熱愛報道はご勘弁

アポロ18号

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眼鏡をかけてない状態の俺に青島が一言。
「支倉…名字が一緒だ…もしかして支倉七海さんの親族だったりしますか?」
眼鏡をかけた状態で分かったのは長谷川さんだけだったが、外すと芸能人なら気づくのだろう。
「そ、そうです。実は弟で」
そもそも名字が一緒で顔立ちが似ているとなれば否定しきれないわけだ。
別に姉は、公表しても良いと言っているが俺は嫌なのだ。
「えっ!?そうなんですか?通りでかっこいいなと思いました。まさかの大女優の弟なんですね」
1番驚いていたのは来宮だった。
こういう反応が苦手な訳では無い。
姉が芸能人な事を俺のステータスにしたくないのだ。
「なるほど…それで深月のマネージャーを?」
「元々ADをしていて、姉と社長の計らいで深月さんのマネージャーになりました。すみません、俺が支倉七海の弟ってことも口外しないでいただけると…」
「あ、それはもちろん!眼鏡外すと本当に似てますね。気づきませんでしたよ」
「そういや2人のことお姉さんは知ってるんですか?」

想定外のことを聞かれた。
勿論俺も深月さんも報道される訳にいかないので隠すつもりだった。
まぁ長谷川さんやこの2人にはバレたわけだが。
「いや、知らないな。というか隠すつもりだったし」
まるで説得力の無い深月さんが答えた。
「でも今深月は本業モデルだし、熱愛禁止じゃないだろう?報道されるのは避けたいだろうけど、七海さんや事務所に言った方が守ってもらえるんじゃないのか?」
青島の提案は一理ある。
実際芸能人の熱愛は事務所公認な事は多い。
「俺がマネージャーという立場なので、良くはないかなと。マネージャーがタレントに手を出したことになりますし」
「でもそれは相手が絢瀬さんだったからですよね?もし違う人でも同じようになってました?そうじゃないならマネージャーだからとかはいいんじゃないかと思います」
「もし言うなら俺から好きになって迫ったことにするよ。別に嘘じゃないだろ?」
「え!?絢瀬さんから告白したんですか?えーその話もっと聞きたい」
「今度だな。というか俺たち仕事あるからそろそろかえらないとだぞ、雷斗」

2人が帰ったあと、俺は青島と来宮の言葉を考えていた。
事務所に公表か。考えていなかったことだ。
だがもし、報道されて付き合ってる事を事務所が知らなければそれはそれで問題になる。
隠し通すつもりだったが、実際バレてるし。
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