熱愛報道はご勘弁

アポロ18号

文字の大きさ
24 / 62

甘々

しおりを挟む
あの後橘は上手く立ち回ったのか決定的なところを撮られずに済んだと思われる。
雑誌の企画は前のように白紙にならずに発刊される事となった。
しかし、あの日から深月さんの様子が変だ。
180度とまでいかないが、160度人格が変わったのか?というくらい傍若無人なオラオラ男の要素がない。
まだ口は悪いから160度だ。
どう変なのかと言うと、有り得ないくらい素直だ。
夜の奇妙な関係も積極的だし、それ以外の時に接触してくる事なんてなかったが俺が何かする際はやたらと距離が近い。
まぁ深月さんは行動派なのでここまでは1億歩譲ってわかる。
だが、言動も変化がある。
口調としては丁寧ではないが、言ってることは素直だ。普段の逆張りがない。
もしかして、この前の罪悪感で俺が喜ぶ事をしているとか?
深月さんならありえる。
反省はしてもらいたいが、罪悪感で普段の自分をねじ曲げてまでして欲しくは無い。

今日も俺がお風呂からあがり、ベッドに入るなりすぐにくっついてきた。
「深月さん、最近素直過ぎませんか?」
「嫌なのか?」
「いや、寧ろ嬉しいんですけど!でももし、橘の事で罪悪感抱いて俺の喜ぶ事をしようとか自分をねじ曲げてまでしているならそれは望んでないと言いますか…」
「罪悪感?普通にしたいからしてるだけ」
それはどういう意味なんだ。
自主的な行動という事か?
「普段は傍若無人なオラオラ男じゃないですか!それがなんか今は甘えたというか…」
「甘えちゃだめなわけ?」
ダメなわけないけども。
「いやめちゃくちゃ嬉しいんですよ!でもそんな急に可愛い事されたら困ると言いますか」
「嬉しいならそれでいいだろ。それとも傍若無人な方がいいか?」
「いや俺はどんな深月さんでも好きです」
「…じゃあいいだろ」
「だめです、刺激が強いです!」
傍若無人な推しが甘えてくるなんてギャップで死人が出てもおかしくない。
「お前って俺のどういうとこが推しってか好きなの?」
「全部です」
「具体的に」
「顔はもちろんめちゃくちゃ好きですけど、仕事バカなとこも好きですし、気遣いなとことか普段の服はおしゃれなのにパジャマ適当なとことか、あとキスの息継ぎ下手なとことか数え切れないです」
好きなところあげだしたら正直3日ぶっ続けはかかるだろうななんて思った。
「俺は、メガネごしの歪んだ輪郭とかメガネ外した時の顔とか仕事が出来るとことか真っ直ぐなところとか真太郎って名前も好き」

俺の聞き間違いだろうか。
今好きって言った?いや、自惚れてはいけない。
深月さんは、俺が深月さんが好きなのは推しとしてと思ってる。だからこういう事が言えるだけだ。
としても、俺の心臓は爆発寸前だった。
俺が悶えていると、深月さんは俺の顎を掴みキスをする。
自ら舌を入れて。
離れた唇を追いかけ何度も奪い返す。
どうにか理性を抑えるため、キスで留めるため必死だった。
俺は知らず知らずのうちに夢中で深月さんの名前を呼んでいた。
「深月さん…好き」
「んぅ…」
相変わらず息継ぎが下手だ。
しかしまずい、これ以上すると俺は獣になってしまう。
そんな俺の気持ちとは裏腹に、深月さんは俺の背中に手を回し、もっとと言わんばかりに口づけを深める。
俺の舌を甘噛みまでした。
そんな事出来るようになったんだ、とか。
「深月さん、これ以上は…俺本当に我慢出来なくなります」
「いいよ、真太郎なら」
その瞬間鼓動が破裂した気がした。
キャパオーバーだ。
熱で頭がショートして、続きどころではなくなった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

経理部の美人チーフは、イケメン新人営業に口説かれています――「凛さん、俺だけに甘くないですか?」年下の猛攻にツンデレ先輩が陥落寸前!

中岡 始
BL
社内一の“整いすぎた男”、阿波座凛(あわざりん)は経理部のチーフ。 無表情・無駄のない所作・隙のない資料―― 完璧主義で知られる凛に、誰もが一歩距離を置いている。 けれど、新卒営業の谷町光だけは違った。 イケメン・人懐こい・書類はギリギリ不備、でも笑顔は無敵。 毎日のように経費精算の修正を理由に現れる彼は、 凛にだけ距離感がおかしい――そしてやたら甘い。 「また会えて嬉しいです。…書類ミスった甲斐ありました」 戸惑う凛をよそに、光の“攻略”は着実に進行中。 けれど凛は、自分だけに見せる光の視線に、 どこか“計算”を感じ始めていて……? 狙って懐くイケメン新人営業×こじらせツンデレ美人経理チーフ 業務上のやりとりから始まる、じわじわ甘くてときどき切ない“再計算不能”なオフィスラブ!

オッサン課長のくせに、無自覚に色気がありすぎる~ヨレヨレ上司とエリート部下、恋は仕事の延長ですか?

中岡 始
BL
「新しい営業課長は、超敏腕らしい」 そんな噂を聞いて、期待していた橘陽翔(28)。 しかし、本社に異動してきた榊圭吾(42)は―― ヨレヨレのスーツ、だるそうな関西弁、ネクタイはゆるゆる。 (……いやいや、これがウワサの敏腕課長⁉ 絶対ハズレ上司だろ) ところが、初めての商談でその評価は一変する。 榊は巧みな話術と冷静な判断で、取引先をあっさり落としにかかる。 (仕事できる……! でも、普段がズボラすぎるんだよな) ネクタイを締め直したり、書類のコーヒー染みを指摘したり―― なぜか陽翔は、榊の世話を焼くようになっていく。 そして気づく。 「この人、仕事中はめちゃくちゃデキるのに……なんでこんなに色気ダダ漏れなんだ?」 煙草をくゆらせる仕草。 ネクタイを緩める無防備な姿。 そのたびに、陽翔の理性は削られていく。 「俺、もう待てないんで……」 ついに陽翔は榊を追い詰めるが―― 「……お前、ほんまに俺のこと好きなんか?」 攻めるエリート部下 × 無自覚な色気ダダ漏れのオッサン上司。 じわじわ迫る恋の攻防戦、始まります。 【最新話:主任補佐のくせに、年下部下に見透かされている(気がする)ー関西弁とミルクティーと、春のすこし前に恋が始まった話】 主任補佐として、ちゃんとせなあかん── そう思っていたのに、君はなぜか、俺の“弱いとこ”ばっかり見抜いてくる。 春のすこし手前、まだ肌寒い季節。 新卒配属された年下部下・瀬戸 悠貴は、無表情で口数も少ないけれど、妙に人の感情に鋭い。 風邪気味で声がかすれた朝、佐倉 奏太は、彼にそっと差し出された「ミルクティー」に言葉を失う。 何も言わないのに、なぜか伝わってしまう。 拒むでも、求めるでもなく、ただそばにいようとするその距離感に──佐倉の心は少しずつ、ほどけていく。 年上なのに、守られるみたいで、悔しいけどうれしい。 これはまだ、恋になる“少し前”の物語。 関西弁とミルクティーに包まれた、ふたりだけの静かな始まり。 (5月14日より連載開始)

イケメン後輩のスマホを拾ったらロック画が俺でした

天埜鳩愛
BL
☆本編番外編 完結済✨ 感想嬉しいです! 元バスケ部の俺が拾ったスマホのロック画は、ユニフォーム姿の“俺”。 持ち主は、顔面国宝の一年生。 なんで俺の写真? なんでロック画? 問い詰める間もなく「この人が最優先なんで」って宣言されて、女子の悲鳴の中、肩を掴まれて連行された。……俺、ただスマホ届けに来ただけなんだけど。 頼られたら嫌とは言えない南澤燈真は高校二年生。クールなイケメン後輩、北門唯が置き忘れたスマホを手に取ってみると、ロック画が何故か中学時代の燈真だった! 北門はモテ男ゆえに女子からしつこくされ、燈真が助けることに。その日から学年を越え急激に仲良くなる二人。燈真は誰にも言えなかった悩みを北門にだけ打ち明けて……。一途なメロ後輩 × 絆され男前先輩の、救いすくわれ・持ちつ持たれつラブ! ☆ノベマ!の青春BLコンテスト最終選考作品に加筆&新エピソードを加えたアルファポリス版です。

身代わり召喚された俺は四人の支配者に溺愛される〜囲い込まれて逃げられません〜

たら昆布
BL
間違って異世界召喚された青年が4人の男に愛される話

タトゥーの甘い檻

マリ・シンジュ
BL
執着系わんこ攻(大学生)× 高潔な美形教授受(30代) どのお話も単体でお楽しみいただけます。 ​「先生、ここ……僕の瞳を入れるから。ずっと、僕だけを見てて」 ​真面目な大学教授・新城が、大学生の・羽生にだけ許した、あまりにも淫らな「わがまま」。 ​それは、誰にも見えない内腿の奥深くに、消えないタトゥーを刻むこと。 「下書き」と称して肌を赤く染めるペン先の冷たさ。 アトリエの無機質なライトの下、四つん這いで晒される大人の矜持。 ​ずっと年下の青年の、必死で、残酷で、純粋な独占欲。 愚かだと知りながら、新城はその熱に絆され、ゆっくりと「聖域」を明け渡していく――。 ​「……お前のわがままには、最後まで付き合う」 ​針が通るその時、二人の関係は一生消えない「共犯」へと変わる。 執着攻め×年上受け、密やかに刻まれる秘め事のお話。

今日もBL営業カフェで働いています!?

卵丸
BL
ブラック企業の会社に嫌気がさして、退職した沢良宜 篤は給料が高い、男だけのカフェに面接を受けるが「腐男子ですか?」と聞かれて「腐男子ではない」と答えてしまい。改めて、説明文の「BLカフェ」と見てなかったので不採用と思っていたが次の日に採用通知が届き疑心暗鬼で初日バイトに向かうと、店長とBL営業をして腐女子のお客様を喜ばせて!?ノンケBL初心者のバイトと同性愛者の店長のノンケから始まるBLコメディ ※ 不定期更新です。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

処理中です...