貢がせて、ハニー!

わこ

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62.ラブコメみたいなⅢ

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 昼メシ適当にパスタでいいっすか。
 未開封の乾燥パスタを持ってパスタにする気満々で聞きに行ったら、ノートパソコンと向き合っていた瀬名さんはこっちを振り返って任せると一言。日曜お昼の手抜き料理を許されたあとはキッチンに引っ込んだ。
 かけたり混ぜたりするだけで仕上がるパスタの素はストックしてある。缶切りのいらない缶詰に入った濃縮されたコーンスープと、レタスでもちぎってトマトでも乗っけたサラダも一緒に並べておけば、ほとんど手間はかかっていなくてもそれなりにちゃんとした風のランチが出来上がる。
 時代に感謝だ。なんでも便利だ。パスタの袋を開封するためのハサミを用意するのもやや面倒で、力わざで引き裂こうとしたがさすがに無理だったので諦めた。

「無理やり引きちぎった瞬間にパスタぶちまけるのを期待してた」
「……いちいち悪趣味なんですよ」

 ハサミを持った直後に聞こえた声で後ろを振り返ってみれば、引き戸の向こうから顔を覗かせていたのは仕事をしていたはずの瀬名さんだ。どこから見ていたのか。最初からだろうな。時々気配消すのやめてほしい。
 瀬名さんの期待はサクッと裏切りハサミで袋の口を開けた。内容量六百グラムで超特価の見切り商品だったが味は他とそう変わらないだろう。
 目分量で二人分。鍋の中のたっぷりの水はすでにゴボゴボと沸騰している。手に取った束もすぐにバラッと投入する。そのはずだったが、後ろから腹の前にスルリと腕を回された。むぎゅっとされて手も止まる。

「邪魔。ハウス」
「俺を犬扱いとはいい度胸だな」
「犬のがもうちょっと言うこと聞きます。どいて」
「バイトは夕方からだろ」
「そんなこと言ってないです。今から昼メシ作るんですよ、見りゃ分かりますね」

 乾麺の束を握ったまま動作を停止させる俺に悪びれるでもなく、俺を放す気配もなく。それどころか強火にしてあるコンロをそれとなく弱火にしやがった。

「ちょっと」
「昼メシはいい」
「あなたがよくても俺が腹減ってるんで」
「空腹は三十分くらい我慢してひとまずオジサンといいことしねえか」
「淡々と何言ってんだ変態ジジイ」

 強火に戻した。ついでにパスタもバサッと投げ込んだ。熱湯に物を投げ入れると火傷する危険性があるので良い子はやっちゃいけないやつだ。

「出来たら呼ぶからそれまで向こうで仕事しててくださいよ」
「終わった」
「じゃあ昼寝でもしてて」
「眠くない」

 めんどくさいな。

 夕べあれから瀬名さんの仕事用スマホが鳴ったのは深夜前で、その時はイラッとした顔でフテ寝を決め込んでいた割には今朝起きてからはずっと真面目に休日労働に励んでいた。疲れているうえに欲求不満のおじさんの相手なんてごめんだが、仕事から解放された瀬名さんは遠慮なく抱きついてくる。
 熱湯の中でユラユラしているパスタを菜箸で軽くかきまぜた。早ゆでタイプじゃないから九分かかる。この人は九分間くっついている気か。

「少しは俺に構え」
「俺のこと放置して朝から仕事してたのあんただろ」
「そうか。寂しかったんだな。悪かった」
「違う」
「可愛いやつめ」
「うっざ」

 瀬名さんをぐいっと肘で追い払って鍋の前からいったん離れた。パスタの素とその他のストック品は調理台の引き出しの二段目に入れてある。インスタント食品もレトルト食品も瀬名さんの部屋にはほぼなかったが俺が居つくようになってから増えた。

「パスタ何味がいい?」
「なんでもいい」
「ちゃんと選んでよ。この前もなんでもいいって言うからエビクリームのソースかけたらもっとサッパリしたのがよかったって後からブチブチ言ってたじゃないですか」
「あれは思ったよりコッテリしてた」

 なんてわがままな大人だろう。湯煎かレンチンが必要なタイプだったから和えるだけのタイプに比べて工程を一つ多く踏んだのに。レンジよりも湯煎の方が多少は美味いだろうと思ってより手間な方法で温めたのに。
 引き出しの中から出したパスタソースをポンポンと調理台の上に出していく。前回のような不平不満は金輪際お断りだ。

「どれ」
「味の濃くないやつ」
「えぇ……じゃあこれは。レモン」
「それがいい」
「……本当に? 食える? 大丈夫?」
「大丈夫」

 ほんとかよ。レモンならコッテリはしていないだろうが俺もこれがどんな味なのか食ったことはないから分からない。自分でそれがいいと言ったからには文句は認めないからな。

 などと思っていたのだがそこから十五分後。俺はまあまあ美味いと思ったがレモンパスタは瀬名さんの好みとはあまり合致していなかったようだ。不満こそ垂れなかったものの、そんなに美味しくなかったのだろう。パスタを巻き付けたフォークを口に運ぶたびやたらと無表情だった。
 瀬名さんは基本的にインスタントが好きじゃない。俺が一から作ったものならたとえ微妙な出来だったとしても美味いとしか言わないけれど。それはそれでどうかとも思うが。
 よく分からないものを適当に食うくらいなら何も食わない事を選ぶような人だ。パスタ自体は好きっぽいから、手早くパパッと作れるソースのレパートリーを増やさねば。



 洗脳され気味な決意とともに日曜の昼は過ぎた。仕事が済んでいて眠くもない大人は引っ付き虫に徹してきてウザい。トートバッグに荷物をつめる間も隣からしつこく腰を抱かれた。
 夕方はマコトくんの家庭教師だ。二年生になってもマコトくんはグレることなく頑張っている。春休み明けに実施されたテストではお母さんも喜べる結果を出した。
 マコトくんが努力家なおかげでこちらとしても教えやすい。そんな良い子とは正反対にこの人は俺の邪魔しかしない。

「いつまでマコトくんの専属やってるつもりだ」
「別に専属のつもりはないですよ。大学の生協の募集だから依頼数が多くなかっただけで」

 生協で見つからなかったら家庭教師の派遣会社にも登録しようかと思っていたのだが運よく見つかって今に至る。

「……増やすのか」
「はい?」
「生徒」
「あぁ、うーん……そうですね。もう少し慣れて余裕出てきたら一人くらい増やすかもしれません」

 とは言えこのままでも不満はない。花屋のバイトも続きそうだし。家庭教師が上手くいっているのは生徒がマコトくんだからだろうし。

「まあ分かんないですけどね」
「増やさなくていい」
「は?」
「これ以上バイトは増やすな。マコトくんの専属やってろ」
「なんなんすか」

 マコトくん一人の担当に難色を示したかと思えば今度は受け持ちを増やすなと。情緒不安定のおじさんめんどくさい。
 家庭教師の約束の時間にはまだもう少しばかり早いが必要な教材はバッグに詰めた。用意の済んだそのバッグは瀬名さんが俺から取り上げた。

「そろそろ俺に構え」
「ずっと構ってんじゃん」
「いいことするか」
「しません」

 抱きついてこようとするこの人の胸板を押しのけ身を守る。ついでに背をむけたらちょうどいいタイミングでテーブルの上のスマホが鳴った。
 ブーブー振動するそれに手を伸ばし、表示を見ればよく知った名前が。

「あ」
「あ?」
「ミキちゃんです」
「あぁ?」

 しょっちゅう大学で会っているからスマホを鳴らしてくるのは珍しい。電話となると確か初めてじゃないか。昨日のあの一件もあるからすぐに応じようとしたところ瀬名さんが俺の腕を掴んだ。

「おい、待て。出る気か」
「だってかかって来ちゃってるから」
「俺がいる横で女からの電話に出るのは正気じゃねえ」
「スマホ鳴ってたら出ますよ正気なら。やましい事がある訳じゃねえもん」

 これをシカトしたら浩太に恨まれそう。しかし瀬名さんも引かなかった。

「……スピーカーにしろ」
「はあっ?」
「やましい事はないんだろ。話すんならスピーカーにして話せ」
「……うっざ」
「一日に二度もうざいとか言うな傷付く」

 傷付いていたらしい瀬名さんの横で普通に通話表示をタップ。顔を寄せて一緒に聞こうとしてくる隣の大人が鬱陶しい。
 これがウザい以外のなんだと言うのか。瀬名さんをかわしながら電話越しにミキちゃんの声を聞いた。

「……うん。……ううん、どうしたの」
「なんて言ってる。俺にも聞かせろ」
「うん……うん……え?」
「なんだ。どうした」
「ああ、うん。分かった。……うん。そうだよね」
「なあ、おい。スピーカー」
「いいよいいよ、大丈夫。行けるから」
「どこ行くんだ。会うのか。正気か」
「うん……そっか。うん。……うん」
「遥希。おい。なあ。なあ」
「……ごめん、ちょっと待って」

 下部スピーカーをピタッと押さえた。隣の瀬名さんをギッと睨んだ。

「ッうるっせえんだよゴチャゴチャと黙ってろ!」
「ミキちゃんと会う気か。会うんだな」
「うるさいッ」

 まとわりついてくる犬みたいな大人の肩を押しのけた。

「ごめん。……ううん、なんでもないよ。ごめんね。大丈夫」

 電話に戻ったら心配された。通話口の押さえ方甘かったかな。



 そこから俺が電話を切るまで瀬名さんはひたすらウザかった。通話を切ったら切ったで今度は行くんじゃねえ会わなくていいと。マコトくんの家庭教師の前に少しだけ時間をとったことをネチネチと責められながら最後は怒鳴るようにして部屋を出てきた。
 自覚した恋に一人で悩んでいる女の子を放っておくのもさすがにどうかと。放置したら浩太にいよいよ一発くらいは殴られそうだ。
 待ち合わせ場所に指定されたのはいつぞやのカフェ。告られた時の。正直あんまりいい思い出はない。あの日以来特に用もないからここには一度も来ていなかった。

「急にごめんね……。こんなこと、誰に相談したらいいか分からなくて……」
「いいよ全然。大丈夫」

 あの日はミキちゃんに急に泣かれた。身にこたえた思い出になっている。
 今回もミキちゃんは泣きそうな顔をしているが、猫かぶりをやめたこの子は安っぽい涙なんて見せないだろう。いま俺の目の前にいるのは悩んで落ち込んでいる友達だ。

「……浩太も夕べうちに来たんだよ」
「え……?」
「ミキちゃんの様子がおかしいって心配してた」
「…………」

 あまり余計な事を言うと浩太から怒られるだけだろうから当たり障りのない範囲で伝える。ミキちゃんは申し訳なさそうに視線を下げた。

「ごはんの約束してたのに、風邪っぽいってウソついちゃった。浩太に嘘なんかついたの初めて」

 四年以上の付き合いがあって嘘をついたのは昨日が初。それって結構すごいことじゃないのか。俺は瀬名さんと出会って一年少々だが嘘ばかり言っていた覚えがある。
 ミキちゃんと浩太の関係はおそらく、普通の男が普通に見ればちょっと羨ましい状況だろう。高校からの同級生で男は元サッカー部で女はその部のマネージャーでお互いの実家は良く行き来していた。頻繁に行き来できるということは割かしご近所さんでもあったはず。
 少女漫画なんてろくに読んだこともないけどコテッコテの少女漫画で見かけそうな設定だ。そんなどうでもいい感想を俺が浮かべている間にもミキちゃんはどんどん元気をなくしていく。

「……どうしよう……こんな、今さら……」

 何が今さらなのかは聞くまでもない。

「……本気で自覚なかったの?」
「まったく……」
「チラっとでもそういう意識とか」
「ないよ。浩太だもん」
「……浩太だもんね」
「あ、そうじゃなくて……浩太は友達でいてくれたから。隠し事だって一つもなかったし……」

 恋愛対象になるかどうかじゃない。問題はそんな事じゃない。
 距離感とか、気安さとか。本音で話せるかどうかとか。友達でいられる男という存在は女の子にとってどれだけ貴重だろう。

「……告白は。しないの?」
「え、そんな……むり……ムリ……ゼッタイ……」

 若干カタコトになる程度にはダメージのデカい提案だったようだ。貴重でもなんでもない俺が相手ならあれだけどストレートに好きとか言えたのに。

「このままあいつのこと避け続ける気?」
「だって浩太は、私のことなんて別になんとも……」
「そんなことないって」
「……なんで言い切れるの」
「え……いや……」

 あいつも片想いこじらせてるよ。とはさすがに言っちゃまずい。

「ほら……だって、ねえ……ミキちゃん可愛いし」
「ッ私が可愛いことくらい知ってるよ!」

 限界を迎えたのだろうミキちゃんは突如激高。バンッとテーブルに両手を叩きつけて叫ばれた。すげぇな。
 近くのテーブルにいた客たちの視線がチラチラと集まってくる。前回もこんなふうにチラチラ見られたのがよみがえってきた。勘弁してくれ。
 ミキちゃんが周りを気にしないのもあの時と同じだった。けれども今は深刻そうに肩を落として、小さく溜め息までついている。

「私がどうかじゃなくて……浩太って、違うでしょ、その……女の子の好みとか。今まで浩太が付き合ってた子はだいたい私も知ってるんだけど……」
「…………」

 あいつほんと好きな子の前で何やってんの。

「私とは違うタイプの子だった。彼女だけじゃないよ。浩太が仲良くする子はいつもそう」
「それはさ……」
「私は違うもん……友達としか思われてない」
「…………」

 こんなネガティブなミキちゃんも珍しい。友達友達と、そればかり。めんどくせえ奴らだな。二人で同じこと言ってて楽しいか。
 心底そう思うけど、俺にも分からなくはない。以前の俺には分かるはずもなかったが残念なことに今なら分かる。人間に感情なんてものをつけたのがカミサマならば、カミサマの野郎はとびきりの意地悪だ。
 ミキちゃんの初恋の相手は俺だと前に浩太は言っていた。あいつの目もなかなかの節穴じゃねえか。
 好きな子にだけは絶対に手を出さなかった。ミキちゃんじゃない子とは気軽に遊んだ。浩太には今まさにそのツケが降っかかってきている訳だが、あいつにとっては自業自得でも、それじゃミキちゃんが気の毒だ。
 なんにも見えていない二人に何をすれば、まともに目の前を見るだろう。人のことなら腹立たしいほど毎回毎回言い当てるくせに。浩太にしてもミキちゃんにしてもちょいちょいからかわれてきた恨みはいつまでも忘れてやるつもりはない。だから今度は俺の番だ。檻の中のハムスターみたいに逃げ場を塞がれてしまう側が、どれだけ哀れでどれだけ間抜けでどれだけ滑稽か思い知れ。

「水曜日は花買いに来てよ」
「え……?」
「俺もその日シフト入ってるから。迷ってるなら一緒に選ぼう」

 脈絡も何もなく花の購入をオススメしだした俺に向けてミキちゃんが顔を上げた。
 恋だとかなんだとか面倒臭い。面倒なことをどうしてわざわざするのか、そんなの俺の知った事じゃない。カミサマとかいう奴のいたずらだ。

「浩太にあげるんでしょう?」

 いくら考えても分からない事もある。分からない物事が人間には多い。いくら考えてもどうせ分からないなら、とりあえずやってみるのが一番いい。

「……うん」

 ミキちゃんは困ったようにうなずいた。コクッと一回。少し赤い顔で。
 心から花を贈りたくなる相手は基本的に限られている。ミキちゃんが花を贈りたい相手は、最初から浩太しかいなかったはずだ。





***





「という訳です」
「何ちゃっかり営業かけてんだ」

 花を買おうとしていた女子に花買いにおいでと言うことの何が悪い。


 マコトくんの家から帰ってきた俺に瀬名さんは報告しろと迫った。何があった。聞かせろ。一ミリも省くな。畳みかけられてちょっとうざかった。
 カバンをしまったり手を洗ったりしながら適当に話して聞かせ、冷蔵庫の中を物色する今も瀬名さんはまとわりついてくる。この人今日なんでこんなにうざいの。

「あなたのお望みどおり俺はキューピッドになりそうですよ。そもそも最初から両想いなんだし付き合わねえ理由がないと思うんですが。なんであんなめんどくさいんだろ」
「俺らもまあまあ人のことは言えねえ経緯辿ったけどな」
「隣のサラリーマンがしつっこい割には情緒不安定でしょうもなかったんで」
「知り合って一ヵ月でそのサラリーマンを盗撮したのは誰だったか」
「それいつまで言う気なんですか」

 忘れたことにしてくれる気配が全然ない。あの時の盗撮画像はまだ持っている。
 冷蔵庫の中からはトマトとキュウリとブロッコリーを出した。あと豆腐と卵。小ネギも半分残っているからこれでおかずが色々できる。米は俺が帰ってくる前に瀬名さんが炊飯器にセットしてくれたし、冷凍庫には一昨日の特売で買ってきたカチコチの鮭が二切れ。今日の献立は庶民的な和食だ。
 図らずも人の恋に首を突っ込んだせいで変に疲れた。腹も減った。サクサク作ってモリモリ食うためにまな板と包丁を用意していると、今日はやたらとうざい大人が後ろからむぎゅっと抱きついてきた。

「邪魔。ハウス」
「ワンとでも鳴けば満足か」
「不満ですよ。放してよ」

 こんなのにワンワン言われても楽しくない。

「夕べは邪魔が入った」
「だから何」
「今しかない」
「何が。そんなことより俺は晩メシ作るんです。死ぬほど腹減ってる」
「空腹は四十分くらい我慢してひとまずオジサンといいことしよう」
「あなた今日一日そんなことしか言ってませんけど大丈夫ですか」

 それでいいのか三十二歳。
 放してもくれないしワンとも鳴かないし晩メシの妨害をしてくる男にうなじをカプッとやんわり噛まれた。包丁という名の鋭い凶器は右手からするりと奪われている。安全にまな板の上に置き直されて、両腕できゅうっと甘ったるく抱かれた。

「天国見せてやる」
「……最っ低」

 瀬名さんがセットした炊飯器からは食欲を誘う匂いの蒸気が音を立てながらもくもく出ている。
 空腹で死ぬより、この人に殺されるより、ごはんが炊ける方が先だと思う。
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