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1.
住む場所にそう大したこだわりはない。なかった。今までは。
どうせ仕事から帰って寝るだけの部屋だ。風呂とトイレとエアコンさえ付いていれば申し分なく暮らしていける。
安いだけが取り柄のこのアパートに住み始めたのは四年前。真隣に保育園建設の話があると知ったのはその半年後。大勢の子供が毎朝登園してくる場所が出来上がったのは今から二年半ほど前のことだが、ほとんど何も気にならなかった。
安い以外にも職場に近いのが個人的な利点であり、日中は幸いにも家を空けている。園児が集まってくるよりも前に基本的には家を出ている。
保育園は土曜も開いているようだが人数も活動内容も平日とは違うのだろう。たまに子供の声が聞こえる程度で、日曜は園自体が休みらしい。
自宅の隣が保育園。特に気にした事はなかった。それが崩れたのは半年前。
会社の方針で一部部署の在宅勤務が実施された。ウチの部署はそれに該当するため、俺も自宅で仕事をするようになった。それによって保育園という場所がどれだけの音を出す施設なのか、そこでようやく気がついた。
子供が楽しく遊んでいる場にクレームを付ける近隣住民の話は時たまニュースにもなっている。年寄りが年取って頑固になったのだろう。それくらいにしか思っていなかった。これだから他にやる事のないジイさんバアさんはって思ってた。
事実は違った。俺が間違っていた。
「ウォァアアア!!!」
「キャァアアアアア!!!」
「ヒャァアアアアアアアア!!!!」
「ガァアアアアギャァアアアアアア!!!!」
「アーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!」
狂ってんのか。
なぜ怒れる年寄りが出現するのかがよく分かった。そして怒るのが老害だけでは決してないと今さら知った。これはさすがに異常だろ。
安いドラッグストアで走り回って奇声あげまくっているようなガキが自宅の真隣を百人規模の大集団で占拠している。そんな状態だ。気にするなという方が無理だ。年がら年中この状態だともはや恐怖さえ覚える。
保育園が出す音は俺にとっても公害だった。とてつもない金切り声を上げる子供達の実態は、元気が良いねでほっこり和やかに片づけられる話ではない。
動物園のサルのが遥かに上品。それが朝八時前から夜の八時過ぎくらいまで続く。いよいよ子供が悪魔に見えてくる。
理解できないのは保育園のやり方だ。活気のある声をご近所にも聞かせてあげるよとでも言わんばかりに、まるで親切みたいな顔して園側は全窓を全解放。そこがだいぶ開放的な造りなのは視界に入るので前から知っていた。全面がガラス張りの窓というか戸に覆われている。
ウチは保育園と隣接している。だからここからもよく見える。毎日毎日朝から欠かさず窓という窓を開け放つのが。あれはなんだ。嫌がらせなのか。
子供が騒ぐのは仕方がない。そうだな。子供が集まるのを想定して作られた施設が音対策を講じないのは仕方ない。ふざけんな。
保育園が窓を開け放って清々しい日々を送るために、近隣の俺らが窓を閉め切ってストレスで窒息する犠牲を払う。
自分でも呆れるような被害者意識だ。騒音に晒される日々が積み重なるごとに被害妄想が膨らんでいく。
こんな考え方がよろしくないのは俺が一番よく分かっている。だからたぶん俺がおかしいのだろう。今まで気づいていなかっただけで人よりも音に敏感なのかもしれない。
子供の声ごときに我慢が利かなくなっていく。これはまずい。これはよくない。俺は心が狭いのでは。だからいちいちイライラするのでは。
毎日家にいるからといって俺はニートでもヒモでもない。日中は普通に仕事をしている。そのためこうも音が気になる。しかし常識のある人間であるなら向こうに求めるのはお門違いだ。自分が在宅になった途端に保育園を敵視するなんて間違っている。静かな生活を望むのであれば、俺が自分で対策すべきだ。
音の外れたピアニカのキラキラ星に仕事への集中がことごとく持っていかれるので最強と名高い耳栓を買った。朝から晩まで付け続けることしばらく、それまでなんでもなかった街中の雑踏にまで地獄みたいに圧倒されるようになった。さすがに不安で医者に行ったら長時間使い続けんなと怒られた。ちなみに耳栓は経費じゃ落ちない。
ヘタクソなキンキン声のアマリリスに邪魔されてウェブ会議がマジで聞こえないので高性能のヘッドセットを買った。ノイズキャンセリングの効果で同僚の声はクリアになったが、耳を覆っていてもなお叫び声が聞こえてくるって一体どういうことだろう。会話が一瞬途切れた時とか、画面共有の操作している時とか、会議がほぼ無音になる瞬間もある。その度になんか余計イラッとする。そしてこれも会社に聞いたら全額は経費じゃ落ちないそうだ。
幸いなことにウチの近所には時間単位で借りられる個室型作業ブースがある。自分の発するタイピング音で周りに気を使う必要もないし、ウェブ会議もしやすい環境が万全に整えられている。朝からそこに一人きりで籠っていれば仕事もきちんと捗るが、やっぱり全額は経費じゃ落ちない。三十分でここいくらかかると思ってる。あの会社どうなってんだよ。
隣の音がヤベエと認識してからありとあらゆる手は打った。対策によって一層音に過敏になってしまったうえに使わなくても良かったはずの金を無駄に使っただけだった。
今はもうヤケクソ気味に、音で音を相殺できやしないかと見もしないテレビを大音響でつけている。
あれを買えこれを買えこのサービスを使えと押し迫ってくる割にポイントがどうのとか今だけお得とかそんな事を大声で叫ぶしか能のない残念なコマーシャルは見たくもないから、CMがなくてちょっとしたナレーションとBGMが入るだけの大自然映像とかを延々垂れ流す。これじゃ俺が頭おかしい奴だ。
眼つきの鋭いキツネが可愛い野ウサギを仕留めたところで、番組はパッと電源ごと落とした。
元気の有り余っているガキが叫ぶのは仕方ないにしても、なんで窓閉めねえんだかが分からない。
久々の出社予定の日に意気揚々とバス停に向かってみれば、それはそれで送迎の親どもによる噂話陰口をそれとなく挟んだ井戸端会議がうるさくてならない。公道もへったくれもないようなマナーのクソ悪い駐車のせいで大通りに出るだけでも苦労する。
半年前までの俺は毎朝もう少し早くに家を出ていた。子連れが多いなと思ってはいた。ここ保育園なんだからそりゃそうだとも思っていた。しかしピークの時間帯にこうも道を塞がれる事実を知ったのはここ最近。
問題は子供じゃない。保育園だ。ここの保育園の価値観とマナーだ。
かつて日曜に運動会らしきイベントを開催しているのが聞こえてきたことはあった。ずいぶん賑やかにやってんなと思ったくらいで特に気にしていなかった。
あの頃は気にならなかった。なぜだろうか。運動会は年に一度きりだからだ。しかも俺はその二回とも日中は家を空けていたはず。一時的にチラッと聞くのと一日中絶え間なく聞こえてくるのとでは全くもって意味が異なる。
気づくのは、遅すぎた。
どうせ仕事から帰って寝るだけの部屋だ。風呂とトイレとエアコンさえ付いていれば申し分なく暮らしていける。
安いだけが取り柄のこのアパートに住み始めたのは四年前。真隣に保育園建設の話があると知ったのはその半年後。大勢の子供が毎朝登園してくる場所が出来上がったのは今から二年半ほど前のことだが、ほとんど何も気にならなかった。
安い以外にも職場に近いのが個人的な利点であり、日中は幸いにも家を空けている。園児が集まってくるよりも前に基本的には家を出ている。
保育園は土曜も開いているようだが人数も活動内容も平日とは違うのだろう。たまに子供の声が聞こえる程度で、日曜は園自体が休みらしい。
自宅の隣が保育園。特に気にした事はなかった。それが崩れたのは半年前。
会社の方針で一部部署の在宅勤務が実施された。ウチの部署はそれに該当するため、俺も自宅で仕事をするようになった。それによって保育園という場所がどれだけの音を出す施設なのか、そこでようやく気がついた。
子供が楽しく遊んでいる場にクレームを付ける近隣住民の話は時たまニュースにもなっている。年寄りが年取って頑固になったのだろう。それくらいにしか思っていなかった。これだから他にやる事のないジイさんバアさんはって思ってた。
事実は違った。俺が間違っていた。
「ウォァアアア!!!」
「キャァアアアアア!!!」
「ヒャァアアアアアアアア!!!!」
「ガァアアアアギャァアアアアアア!!!!」
「アーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!」
狂ってんのか。
なぜ怒れる年寄りが出現するのかがよく分かった。そして怒るのが老害だけでは決してないと今さら知った。これはさすがに異常だろ。
安いドラッグストアで走り回って奇声あげまくっているようなガキが自宅の真隣を百人規模の大集団で占拠している。そんな状態だ。気にするなという方が無理だ。年がら年中この状態だともはや恐怖さえ覚える。
保育園が出す音は俺にとっても公害だった。とてつもない金切り声を上げる子供達の実態は、元気が良いねでほっこり和やかに片づけられる話ではない。
動物園のサルのが遥かに上品。それが朝八時前から夜の八時過ぎくらいまで続く。いよいよ子供が悪魔に見えてくる。
理解できないのは保育園のやり方だ。活気のある声をご近所にも聞かせてあげるよとでも言わんばかりに、まるで親切みたいな顔して園側は全窓を全解放。そこがだいぶ開放的な造りなのは視界に入るので前から知っていた。全面がガラス張りの窓というか戸に覆われている。
ウチは保育園と隣接している。だからここからもよく見える。毎日毎日朝から欠かさず窓という窓を開け放つのが。あれはなんだ。嫌がらせなのか。
子供が騒ぐのは仕方がない。そうだな。子供が集まるのを想定して作られた施設が音対策を講じないのは仕方ない。ふざけんな。
保育園が窓を開け放って清々しい日々を送るために、近隣の俺らが窓を閉め切ってストレスで窒息する犠牲を払う。
自分でも呆れるような被害者意識だ。騒音に晒される日々が積み重なるごとに被害妄想が膨らんでいく。
こんな考え方がよろしくないのは俺が一番よく分かっている。だからたぶん俺がおかしいのだろう。今まで気づいていなかっただけで人よりも音に敏感なのかもしれない。
子供の声ごときに我慢が利かなくなっていく。これはまずい。これはよくない。俺は心が狭いのでは。だからいちいちイライラするのでは。
毎日家にいるからといって俺はニートでもヒモでもない。日中は普通に仕事をしている。そのためこうも音が気になる。しかし常識のある人間であるなら向こうに求めるのはお門違いだ。自分が在宅になった途端に保育園を敵視するなんて間違っている。静かな生活を望むのであれば、俺が自分で対策すべきだ。
音の外れたピアニカのキラキラ星に仕事への集中がことごとく持っていかれるので最強と名高い耳栓を買った。朝から晩まで付け続けることしばらく、それまでなんでもなかった街中の雑踏にまで地獄みたいに圧倒されるようになった。さすがに不安で医者に行ったら長時間使い続けんなと怒られた。ちなみに耳栓は経費じゃ落ちない。
ヘタクソなキンキン声のアマリリスに邪魔されてウェブ会議がマジで聞こえないので高性能のヘッドセットを買った。ノイズキャンセリングの効果で同僚の声はクリアになったが、耳を覆っていてもなお叫び声が聞こえてくるって一体どういうことだろう。会話が一瞬途切れた時とか、画面共有の操作している時とか、会議がほぼ無音になる瞬間もある。その度になんか余計イラッとする。そしてこれも会社に聞いたら全額は経費じゃ落ちないそうだ。
幸いなことにウチの近所には時間単位で借りられる個室型作業ブースがある。自分の発するタイピング音で周りに気を使う必要もないし、ウェブ会議もしやすい環境が万全に整えられている。朝からそこに一人きりで籠っていれば仕事もきちんと捗るが、やっぱり全額は経費じゃ落ちない。三十分でここいくらかかると思ってる。あの会社どうなってんだよ。
隣の音がヤベエと認識してからありとあらゆる手は打った。対策によって一層音に過敏になってしまったうえに使わなくても良かったはずの金を無駄に使っただけだった。
今はもうヤケクソ気味に、音で音を相殺できやしないかと見もしないテレビを大音響でつけている。
あれを買えこれを買えこのサービスを使えと押し迫ってくる割にポイントがどうのとか今だけお得とかそんな事を大声で叫ぶしか能のない残念なコマーシャルは見たくもないから、CMがなくてちょっとしたナレーションとBGMが入るだけの大自然映像とかを延々垂れ流す。これじゃ俺が頭おかしい奴だ。
眼つきの鋭いキツネが可愛い野ウサギを仕留めたところで、番組はパッと電源ごと落とした。
元気の有り余っているガキが叫ぶのは仕方ないにしても、なんで窓閉めねえんだかが分からない。
久々の出社予定の日に意気揚々とバス停に向かってみれば、それはそれで送迎の親どもによる噂話陰口をそれとなく挟んだ井戸端会議がうるさくてならない。公道もへったくれもないようなマナーのクソ悪い駐車のせいで大通りに出るだけでも苦労する。
半年前までの俺は毎朝もう少し早くに家を出ていた。子連れが多いなと思ってはいた。ここ保育園なんだからそりゃそうだとも思っていた。しかしピークの時間帯にこうも道を塞がれる事実を知ったのはここ最近。
問題は子供じゃない。保育園だ。ここの保育園の価値観とマナーだ。
かつて日曜に運動会らしきイベントを開催しているのが聞こえてきたことはあった。ずいぶん賑やかにやってんなと思ったくらいで特に気にしていなかった。
あの頃は気にならなかった。なぜだろうか。運動会は年に一度きりだからだ。しかも俺はその二回とも日中は家を空けていたはず。一時的にチラッと聞くのと一日中絶え間なく聞こえてくるのとでは全くもって意味が異なる。
気づくのは、遅すぎた。
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