木瓜

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綺麗な花には棘がある

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そこまで聞いて、私は、初めて、あの人に襲われている、という今の事態を、理解した。

「…っいや、やめて!」

震える声を、必死に、喉から、絞り出す。

やっとの思いで出したその声は、再び殴られた衝撃と痛みによって、僅かばかりの反発心と共に、虚しく、散っていった。

「静かにしろよ。なーに、すぐ終わる。中学生になったお前に、お父さんが、大人の遊びを、教えてやるから」

あの人の手が、私の、胸元と太ももを、まさぐる。

その、熱を帯びた手が肌に触れる度、私の中の何かが、急速に冷めていくのを、感じた。

口元を、あの人の口が、塞ぐ。

悲鳴を、上げさせないためだろうか。

煙草とお酒と何かが入り混じった、不快な臭いと味を伴った、粘着質な液体が、私の口腔を犯していく。
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