このうえなく純粋な悪意

わこ

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3.

「キャーーー!!! キャーーー!!! キャーーー!!! キャーーー!!!」
「ワーーーーーアアアーーーーーーァアアアアアアーーーーーーーー!!!」
「キャッキャッキャッキャッキャッキャッワーーーーーーアアーーーーーー!!!!!」
「ギャーーーーーー!!!! グァワーーーーーーーー!!!!! ヴワ゛ーーーーーーーーーーー!!!!!」
「ァァア゛ーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!! ァァア゛ーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!」

 さすがに限度というものがある。

 子供の甲高い声はただでさえ響きやすい。空気は俺だけのものではないがお前らだけのものでもない。これは一言くらい物申してもバチは当たらないのでは。
 実は半月ほど前に一度だけ、お構いなしの音量に耐えかねて電話番号を調べたことならある。しかし実際には調べただけで終わった。頭のおかしいクレーマーと思われてはたまったもんじゃない。
 それに何より番号を調べるついでに目に飛び込んできた保育園の口コミを読んで、電話しても無駄じゃないかと考え直した。


『仕事が平日休みです。保育園が社会に必要なのは分かっていますが、さすがにここは酷いと思います。自宅から測定したらほぼずっと85デシベル以上。信じられないかもしれませんがピークだと100を超えます。この辺りは工場の中だったんですね知りませんでした。』
『自分達さえよければ他はどうでもいいという精神で保育施設を運営している最悪な人達です。』
『朝の忙しい時間帯に我が物顔で道路を塞いでいる保護者が多すぎて困る。子供送り終わってもお喋り三昧。保育園にも役場にも苦情を入れたが改善される気配がない。保育園の周りに住んでいる人達は可哀想。』
『この騒音の中に一日中いたらむしろ子供たち自身の健康に悪影響を及ぼすのでは。子供の発達を理解している人達が関わっている保育園とは思えない。』
『毎日朝から晩までの大声と歌声で体調を崩して苦情電話入れたら話が全く通じなかった。頭悪そうな女が出たけど「ここは保育園なので」で押し通してくる。しかも逆ギレ気味だった。何様だよ。』
『現在0歳児を育てている私でさえ苦痛。せっかく寝かしつけても保育園の騒音でうちの子が起こされてしまうので毎日窓は閉め切っています。こっちだって空気入れ替えたいのに。』
『あんな保育園ができると分かっていたらここに家は建てませんでした。私の人生を返して欲しい。窓を開けられないから室内の空気も悪い。少しでも防音になるかと思ってカーテンも閉め切っているので毎日部屋の中が暗いです。そこまでしても楽器の大音量と園児の奇声と先生の大声が家中に響いています。二重窓も検討していますが、隣の騒音のためにうちがお金を出さなければならないのが納得いかない。』
『せめて窓閉めろ。こっちは夜勤なんだよ。』


 しょうもねえな。

 保育園の口コミのはずなのに保育園に子供を通わせている親からのコメントが見当たらない。入念に探せばあるのかもしれないがそれ以上に苦情が多すぎる。一人か二人がいくつもアカウントを作って書き込んだ嫌がらせでないとすれば、ここは本当にヤバイ施設かもしれない。
 そんな低評価コメントばかりが並んでいることに前回は気づき、しばし迷った末に一度は苦情電話を諦めたものの、とうとう再び決意した。

 スマホの検索ボックスに入力した保育園の名前。番号を見て、その下の口コミにも視線を落とし、前回見た時には星一だったはずの評価がたった二週間で星五になっていると気づいた。
 それもそのはず。低評価コメントがことごとく削除されている。サクラばりに園を褒め称えるコメント付きの好評価だけが残されていた。

「…………」

 近隣住民の苦情に埋もれて、保護者の口コミが前回は見当たらなかった。正確には一つだけ見つけていた。ただしあれが本当に保護者だったかどうかは疑わしい。なぜなら、

『去年までここに通っていました。夏でもエアコンを付けない方針のようで、うちの子を迎えに行ったら熱を出していたことがあります。教室に入った瞬間の温度が異常だったのでこうなるのも当然です。扇風機は設置してありますが先生にエアコン使用をお願いしたら、エアコンより自然風の方が体にはいいんですよの一点張り。躾や礼儀指導や教育面が充実していると近所のママさんに聞いて入園しましたが、お子さんの健康を大事にしたいならあまりお勧めできません。』

 そんなバカな。
 ここの保育園が嫌いな人間による嘘コメントだろうと二週間前は思った。今どきこんな保育施設がまさか存在するはずがない。

 あれは作り話だったのか、それとも本当だったのか。星五の高評価になった現在、あのコメントをまた少々探してみても、同じ口コミはもう見当たらなかった。騒音苦情と一緒に削除されたようだ。

「…………」

 やっぱここ無理そうだな。話し合いができる相手ではないかもしれない。
 こっちが騒音苦情入れようものなら被害者ヅラして通報でもされんじゃないのか。保育園と独身の若い男が対立していたら警察は理由も聞かずに保育園を支持しそうな気がする。

 スマホを持ったまま数秒固まる。だがここまでくれば物は試しだ。番号を表示させた画面を今日は消さずにタップした。
 そこから十数秒経過。今日も相変わらず隣は騒々しいから休園日ということはまずない。長ったらしいコール音をいつまでもいつまでも聞かされる。
 そうしてカチャッと、向こうの受話器が上がった。

「あ、すみませ…」

 ガチャンッッ、と。即座に切れた。

「…………」

 マジか。切られた。なんで。切られた、のかな。どうだろう。間違って切っちゃったのか。
 慌てて受話器取ったらうっかり手が滑って電話落した。なんてこともあり得なくはないから無暗な被害妄想はやめよう。いや、でも。うっかり手を滑らせただけであんなに激しく切れるだろうか。

 わざと切ったのか。いやいや、まさかそんな。とりあえずもう一回かけた。
 今日も相変わらず隣は騒々しいから休園日ということはまずないし数秒前に間違いなく受話器は上がったのだから確実に誰かしらはいる。長ったらしいコール音をいつまでもいつまでもまた聞かされた。

「……………………」

 ところで俺の学生時代のバイト経験の一つにはコールセンターのスタッフ業務があった。
 当時はカスハラなどという言葉もまだなく、この世の終わりかと錯覚するほど劣悪な態度の客もそりゃあいた。とはいえ言われる側の企業も企業でコンプラは今よりユルかったため、頭おかしいクレーマーを同じ人間とは認識しない。対応はあくまで礼儀正しく、しかし内心では口汚く罵ってきたあの日々。



『だーかーらー! 何度言わせんだよ日本語通じねえのかテメエッ!! 訴えるからな覚悟しとけよ!!!』
『なんでですか? なんでですか? え? え? 理由説明してくださいよ。え? アナタ日本語分かる? こちらの言葉ちゃんと通じてる? え? さっきから会話が成立してませんけどまさか義務教育くらいは終えてますよね? え? え? え? え? なんですかー? おーいもしもーし? 聞こえてますー? えー?』
『テメエ名前言えよ。名前だよ名前。フルネームで言えよ決まってんだろうがッ、常識ねえのかアタマ悪ぃなクソがっ!!』
『ねえ、お前何年目? この仕事向いてないよ。ウチに来て謝れよ。それが礼儀だろ。今すぐ来い。来いっつってんだろ。俺の前で土下座しろ。なんでできねえんだよふざけてんのか殺すぞコラッ!?』
『どれだけ待たせれば気が済むんですか。私さっきからずっと待ってるんですよ。何度も電話して何度も同じこと言って何度も同じ説明してるのに誰にも全っ然話が通じない! 女だと思ってバカにしてんのか!? そうだろ!? バカにしてんだろぉっ、ォオイッ!!  ネットにお前らが最悪だってこと全部書いとくからなふざけんな死ねッ!」
『今からお前の家燃やしに行くから。後悔させてやるよ。おい、聞いてんのか。全焼させるからな。今更何言ってもおせえからなッ!!!」
『ぱんつなにいろですか』

 これはクレームではない。暇人の暇人による暇人のための暇潰しと脅迫だ。あとたまに変態。

 しかしこの国の企業は人を守らない。そんな会社で時給労働しているうちは、たとえ殺害予告を受けても電話を切るのは許されない。
 どんなに侮辱されようとあからさまな理不尽を言われようともデモやデスカラは言ってはいけない。あなたが正しいです。こちらが間違っていました。申し訳ありません。奴らは俺達にそう言わせたいだけのセコくてみみっちい害獣だ。

 ちなみにパンツの色を聞かれたら電話切って着信拒否していい。基本スタンスは事なかれの上長もパンツ拒否には許可を出していた。パンツの相手してても金になんねえからな。

 あのセンターでは顧客対応を担当制にしていなかった。その時々に常駐しているスタッフがランダムに応答するため、誰といつ何をどう話して現段階でどんな状況になっているかを確実に共有しておく必要がある。
 そのためスタッフが利用するのが会社独自の顧客管理システムだ。その中の個人名簿の備考欄は、それはもう目を覆いたくなるような悪意の敷き詰まったワードで溢れかえっていた。


『こいつ女にだけは攻撃的。たぶん童貞。また入電あったら男性スタッフさん出てください。童貞の番号表示時には男性対応推奨のメッセージボックス出るように設定してあります。』
『喋り方がキモオタ。マジ頭悪い。支離滅裂にまくし立ててくるため何言ってるか全然分かりません。言いたいだけ言いきると向こうから勝手に電話叩き切るので適当に相槌打っておけば良さそう。超ゴミ。』
『要求が過激化してきたので、「ご要望を的確に把握するためこの先の会話を録音させていただいてもよろしいでしょうか」とお尋ねしたところ「二度とテメエのとこ使わねえからなッ」と捨て台詞をお叫びになって電話をお切りになりました。氏名生年月日で名簿探しましたが契約実績はありません。クッソ低能ノミの心臓ヤロウwwwwwwwwwwww』

 みたいな口の悪い申し送りだ。元々は普通に業務連絡のための備考欄だったらしいが、俺がバイトを始めた時点ですでに悪口大会になっていた。ついでに言うと当時そこの電話に録音機能は備わっていなかった。

 ドーテー、コミュ障、キモオタ、シコ太郎、タマ無しセコ夫、欲求不満ババア。極めて下品なあだ名が飛び交うのもあのセンターでは日常茶飯事。それくらいでないとやっていられない。
 あのアバズレだのあのコジキだの人語理解できねえクソゴキブリ野郎だの、電話口で受けるストレスをありとあらゆる罵詈雑言に代えて備考欄にぶつけ続ける。とても愉快なバイト先だった。悪口でむしろ結束するのか電話スタッフ同士の仲は他部署に抜きんでて良好だった。

 あんな名簿が万が一にでもうっかり外部に漏れ出ていたら、今頃会社はなくなっていたかもしれない。バイト辞める寸前に若気の至りで流出させてやればよかった。


 今あのセンターはどうなっているだろう。時給が良かったしみんな仲良かったので割と長いこと続けていたが。
 予約からアフターサービスまでそこのコールスタッフが受け付けていた。問い合わせのみだと相手の個人情報は分からないので通話履歴の内容を残すために番号だけの名簿をひとまず作る。どんな内容でも匿名でも実名でも七割八割以上は普通の客だが、中にはまあとびきり変なのもいる。後先考えられないような連中が。

 一度以上契約実績があれば名前も住所もこっちの手元に残る。お得意様は常識的な人がほとんど。特別扱いをおそらくは無意識に求めてくる客も時折いるが、こっちのサービスに納得がいっているから使い続けているのだろう。反対に名無しの電話は失礼なのがそこそこ多い。匿名のときだけ態度デカくなる小心者はどこにでもいる。
 だからそいつらは辛うじて理解の範疇。驚くのは契約の前後に難癖付けてくる奴ら。個人情報を握られていてもなお平気で暴言吐き散らかせるそいつらを、どうすれば知能のある生物と思える。俺達には無理だった。だから備考欄がああなった。

 しかしそんな俺達スタッフにも真摯に向き合うクレーム案件はあった。恐ろしく丁寧な苦情だ。
 的確で理路整然とした経緯の説明と、それによって被った損失の回復のためにこうこうこうしてほしいという至極真っ当な要求をシンプルに指し示した結論。

 あなたが正しいです、こちらが間違っていました、誠に申し訳ありません。これはこういう客に言わなきゃならない謝罪だ。なんなら菓子折り持って心から謝りに行きたいくらいだ。そしてその態度を見習わせてほしい。
 常識的なクレーマーが相手なら俺らもピンと背筋を正す。ああ、この客にはちゃんとしないとマズい。なぜならば見下す隙がないから。

 キチガイのクレーマー連中は分かっていない。あいつらが俺達を人間扱いしないのと同じように、俺達も横暴なクレーマーを頭狂ってる虫ケラだと認識してきた。人間とみなす必要がない。同じ言語喋ってんのに言葉通じねえんだから当然だ。
 見下す余地を相手に与えないことは文句をつける上での極意だ。本当に伝えたい何かがあるなら冷静に丁寧に良識をもって紳士的に行くのが何よりも得策。



 コールセンターバイトで散々見てきた。ちゃんとしている人はちゃんと聞いてもらえる。だから俺も常識人として、どんなに長ったらしいコール音も平常心で聞き続けている。
 トゥルルルトゥルルル鳴り続ける事だいぶ。ようやくガチャッと、再び受話器の音を聞く。

『……はい。すなおなこころ保育園です』

 今度は切られずに応答があった。心なしか面倒くさそうなのは俺の気のせいだと思うことにする。

「お忙しいところ恐れ入ります。わたくしそちらの保育園のすぐ南側に建っているアパートの者なのですが、少々お話させていただきたい事がございまして、責任者の方はいらっしゃるでしょうか」
『責任者の方ですか?』
「……園長先生はいらっしゃいます?」
『園長先生は不在です』
「何時ごろお戻りになりますか?」
『私じゃちょっと分からないですね』
「それではあの……大変申し上げにくいのですが、そちらのお子さんたちのお声が毎日ウチまで届いていまして。さすがに響きすぎているかなと。私事で恐縮ですけれどもこちらも日中仕事をしておりますので、もう少し音を抑えて活動していただけるとありがたいのですが」
『そうですかぁ。申し訳ありませーん』
「……参考までに一つだけお伺いしたいのですが、すなおなこころ保育園さんでは教室に吸音材などをご利用になっていますか?」
『はい? なんの話ですか?』
「……大変不躾な質問で申し訳ありません。音のその、対策というか……」
『さあ? そういうのは園長に聞いてください』
「…………せめて窓を閉めていただいてよろしいですか」
『あーちょっと無理ですかねぇ。換気とか色々決まってるんです』
「本当に大声には困っておりまして」
『ここは保育園なのですみません。そちらの窓閉めてもらっていいですか?』
「…………」
『話がそれだけなら切りますね。子供が多くて忙しいんです』

 そう言ってガチャンと、即座に切られた。

「…………」

 無機質に流れるツーツーを聞く。
 ネットの低評価コメントごときはそこまで信用していなかったが、ここはマジもんのガチだった。
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