12 / 21
暴走
この試合に勝てれば次は決勝だ。正直ここまで勝ち残れるとは思っていなかった。苦しい局面でいつもより力を出せているように思う。ジストナーの期待に応えたいという気持ちがそうさせているのかもしれない。隣の試合場ではジストナーも戦っている。ジストナーなら間違いなく勝ち上がってくるだろう。
放たれた炎をかわし土の壁で相手の行動範囲を制限していく。
対戦相手は前回2位の実力者グレアム・ゼン・ラスター。火、水、風の基本属性の他にレアな雷の属性魔法も持っている。どれも実戦レベルの属性魔法をこれだけ持っている相手だ。少しのミスも許されない。
ラスターは魔法を主体とした戦闘スタイルだ。パワー型ではないので力押しでは土壁を破壊することはできない。土の壁とはいえ半分は岩石であり硬度は高い。純粋に魔力を普通の剣に流して土の壁をぶった斬るというような芸当は天才ジストナーくらいにしかできるものではない。
本来魔力を物質に流して強化させるには、その物質自体に属性を持たせておく必要がある。
例えば火や風などの属性魔石を埋め込み魔法陣を刻んだ魔法剣などだ。魔法剣なら魔力を流すことであらかじめ埋め込まれた力を発現させることができる。前世風に表現するなら、電化製品に電気を流しスイッチを入れると特定の決まった働きをする、というようなものだ。削岩機に電気を流しスイッチを押せば岩を砕くことができるが、ジストナーがやっていたのは電気回路も無いただの剣に無理矢理電気を流し込み大岩をたたき割るというようなことだ。無茶苦茶である。
魔法剣の作成には熟練の職人がひと月かけてやっと一本完成させられるような高度な技術を必要とするものだ。それをジストナーは一瞬で再現させてしまう。攻撃時に必要となる力を瞬時に判断しながら。有り余る魔力と才能があってこその技なのだ。
試合では用意された武器を使用することが決まっている。槍、斧、剣など得意武器を選べるがどれも属性のついていない通常の武器だ。
ラスターが風に火を乗せた攻撃を繰り出しながら距離を詰めようとする俺を阻む。なかなか近付かせてはくれない。
土の壁でラスターの退路を断ち通常武器同士の競り合いが出来れば剣技が得意な俺にも勝機が見える。遠距離だと魔力が高く打つ手の多いラスターが圧倒的に有利だ。
出した土壁を全て維持可能な程の魔力があればすぐに戦況を有利に持って行けるのだがせいぜい一度に出せるのは5枚程だ。工夫して戦況をコントロールするしかない。
この状況が長引き先に魔力がつきればジリ貧となる。早く打開しなければ不利なのはラスターよりも魔力の低い俺の方だ。
向かってくる炎風を土壁で防いだ後、全ての壁を一旦消し、攻撃魔法にシフトする。
形成逆転を狙い鋲のような形状の石飛礫の雨を逃れる隙のないほど大量に浴びせかけた。
この攻撃を待っていたとばかりにラスターがニヤリと笑い渦まかせた水流で礫を巻き込み押し流しながら雷の呪文を唱えた。
水流は俺の足元まで覆い、手には剣を掴んでいる。放たれた雷は俺の剣に落ち、水に伝達して戦闘不能となるはずだった。
しかし、放たれた雷は俺の背後の頭上に落ちた。その隙に一気に距離を詰め不意打ちでラスターを仕留めた。
「な…ぜ……」
ラスターが意識を失い俺の勝利がコールされる。
俺の手にはさっきまでは普通の剣に見えていた土魔法で作られた偽の剣が握られている。
背後には無かったはずの土壁の上に避雷針のように剣が突き立っていた。
そう、俺は防御と攻撃の合間に目くらましの魔法を使い土壁と剣を仕込んでおいたのだ。ラスターは得意の雷の魔法に誇りを持っていて、ここぞという時に使ってくる傾向がある。きっと今回も温存し、こちらが隙を見せたら使ってくると踏んでいた。そこで戦況が長引くことを避けようとした俺が全力で攻撃したように見せかけたのだ。防御の為の石壁にも目くらましを混ぜて魔力を温存していたがラスターの目には残り魔力に余裕が無くなったと映っていただろう。そこで石飛礫で全力攻撃を放った。実際にそう見えるように半分は目くらましで増殖していたのだが。
試合終了の礼を終えたその時、唐突に背後から閃光が走り、破壊音が聞こえた。
歓声がどよめきと悲鳴に変わる。
背後は隣の試合場だ。そこではジストナーが戦っているはずだ。
目を向けるとどうも様子がおかしい。ジストナーの対戦相手は倒れているのにジストナーは魔力を苛烈な威力で放出させたままにしている。そのジストナーも地に両膝をつき、手首を押さえて苦しんでいる。放出された膨大な魔力がフィールドを超え観戦席まで破壊している。
まさか…魔力が暴走しているのか?
反射的に走り出しジストナーの元へ駆けつけようとするが、あふれる魔力が強すぎて途中で体が押し戻されそうになる。自分の周囲に盾となるよう簡易な結界を展開してやっとゆっくりと前に進むことができた。ジストナーの側に跪いて肩を掴む。
「っ…ジストナー!」
声を絞り出してジストナーを呼ぶ。
苦しそうに顔を上げて俺の姿を捉えたジストナーが必死に懇願する。
「だめ…はな…れ…て………」
このままではジストナーが危険だ。早く暴走を止めなければ。
魔力暴走はその身体も体内の魔力機関も激しく損傷させて下手をすれば命も落とす。元々ジストナーのように魔力が多すぎる者がそれをコントロール出来ずに起るものではあるが、それは子供の頃に限られる。一度コントロールする術を覚えてしまえば通常では起こりえない。
ジストナーが押さえている手首を調べると装備している小手に魔法陣が浮かびあがっている。これがジストナーの魔力制御を乱している原因だ。小手を外させようとするが外れないような効力を持たされている。この魔法陣自体をなんとかするしかない。破壊するとジストナーの腕もただでは済まない。破壊することは出来ないが結界で抑え込むことは不可能ではないかもしれない。ジストナーに結界をかける為、自分の周りの簡易結界をとき、代わりに魔力で防御する。
内臓まで圧がかかり息が苦しい。込み上げる吐き気をこらえて魔法陣に結界をかけ始める。緻密に…丁寧に…。効力の全てを遮断できるよう弾力を持たせるように編み上げたり硬度を持たせるよう組み上げたりと複雑な工程を重ねていく。
「はなれ…て…おね…がい…だか………ら…」
血の気のない真っ白な顔でジストナーが懇願し続けている。
「…また…傷…つけて…しま…う……」
駄目だ魔力が足りない。自分の体を守る魔力を減らして結界につぎ込む。
途端に内臓への圧が高まり口の中に血があふれ出す。呼吸が阻まれるので一度吐き出して作業を続ける。
まだ足りない。もっともっと魔力を。
体内の魔力機関から全てを、ほんの僅かな澱のようなものさえ残さず絞り出すようにして魔力をつぎ込む。
「…や…め…やめて…おね…がい……ヴィル…ヴィル!」
ジストナーの悲痛な声が痛い。
薄れそうになる意識を何としてもジストナーを守りたいという気持ちで繋ぐ。
意識の消える寸前にやっと結界が構築されジストナーの手首からカタンと音を立てて小手が落ちた。
泣いているジストナーの顔が迫る。
「ヴィル!ヴィル!」
涙を拭いてやりたくて手をあげようとするがピクリとも動かない。
ボロボロとこぼれるジストナーの涙が俺の頬に落ちる。ジストナーの泣き顔に幼いジストナーの顔が重なり既視感を覚えた。
そこから先の記憶はない。
放たれた炎をかわし土の壁で相手の行動範囲を制限していく。
対戦相手は前回2位の実力者グレアム・ゼン・ラスター。火、水、風の基本属性の他にレアな雷の属性魔法も持っている。どれも実戦レベルの属性魔法をこれだけ持っている相手だ。少しのミスも許されない。
ラスターは魔法を主体とした戦闘スタイルだ。パワー型ではないので力押しでは土壁を破壊することはできない。土の壁とはいえ半分は岩石であり硬度は高い。純粋に魔力を普通の剣に流して土の壁をぶった斬るというような芸当は天才ジストナーくらいにしかできるものではない。
本来魔力を物質に流して強化させるには、その物質自体に属性を持たせておく必要がある。
例えば火や風などの属性魔石を埋め込み魔法陣を刻んだ魔法剣などだ。魔法剣なら魔力を流すことであらかじめ埋め込まれた力を発現させることができる。前世風に表現するなら、電化製品に電気を流しスイッチを入れると特定の決まった働きをする、というようなものだ。削岩機に電気を流しスイッチを押せば岩を砕くことができるが、ジストナーがやっていたのは電気回路も無いただの剣に無理矢理電気を流し込み大岩をたたき割るというようなことだ。無茶苦茶である。
魔法剣の作成には熟練の職人がひと月かけてやっと一本完成させられるような高度な技術を必要とするものだ。それをジストナーは一瞬で再現させてしまう。攻撃時に必要となる力を瞬時に判断しながら。有り余る魔力と才能があってこその技なのだ。
試合では用意された武器を使用することが決まっている。槍、斧、剣など得意武器を選べるがどれも属性のついていない通常の武器だ。
ラスターが風に火を乗せた攻撃を繰り出しながら距離を詰めようとする俺を阻む。なかなか近付かせてはくれない。
土の壁でラスターの退路を断ち通常武器同士の競り合いが出来れば剣技が得意な俺にも勝機が見える。遠距離だと魔力が高く打つ手の多いラスターが圧倒的に有利だ。
出した土壁を全て維持可能な程の魔力があればすぐに戦況を有利に持って行けるのだがせいぜい一度に出せるのは5枚程だ。工夫して戦況をコントロールするしかない。
この状況が長引き先に魔力がつきればジリ貧となる。早く打開しなければ不利なのはラスターよりも魔力の低い俺の方だ。
向かってくる炎風を土壁で防いだ後、全ての壁を一旦消し、攻撃魔法にシフトする。
形成逆転を狙い鋲のような形状の石飛礫の雨を逃れる隙のないほど大量に浴びせかけた。
この攻撃を待っていたとばかりにラスターがニヤリと笑い渦まかせた水流で礫を巻き込み押し流しながら雷の呪文を唱えた。
水流は俺の足元まで覆い、手には剣を掴んでいる。放たれた雷は俺の剣に落ち、水に伝達して戦闘不能となるはずだった。
しかし、放たれた雷は俺の背後の頭上に落ちた。その隙に一気に距離を詰め不意打ちでラスターを仕留めた。
「な…ぜ……」
ラスターが意識を失い俺の勝利がコールされる。
俺の手にはさっきまでは普通の剣に見えていた土魔法で作られた偽の剣が握られている。
背後には無かったはずの土壁の上に避雷針のように剣が突き立っていた。
そう、俺は防御と攻撃の合間に目くらましの魔法を使い土壁と剣を仕込んでおいたのだ。ラスターは得意の雷の魔法に誇りを持っていて、ここぞという時に使ってくる傾向がある。きっと今回も温存し、こちらが隙を見せたら使ってくると踏んでいた。そこで戦況が長引くことを避けようとした俺が全力で攻撃したように見せかけたのだ。防御の為の石壁にも目くらましを混ぜて魔力を温存していたがラスターの目には残り魔力に余裕が無くなったと映っていただろう。そこで石飛礫で全力攻撃を放った。実際にそう見えるように半分は目くらましで増殖していたのだが。
試合終了の礼を終えたその時、唐突に背後から閃光が走り、破壊音が聞こえた。
歓声がどよめきと悲鳴に変わる。
背後は隣の試合場だ。そこではジストナーが戦っているはずだ。
目を向けるとどうも様子がおかしい。ジストナーの対戦相手は倒れているのにジストナーは魔力を苛烈な威力で放出させたままにしている。そのジストナーも地に両膝をつき、手首を押さえて苦しんでいる。放出された膨大な魔力がフィールドを超え観戦席まで破壊している。
まさか…魔力が暴走しているのか?
反射的に走り出しジストナーの元へ駆けつけようとするが、あふれる魔力が強すぎて途中で体が押し戻されそうになる。自分の周囲に盾となるよう簡易な結界を展開してやっとゆっくりと前に進むことができた。ジストナーの側に跪いて肩を掴む。
「っ…ジストナー!」
声を絞り出してジストナーを呼ぶ。
苦しそうに顔を上げて俺の姿を捉えたジストナーが必死に懇願する。
「だめ…はな…れ…て………」
このままではジストナーが危険だ。早く暴走を止めなければ。
魔力暴走はその身体も体内の魔力機関も激しく損傷させて下手をすれば命も落とす。元々ジストナーのように魔力が多すぎる者がそれをコントロール出来ずに起るものではあるが、それは子供の頃に限られる。一度コントロールする術を覚えてしまえば通常では起こりえない。
ジストナーが押さえている手首を調べると装備している小手に魔法陣が浮かびあがっている。これがジストナーの魔力制御を乱している原因だ。小手を外させようとするが外れないような効力を持たされている。この魔法陣自体をなんとかするしかない。破壊するとジストナーの腕もただでは済まない。破壊することは出来ないが結界で抑え込むことは不可能ではないかもしれない。ジストナーに結界をかける為、自分の周りの簡易結界をとき、代わりに魔力で防御する。
内臓まで圧がかかり息が苦しい。込み上げる吐き気をこらえて魔法陣に結界をかけ始める。緻密に…丁寧に…。効力の全てを遮断できるよう弾力を持たせるように編み上げたり硬度を持たせるよう組み上げたりと複雑な工程を重ねていく。
「はなれ…て…おね…がい…だか………ら…」
血の気のない真っ白な顔でジストナーが懇願し続けている。
「…また…傷…つけて…しま…う……」
駄目だ魔力が足りない。自分の体を守る魔力を減らして結界につぎ込む。
途端に内臓への圧が高まり口の中に血があふれ出す。呼吸が阻まれるので一度吐き出して作業を続ける。
まだ足りない。もっともっと魔力を。
体内の魔力機関から全てを、ほんの僅かな澱のようなものさえ残さず絞り出すようにして魔力をつぎ込む。
「…や…め…やめて…おね…がい……ヴィル…ヴィル!」
ジストナーの悲痛な声が痛い。
薄れそうになる意識を何としてもジストナーを守りたいという気持ちで繋ぐ。
意識の消える寸前にやっと結界が構築されジストナーの手首からカタンと音を立てて小手が落ちた。
泣いているジストナーの顔が迫る。
「ヴィル!ヴィル!」
涙を拭いてやりたくて手をあげようとするがピクリとも動かない。
ボロボロとこぼれるジストナーの涙が俺の頬に落ちる。ジストナーの泣き顔に幼いジストナーの顔が重なり既視感を覚えた。
そこから先の記憶はない。
あなたにおすすめの小説
転移先で辺境伯の跡継ぎとなる予定の第四王子様に愛される
Hazuki
BL
五歳で父親が無くなり、七歳の時新しい父親が出来た。
中1の雨の日熱を出した。
義父は大工なので雨の日はほぼ休み、パートに行く母の代わりに俺の看病をしてくれた。
それだけなら良かったのだが、義父は俺を犯した、何日も。
晴れた日にやっと解放された俺は散歩に出掛けた。
連日の性交で身体は疲れていたようで道を渡っているときにふらつき、車に轢かれて、、、。
目覚めたら豪華な部屋!?
異世界転移して森に倒れていた俺を助けてくれた次期辺境伯の第四王子に愛される、そんな話、にする予定。
⚠️最初から義父に犯されます。
嫌な方はお戻りくださいませ。
久しぶりに書きました。
続きはぼちぼち書いていきます。
不定期更新で、すみません。
【BLーR18】箱入り王子(プリンス)は俺サマ情報屋(実は上級貴族)に心奪われる
奏音 美都
BL
<あらすじ>
エレンザードの正統な王位継承者である王子、ジュリアンは、城の情報屋であるリアムと秘密の恋人関係にあった。城内でしか逢瀬できないジュリアンは、最近顔を見せないリアムを寂しく思っていた。
そんなある日、幼馴染であり、執事のエリックからリアムが治安の悪いザード地区の居酒屋で働いているらしいと聞き、いても立ってもいられず、夜中城を抜け出してリアムに会いに行くが……
俺様意地悪ちょいS情報屋攻め×可愛い健気流され王子受け
塔の魔術師と騎士の献身
倉くらの
BL
かつて勇者の一行として魔王討伐を果たした魔術師のエーティアは、その時の後遺症で魔力欠乏症に陥っていた。
そこへ世話人兼護衛役として派遣されてきたのは、国の第三王子であり騎士でもあるフレンという男だった。
男の説明では性交による魔力供給が必要なのだという。
それを聞いたエーティアは怒り、最後の魔力を使って攻撃するがすでに魔力のほとんどを消失していたためフレンにダメージを与えることはできなかった。
悔しさと息苦しさから涙して「こんなみじめな姿で生きていたくない」と思うエーティアだったが、「あなたを助けたい」とフレンによってやさしく抱き寄せられる。
献身的に尽くす元騎士と、能力の高さ故にチヤホヤされて生きてきたため無自覚でやや高慢気味の魔術師の話。
愛するあまりいつも抱っこしていたい攻め&体がしんどくて楽だから抱っこされて運ばれたい受け。
一人称。
完結しました!
テメェを離すのは死ぬ時だってわかってるよな?~美貌の恋人は捕まらない~
ちろる
BL
美貌の恋人、一華 由貴(いっか ゆき)を持つ風早 颯(かざはや はやて)は
何故か一途に愛されず、奔放に他に女や男を作るバイセクシャルの由貴に
それでも執着にまみれて耐え忍びながら捕まえておくことを選んでいた。
素直になれない自分に嫌気が差していた頃――。
表紙画はミカスケ様(https://www.instagram.com/mikasuke.free/)の
フリーイラストを拝借させて頂いています。
生まれ変わったら知ってるモブだった
マロン
BL
僕はとある田舎に小さな領地を持つ貧乏男爵の3男として生まれた。
貧乏だけど一応貴族で本来なら王都の学園へ進学するんだけど、とある理由で進学していない。
毎日領民のお仕事のお手伝いをして平民の困り事を聞いて回るのが僕のしごとだ。
この日も牧場のお手伝いに向かっていたんだ。
その時そばに立っていた大きな樹に雷が落ちた。ビックリして転んで頭を打った。
その瞬間に思い出したんだ。
僕の前世のことを・・・この世界は僕の奥さんが描いてたBL漫画の世界でモーブル・テスカはその中に出てきたモブだったということを。
ヤンデレ王子と哀れなおっさん辺境伯 恋も人生も二度目なら
音無野ウサギ
BL
ある日おっさん辺境伯ゲオハルトは美貌の第三王子リヒトにぺろりと食べられてしまいました。
しかも貴族たちに濡れ場を聞かれてしまい……
ところが権力者による性的搾取かと思われた出来事には実はもう少し深いわけが……
だって第三王子には前世の記憶があったから!
といった感じの話です。おっさんがグチョグチョにされていても許してくださる方どうぞ。
濡れ場回にはタイトルに※をいれています
おっさん企画を知ってから自分なりのおっさん受けってどんな形かなって考えていて生まれた話です。
この作品はムーンライトノベルズでも公開しています。
【完結】生まれ変わってもΩの俺は二度目の人生でキセキを起こす!
天白
BL
【あらすじ】バース性診断にてΩと判明した青年・田井中圭介は将来を悲観し、生きる意味を見出せずにいた。そんな圭介を憐れに思った曾祖父の陸郎が彼と家族を引き離すように命じ、圭介は父から紹介されたαの男・里中宗佑の下へ預けられることになる。
顔も見知らぬ男の下へ行くことをしぶしぶ承諾した圭介だったが、陸郎の危篤に何かが目覚めてしまったのか、前世の記憶が甦った。
「田井中圭介。十八歳。Ω。それから現当主である田井中陸郎の母であり、今日まで田井中家で語り継がれてきただろう、不幸で不憫でかわいそ~なΩこと田井中恵の生まれ変わりだ。改めてよろしくな!」
これは肝っ玉母ちゃん(♂)だった前世の記憶を持ちつつも獣人が苦手なΩの青年と、紳士で一途なスパダリ獣人αが小さなキセキを起こすまでのお話。
※オメガバースもの。拙作「生まれ変わりΩはキセキを起こす」のリメイク作品です。登場人物の設定、文体、内容等が大きく変わっております。アルファポリス版としてお楽しみください。