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298.一名様ご案内
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「すみません、こんなとこで。寝るには落ち着かないと思うんですが」
「いいや。かえって気を使わせて申し訳ない」
ガランとした和室を瀬名さんが控えめに見渡す。荷物はさっき瀬名さんが風呂に行っている間に異動させておいた。
隅に置いたお泊りバッグを流し見たその表情。身の置き場に困っていそうに見えたから、ひとまずは中央の布団のそばへと背を押した。
風呂から上がったお客様をお連れしたのは、布団が一組ポツンと敷いてあるだけの十畳の床の間。割と異様だ。電気消したらホラーだろう。端にはポットのテーブルを置いて、枕のすぐそばにはちょっとした小物置を持ってきてあるが、小さく背の低い木製のそれ以外に生活感らしき何かは皆無。
ド田舎の夜はただでさえシンとしているのでこの部屋もやはりほぼほぼ無音。障子戸と窓を開け放っておけば、虫の声は聞こえるだろうけれども。
こんなだだっ広いだけの部屋で寝るのはむしろ窮屈だろうに。俺なら軽く気が狂う。瀬名さんは今のところ気が狂っていそうな様子ではないが、何やらどことなく不可解そう。掃除が手間な明かり取りの欄間の辺りを見上げていた。
遠い目で。
「……お前んちは民泊でもやってんのか?」
「え? いいえ?」
「……俺はここにいていいのか」
「はい?」
その目は次に部屋の奥へ。簡素なその空間には、ひっそりとしたヤマブキ色の小さな花が活けてある。
「わざわざ床の間の飾りまで……」
「騙されないでください。活けたのは母さんですけど普段はこんな気の利いたことしないんで」
母さんは何を間違ってもこの手の道に興味はない。小六の時の転入生の添田くんのお母さんとは全く真逆の道を行く。ああいうのは心と懐に余裕のある金持ちに任せておけばいいなどと、切ったたくあんつまみ食いしながら言ってのけるような母親だ。
ここだって年に数回使うかどうかという無駄部屋なのに。華やかすぎない程度に取り繕った寝床に瀬名さんはすっかり騙されている。
「老舗旅館って感じだな」
「老舗旅館に失礼です」
「庭の蔵と言い森と言い……」
「なんです?」
「人んちに向かってこんな言い方はいくらなんでも品がねえから黙ってたけどもう言うぞ。お前の実家、大豪邸じゃねえか」
思わずまばたき。パチクリする。この家に最も似つかわしくない単語が飛んできた。
「……どこが?」
「ああ?」
「こんなボロ家のどの辺が豪邸ですか」
「今日一日お前は何を言ってる」
「あなたこそ何言ってんの。ド田舎の古臭くてボロいだけの平屋ですよ」
「こんな史跡みてえな日本家屋をボロイとか古臭いとか表現するのは全国探してもお前だけだ。この広さも普通じゃねえ」
「これがガチ田舎のスタンダードです」
「なわけあるか。お前んちだけ趣違ぇだろ」
「無駄に広いからそう思うだけですって。こういう所には金はないけど土地だけは売るほど余ってるんです」
「これはそんな理屈一つで片付けられるスケールじゃねえ」
それが片付いちゃうのが田舎だ。田舎だからと言うよりも、都会に行くほど制約が大きい。一敷地一建物の原則とかいうのがあるらしいから広けりゃなんでもやっていいという事にはならないが、接道やら建蔽率やらなんやらかんやら敷地に余裕がない都会ほどは建築士さんを苦しめないだろう。
土地はある。それが全てだ。ただしその土地に価値はほとんどない。
この虚しさが分からない地方都市出身の男は、一向に腰を下ろそうとはせず立ったまま呆れたように俺を見ていた。
「お前は本物のお坊ちゃんだったんだな」
「だから違うって。食いもんには土地柄困りませんけど逆に言うと食い物以外は何もありません。小学生時代のお小遣いは月々三百円でした」
「資金繰りの英才教育まで受けてきたのか」
「違います。貧乏なんです。隙あらば貢いじゃうあなたとは根本的に違うんです」
近所に遊ぶような場所もないから金を使う場面がそもそもない。地方都市出身の男はおそらくその辺も理解していない。小さいながらも深い溜め息を聞かされた。
「……遥希の七不思議が何個か解けた」
「俺のこと怪奇現象みたいに思ってたの?」
「しっかりしてんのに所々世間ズレしてる言動は前々から結構気になってたんだよ」
「ちょっと前までもんじゃ焼いたこともなかった人に言われたくないですよ」
「ガサツなくせして箸の使い方がやたら綺麗な子だとも思ってた」
「悪口だかなんだか微妙なのやめてくれません?」
「ド田舎だの農家だのそれしか言わねえからそうなんだとばかり……」
「だって実際そうだし」
「ようやく分かった。これが豪農ってやつか」
「豪農……?」
またしてもピンとこない単語だ。ところで瀬名さんはなぜ座ろうとしないのだろう。
「家がこの規模ならあれだろ。小作人がいて」
「あぁ、まあ……大昔はそういう感じだったって話を聞いたことありますけど、そんな大層なもんじゃないですよ。田んぼも畑もじいちゃんがとっくに手放して残ってんのはこの家だけですし、そもそもウチはすでに農家を名乗ってすらいません。あなたが俺を世間ズレしてると思うのはもっとシンプルな理由じゃないですかね」
「というと?」
「田舎者なんです」
言わせないでもらえないだろうか。本当に虚しくなってくる。これ以上こんな話はしたくないから、瀬名さんの肩をパンパン叩きつけた。
「とりあえず座ってください。楽にして。お茶とポットはそっちに用意してあるのでご自由にどうぞ」
「旅館じゃねえか」
ウェルカムスイーツな饅頭とかはない。
風呂上がりのお客様を半ば強引に座らせるも、干し立て洗い立ての寝具の上でこの人は妙に居心地悪そう。楽にしてと言ったそばからなぜか正座だ。華道も茶道も始まらないのでもう少し雑に過ごしていただきたい。
「お茶淹れますね。冷たい方が良ければ持ってきますが」
「いや。大丈夫。ありがとう」
「……なんでそんな畏まってんです?」
「この家の外観を見た瞬間の俺の絶望をお前は理解できない」
なんか分かんねえけどなんか腹立つな。
なんの変哲もない緑茶をトポトポ淹れて、来客用の小さい湯呑を小物置きの上にちょこんと乗っけた。畳の上に腰を下ろして俺は堂々と胡坐をかくも、布団の上の瀬名さんはきちんとしたまま足を崩さない。いつまでも畏まられているとこっちまで堅苦しいから、またしても半ば強制的に足を伸ばさせた。
湯上りの人にお茶を勧める。一切の粗相のない動作で飲みやがる。やっぱ俺の部屋の方が良かったのでは。
「大丈夫? 寝られそう?」
「寝られはするが大丈夫ではない」
湯呑を静かに茶托へと戻し、瀬名さんは分からないくらいの小さな溜め息。
今のは呆れでもないし皮肉でもなかった。腕をそっと畳の方へと伸ばしてくる。その手はスッと俺の手に触れ、湯呑を持ったためか少し熱くなった指先にやんわりと包まれた。
それでもう一つ、小さいけど、深くて長い溜め息が。
「…………緊張した」
息をついたその先で、ポツリと零されたほんの一言。ふ、と間ができ、俺は答えられず、聞き返す前にこの人が続けた。
「こんな長い一日があるか。さすがにもう心臓が持たねえ。血管がずっと引き千切れそうだった」
それはまずい。こんな所に救急車がやって来たら隣の隣の隣の村まで一瞬にして知れ渡る。いや、そうではなくて。
「……あなた緊張してたんですか?」
「してた」
「あれで?」
「半分くらい記憶ねえよ」
真顔で聞かされた頭真っ白状態。そんなまさか。
「全然そうは見えませんでしたけど。朝から平然としてたじゃないですか」
「これから親に合わせようって彼氏が奥歯ガタガタで膝ガクガクだったら不安になるだろ」
なるな。今日はやめておこうかとでも思わず言いたくなっちゃうだろう。そこから一番遠いところにいそうな大人の男が、まさか。
「……緊張してたんだ」
「俺がいま腰抜かさずに座ってんの奇跡だぞ」
「顔に出ませんね」
「膝にはキてる」
ガクガクだったとは。膝が危うい人を遠い客間まで連れてきてしまった。お茶飲んでようやく、心の中を零した。
瀬名さんの手に半分くらい包まれた手をクルリとさせて、こちらからキュッと握りしめた。そうすればすぐに握り返される。瀬名さんは布団から、俺は畳から、お互いの顔を見て笑ったこれは、気が緩んだのか、なんなのか。
今にも腰が抜けそうで、奥歯ガタガタで膝はガクガク。それがこの人の本当だ。余裕だからできるんじゃなかった。そういう人だから一緒に来てくれた。
繋いだ手は相変わらず大きくて、優しいくらいに、あったかい。
「いいや。かえって気を使わせて申し訳ない」
ガランとした和室を瀬名さんが控えめに見渡す。荷物はさっき瀬名さんが風呂に行っている間に異動させておいた。
隅に置いたお泊りバッグを流し見たその表情。身の置き場に困っていそうに見えたから、ひとまずは中央の布団のそばへと背を押した。
風呂から上がったお客様をお連れしたのは、布団が一組ポツンと敷いてあるだけの十畳の床の間。割と異様だ。電気消したらホラーだろう。端にはポットのテーブルを置いて、枕のすぐそばにはちょっとした小物置を持ってきてあるが、小さく背の低い木製のそれ以外に生活感らしき何かは皆無。
ド田舎の夜はただでさえシンとしているのでこの部屋もやはりほぼほぼ無音。障子戸と窓を開け放っておけば、虫の声は聞こえるだろうけれども。
こんなだだっ広いだけの部屋で寝るのはむしろ窮屈だろうに。俺なら軽く気が狂う。瀬名さんは今のところ気が狂っていそうな様子ではないが、何やらどことなく不可解そう。掃除が手間な明かり取りの欄間の辺りを見上げていた。
遠い目で。
「……お前んちは民泊でもやってんのか?」
「え? いいえ?」
「……俺はここにいていいのか」
「はい?」
その目は次に部屋の奥へ。簡素なその空間には、ひっそりとしたヤマブキ色の小さな花が活けてある。
「わざわざ床の間の飾りまで……」
「騙されないでください。活けたのは母さんですけど普段はこんな気の利いたことしないんで」
母さんは何を間違ってもこの手の道に興味はない。小六の時の転入生の添田くんのお母さんとは全く真逆の道を行く。ああいうのは心と懐に余裕のある金持ちに任せておけばいいなどと、切ったたくあんつまみ食いしながら言ってのけるような母親だ。
ここだって年に数回使うかどうかという無駄部屋なのに。華やかすぎない程度に取り繕った寝床に瀬名さんはすっかり騙されている。
「老舗旅館って感じだな」
「老舗旅館に失礼です」
「庭の蔵と言い森と言い……」
「なんです?」
「人んちに向かってこんな言い方はいくらなんでも品がねえから黙ってたけどもう言うぞ。お前の実家、大豪邸じゃねえか」
思わずまばたき。パチクリする。この家に最も似つかわしくない単語が飛んできた。
「……どこが?」
「ああ?」
「こんなボロ家のどの辺が豪邸ですか」
「今日一日お前は何を言ってる」
「あなたこそ何言ってんの。ド田舎の古臭くてボロいだけの平屋ですよ」
「こんな史跡みてえな日本家屋をボロイとか古臭いとか表現するのは全国探してもお前だけだ。この広さも普通じゃねえ」
「これがガチ田舎のスタンダードです」
「なわけあるか。お前んちだけ趣違ぇだろ」
「無駄に広いからそう思うだけですって。こういう所には金はないけど土地だけは売るほど余ってるんです」
「これはそんな理屈一つで片付けられるスケールじゃねえ」
それが片付いちゃうのが田舎だ。田舎だからと言うよりも、都会に行くほど制約が大きい。一敷地一建物の原則とかいうのがあるらしいから広けりゃなんでもやっていいという事にはならないが、接道やら建蔽率やらなんやらかんやら敷地に余裕がない都会ほどは建築士さんを苦しめないだろう。
土地はある。それが全てだ。ただしその土地に価値はほとんどない。
この虚しさが分からない地方都市出身の男は、一向に腰を下ろそうとはせず立ったまま呆れたように俺を見ていた。
「お前は本物のお坊ちゃんだったんだな」
「だから違うって。食いもんには土地柄困りませんけど逆に言うと食い物以外は何もありません。小学生時代のお小遣いは月々三百円でした」
「資金繰りの英才教育まで受けてきたのか」
「違います。貧乏なんです。隙あらば貢いじゃうあなたとは根本的に違うんです」
近所に遊ぶような場所もないから金を使う場面がそもそもない。地方都市出身の男はおそらくその辺も理解していない。小さいながらも深い溜め息を聞かされた。
「……遥希の七不思議が何個か解けた」
「俺のこと怪奇現象みたいに思ってたの?」
「しっかりしてんのに所々世間ズレしてる言動は前々から結構気になってたんだよ」
「ちょっと前までもんじゃ焼いたこともなかった人に言われたくないですよ」
「ガサツなくせして箸の使い方がやたら綺麗な子だとも思ってた」
「悪口だかなんだか微妙なのやめてくれません?」
「ド田舎だの農家だのそれしか言わねえからそうなんだとばかり……」
「だって実際そうだし」
「ようやく分かった。これが豪農ってやつか」
「豪農……?」
またしてもピンとこない単語だ。ところで瀬名さんはなぜ座ろうとしないのだろう。
「家がこの規模ならあれだろ。小作人がいて」
「あぁ、まあ……大昔はそういう感じだったって話を聞いたことありますけど、そんな大層なもんじゃないですよ。田んぼも畑もじいちゃんがとっくに手放して残ってんのはこの家だけですし、そもそもウチはすでに農家を名乗ってすらいません。あなたが俺を世間ズレしてると思うのはもっとシンプルな理由じゃないですかね」
「というと?」
「田舎者なんです」
言わせないでもらえないだろうか。本当に虚しくなってくる。これ以上こんな話はしたくないから、瀬名さんの肩をパンパン叩きつけた。
「とりあえず座ってください。楽にして。お茶とポットはそっちに用意してあるのでご自由にどうぞ」
「旅館じゃねえか」
ウェルカムスイーツな饅頭とかはない。
風呂上がりのお客様を半ば強引に座らせるも、干し立て洗い立ての寝具の上でこの人は妙に居心地悪そう。楽にしてと言ったそばからなぜか正座だ。華道も茶道も始まらないのでもう少し雑に過ごしていただきたい。
「お茶淹れますね。冷たい方が良ければ持ってきますが」
「いや。大丈夫。ありがとう」
「……なんでそんな畏まってんです?」
「この家の外観を見た瞬間の俺の絶望をお前は理解できない」
なんか分かんねえけどなんか腹立つな。
なんの変哲もない緑茶をトポトポ淹れて、来客用の小さい湯呑を小物置きの上にちょこんと乗っけた。畳の上に腰を下ろして俺は堂々と胡坐をかくも、布団の上の瀬名さんはきちんとしたまま足を崩さない。いつまでも畏まられているとこっちまで堅苦しいから、またしても半ば強制的に足を伸ばさせた。
湯上りの人にお茶を勧める。一切の粗相のない動作で飲みやがる。やっぱ俺の部屋の方が良かったのでは。
「大丈夫? 寝られそう?」
「寝られはするが大丈夫ではない」
湯呑を静かに茶托へと戻し、瀬名さんは分からないくらいの小さな溜め息。
今のは呆れでもないし皮肉でもなかった。腕をそっと畳の方へと伸ばしてくる。その手はスッと俺の手に触れ、湯呑を持ったためか少し熱くなった指先にやんわりと包まれた。
それでもう一つ、小さいけど、深くて長い溜め息が。
「…………緊張した」
息をついたその先で、ポツリと零されたほんの一言。ふ、と間ができ、俺は答えられず、聞き返す前にこの人が続けた。
「こんな長い一日があるか。さすがにもう心臓が持たねえ。血管がずっと引き千切れそうだった」
それはまずい。こんな所に救急車がやって来たら隣の隣の隣の村まで一瞬にして知れ渡る。いや、そうではなくて。
「……あなた緊張してたんですか?」
「してた」
「あれで?」
「半分くらい記憶ねえよ」
真顔で聞かされた頭真っ白状態。そんなまさか。
「全然そうは見えませんでしたけど。朝から平然としてたじゃないですか」
「これから親に合わせようって彼氏が奥歯ガタガタで膝ガクガクだったら不安になるだろ」
なるな。今日はやめておこうかとでも思わず言いたくなっちゃうだろう。そこから一番遠いところにいそうな大人の男が、まさか。
「……緊張してたんだ」
「俺がいま腰抜かさずに座ってんの奇跡だぞ」
「顔に出ませんね」
「膝にはキてる」
ガクガクだったとは。膝が危うい人を遠い客間まで連れてきてしまった。お茶飲んでようやく、心の中を零した。
瀬名さんの手に半分くらい包まれた手をクルリとさせて、こちらからキュッと握りしめた。そうすればすぐに握り返される。瀬名さんは布団から、俺は畳から、お互いの顔を見て笑ったこれは、気が緩んだのか、なんなのか。
今にも腰が抜けそうで、奥歯ガタガタで膝はガクガク。それがこの人の本当だ。余裕だからできるんじゃなかった。そういう人だから一緒に来てくれた。
繋いだ手は相変わらず大きくて、優しいくらいに、あったかい。
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