10 / 90
初めまして、獣人の王族様
オールは完食した。
「美味しかったな」
って、コレが美味しい!
美味しいって言ったよね?
「ユアは少食なんだな」
「……あはは、ゴメンネ」
水煮魚に柑橘汁かけ野菜、まともそうに見えるパンは固いし料理が好きな私には無理、これ以上食べられない!
もしかして、王宮の食事もこんな感じなのかな?
だとしたら私、拒食症気味になる前に餓死しちゃうじゃん!
なんとかしたい。
ここで言うのは失礼だから、王宮へ向かう時に言おう!
お会計を済ませ、
いざ王宮へ!
オールは私を抱えたまま、ドラゴンに跳び乗った。
「ひゃあっ!」
ビックリして素っ頓狂な声を出してしまった。
獣人さんだから跳躍力も凄いんだなって感心しながらも、抱えられるのはまだ慣れない。
「大丈夫、俺は絶対に落としたりしないから」
街を離れたから今聞いてみよう。
「ねえオール。
王宮の食事って美味しい?
さっきの食事みたいにオイシイノ?」
最後は棒読みになっちゃったよ。
「あぁ、パンは同じだが料理はこの世界で一番って言われてるよ」
世界で一番なら大丈夫だよね。
パンは、仕方ないけど他が美味しいなら言う事なし。
王宮に着く前にアレを思い出しておかないと!
アレといえば、そう!
異世界で女性が王族や貴族に挨拶する時のポーズ『カーテシー』だ。
確か、両手でスカートの左右を摘み、少しだけ持ち上げて、片足を後ろに引いてもう片方の足を曲げて腰を落とし、背筋を伸ばしたまま声がかかるまで、そのままの姿勢で待つだったよね?
本当なら足を斜めに後ろへ引き、足をクロスするようなのが本当のカーテシーなんだけど、転ぶと台無しだし、簡単な方のカーテシーにしよう。
自分の事を『私』から『わたくし』と呼ばないとね。
カーテシーの『シミュレーション』を王宮に着くまで何度も何度も繰り返した。
「ユア、王宮に着いたよ」
綺麗な色とりどりのお花が沢山咲いており、手入れがされた低木や花が咲き誇った大きな木にも色とりどりだった。
王宮は薄いクリーム色。
ドラゴンが降りやすいように作られている円形状の広場に降りた。
ドキドキ感が半端ないくらい頭の天辺まで響いていて、口から心臓が出てしまいそう。
手の平に『人・人・人』って書いて飲み込む!
コレで大丈夫、たぶんね。
謁見の間へ着いた。
「お帰りなさいませ、殿下」
扉の前にいた騎士様は敬礼をし、扉を開けてくれた。
中に入ると、凄く綺麗だし大きい!
色々な形のシャンデリアに置物。
中は日本武道館並みの大きさ。
王様とお妃様は王座に座っており、横には王女様? 皇女様? が立っていた。
皇女様って呼んだ方が良いわね。
「オールよ。
よくぞ戻った」
にこやかに話す王様。
「父上。
こちらの女性が大切な愛しの『ユア』です」
今だ!
ゆっくりと綺麗なカーテシーをし、
「お初に御目にかかります。
わたくしは、ユアと申します」
カーテシーをしたまま姿勢を崩さず笑顔で挨拶をした。
オールは目を見開き、王族の皆さんも初めは驚いていたものの笑顔に変わり。
「ユアよ。
よくぞこの世界へ来てくれた。
ありがとう。
姿勢を崩してくれ」
姿勢を戻すと、オールも王族の皆さんも笑顔になり、カーテシーを褒めてくれた。
「私はルーヴェン・ブラック・オニキス。
『父』と呼んでくれると嬉しい、義父になる日が待ち遠しいな」
「わたくしはメーリア・ブラック・オニキスですわ。
『母』と呼んで下さいな」
「わたくしはリアローズ・ブラック・オニキスですわ。
オールの姉ですわ、わたくしの事は『お姉様』と呼んで下さいませ」
「わたくしはリリーティア・ブラック・オニキスですわ。
オールはわたくしのお兄様ですが、ユアより歳上なので『お姉様』と呼んで欲しいのです」
私は皆様に微笑んだ。
「はい、お義父様、お義母様、お姉様方」
「美味しかったな」
って、コレが美味しい!
美味しいって言ったよね?
「ユアは少食なんだな」
「……あはは、ゴメンネ」
水煮魚に柑橘汁かけ野菜、まともそうに見えるパンは固いし料理が好きな私には無理、これ以上食べられない!
もしかして、王宮の食事もこんな感じなのかな?
だとしたら私、拒食症気味になる前に餓死しちゃうじゃん!
なんとかしたい。
ここで言うのは失礼だから、王宮へ向かう時に言おう!
お会計を済ませ、
いざ王宮へ!
オールは私を抱えたまま、ドラゴンに跳び乗った。
「ひゃあっ!」
ビックリして素っ頓狂な声を出してしまった。
獣人さんだから跳躍力も凄いんだなって感心しながらも、抱えられるのはまだ慣れない。
「大丈夫、俺は絶対に落としたりしないから」
街を離れたから今聞いてみよう。
「ねえオール。
王宮の食事って美味しい?
さっきの食事みたいにオイシイノ?」
最後は棒読みになっちゃったよ。
「あぁ、パンは同じだが料理はこの世界で一番って言われてるよ」
世界で一番なら大丈夫だよね。
パンは、仕方ないけど他が美味しいなら言う事なし。
王宮に着く前にアレを思い出しておかないと!
アレといえば、そう!
異世界で女性が王族や貴族に挨拶する時のポーズ『カーテシー』だ。
確か、両手でスカートの左右を摘み、少しだけ持ち上げて、片足を後ろに引いてもう片方の足を曲げて腰を落とし、背筋を伸ばしたまま声がかかるまで、そのままの姿勢で待つだったよね?
本当なら足を斜めに後ろへ引き、足をクロスするようなのが本当のカーテシーなんだけど、転ぶと台無しだし、簡単な方のカーテシーにしよう。
自分の事を『私』から『わたくし』と呼ばないとね。
カーテシーの『シミュレーション』を王宮に着くまで何度も何度も繰り返した。
「ユア、王宮に着いたよ」
綺麗な色とりどりのお花が沢山咲いており、手入れがされた低木や花が咲き誇った大きな木にも色とりどりだった。
王宮は薄いクリーム色。
ドラゴンが降りやすいように作られている円形状の広場に降りた。
ドキドキ感が半端ないくらい頭の天辺まで響いていて、口から心臓が出てしまいそう。
手の平に『人・人・人』って書いて飲み込む!
コレで大丈夫、たぶんね。
謁見の間へ着いた。
「お帰りなさいませ、殿下」
扉の前にいた騎士様は敬礼をし、扉を開けてくれた。
中に入ると、凄く綺麗だし大きい!
色々な形のシャンデリアに置物。
中は日本武道館並みの大きさ。
王様とお妃様は王座に座っており、横には王女様? 皇女様? が立っていた。
皇女様って呼んだ方が良いわね。
「オールよ。
よくぞ戻った」
にこやかに話す王様。
「父上。
こちらの女性が大切な愛しの『ユア』です」
今だ!
ゆっくりと綺麗なカーテシーをし、
「お初に御目にかかります。
わたくしは、ユアと申します」
カーテシーをしたまま姿勢を崩さず笑顔で挨拶をした。
オールは目を見開き、王族の皆さんも初めは驚いていたものの笑顔に変わり。
「ユアよ。
よくぞこの世界へ来てくれた。
ありがとう。
姿勢を崩してくれ」
姿勢を戻すと、オールも王族の皆さんも笑顔になり、カーテシーを褒めてくれた。
「私はルーヴェン・ブラック・オニキス。
『父』と呼んでくれると嬉しい、義父になる日が待ち遠しいな」
「わたくしはメーリア・ブラック・オニキスですわ。
『母』と呼んで下さいな」
「わたくしはリアローズ・ブラック・オニキスですわ。
オールの姉ですわ、わたくしの事は『お姉様』と呼んで下さいませ」
「わたくしはリリーティア・ブラック・オニキスですわ。
オールはわたくしのお兄様ですが、ユアより歳上なので『お姉様』と呼んで欲しいのです」
私は皆様に微笑んだ。
「はい、お義父様、お義母様、お姉様方」
あなたにおすすめの小説
【完結】身を引いたつもりが逆効果でした
風見ゆうみ
恋愛
6年前に別れの言葉もなく、あたしの前から姿を消した彼と再会したのは、王子の婚約パレードの時だった。
一緒に遊んでいた頃には知らなかったけれど、彼は実は王子だったらしい。しかもあたしの親友と彼の弟も幼い頃に将来の約束をしていたようで・・・・・。
平民と王族ではつりあわない、そう思い、身を引こうとしたのだけど、なぜか逃してくれません!
というか、婚約者にされそうです!
【完結】神から貰ったスキルが強すぎなので、異世界で楽しく生活します!
桜もふ
恋愛
神の『ある行動』のせいで死んだらしい。私の人生を奪った神様に便利なスキルを貰い、転生した異世界で使えるチートの魔法が強すぎて楽しくて便利なの。でもね、ここは異世界。地球のように安全で自由な世界ではない、魔物やモンスターが襲って来る危険な世界……。
「生きたければ魔物やモンスターを倒せ!!」倒さなければ自分が死ぬ世界だからだ。
異世界で過ごす中で仲間ができ、時には可愛がられながら魔物を倒し、食料確保をし、この世界での生活を楽しく生き抜いて行こうと思います。
初めはファンタジー要素が多いが、中盤あたりから恋愛に入ります!!
【完結】フェリシアの誤算
伽羅
恋愛
前世の記憶を持つフェリシアはルームメイトのジェシカと細々と暮らしていた。流行り病でジェシカを亡くしたフェリシアは、彼女を探しに来た人物に彼女と間違えられたのをいい事にジェシカになりすましてついて行くが、なんと彼女は公爵家の孫だった。
正体を明かして迷惑料としてお金をせびろうと考えていたフェリシアだったが、それを言い出す事も出来ないままズルズルと公爵家で暮らしていく事になり…。
家を追い出された令嬢は、新天地でちょっと変わった魔道具たちと楽しく暮らしたい
風見ゆうみ
恋愛
母の連れ子だった私、リリーノは幼い頃は伯爵である継父に可愛がってもらっていた。
継父と母の間に子供が生まれてからは、私への態度は一変し、母が亡くなってからは「生きている価値がない」と言われてきた。
捨てられても生きていけるようにと、家族には内緒で魔道具を売り、お金を貯めていた私だったが、婚約者と出席した第二王子の誕生日パーティーで、王子と公爵令嬢の婚約の解消が発表される。
涙する公爵令嬢を見た男性たちは、自分の婚約者に婚約破棄を宣言し、公爵令嬢に求婚しはじめる。
その男性の中に私の婚約者もいた。ちょ、ちょっと待って!
婚約破棄されると、私家から追い出されちゃうんですけど!?
案の定追い出された私は、新しい地で新しい身分で生活を始めるのだけど、なぜか少し変わった魔道具ばかり作ってしまい――!?
「あなたに言われても心に響きません!」から改題いたしました。
※コメディです。小説家になろう様では改稿版を公開しています。
婚約者が他の女性に興味がある様なので旅に出たら彼が豹変しました
Karamimi
恋愛
9歳の時お互いの両親が仲良しという理由から、幼馴染で同じ年の侯爵令息、オスカーと婚約した伯爵令嬢のアメリア。容姿端麗、強くて優しいオスカーが大好きなアメリアは、この婚約を心から喜んだ。
順風満帆に見えた2人だったが、婚約から5年後、貴族学院に入学してから状況は少しずつ変化する。元々容姿端麗、騎士団でも一目置かれ勉学にも優れたオスカーを他の令嬢たちが放っておく訳もなく、毎日たくさんの令嬢に囲まれるオスカー。
特に最近は、侯爵令嬢のミアと一緒に居る事も多くなった。自分より身分が高く美しいミアと幸せそうに微笑むオスカーの姿を見たアメリアは、ある決意をする。
そんなアメリアに対し、オスカーは…
とても残念なヒーローと、行動派だが周りに流されやすいヒロインのお話です。
婚約者を奪われ魔物討伐部隊に入れられた私ですが、騎士団長に溺愛されました
Karamimi
恋愛
伯爵令嬢のクレアは、婚約者の侯爵令息サミュエルとの結婚を間近に控え、幸せいっぱいの日々を過ごしていた。そんなある日、この国の第三王女でもあるエミリアとサミュエルが恋仲である事が発覚する。
第三王女の強い希望により、サミュエルとの婚約は一方的に解消させられてしまった。さらに第三王女から、魔王討伐部隊に入る様命じられてしまう。
王女命令に逆らう事が出来ず、仕方なく魔王討伐部隊に参加する事になったクレア。そんなクレアを待ち構えていたのは、容姿は物凄く美しいが、物凄く恐ろしい騎士団長、ウィリアムだった。
毎日ウィリアムに怒鳴られまくるクレア。それでも必死に努力するクレアを見てウィリアムは…
どん底から必死に這い上がろうとする伯爵令嬢クレアと、大の女嫌いウィリアムの恋のお話です。
ちょっと不運な私を助けてくれた騎士様が溺愛してきます
五珠 izumi
恋愛
城の下働きとして働いていた私。
ある日、開かれた姫様達のお見合いパーティー会場に何故か魔獣が現れて、運悪く通りかかった私は切られてしまった。
ああ、死んだな、そう思った私の目に見えるのは、私を助けようと手を伸ばす銀髪の美少年だった。
竜獣人の美少年に溺愛されるちょっと不運な女の子のお話。
*魔獣、獣人、魔法など、何でもありの世界です。
*お気に入り登録、しおり等、ありがとうございます。
*本編は完結しています。
番外編は不定期になります。
次話を投稿する迄、完結設定にさせていただきます。