Future Sight

白黒ちゃん

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村の隠し事

孤独

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僕は記憶がなかった。
気づくと神社のようなところに毛布にくるまっていた。
お腹が空いた。
ここがどこなのかわからない。
全身に力が入らない。
ひどい眠気も襲う。


にゃーにゃー


「なんだ……お前も1人か?」


にゃあ……

猫が僕に寄り添ってきた。暖かい。

雨が降っていた。
少し眠ってしまっていたようだ。

隣にいた猫はもうどこかに行ってしまっていた。

雨が僕の体温を奪って行く。


「……おい」

誰かが話しかけてきた。

「おい!」

大きな男の人だった。

これがかいようとの出会いだった。


かいようは家に連れてきてくれた。
暖かいお風呂に
暖かいご飯
暖かいお布団に
僕は幸せを感じた。
ご飯を沢山食べると、頭を撫でて褒めてくれた。

次の日僕は家を出ていこうとした。

このままお世話になるのは申し訳なく思ったからだ。

「なぁ、どこ行くんだ?」
「い、いや……あの……」
「行く宛なんてないんだろ?ここで暮らせよ」

出ていこうとする僕の手を引っ張ってお風呂場まで連れていかれた。

「髪の毛邪魔くさいだろ?俺が切ってやるよ!」
「本当に……あの……迷惑かけたくな……」
「うるさーい!いいから黙って切られてろ!」

言葉は汚いくせに優しい手つきで僕の髪の毛を切ってくれた。
俺のお古だけどと言って服もくれた。

「サヨリ」

かいは僕にそう名付けた。
僕は幸せだった。

栽培してる茶葉や植物に水をあげることを覚えた。

かいはそれを喜んでくれた。

ご飯をいっぱい食べると頭を撫でてくれる。

ご飯が楽しみだった。

家事も一緒にするようになった。

僕が初めて作った丸焦げになった料理を天才だ店を出せるぞと美味しそうに食べてくれた。

僕の右手を見ても何も言ってこない。

僕にもこの右手の目玉がなんなのかわからない。

僕はかいが好きだ。

このむず痒い感情にそわそわしてしまう。




かいの友達が家に来た。

綺麗な女の人だ。
かいはその人のことをやこと呼んでいた。


僕のかいだぞー!
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