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ぷっぱ
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河童はかわやおかにすむとされています。
わたしは子どもたちからプールにすんでいるとおもわれていたかもしれません。だって、プールでしか会えないんですもの。
でも、でんしゃでお出かけしていた子とおかあさんに会ったこともあるんだよ。
プール童ではおかしいかな? にっぽんのことばでは水ため。先生、せんしゅたちのことばでも、たん水、ちょう水(それぞれ25メートル、50メートルプールのこと)。ならばわたしはぷっぱで正しいのでしょうか?
バタ足ができるようになるには、あたまをぜんぶ水につけないといけません。にんげんの体であたまがいちばんおもいからです。水がこわくても、目をあけて、あたまをつければうかんでおよぎやすいのです。
おしえ子には水中メガネをしている子もいました。ほかの先生では、ちゃんとあたまをつけられない子はそれをつけてはいけないというものもいました。
わたしはかまいませんでした。
このままクロールやせおよぎ、ひらおよぎ、ちょうちょうおよぎをするようになっても水がこわいままでいいじゃないか? そのまませんしゅになって、オリンピックにいってもいい。
子どもをしかれなくて、かわりに「こわ~い男の先生におこってもらうからね」という先生もいました。
なつめ先生はこわくないからね、とってもやさしいよ。大じょうぶといいました。
その先生はしりこだまをぬかれたのでしょうか? しばらくお休みでしたのでかわりにわたしがおしえました。
耳と口のふじゆうな子に「男の先生がおこるからね。となりのコースにほうりこむからね。これをやくして」というのもべつのことばをつたえていたものです。
わたしのおしえていた子がすいえいの強い高校へいったりとか、サッカーの全国大会にいったのは後からしんぶんでよみました。
サッカーじゃなくてすいえい大会に出なさいという先生もいたけれど、えらい先生が「そんなの子どもがえらぶべきじゃないか?」とおっしゃっていました。
今でもえらい先生です。文通をしています。遠くに住んでいらっしゃるけれどまた会えるといいな。
河童には手や足に水かきがついています。
わたしにもあるんだよ。
わたしは子どもたちからプールにすんでいるとおもわれていたかもしれません。だって、プールでしか会えないんですもの。
でも、でんしゃでお出かけしていた子とおかあさんに会ったこともあるんだよ。
プール童ではおかしいかな? にっぽんのことばでは水ため。先生、せんしゅたちのことばでも、たん水、ちょう水(それぞれ25メートル、50メートルプールのこと)。ならばわたしはぷっぱで正しいのでしょうか?
バタ足ができるようになるには、あたまをぜんぶ水につけないといけません。にんげんの体であたまがいちばんおもいからです。水がこわくても、目をあけて、あたまをつければうかんでおよぎやすいのです。
おしえ子には水中メガネをしている子もいました。ほかの先生では、ちゃんとあたまをつけられない子はそれをつけてはいけないというものもいました。
わたしはかまいませんでした。
このままクロールやせおよぎ、ひらおよぎ、ちょうちょうおよぎをするようになっても水がこわいままでいいじゃないか? そのまませんしゅになって、オリンピックにいってもいい。
子どもをしかれなくて、かわりに「こわ~い男の先生におこってもらうからね」という先生もいました。
なつめ先生はこわくないからね、とってもやさしいよ。大じょうぶといいました。
その先生はしりこだまをぬかれたのでしょうか? しばらくお休みでしたのでかわりにわたしがおしえました。
耳と口のふじゆうな子に「男の先生がおこるからね。となりのコースにほうりこむからね。これをやくして」というのもべつのことばをつたえていたものです。
わたしのおしえていた子がすいえいの強い高校へいったりとか、サッカーの全国大会にいったのは後からしんぶんでよみました。
サッカーじゃなくてすいえい大会に出なさいという先生もいたけれど、えらい先生が「そんなの子どもがえらぶべきじゃないか?」とおっしゃっていました。
今でもえらい先生です。文通をしています。遠くに住んでいらっしゃるけれどまた会えるといいな。
河童には手や足に水かきがついています。
わたしにもあるんだよ。
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