Future Sight

白黒ちゃん

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村の隠し事

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「その本が気に入ったかい?」
「う、うん、とても気に入ったわ!」

その病院には見覚えがあった。
これはいつきのお母さんの病院だ。

だとしたら人体実験が行われていたのはこの病院……?

「この本、実は俺が作ったんだ。」

「え?そうなの?」

「文章はあまり得意じゃないからこうして写真を載せているんだ。海や山が大好きで写真を撮っていたら本を出さないかと勧められてね。」

「そうきくんってすごいのね」
「そんなことないよ」

しばらく本を眺めていた。
雨でも降り出しそうな空の下でやこは異様な胸騒ぎをしていた。

「きゃああああ!!!」

図書館にいた人々が一斉に騒ぎ出した。


『緊急事態発生。緊急事態発生。現在未知の生物が館内に侵入。お客様は直ちに非常口から避難してください。繰り返します……』









「手分けして探そう。」


僕達は大きな図書館の中でやこを探し回った。
広い建物に大きな本棚。
慣れない建物に僕達は困惑しながらも探し続けた。

「う、うわぁ!!」
「サヨリ!どうした!」

サヨリが指さす方には机や椅子に押しつぶされぐちゃぐちゃになっている化け物がいた。

その奥には階段があった。

階段の下にも机や椅子が積み重なっていた。
階段を登らせないように敷き詰められている。
「2階にいるかもしれないわね、行くわよ!」

障害物をかき分けて階段を登っていくと大勢の人がいた。

みんな震えてる様子だ。

「いつき?みんなぁ!」

「やこ!」

「無事だったのね、よかったわ」

そこにはそうきの姿もあった。
「そうきじゃないか!」
「あぁ、一緒にこの図書館まで来たんだが……君たちも見ただろ?化け物が入ってきたんだ。あいつらは俺たちに襲いかかったんだ!押さえ付けたはいいけど、外にも沢山いたのが見えて逃げられなかったんだ……君たちもよくここまでこれたね」

「車ごと突っ込んできたんだ、ここに群がっていたやつは大体こいつが殺してしまったよ、ありゃ悪魔だ。」

「さっきの音はお前らだったのか。」

エマは不服そうにこちらを見る。


「とにかくここから出よう!」
「無茶言わないで!ここだけじゃない、町にはあの化け物で溢れかえってるのよ。」
「ここにいたってあいつらがいつ入ってくるか分からないんだぞ?!」
「車も壊してしまったし私達には逃げる術がないわ!」


周りの人々もパニックになっていた。
呪いだ祟りだと騒ぐ者もいた。
エマとの口論は余計に人々への不安を煽った。


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