令和聖戦記

しんたろう

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街道を通って堺に近徳は向かっていた。
道に多くの人が集まっている。聞くと罪人の処刑のようだ。
罪人が手を合わせ仏の念仏を唱えながら首を斬られるのを待っている。

「あの罪人は何をしたんだ」近徳は聞いた。
「今年の年貢米を親のために少しかっぱらったんだ」

首切り役人が刀を持っている。
罪人は目を閉じる。
近徳の近くのものが、

「役人のお耳に伝わったなら大変な事になります。
あまり気にしない方がいいですよ」

それでも近徳は、

「おい仮にも親を食べさせていくのに取っただけじゃないかひどすぎるんじゃないか、
俺が役人に金を払うから見逃してやりなよ」

「領主様の命令だ、金を出されても取りやめる事はできん」役人は言った。

それを聞いて、処刑を見ていた大勢の人も、

「おおい、そうだ、この人の言うとおりだやめさせろ!」とゆう声が広がる。

役人が出てきて、
「この野次馬どもめ、じじは上杉殿の領地だぞ!」と声を荒げる。
近徳は「上杉殿は毘沙門天の神様を崇める方、むやみな殺生を認めるとは」という。
共のものが「これはこの時代のならわしです、行きましょう」と言った。

その声がおわらぬうちに刀は振り下ろされ、罪人の首は落ちた、
それから首はさらしものにされた。

「この時代、国民も内乱を起こせる時代なのに人は殺生を好む、いつの時代も人間はこのようなものだな
」近徳は言って、
罪人の首に手を合わせると、「これからよくなっていきますよ・・・」と言う。

それから街道を西に進む。甲斐の馬を借りて進んでいた。雨が降ってきた。

「ひええ~降ってきたな」供は言う。それから宿にむかう。それからしばらくして雨はやんだ。
「厠に行きたい」
「あちらです」
そこですませるが、雨といい、何日かかるんだ。匂いに耐えられない。

近徳は21世紀がよかった・・・と懐かしく思う。
人間は1度、進んだ世界とかに落ちてしまうと、耐えられなくなる。
それとこの時代、平民は恵まれてなさすぎる。民主主義なんてないし、司法までない殺し合いだと思う。21世紀の人間も負の事のない、もっといい進歩を目指してほしいものだな。
でも21世紀のように毎日労働でないのはいい。平和で自由で、なら縄文時代とかいいよなと近徳は感じる。
21世紀の新生代とか素晴らしかったろうなと思う。
それから何日後に堺につくんだと供の者に聞く。
「早ければ・・・」と教えてくれた。
堺に行けば、この時代のもので厠でも水道を考えようかな・・・。そこで近徳は池を作って、そこで用を足していた。この時代、便秘薬や通販薬とかなくて大変だ・・・。寺で米蔵や食料庫は作ったが冷蔵庫もなくて食事も肉とか腐るのが早くてまずい。米とか長く保存できるが。そして寒いからと自分のいる寺に焚き火で暖炉を作った。


そのうち旅を続けていると道が開けてきた、甲斐に行くときは天候もよく何も感じなかった
が、標識もないから道に迷っても多く時間がかかっていたがやっと堺につく。

「この時代、夜盗、強盗ばかりだな。犯罪ばかりだな」と思う。
そこから堺の道場の家に戻り一夜を終えて、
次の日に宣教師ルイス・フロイスの通訳の仕事としてフロイスを世話していた。

「ニホンノフキョウカツドウハ、ワタシモクシンシマシタ。イエスズカイノコト、
ワカッテモラエルノマダニホンデハスクナイ・・・」
近徳は「関東から帰る途中に罪人に会いました。この時代は司法がありませんから・・・」
「シホウ?」フロイスは言った。
「日本と西洋は考え方が違いますが・・・」続けて、
「宗教の進歩は政治とは違いますが・・・」
僕はカトリックの教えとして、道徳からヒューマニズムの進歩を伝えたい。
古く中国の周に孔子とゆう人物が道徳といった考え方が元で釈迦も仏教を開いた。
人間性でも考え方は生まれます」と言う。
この時代、仕事楽だな・・・食事も自給自足だけどタダだし、経済でないから仕事なくてもやっていけるな・・・競争社会でもないか・・・会社や機械みたいな奴もいなくて規制もなく、いい人と恋愛や青春自由だな。人間的な事、通らない日本もこうゆう時代もあったんだ・・・。人間的にいい人多いな・・・。21世紀の日本は国の支配で伸びない点だな、国際化で怖すぎるかなと感じる。21世紀の新生代の国、グリーンランドとかで守っていきたい、目指したい文化だな。と思った。
「神様は我々人間的な愛、友情、だと思います。
僕はキリスト教を広げるなら、聖書だけでなく、自然のよさを広げていきたい。
日本人にあまりないから・・・」
フロイスは「ニホンシノヘンサンテツダッテクダサイ」と言う。
日本史は得意なので、「わかりました」と言う。
それからフロイスは、
「コノホンワタシニクダサイ・・・」と言った。
これ一緒にタイムスリップして持ってきた、カズオ・イシグロの「私を離さないで」じゃないか
と思う。
「セイショヨリスキデスカラゼヒ」とフロイスは言った。
「そうおっしゃるならあげます」と答えた。

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