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迷宮回生編
帰還、そして……
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さて、ここはエンテの町。数日前から禿頭の悪魔が襲ってきている。そのたびにアリスの妹であるリリスがふっとばしている。毎日毎日。
「今日こそ、リリス様を捕縛す……」
「また来たのか。懲りないやつだ。とんでけー」
魔力を込めた蹴りでそのまま大陸の外へとばされる悪魔。それでも翌日にはまた帰ってくる律儀な悪魔である。
町の人々は最初こそ戸惑っていたものの、もうすでに慣れてしまった。攻撃されなければ問題ないと判断したらしい。攻撃される前にリリスが悪魔を飛ばすから何の問題も無い。
それよりも、町はあるニュースで持ちきりだった。
「なあ、あれ、聞いたか?」「あれだろ、ついにジュンヤがダンジョンボス退治したって」「うわさによれば、80人もいた中で6人しか生き残らなかったらしいぞ」「ここ最近見ねえと思ったらそんなとこにいたのか」「あいつならいつかやると思ってたぜ」
この町を拠点にしていた黒髪の冒険者の話である。冒険者ギルドネットワークで五日前に伝わり、冒険者たちに伝えられてからずっとこの有様である。彼はゴブリン討伐の頃から有名になり、その確かな腕や珍しい戦い方、実は優しい性格などで人気になった。女性冒険者からも「顔はよくないけど性格は良い」と冒険者にしてはなかなかの高評価である。
その中でも熱狂的なファンがここにいる。彼のことが好きになっちゃった人である。
(うわあ、ジュンヤくんやっぱりすごい! かっこいい!! 最高!!! あんな化け物を倒しちゃうなんて……! ああ、早く会いたいなあ。そろそろジュンヤくん欠乏症で頭がおかしくなっちゃうよ……)
もはや重症である。
ここ最近、チェシャが引きこもっているため、ワンダーランドはあまりクエストを受けていなかった。チェシャいわく、「漫画の締め切りが近いの~! 早くしないと印刷してもらえない~!」とのこと。その漫画の内容は……いや、言うまい。少なくとも薄い本を作っていることだけは確かだった。
何はともあれ、エンテの町は今日も平和だった。その数日後までは。
**********
その頃、件の純也たちは、街道を下っていた。
「ねえ、さっきハゲが飛んでるのが見えた気がしたんだけど、気のせいかな」
「そうだろ。フォリッジも疲れてきてるのか?」
アレー出発から二日目。馬車を使ってもよかったが、ラスボス討伐前に魔獣の骨をすべて売り払っていたため、再度素材集めが必要になったのである。
おっと、ちょうど良いところにウルヴェンが。戦闘開始……とはいってもすこし離れたところから光矢(エナジーボルト)でヘッドショットをぶち込めば試合終了。魔獣の肉や骨をとってからさらに街道を進む。俺も強くなったものだ。アレーに来る前はしっかりと戦ってやっとだったのに、今では片手間だ。強化魔法をかけていたこともあるのだが。
まあ、こちらも至極平和に、マイペースで旅を続けた。あんなことになるとは知らず……。
**********
それから二日たち、純也たちは帰還した。行きよりも早く到着した。
町は大盛況。お祭り騒ぎだった。彼はもはや町の人気者と化していた。
そんな大歓迎もそこそこに、純也は鍛冶屋へと向かった。
「久しぶりっす、鍛冶屋のおっちゃん」
「お、その声は。何ヶ月ぶりだ? とにかくお疲れさん。とりあえず、茶でも飲んで行きな」
「ありがとうございます」
「まあ、ゆっくりしてけや、黒い剣士さんよ」
二つ名呼びはもう気にしない純也である。
「で、用事は何だ?」
「ああ、例の杖のこと」
「あれか。あの、装備した人の魔力が跳ね上がる短杖か。そのためにアレーに行ったんだもんな」
「そうっす。作者ですらしばらく忘れてた解説ありがとう。ちゃんと世界樹の葉とかミスリルのインゴットとかも(金に物言わせて)買ってきたから、素材もそろった」
「あ~。それが……素材はもうすこし少なくてもよかったみたいなんだ」
鍛冶屋のおっさんが申し訳なさそうに言った。
「……は!?」
「すまねえな。よくよく調べて見ると、数字がおかしくなっていたみたいなんだ」
じゃあ、今までの苦労の日々はいったい……。なんだか悲しくなってきた。余りの素材はどうしようか。金はもうすでに大量にあるし、売る必要はないな。……いや、今後の生活のことも考えて売っても良いのか? そもそも売らなければこの大量の素材は? ああ、わからなくなってきた!
しかし、それも取り越し苦労だったようだ。
「ああ、でも心配するな。余りの素材で剣も作れるようだ。今まで二本目は安物の剣を使ってただろ? これだったら性能がものすごく良いから長持ちする。今ならまけとくぜ。どうする?」
よし。
「じゃあ、それでお願いします!」
「へい、まいど! よっし、今から作るからちょっと待ってろ!」
そういって、鍛冶屋のおっさんは工房の奥に行った。あのいろいろとすごいひとのことだ。きっと良いものが出来上がる。
やっと安物の切れ味が悪い剣じゃなくてすごく性能のいい剣×2で戦える……!しかも魔力も上がる……!
期待しながら、待っていた。
**********
そして、3時間たった。
その間はしばらく街中をぶらぶらと散歩していた。冒険者ギルドの酒場に顔を出したり、そこで酒宴を開いたり。気づけばもう夕方である。
もうできたかなと工房に行くと、まだおっさんは居らず、代わりにバイトらしい青年が店番をしていた。置くから金属をたたく音がする。まだ作業中らしい。バイトの青年が話しかけてくる。
「あ、いらっしゃいませ――あ、あなたはあのジュンヤさんですか!?」
「うん、いかにもそうですけど……」
「握手してください! あなたのファンなんです!!」
「え!? あ、いいけど……」
「ありがとうございますっ!」
彼は強引に俺に握手して来た。なんか腕がぶんぶんと上下に振られる。よくわからないが、俺のファンらしいな。増えてきたな、俺のファン。
「いつも噂をよく聞いていたのですが、こうして会うのは初めてですねっ! ああ、神よ! われに聖なる出会いを与えてくださりありがとうございますっ……! 感謝いたしますっ……!!」
涙を流して神に祈りをささげている……。俺ってこんな、会えた事で神に感謝されるような人間じゃないよ? どちらかというと、友達に「ああ、何だ、お前かよ」って言われる程度の男だよ!?
盛大に戸惑う俺。涙を流し跪(ひざまず)き神に感謝する青年。鍛冶屋の店内はカオスな空気が流れた。
こんな空気を壊してくれたのは、青年のほうだった。彼はひとしきり神に感謝し終えたのか、立ち上がり、顔を上げて、こう言う。
「そういえば、親方からこんな伝言を預かっていたんでした。『完成は明日の朝になるだろう。それまでゆっくりしていな。フウウッ! ノってキタァァァァァ!』とのことです。うっかり忘れるとこでした」
「ああ、ありがとう。じゃあな」
そういって、俺は鍛冶屋を後にした。
「今日こそ、リリス様を捕縛す……」
「また来たのか。懲りないやつだ。とんでけー」
魔力を込めた蹴りでそのまま大陸の外へとばされる悪魔。それでも翌日にはまた帰ってくる律儀な悪魔である。
町の人々は最初こそ戸惑っていたものの、もうすでに慣れてしまった。攻撃されなければ問題ないと判断したらしい。攻撃される前にリリスが悪魔を飛ばすから何の問題も無い。
それよりも、町はあるニュースで持ちきりだった。
「なあ、あれ、聞いたか?」「あれだろ、ついにジュンヤがダンジョンボス退治したって」「うわさによれば、80人もいた中で6人しか生き残らなかったらしいぞ」「ここ最近見ねえと思ったらそんなとこにいたのか」「あいつならいつかやると思ってたぜ」
この町を拠点にしていた黒髪の冒険者の話である。冒険者ギルドネットワークで五日前に伝わり、冒険者たちに伝えられてからずっとこの有様である。彼はゴブリン討伐の頃から有名になり、その確かな腕や珍しい戦い方、実は優しい性格などで人気になった。女性冒険者からも「顔はよくないけど性格は良い」と冒険者にしてはなかなかの高評価である。
その中でも熱狂的なファンがここにいる。彼のことが好きになっちゃった人である。
(うわあ、ジュンヤくんやっぱりすごい! かっこいい!! 最高!!! あんな化け物を倒しちゃうなんて……! ああ、早く会いたいなあ。そろそろジュンヤくん欠乏症で頭がおかしくなっちゃうよ……)
もはや重症である。
ここ最近、チェシャが引きこもっているため、ワンダーランドはあまりクエストを受けていなかった。チェシャいわく、「漫画の締め切りが近いの~! 早くしないと印刷してもらえない~!」とのこと。その漫画の内容は……いや、言うまい。少なくとも薄い本を作っていることだけは確かだった。
何はともあれ、エンテの町は今日も平和だった。その数日後までは。
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その頃、件の純也たちは、街道を下っていた。
「ねえ、さっきハゲが飛んでるのが見えた気がしたんだけど、気のせいかな」
「そうだろ。フォリッジも疲れてきてるのか?」
アレー出発から二日目。馬車を使ってもよかったが、ラスボス討伐前に魔獣の骨をすべて売り払っていたため、再度素材集めが必要になったのである。
おっと、ちょうど良いところにウルヴェンが。戦闘開始……とはいってもすこし離れたところから光矢(エナジーボルト)でヘッドショットをぶち込めば試合終了。魔獣の肉や骨をとってからさらに街道を進む。俺も強くなったものだ。アレーに来る前はしっかりと戦ってやっとだったのに、今では片手間だ。強化魔法をかけていたこともあるのだが。
まあ、こちらも至極平和に、マイペースで旅を続けた。あんなことになるとは知らず……。
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それから二日たち、純也たちは帰還した。行きよりも早く到着した。
町は大盛況。お祭り騒ぎだった。彼はもはや町の人気者と化していた。
そんな大歓迎もそこそこに、純也は鍛冶屋へと向かった。
「久しぶりっす、鍛冶屋のおっちゃん」
「お、その声は。何ヶ月ぶりだ? とにかくお疲れさん。とりあえず、茶でも飲んで行きな」
「ありがとうございます」
「まあ、ゆっくりしてけや、黒い剣士さんよ」
二つ名呼びはもう気にしない純也である。
「で、用事は何だ?」
「ああ、例の杖のこと」
「あれか。あの、装備した人の魔力が跳ね上がる短杖か。そのためにアレーに行ったんだもんな」
「そうっす。作者ですらしばらく忘れてた解説ありがとう。ちゃんと世界樹の葉とかミスリルのインゴットとかも(金に物言わせて)買ってきたから、素材もそろった」
「あ~。それが……素材はもうすこし少なくてもよかったみたいなんだ」
鍛冶屋のおっさんが申し訳なさそうに言った。
「……は!?」
「すまねえな。よくよく調べて見ると、数字がおかしくなっていたみたいなんだ」
じゃあ、今までの苦労の日々はいったい……。なんだか悲しくなってきた。余りの素材はどうしようか。金はもうすでに大量にあるし、売る必要はないな。……いや、今後の生活のことも考えて売っても良いのか? そもそも売らなければこの大量の素材は? ああ、わからなくなってきた!
しかし、それも取り越し苦労だったようだ。
「ああ、でも心配するな。余りの素材で剣も作れるようだ。今まで二本目は安物の剣を使ってただろ? これだったら性能がものすごく良いから長持ちする。今ならまけとくぜ。どうする?」
よし。
「じゃあ、それでお願いします!」
「へい、まいど! よっし、今から作るからちょっと待ってろ!」
そういって、鍛冶屋のおっさんは工房の奥に行った。あのいろいろとすごいひとのことだ。きっと良いものが出来上がる。
やっと安物の切れ味が悪い剣じゃなくてすごく性能のいい剣×2で戦える……!しかも魔力も上がる……!
期待しながら、待っていた。
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そして、3時間たった。
その間はしばらく街中をぶらぶらと散歩していた。冒険者ギルドの酒場に顔を出したり、そこで酒宴を開いたり。気づけばもう夕方である。
もうできたかなと工房に行くと、まだおっさんは居らず、代わりにバイトらしい青年が店番をしていた。置くから金属をたたく音がする。まだ作業中らしい。バイトの青年が話しかけてくる。
「あ、いらっしゃいませ――あ、あなたはあのジュンヤさんですか!?」
「うん、いかにもそうですけど……」
「握手してください! あなたのファンなんです!!」
「え!? あ、いいけど……」
「ありがとうございますっ!」
彼は強引に俺に握手して来た。なんか腕がぶんぶんと上下に振られる。よくわからないが、俺のファンらしいな。増えてきたな、俺のファン。
「いつも噂をよく聞いていたのですが、こうして会うのは初めてですねっ! ああ、神よ! われに聖なる出会いを与えてくださりありがとうございますっ……! 感謝いたしますっ……!!」
涙を流して神に祈りをささげている……。俺ってこんな、会えた事で神に感謝されるような人間じゃないよ? どちらかというと、友達に「ああ、何だ、お前かよ」って言われる程度の男だよ!?
盛大に戸惑う俺。涙を流し跪(ひざまず)き神に感謝する青年。鍛冶屋の店内はカオスな空気が流れた。
こんな空気を壊してくれたのは、青年のほうだった。彼はひとしきり神に感謝し終えたのか、立ち上がり、顔を上げて、こう言う。
「そういえば、親方からこんな伝言を預かっていたんでした。『完成は明日の朝になるだろう。それまでゆっくりしていな。フウウッ! ノってキタァァァァァ!』とのことです。うっかり忘れるとこでした」
「ああ、ありがとう。じゃあな」
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