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村の隠し事
空
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外の空気を久々に吸った気がした。
地下施設には半月ほどいたからだ。
2人1組で行動することになっている。
僕はそうきと行動することになった。
「こんな都会の真下に地下施設があったとはな……毎日通っていたが気づかなかったよ。」
高い建物に囲まれた街。
村に当たり前にあった自然は全くなかった。
支給された銃を持って僕達は建物の中に入った。
「いつもはここ人で溢れかえってんだぜ?静かなのが気持ち悪いくらいだ。」
「そうなのか?僕は初めて来たから案内よろしくな。」
「そういえば、いつきはどこから来たんだ?なんだか聞きなれない訛りだし。」
「僕は……」
あまりあの村から来たと言っては行けない気がした。
「教えたくないならいいよ。僕も自分の住んでた街はあまり好きじゃなかったんだ。言いたくないこともあるよな」
「ありがとう。」
「この階段を上がろう。」
ガタッ
「な、なんだ?」
「静かに!」
僕達は物音がする方を覗いた。
「あれは……人か?」
そこにいたのは血塗れの女性だった。
「だ、誰か居るんですか?!」
女はそういうと近づいてきた。
「助けてください……変な人達が襲ってきたんです。」
「助けないと!」
「そうき!ちょっと待て!」
僕達は施設にいた人に聞いた。
『人間だと思って近づいたら、いきなり襲いかかってきた。助けようとした友人はそいつに殺された』
と。
彼女の腕には小さい目があった。
「まて!そうき近づくな!」
「え?」
パァァアアンン
僕は引き金を引いた。
「何すんだよ!助けることができたかもしれないのに!」
「よく見ろって!!こいつは感染してしまってる!助けることは出来ない!」
そうきは彼女の腕を見てしばらく動けないでいた。
「行くぞ。ここにずっといれば銃声を聞きつけたあいつらがまた来るかもしれない。」
胸が痛まないわけじゃない。
誰だって人の形をしたものを殺めることをしたくないだろう。
「いつき、ごめん」
「気にすんなよ」
そうきはずっと落ち込んだ様子だ。
僕もあまりいい気分じゃなかった。
「いつき!」
呼んだのはやこだった。
「どうしたんだ慌てて。」
「私のペアの人が化け物に襲われたの……さっき銃声がしたから誰かいると思って走ってきたんだけど……いつきだったのね」
「やこが無事でよかった、場所は覚えてるか?案内してくれ。」
「全く、だらしないわね、このくらいで。」
「うるせーな。」
俺はエマとペアになった。
「ここは化け物の量が半端ないわね。」
「俺らじゃなかったら死んでたかもな」
「案外いいペアなんじゃないかしら?」
エマは嫌いだ。
性格が合わない。
気に食わないが、銃の腕前が達者なこいつとで安心している部分もある。
実際、こいつと2人で30体ほどは片しただろう。
「みんなは大丈夫かしら?」
「いつきのことだ。きっと大丈夫だ、信じよう。」
「あの子のこと信じてるのね」
「そんなんじゃねーよ。」
「もうここにはいないみたいね、次行きましょ。」
「なあ、俺達が戦う理由はなんだ?」
「知らないわよ、私だってずっと考えてる。」
俺にはわからない。
選ばれたのもただの一般人だ。
「感染はどこまで広がってると思う?俺達はこんな広い世界からあいつらがいなくなるまで戦わされるのか?」
「知らないって言ってるでしょ。私達は何も聞かされてないんだから。」
俺とエマは無言のまま、また化け物を探しに行った。
地下施設には半月ほどいたからだ。
2人1組で行動することになっている。
僕はそうきと行動することになった。
「こんな都会の真下に地下施設があったとはな……毎日通っていたが気づかなかったよ。」
高い建物に囲まれた街。
村に当たり前にあった自然は全くなかった。
支給された銃を持って僕達は建物の中に入った。
「いつもはここ人で溢れかえってんだぜ?静かなのが気持ち悪いくらいだ。」
「そうなのか?僕は初めて来たから案内よろしくな。」
「そういえば、いつきはどこから来たんだ?なんだか聞きなれない訛りだし。」
「僕は……」
あまりあの村から来たと言っては行けない気がした。
「教えたくないならいいよ。僕も自分の住んでた街はあまり好きじゃなかったんだ。言いたくないこともあるよな」
「ありがとう。」
「この階段を上がろう。」
ガタッ
「な、なんだ?」
「静かに!」
僕達は物音がする方を覗いた。
「あれは……人か?」
そこにいたのは血塗れの女性だった。
「だ、誰か居るんですか?!」
女はそういうと近づいてきた。
「助けてください……変な人達が襲ってきたんです。」
「助けないと!」
「そうき!ちょっと待て!」
僕達は施設にいた人に聞いた。
『人間だと思って近づいたら、いきなり襲いかかってきた。助けようとした友人はそいつに殺された』
と。
彼女の腕には小さい目があった。
「まて!そうき近づくな!」
「え?」
パァァアアンン
僕は引き金を引いた。
「何すんだよ!助けることができたかもしれないのに!」
「よく見ろって!!こいつは感染してしまってる!助けることは出来ない!」
そうきは彼女の腕を見てしばらく動けないでいた。
「行くぞ。ここにずっといれば銃声を聞きつけたあいつらがまた来るかもしれない。」
胸が痛まないわけじゃない。
誰だって人の形をしたものを殺めることをしたくないだろう。
「いつき、ごめん」
「気にすんなよ」
そうきはずっと落ち込んだ様子だ。
僕もあまりいい気分じゃなかった。
「いつき!」
呼んだのはやこだった。
「どうしたんだ慌てて。」
「私のペアの人が化け物に襲われたの……さっき銃声がしたから誰かいると思って走ってきたんだけど……いつきだったのね」
「やこが無事でよかった、場所は覚えてるか?案内してくれ。」
「全く、だらしないわね、このくらいで。」
「うるせーな。」
俺はエマとペアになった。
「ここは化け物の量が半端ないわね。」
「俺らじゃなかったら死んでたかもな」
「案外いいペアなんじゃないかしら?」
エマは嫌いだ。
性格が合わない。
気に食わないが、銃の腕前が達者なこいつとで安心している部分もある。
実際、こいつと2人で30体ほどは片しただろう。
「みんなは大丈夫かしら?」
「いつきのことだ。きっと大丈夫だ、信じよう。」
「あの子のこと信じてるのね」
「そんなんじゃねーよ。」
「もうここにはいないみたいね、次行きましょ。」
「なあ、俺達が戦う理由はなんだ?」
「知らないわよ、私だってずっと考えてる。」
俺にはわからない。
選ばれたのもただの一般人だ。
「感染はどこまで広がってると思う?俺達はこんな広い世界からあいつらがいなくなるまで戦わされるのか?」
「知らないって言ってるでしょ。私達は何も聞かされてないんだから。」
俺とエマは無言のまま、また化け物を探しに行った。
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