BL世界に転生したけど主人公の弟で悪役だったのでほっといてください

わさび

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第四十二話

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「お、おはよ…」

「おー、七海!はよ!」

「おはよ、七海」







次の日の朝、大原と桜野に挨拶をすると2人はいつもと変わらない様子で挨拶を返してくれた。
教室までの道、2人の後をついて行く形で一緒にいるとたまに桜野が話を振ってくれて、それに返したりうんうんと相槌打ったりを繰り返した。
前のように話すのはまだ難しいけど、2人と一緒にいられるという事実だけが今の俺にとってはとても幸せなことだというのは言うまでもない。

2人の声を、すぐ近くで聞く。
それだけで俺は嬉しくて幸せを感じられる。

教室に入ると、例の女子たちは親にこっ酷く叱られたのか俺を見ても昨日のように揶揄ったり陰口を叩くような事をしなかった。
それは他のクラスメイトも同じ様子で、俺が教室に入ってもチラッと見るだけで何も言わない。
他のクラスメイトにも話が回ってるのかな。







「俺のところにも連絡来てたよ」

「俺んとこも!やってねーって言ったらすぐ信じたけどな!」

「おばさんはそりゃ信じるだろ、うちのところも大丈夫だった」







やっぱり、このクラス全体に連絡が行っていたようでそれぞれが親から注意を受けていたようだ。
その連絡は教師が率先して行ったのか、兄さんが何か口を出しての事なのかはわからないけど、これから何事もなく過ごせるなら…いっか。

なんて考えながら授業の準備をしていると、意外にも大原の方から俺に声が掛かった。







「今日勉強会するつもりだけど、七海来る?」

「…い、いいの?」

「七海って授業しっかり受けてるイメージなかったから、勉強教えるくらいなら出来るけど」

「い、行きたい!俺も、勉強会…!」







俺が興奮気味に立ち上がり、大原に参加を伝えたところでチャイムが鳴り大原がじゃあ、また後でと離れた。
また2人と勉強会出来るんだ…俺も、2人と勉強…!

緩む頬を隠すように口元を両手で覆って隠しながら先生が教えてくれる内容を耳に入れていった。
いや、正直耳に入ったかどうかもよくわからない。







「七海ー、聞いてるかー」

「…きいてまーす」






先生の声に軽く返してからふぅ、と息を吐いて昨日折られたばかりの教科書に目を通した。

そしてあっという間に放課後。
さっさと掃除を終え、さっさと荷物をまとめ早足で2人の元に行くと2人は既にノートや教科書を広げて勉強会を始めていた。







「ご、ごめん…少し遅れた」

「おー!お疲れ!」

「いいよ、こっち座りな」






近くにあった椅子を引き寄せて机に座るよう促してくれた大原にお礼を言ってからノートと付箋、筆記用具を出すと今どこをやってるか教科書を見て確認する。
とは言え、俺は中1の勉強をするのは正直3回目。つまりは完璧なのだ。

どうしよう、大原が教えてくれるって言うなら俺はわからないフリをするべきなのかな。
でも2人に嘘はつきたくない…でも勉強会に誘ってくれた理由がまず俺にも勉強を教えてくれるって言うところがメインならやっぱり…。

なんて1人頭の中で悩ませてると、大原が俺をジッと見ながら口を開いた。







「……七海さ、勉強わからないところないでしょ」

「へっ!?」

「わからない人ってそもそも一番最初に教科書を確認しないんだよ。教えてくれる人にどれやるの?って聞くのが普通。それも、教科書を一目通して理解してない目をしてなかった」







…大原の目を欺ける筈がなかった。
大原は何事もやる気がないような、ぼーっとしているように見えてしっかりと周りを見えてるタイプの人だ。
そこに甘えて口にしなかった事もあったけど、大原はすぐに気付いてくれた。
…嘘を吐こうなんて思わなかったにしてもこんなに早くバレると思わなかった…。







「…因みに、理解してない目ってどういうの?」

「こういうの」

「…おおはらぁ、これなにぃ?」







大原が指差した先には教科書も見ずに大原に与えられた問題を凝視しながら目を回している桜野の姿があった。

そんな桜野を2人で勉強見つつ、大原の苦手教科のアドバイスなどしていると時間はあっという間に過ぎ、先生に「そろそろ帰りなさい」と注意を受けた。
はーい、なんて返事をしてから帰り支度をすると2人はあっさり「じゃあまた明日」と帰っていってしまった。

…そうだよな、前みたいに当たり前に一緒に帰るなんてないよな。
そもそも前の2人は兄さんに頼まれて俺を送ってくれたりしただけで、元々は家だって全然逆の方向だ。
まだ[友達]ではない俺と、帰る理由なんてない。

仕方ない、まだ駆け出し段階だ。
落ち着かせるためにふぅ…と一つため息を吐いて廊下に出ると、最近入ったばかりの新任教師である男性教師…松丘先生がキョロキョロしながら困り顔で彷徨っているのを少し離れたところから見つけた。
…もしかして、迷子?

先生の様子を見ていると、一つ一つのクラスの名前を確認していて手に持っている紙を見ながら頭をポリポリと軽く掻いていた。
今の時間、運動部は外で部活をしているにしても校舎内…それも教室に残っている生徒は少ない。
生徒に声をかけようにも、若い新任教師ならなかなか声もかけ難いだろう。

俺もキョロキョロと周りを確認し、誰もいない事を確認してからソッとその教師の元に足を運んだ。







「松丘先生?」

「へ?あ、えーと…」

「1年の七海です。何かお困りですか?」







キョロキョロ辺りを見渡してた目を俺に向けた松丘先生はあからさまにホッとした表情をした。
まぁ、慣れない場所に来て慣れない場所を目指して歩くってかなり不安だよな。

俺はゆっくりと松丘先生に近付くと、先生は手に持っていた紙を俺に見せた。







「いや、他の先生に頼まれて備品の確認をしに向かってたんだけど…理科準備室ってどこかな」






紙に書かれていたのは備品の種類と数をリスト化されたもので、特に場所を示すものは何も書かれていなかった。
…松丘先生はまだ来て間もないんだから簡単にでも場所を教えてあげてもいいのに…。

可哀想に、なんて言葉を言えるわけもなく不憫な先生に向かって「お疲れ様です」とだけ言っておいた。

俺は先生を連れて廊下を歩くと、何気ない会話を楽しんだ。
先生は甘いものが好き、とか。
実は中学教科の中でも理科は苦手、とか。
家はどのあたり、とか。
本当に誰でも出来るような会話をする。

そういえば、この先生は前世にもいたけど受け持つ学年が違ったこともあり関わり自体は一切なかった。
初めてこんな風に会話したな、なんて思いながら歩いていると理科準備室が見えてきた。







「松丘先生、ここが理科準備室です」

「あぁ、ありがとう。七海くんのおかげで助かりました」






おっとりとした笑顔でお礼を言われ、俺の頬も緩むのを感じる。
素直にお礼を言われるとなんとなく照れ臭さはあるが、助けてよかったとさえ思えてくる。






「それじゃ、俺は帰ります。先生さようなら」

「はい、さようなら。本当にありがとうございました」







微笑みながら手を振る松丘先生にペコッと頭を下げてから廊下を歩く。
なんか、良いことした…よね?
1人緩む頬を押さえながらヘラっと笑ってしまうが、そんなところを誰かに見られたらそれこそ不審者だ。
フルフル頭を振って切り替えると、そのまま帰路についた。

家に着くと、先に帰っていた兄さんが優しく「おかえり」と出迎えてくれた。
前の時、中学時代はずっと一緒に行動していた事もありなんだか不思議な感じ。
ただいま、と返してから手を洗い、うがいをして自室に行く。
いまだに今着ている中学の制服に違和感しかない、だってつい最近まで聖心高校のブレザーを着ていたのだ。
中学制服は学ラン、違和感を忘れろと言う方が無理だろう。

…これも、慣れないといけないのかな。

前の記憶があるうちは、慣れるのは無理だろうけど…俺は『前の記憶』が薄れる事があるのを知っている。
妹の声、攻略の事、キャラのこと。
既にもう思い出す事を諦めたものだ。

…前の兄さんや、桜野や大原達のことを忘れてしまうのかと思うと寂しさや虚しさで涙が溢れそうになる。
それを頭を思い切りぶんぶん振ることで涙を飲み込むと一度、二度と両頬を自身の掌で思い切り叩いた。
静かな部屋でパンッと音が鳴ると、ほんの少しだけ気持ちが落ち着く気がした。

大丈夫、俺は大丈夫。
泣くな、泣くのは狡い。
大丈夫、俺は大丈夫。

心の中でずっと唱えていると本当にそんな気持ちになるから人間って不思議だ。
大丈夫、俺はきっと…元の世界に、兄さん達の元に戻れる。
息をいっぱいに吸い込むと、ゆっくり吐き出した。
大丈夫、頑張れる。







「……よしっ」







両手に握り拳を作ると、気合を入れるため一言だけ小さく声に出した。
前を向け。今を見ろ。
大丈夫だから、前を見ろ。

完全に自分の中のスイッチが切り替わったのを感じたタイミングで兄さんから声がかかり、おれはもう一度だけ大きく深呼吸してから自室を出た。

次の日、俺は前の時と同じように朝家を出た。
唯一違うのは兄さんと一緒ではない、というところ。

前の時は、1人での登下校を望んでたのにな…。
いざ1人で登下校するとなるとこんなにも寂しく感じるなんて、俺って本当に我儘だ。
先に家を出てしまい、隣はいない兄さんのことを考えながら歩き慣れた道を歩いているとあっという間に学校についた。







「おはようございます。唯兎くん」

「え?あ、おはようございます…松丘先生」






急に声をかけられびっくりしていたが、相手が先生であることにホッと胸を撫で下ろした。
微笑みながら近寄って来る先生はいつも通りスーツを着ていて、綺麗な顔を嬉しそうに歪ませている。
…そんなイケメンが朝、ここに立っているとなるとやはりと言うべきか放っておかない人達がいる。







「せんせぇ!おはよーございますっ!」

「あ、はい。おはようござ…」

「あのー、私達ぃ…ちょっと困った事があってぇ…」

「せんせぇに一緒に来て欲しいんですよぉ」







猫撫で声というのか、いつもなら出さないような声を出している女子に俺は恐怖を覚えた。
いったい…どこからそんな声を出しているんだ…。






「えーと、先生まだ学校のことにくわしくないので、他の先生方に…」

「いえ!せんせぇがいいんですぅっ!」

「こちらですせんせぇ!」

「え、あ…ああぁぁぁ…」






女子達のパワーに圧倒された先生が連行されていくのを静かに見送ると、ただの空気と化していた俺はゆっくり自分の教室を目指した。
うん、ああいうのには関わらないのが一番。ごめんね、松丘先生。

連れ去られたのが大原や桜野…兄さんなら迷わず助けたんだろうな、俺。
あと、皇。







「………皇に、早く会いたいな」






可愛らしい顔の中に男前な心を隠し持ったあの子。
いつも俺を守ってくれて、寄り添ってくれて…理解してくれたあの子。
まだ出会うにはあと1年かかるけど、早く会いたくて仕方がない。






『唯兎はぼくが守ってあげるからねっ!』







今度は、俺が守ってあげられるかな。
あの子のことを考えるだけでこんなにも暖かくなる胸、それを今度はあの子にも与えたい。

今後に向けて気合を入れるために両手に拳を作りヨシっと小さく声を出して教室に向けて歩き出す。
大原のことも、桜野のことも、兄さんのことも。
そして、栗河さんのことも。

まだまだ問題だらけだし、気なんて抜けないけど頑張るしかないから。
俺には、頑張ることしか出来ないから。






「すーーー…大原、桜野おはよう」






今は目の前の愛おしい存在達のことを頑張ろう。

























これは、俺はの罰なのだろうか。

1人薄暗い部屋でベッドに腰を掛けながら俯く。
俺は今、高校3年生…18歳だ。
つい最近21歳の誕生日を迎えたはずなのに、何故か俺はまた高校生として実家で暮らしている。

見慣れたはずの自室は、懐かしい自室に変わっていて…いる筈のアイツの姿はここにはない。

俺が、悪いのかもしれない。

前の世界で、俺は唯兎を救うためと好き勝手に動いた。
アイツの気持ちを利用して、危ない目にもあわせた。
だから、戻されたのかもしれない。







「…、さ…くま」






愛おしい名前を、1人薄暗い部屋で呟く。

アイツが俺に惚れてくれたのは、俺が唯兎に夢中になって…前だけを向いてひたすらに頑張っていたことからだ。
同じことが出来るのか、と聞かれると…難しいとしか言えない。
だとしたら、アイツは俺のこと…好きになってくれないのか?

そう思うとジワリと涙が浮かんでくる。
漸く、アイツへの気持ちに素直になれたのに。
漸く、幸せに慣れると思ったのに。

全部、俺が悪いのか。





「…っ、さくま…っ!さくま…」






止まらない涙をそのままに、俺は薄暗い部屋でベッドに横になった。
この部屋は、まるで俺の気持ちを表しているように…薄暗い。
まだ陽が落ちるような時間でもないのに、どうしてこんなにも暗いのだろう。

ボロボロと流れ続ける涙は俺の枕を濡らしていく。
この世界に来てしまってから2日が過ぎても、まだ前を向けない。1人は怖い。

俺は、どうしたらいい?
また佐久間と一緒にいるためには、どうしたらいい?

優しく俺を包み込んでくれていたアイツの温もりは、今…俺の側にはない。
ただ冷たく濡れていく枕と、暗く光の少ない部屋だけが俺を包む。






『俺はお前が好きだ。気持ちに応えなくていい、ただ側に居させてくれ』






そう言ったお前は、どんな気持ちだったんだ…?
こんな風に、苦しかったか?
拒絶されるかもと、怖かったか?






「……っ、アイツだけに負担はかけたくない…」






グイッと乱暴に涙を拭うと、俺はスマホを見つめた。
元々友人関係はあった故、連絡先は知っている。
アイツのとトーク履歴を見ても出掛ける際の待ち合わせ時間や課題についての連絡くらいしかしていない。



【ちゃんと寝たか?】
【何かあればすぐ連絡しろよ】
【明日迎えにいく】
【仕事終わったら待ってろ】




あった筈の連絡は、全て消え去ってしまっていた。
その事実に鼻がツンと痛むが、誤魔化すように頭を振る。
今の状況が俺への罰なら、俺が頑張らないと。
また、あの優しさを俺のものにしたい。
俺だけを見ていて欲しい。






「……覚悟しろよ、佐久間…。俺は好きなものに対しては貪欲なんだ」







今度は、俺がお前を手に入れる。






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