかけ、キャンプにする。
鉄板に魔獣肉を置き、ステーキにして食べた。
今日の戦績は、ウルヴェン2体とスライム3体である。
手に入ったものは、魔獣の骨が4つ、魔獣肉が数個。それだけだ。
肉は、食べる分を抜いてもいくつかあまったので、向こうで売ることにしよう。
そして、魔獣が集まってくる可能性を少しでも減らすために火を消して、翌日に備えた。
持ってきた寝袋に入り就寝。寝て、少しでも魔力を回復させることにしよう。
二日目、三日目も何も無く、ただ何も無い街道をひたすら歩いて、たまに魔獣を倒しつつ、すれ違うリザードマンに挨拶をしながら、隣の村に向かった。
夜は、草原の風を感じながらキャンプをし、その日の戦績を確認してから食事して、就寝。
ゆっくりとマイペースで旅は進んだ。
そして、四日目。
「着いた!」
ダンジョン前の村、アレー。
エンテよりも田舎なのだろう。ところどころに畑があり、建物もそんなに多くは無く、人ごみもあまり無い。
しかし、さすがはダンジョンの前といったところか。中心部には宿屋が数件あり、武器屋や防具屋の品揃えも多い。
そして、当然だが、冒険者も多くいた。
宿屋には、いくつかの部屋があり、ひとつのパーティーで一つか二つの部屋を使っていた。
一人で来る人は少なかったらしく、宿屋の人に驚かれた。また、部屋も数人で使うことを想定されたつくりになっているので、広くて、快適に使えた。
冒険者ギルドと酒場はあったが、別々の建物になっていた。ギルドに行って肉などを売り、お金を得てから、酒場で夕食を食べる。
ここは農業が盛んな地域らしく、野菜中心のメニューが多かった。
俺は、その中からサラダとスープ、パンを選び、食した。
スープはコンソメ味のさらさらしたスープだ。美味かった。
冒険者たちに絡まれることも無く、その日は久々の布団の感触に包まれて眠ったのだった。
翌日の朝。
ギルドで、ダンジョンに行くことを告げると、ダンジョンにいるモンスターのリストと今攻略されているところまでの地図をもらえた。
そして、朝からダンジョン攻略である。
この分だと、どうにか今のレベルで魔石をゲットできそうだ。
ここは地下迷宮になっていて、今は地下15階まで攻略されているらしい。地下16階は現在攻略中とのこと。
そのうち、もう入れるところが無い、つまり完全攻略されたとされるのは地下12階までとされている。
ひとつ下の階に行くほど敵のレベルが上がっていっているが、ここはレベルが低いらしく、1階はレベル1、2階はレベル2というように、ひとつ下に行くと、ひとつずつレベルが上がっていっていた。
つまり、現在のレベルだと攻略中の階層は全部踏破でき、このままのペースで行くと、地下30階まではいけるはずだ。
そして、まだ攻略されていないところには魔石がある可能性がある。現に、今までに魔石が幾つか見つかっていたらしい。ちなみに、それらはほとんど素材に使われてしまったらしいが。
地下12階以下には魔石がある可能性がある。それを獲得できる可能性も高い。
なのでどうにかなるとふんだのだ。
……よし、行こう。
地下12階まで最短距離で行った。
途中、遭遇した魔物をほぼ一撃で倒して、あっという間に地下12階にたどり着いた。
ダンジョンの地下12階はほかの冒険者も多く、近くから時折戦闘している音が聞こえる。
地図と直感を元にまだ探索していないエリアを調べる。
長い洞窟のようになっているダンジョン。その中には魔物が潜んでいる。
コボルトが現れた。
俺に対して今にも襲い掛かろうとしている。
理性の無いタイプのやつらしい。討伐対象だ。
「ガルルルル」
俺に対して牙をむいて、刃物を構えている。無謀にも、一体で俺に立ち向かおうとしているのだ。
こちらも武器を構えた。それなら返り討ちにしてやるまでだ! かかって来い!! と、心の中で挑発しながら。
刃物を振りかざし襲い掛かるコボルト。
(ふっ、俺に立ち向かったその勇気は認めてやろう。だが、相手が悪かったようだな……!)
コボルトが振った片手持ちの刃物をかわし、前に一歩出て、コボルトの腹を目掛けて、右手の剣を左側から勢いをつけて振った。
防具に守られていないコボルトの腹は一撃で真っ二つに切れた。
恐らく即死だったと思われる。
(……ナイスガッツだったぜ、コボルト)
心の中で、相手を称えながら、死骸を調べる。
そして、死骸の中から、武器と、お金の入った袋を取り、先の攻略を急いだ。
アイテムも多めに持っていく。野宿のための道具もあって、結果的に大荷物となった。
早速ウルヴェンが現れる。戦闘開始。
「スパーク」
ウルヴェンを麻痺状態にして、先制攻撃を放つ。
走って――「剣技・無塵」
魔獣に無数の傷が付く。その傷からは血が噴き出した。
しばらくして、電撃で筋肉組織を硬直させる魔法、スパークは、その効果を切らす。
そして、魔獣は呻いてよろけながらも立ち上がり、逃げようとするが――
「束縛《バインド》!」
新たに覚えた束縛魔法を発動。魔力のロープが魔獣の動きを再度止め、そして、
「魔法強化《チャージ》・付与《エンチャント》・火発生《ファイア》」
ナイトソードを両手で持ち、強化した火魔法を付与。そのまま走っていき、
「火焔斬《ファイア・スラッシュ》!!」
その肉に向かって斬り上げた。
魔獣の体は燃え上がり、そのまま息絶える。
よし、成功だ。早速解体して……肉は今日の夕飯に、骨は持ち帰って素材にしよう。
……ちなみに、火焔斬はかっこつけただけなので、気にしないでほしい。
「疲れた~」
そんなこんなで一日目も終わろうとしている。
用意しておいた火種に火の魔法をかけ、キャンプにする。
鉄板に魔獣肉を置き、ステーキにして食べた。
今日の戦績は、ウルヴェン2体とスライム3体である。
手に入ったものは、魔獣の骨が4つ、魔獣肉が数個。それだけだ。
肉は、食べる分を抜いてもいくつかあまったので、向こうで売ることにしよう。
そして、魔獣が集まってくる可能性を少しでも減らすために火を消して、翌日に備えた。
持ってきた寝袋に入り就寝。寝て、少しでも魔力を回復させることにしよう。
二日目、三日目も何も無く、ただ何も無い街道をひたすら歩いて、たまに魔獣を倒しつつ、すれ違うリザードマンに挨拶をしながら、隣の村に向かった。
夜は、草原の風を感じながらキャンプをし、その日の戦績を確認してから食事して、就寝。
ゆっくりとマイペースで旅は進んだ。
そして、四日目。
「着いた!」
ダンジョン前の村、アレー。
エンテよりも田舎なのだろう。ところどころに畑があり、建物もそんなに多くは無く、人ごみもあまり無い。
しかし、さすがはダンジョンの前といったところか。中心部には宿屋が数件あり、武器屋や防具屋の品揃えも多い。
そして、当然だが、冒険者も多くいた。
宿屋には、いくつかの部屋があり、ひとつのパーティーで一つか二つの部屋を使っていた。
一人で来る人は少なかったらしく、宿屋の人に驚かれた。また、部屋も数人で使うことを想定されたつくりになっているので、広くて、快適に使えた。
冒険者ギルドと酒場はあったが、別々の建物になっていた。ギルドに行って肉などを売り、お金を得てから、酒場で夕食を食べる。
ここは農業が盛んな地域らしく、野菜中心のメニューが多かった。
俺は、その中からサラダとスープ、パンを選び、食した。
スープはコンソメ味のさらさらしたスープだ。美味かった。
冒険者たちに絡まれることも無く、その日は久々の布団の感触に包まれて眠ったのだった。
翌日の朝。
ギルドで、ダンジョンに行くことを告げると、ダンジョンにいるモンスターのリストと今攻略されているところまでの地図をもらえた。
そして、朝からダンジョン攻略である。
この分だと、どうにか今のレベルで魔石をゲットできそうだ。
ここは地下迷宮になっていて、今は地下15階まで攻略されているらしい。地下16階は現在攻略中とのこと。
そのうち、もう入れるところが無い、つまり完全攻略されたとされるのは地下12階までとされている。
ひとつ下の階に行くほど敵のレベルが上がっていっているが、ここはレベルが低いらしく、1階はレベル1、2階はレベル2というように、ひとつ下に行くと、ひとつずつレベルが上がっていっていた。
つまり、現在のレベルだと攻略中の階層は全部踏破でき、このままのペースで行くと、地下30階まではいけるはずだ。
そして、まだ攻略されていないところには魔石がある可能性がある。現に、今までに魔石が幾つか見つかっていたらしい。ちなみに、それらはほとんど素材に使われてしまったらしいが。
地下12階以下には魔石がある可能性がある。それを獲得できる可能性も高い。
なのでどうにかなるとふんだのだ。
……よし、行こう。
地下12階まで最短距離で行った。
途中、遭遇した魔物をほぼ一撃で倒して、あっという間に地下12階にたどり着いた。
ダンジョンの地下12階はほかの冒険者も多く、近くから時折戦闘している音が聞こえる。
地図と直感を元にまだ探索していないエリアを調べる。
長い洞窟のようになっているダンジョン。その中には魔物が潜んでいる。
コボルトが現れた。
俺に対して今にも襲い掛かろうとしている。
理性の無いタイプのやつらしい。討伐対象だ。
「ガルルルル」
俺に対して牙をむいて、刃物を構えている。無謀にも、一体で俺に立ち向かおうとしているのだ。
こちらも武器を構えた。それなら返り討ちにしてやるまでだ! かかって来い!! と、心の中で挑発しながら。
刃物を振りかざし襲い掛かるコボルト。
(ふっ、俺に立ち向かったその勇気は認めてやろう。だが、相手が悪かったようだな……!)
コボルトが振った片手持ちの刃物をかわし、前に一歩出て、コボルトの腹を目掛けて、右手の剣を左側から勢いをつけて振った。
防具に守られていないコボルトの腹は一撃で真っ二つに切れた。
恐らく即死だったと思われる。
(……ナイスガッツだったぜ、コボルト)
心の中で、相手を称えながら、死骸を調べる。
そして、死骸の中から、武器と、お金の入った袋を取り、先の攻略を急いだ。
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