51 / 62
可愛い後輩
しおりを挟む
よるしゃべの反響もあって色んな仕事の話が来た。
勿論テレビの話もあるが、本業はモデルなのでそちらを優先したいと言うのが深月さんの意向だった。
「深月さんの2次元フェイスを生かした企画がしたいって話で、また雑誌で特集組んでもらうことになりました」
雑誌の付録として、その撮影のフォトブックがつくのだ。
よるしゃべの紹介で2次元フェイスと話題になったから色んな衣装を着せたいという。
アイドルが着るような衣装やアニメキャラが着るような衣装を着せたいと天才が考える企画だった。
ただ今回は深月さんのソロではなく、深月さんと同事務所の後輩アイドルと一緒に撮影する話だ。
「来宮雷斗と同じ撮影ですが知ってますか?」
「勿論。あんま話したことは無いけど練習生時代の後輩だからな」
来宮雷斗が今回の共演相手だ。
俺ももちろん知っている。
彼は去年事務所からアイドルユニット「ベルベット」としてデビューしており、今人気の若手アイドルだ。
深月さんの練習生時代の後輩だ。
歳は23歳。
来宮雷斗はベルベットのメインダンサーで、所謂可愛い系のアイドルフェイスだ。
確かに深月さんとの系統違いの2次元フェイスだし映えるだろう。
それに彼は深月さんくらい人格者だ。
一緒に仕事したことは無いが、AD時代悪い噂は勿論聞いたことないし寧ろ良い噂しか聞いたことがない。
俺は今までの共演相手を考えると安堵していた。
早速顔合わせ。
「絢瀬さーん!お久しぶりです!今回はよろしくお願いします!」
来宮は元気よく挨拶する。
「あぁ、よろしく。来宮はモデルの仕事は初めてなんだっけ?」
「そうなんです。でも精一杯頑張ります!ところでそちらの方は?」
来宮は俺の方を見る。
「私、絢瀬深月のマネージャーを担当してます、支倉真太郎です」
そういや深月さんの後輩ということは俺が支倉七海の弟とバレないだろうか。
「え、マネージャーさん!?かっこいいからてっきりモデルかと…あ、もしかしてよるしゃべの愛の重いマネージャーさん!?」
幸い七海の弟だとは気づかれていないようだった。
愛の重い、で認知されてるのか俺。
チラッと深月さんを見ると、笑いを堪えていた。
「そんな感じで認知されてるんですね…」
「こんなかっこいい人がマネージャーなんですね!支倉さんは絢瀬さんのファンとか?」
「まぁそうですね。元々ADをしていたんですけど、色々あってマネージャーに」
「えーADさんだったんですね!モデルとか興味なかったんですか?声掛けられません?」
「あーまぁ…でも裏方の方が好きで」
人当たりも良く嫌な感じが全くしない。
癒されるな、これぞ可愛がりたい後輩だ。
「そういや翼さんと連絡取ってますか?」
来宮がそう言った瞬間、空気が凍った。
勿論テレビの話もあるが、本業はモデルなのでそちらを優先したいと言うのが深月さんの意向だった。
「深月さんの2次元フェイスを生かした企画がしたいって話で、また雑誌で特集組んでもらうことになりました」
雑誌の付録として、その撮影のフォトブックがつくのだ。
よるしゃべの紹介で2次元フェイスと話題になったから色んな衣装を着せたいという。
アイドルが着るような衣装やアニメキャラが着るような衣装を着せたいと天才が考える企画だった。
ただ今回は深月さんのソロではなく、深月さんと同事務所の後輩アイドルと一緒に撮影する話だ。
「来宮雷斗と同じ撮影ですが知ってますか?」
「勿論。あんま話したことは無いけど練習生時代の後輩だからな」
来宮雷斗が今回の共演相手だ。
俺ももちろん知っている。
彼は去年事務所からアイドルユニット「ベルベット」としてデビューしており、今人気の若手アイドルだ。
深月さんの練習生時代の後輩だ。
歳は23歳。
来宮雷斗はベルベットのメインダンサーで、所謂可愛い系のアイドルフェイスだ。
確かに深月さんとの系統違いの2次元フェイスだし映えるだろう。
それに彼は深月さんくらい人格者だ。
一緒に仕事したことは無いが、AD時代悪い噂は勿論聞いたことないし寧ろ良い噂しか聞いたことがない。
俺は今までの共演相手を考えると安堵していた。
早速顔合わせ。
「絢瀬さーん!お久しぶりです!今回はよろしくお願いします!」
来宮は元気よく挨拶する。
「あぁ、よろしく。来宮はモデルの仕事は初めてなんだっけ?」
「そうなんです。でも精一杯頑張ります!ところでそちらの方は?」
来宮は俺の方を見る。
「私、絢瀬深月のマネージャーを担当してます、支倉真太郎です」
そういや深月さんの後輩ということは俺が支倉七海の弟とバレないだろうか。
「え、マネージャーさん!?かっこいいからてっきりモデルかと…あ、もしかしてよるしゃべの愛の重いマネージャーさん!?」
幸い七海の弟だとは気づかれていないようだった。
愛の重い、で認知されてるのか俺。
チラッと深月さんを見ると、笑いを堪えていた。
「そんな感じで認知されてるんですね…」
「こんなかっこいい人がマネージャーなんですね!支倉さんは絢瀬さんのファンとか?」
「まぁそうですね。元々ADをしていたんですけど、色々あってマネージャーに」
「えーADさんだったんですね!モデルとか興味なかったんですか?声掛けられません?」
「あーまぁ…でも裏方の方が好きで」
人当たりも良く嫌な感じが全くしない。
癒されるな、これぞ可愛がりたい後輩だ。
「そういや翼さんと連絡取ってますか?」
来宮がそう言った瞬間、空気が凍った。
1
あなたにおすすめの小説
経理部の美人チーフは、イケメン新人営業に口説かれています――「凛さん、俺だけに甘くないですか?」年下の猛攻にツンデレ先輩が陥落寸前!
中岡 始
BL
社内一の“整いすぎた男”、阿波座凛(あわざりん)は経理部のチーフ。
無表情・無駄のない所作・隙のない資料――
完璧主義で知られる凛に、誰もが一歩距離を置いている。
けれど、新卒営業の谷町光だけは違った。
イケメン・人懐こい・書類はギリギリ不備、でも笑顔は無敵。
毎日のように経費精算の修正を理由に現れる彼は、
凛にだけ距離感がおかしい――そしてやたら甘い。
「また会えて嬉しいです。…書類ミスった甲斐ありました」
戸惑う凛をよそに、光の“攻略”は着実に進行中。
けれど凛は、自分だけに見せる光の視線に、
どこか“計算”を感じ始めていて……?
狙って懐くイケメン新人営業×こじらせツンデレ美人経理チーフ
業務上のやりとりから始まる、じわじわ甘くてときどき切ない“再計算不能”なオフィスラブ!
オッサン課長のくせに、無自覚に色気がありすぎる~ヨレヨレ上司とエリート部下、恋は仕事の延長ですか?
中岡 始
BL
「新しい営業課長は、超敏腕らしい」
そんな噂を聞いて、期待していた橘陽翔(28)。
しかし、本社に異動してきた榊圭吾(42)は――
ヨレヨレのスーツ、だるそうな関西弁、ネクタイはゆるゆる。
(……いやいや、これがウワサの敏腕課長⁉ 絶対ハズレ上司だろ)
ところが、初めての商談でその評価は一変する。
榊は巧みな話術と冷静な判断で、取引先をあっさり落としにかかる。
(仕事できる……! でも、普段がズボラすぎるんだよな)
ネクタイを締め直したり、書類のコーヒー染みを指摘したり――
なぜか陽翔は、榊の世話を焼くようになっていく。
そして気づく。
「この人、仕事中はめちゃくちゃデキるのに……なんでこんなに色気ダダ漏れなんだ?」
煙草をくゆらせる仕草。
ネクタイを緩める無防備な姿。
そのたびに、陽翔の理性は削られていく。
「俺、もう待てないんで……」
ついに陽翔は榊を追い詰めるが――
「……お前、ほんまに俺のこと好きなんか?」
攻めるエリート部下 × 無自覚な色気ダダ漏れのオッサン上司。
じわじわ迫る恋の攻防戦、始まります。
【最新話:主任補佐のくせに、年下部下に見透かされている(気がする)ー関西弁とミルクティーと、春のすこし前に恋が始まった話】
主任補佐として、ちゃんとせなあかん──
そう思っていたのに、君はなぜか、俺の“弱いとこ”ばっかり見抜いてくる。
春のすこし手前、まだ肌寒い季節。
新卒配属された年下部下・瀬戸 悠貴は、無表情で口数も少ないけれど、妙に人の感情に鋭い。
風邪気味で声がかすれた朝、佐倉 奏太は、彼にそっと差し出された「ミルクティー」に言葉を失う。
何も言わないのに、なぜか伝わってしまう。
拒むでも、求めるでもなく、ただそばにいようとするその距離感に──佐倉の心は少しずつ、ほどけていく。
年上なのに、守られるみたいで、悔しいけどうれしい。
これはまだ、恋になる“少し前”の物語。
関西弁とミルクティーに包まれた、ふたりだけの静かな始まり。
(5月14日より連載開始)
イケメン後輩のスマホを拾ったらロック画が俺でした
天埜鳩愛
BL
☆本編番外編 完結済✨ 感想嬉しいです!
元バスケ部の俺が拾ったスマホのロック画は、ユニフォーム姿の“俺”。
持ち主は、顔面国宝の一年生。
なんで俺の写真? なんでロック画?
問い詰める間もなく「この人が最優先なんで」って宣言されて、女子の悲鳴の中、肩を掴まれて連行された。……俺、ただスマホ届けに来ただけなんだけど。
頼られたら嫌とは言えない南澤燈真は高校二年生。クールなイケメン後輩、北門唯が置き忘れたスマホを手に取ってみると、ロック画が何故か中学時代の燈真だった! 北門はモテ男ゆえに女子からしつこくされ、燈真が助けることに。その日から学年を越え急激に仲良くなる二人。燈真は誰にも言えなかった悩みを北門にだけ打ち明けて……。一途なメロ後輩 × 絆され男前先輩の、救いすくわれ・持ちつ持たれつラブ!
☆ノベマ!の青春BLコンテスト最終選考作品に加筆&新エピソードを加えたアルファポリス版です。
タトゥーの甘い檻
マリ・シンジュ
BL
執着系わんこ攻(大学生)× 高潔な美形教授受(30代)
どのお話も単体でお楽しみいただけます。
「先生、ここ……僕の瞳を入れるから。ずっと、僕だけを見てて」
真面目な大学教授・新城が、大学生の・羽生にだけ許した、あまりにも淫らな「わがまま」。
それは、誰にも見えない内腿の奥深くに、消えないタトゥーを刻むこと。
「下書き」と称して肌を赤く染めるペン先の冷たさ。
アトリエの無機質なライトの下、四つん這いで晒される大人の矜持。
ずっと年下の青年の、必死で、残酷で、純粋な独占欲。
愚かだと知りながら、新城はその熱に絆され、ゆっくりと「聖域」を明け渡していく――。
「……お前のわがままには、最後まで付き合う」
針が通るその時、二人の関係は一生消えない「共犯」へと変わる。
執着攻め×年上受け、密やかに刻まれる秘め事のお話。
今日もBL営業カフェで働いています!?
卵丸
BL
ブラック企業の会社に嫌気がさして、退職した沢良宜 篤は給料が高い、男だけのカフェに面接を受けるが「腐男子ですか?」と聞かれて「腐男子ではない」と答えてしまい。改めて、説明文の「BLカフェ」と見てなかったので不採用と思っていたが次の日に採用通知が届き疑心暗鬼で初日バイトに向かうと、店長とBL営業をして腐女子のお客様を喜ばせて!?ノンケBL初心者のバイトと同性愛者の店長のノンケから始まるBLコメディ
※ 不定期更新です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる