ビートランド!異世界転生で最強のドラマーに進化しろ!

ONEUMA

文字の大きさ
36 / 54

第36話 実技

しおりを挟む
実技の試験会場はテンポス聖拍院の裏の訓練場だった。
建物に囲まれた中庭のようになっていて、足下はよく固められた土だ。
周りには綺麗に木々が植えられてある。

指導員として、パイス。
あとは相方のステラがいた。
シュンにはライドンが付き添った。

「ステラさん、この度は命を助けていただき…」

ステラは手で制す。

「そういうのいいわ、無事でよかったわね
さ、やりましょ」

(すごいドライな人だな)

「試験といってもお前の実力をチェックするだけだ、よほどのことがないと不合格になることはないと思っていい」

(そうなんだ、優しいな)

「言っておくが、お前は特例だぞ
普通のドゥンバ使いならレベル150はほしいところだ」

「まずはステータスを見せろ
パラメータの部分までは隠していていい 
もっとも、自分で見せたいというなら話は別だが…」

「いいですよ、名前だけで」
「ステータス、出ろ!」

AME:SHUNシュン
AGE:16(16才)
RACE:HUMAN(人間)

LEVEL:140

(…あ、上がってる)

「なんだ、16才でこれなら相当高いな」

パイスは関心しながら、横目でチラッとステラを見た。

「では試験の前に律動連盟の理念の話をしよう
我々の目的は、

『拍の探求』
『女神様の存在の確認』
『世界の平和と均衡』
『モンスターの討伐(救済)』

この4つだ だが、」

パイスはグッと力を込めてみせた。
周囲の空気全体が共鳴するように震えた。
彼の目の前にドゥンバが具現化する。

「末端である我々に要求されるのは、確実に4つめのモンスター討伐だ
つまり、強くあること
単純だろ?」

大地が唸る感覚。
ライブのような緊張感に、シュンは逆にワクワクした。

「はい、それならできます」

シュンの反応に喜ぶパイス。

「よし、貴様の武器を見せてみろ!」

「はい!」 

下北沢のライブハウスのドラムセットが目の前に具現化した。

「おお!カッコいいな!」

パイスも興奮していた。

「いくぞ、基本のリズムをどこまでできるのか」

パイスは一定間隔で音が鳴る目盛りのついた計器のようなものを見せた。
針は120を指している。

「高音だけでいくぞ」

R.R.R.R.
LRLRLRLR
L.L.L.L.
RLRLRLRL

教則本のようなハンドテクニックの練習。
シュンも昔先輩にやらされたなと思い出す。
それにしてもパイスの正確なリズムに舌を巻くシュン。

「いきます!」

シュンは対抗して鳴らす

R.R.R.R.
LRLRLRLR
L.L.L.L.
RLRLRLRL

「微妙にヨレてるぞ!
さあ、テンポを上げてみせろ!」

130、140…150、160!

シュンの腕がついていけなくなってきた。

「うぅっ、もうダメです」

「まあ、そうだろうな
このレベルだと」

パイスも想像通りといった表情をしている。

「もういいんじゃない?」

ステラが割って入ってきた。

「えっ、これで終わりですか…?」

拍子抜けのシュン。

「いや、もう少しやりたかったが…」

ステラを見るパイス。
ジロリと見返すステラ。

「わかったよ、よし
じゃあ面倒な試験は終わりにして…」
「ゲームの時間だな」

「…えっ、バトルするんですか?」

驚くシュン。

「実力を図るには拳を合わせるのが一番だろ?」
「おい、ライドン なに突っ立ってる」

「えっ、俺も?」

「当たり前だろ!こっちも二人なんだから」

ステラもドゥンバを出していた。
青地に宝石が埋め込まれたような装飾の入った綺麗なドゥンバだった。

「いくわよ」

…なんて好戦的な先輩たちだ!!
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

転生したら世界一の御曹司だった〜巨乳エルフメイド10人と美少女騎士に溺愛されています〜

まさき
青春
異世界転生した最強の金持ち嫡男、 専属エルフメイドと美少女騎士に囲まれて至福のハーレム生活   現代日本で「地味だが実は超大富豪」という特殊な人生を送っていた青年は、ある日事故で命を落とす。   しかし目を覚ますと、そこは魔法と様々な種族が存在する異世界だった。   彼は大陸一の富を誇る名門貴族―― ヴァン・バレンティン家の嫡男カイルとして転生していたのだ。   カイルに与えられたのは ・世界一とも言える圧倒的な財力 ・財力に比例して増大する規格外の魔力   そして何より彼を驚かせたのは――   彼に仕える十人の専属メイド全員が、巨乳美少女だったことである。   献身的なエルフのメイド長リリア。 護衛騎士でありながら隙あらば誘惑してくる女騎士シルヴィア。   さらに個性豊かな巨乳メイドたち。   カイルは持ち前の財力で彼女たちの願いを叶え、最高級の装備や生活を与えていく。   すると彼女たちの忠誠心と愛情はどんどん加速していき――   「カイル様……今日は私が、お世話をさせてください」   領地を狙う貴族を金と魔力で圧倒し、 時にはメイドたちの愛が暴走して甘すぎる時間に巻き込まれながらも、   最強の御曹司カイルは 世界一幸せなハーレムを築いていく。 最後までお読みいただきありがとうございました。よろしければ応援をお願いいたします。

八百万の神から祝福をもらいました!この力で異世界を生きていきます!

トリガー
ファンタジー
神様のミスで死んでしまったリオ。 女神から代償に八百万の神の祝福をもらった。 転生した異世界で無双する。

古代文明の最強王、5000年後に転生すると魔法が弱体化しすぎていたのでもう一度最強になります。~底辺貴族からの成り上がり~

しNぱ
ファンタジー
5000年前、魔法文明マギア魔導王国を築き、 魔法体系そのものを創造した王アーケ・マギアス・マギアは、 さらなる魔法の発展を求め、自らの魂を未来へ送る転生魔法を発動した。成熟した古代魔法を超える研究が進んだ世界を見たいという純粋な探求心から、5000年後の世界へと意識を沈めた。 目覚めた先は、スケルド男爵家三男レイフとしての赤子の身体だった。産まれた瞬間から記憶を持つ彼は、質素な家と薄い魔力の流れを前に、未来の魔法研究が古代よりも大きく退化していることに気づく。最底辺と呼ばれる家に生まれながらも、家族は温かく、彼の異常な魔力量を希望として受け入れた。 幼少期から魔力操作を自然に行い、三歳で石を浮かせ、五歳で光魔法を自在に扱うなど、古代王としての力を隠しながら成長する。外では古代魔法を使わず、転生者であることを悟られないよう慎重に振る舞いながら、未来の魔法体系を観察し続けた。 十歳になると身体強化などの古代魔法を最低限だけ使い、父との剣術訓練でも圧倒的な動きを見せるが、本来の力は隠したまま過ごす。そして十六歳、高等魔導学園に入学したレイフは、初日の実技試験で無詠唱魔法や術式無効化を用いて試験官を圧倒し、最底辺男爵家ながらA級判定を受ける。 その姿を見たストラング公爵家の令嬢エリナは、彼に強い興味を抱く。5000年後の世界は古代より魔法が退化していたが、だからこそ発展の余地がある。レイフは古代王としての知識をもとに、もう一度魔法の未来を切り開くことを決意する。

『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』

チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。 気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。 「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」 「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」 最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク! 本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった! 「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」 そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく! 神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ! ◆ガチャ転生×最強×スローライフ! 無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!

最弱スライムに転生した俺、捕食スキルで無限進化していたら魔王軍すら支配してました

チー牛Y
ファンタジー
残業中に倒れた俺が次に目を覚ました時、なぜか異世界で最弱モンスターのスライムになっていた。 完全に詰んだ、戦う力もない。そう思っていた時、俺には一つだけ、とんでもないスキルがあった。 【捕食】 それは、倒した相手を取り込み、能力・スキル・力のすべてを奪うチート能力だった。 ゴブリンを食べれば腕力を獲得。 魔物を食べれば新スキルを習得。 レベルは爆速で上がり、進化は止まらない。 森の魔物を支配し、ダンジョンを制圧し、気づけば俺は魔物たちの王になっていた。 やがてその力は魔王軍すら飲み込み、世界の勢力図を塗り替えていく。 これは―― 最弱スライムから始まる、無限進化の成り上がり無双譚。

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~

宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。 転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。 良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。 例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。 けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。 同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。 彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!? ※小説家になろう様にも掲載しています。

ブラック企業でポイントを極めた俺、異世界で最強の農民になります

はぶさん
ファンタジー
ブラック企業で心をすり減らし過労死した俺が、異世界で手にしたのは『ポイント』を貯めてあらゆるものと交換できるスキルだった。 「今度こそ、誰にも搾取されないスローライフを送る!」 そう誓い、辺境の村で農業を始めたはずが、飢饉に苦しむ人々を見過ごせない。前世の知識とポイントで交換した現代の調味料で「奇跡のプリン」を生み出し、村を救った功績は、やがて王都の知るところとなる。 これは、ポイント稼ぎに執着する元社畜が、温かい食卓を夢見るうちに、うっかり世界の謎と巨大な悪意に立ち向かってしまう物語。最強農民の異世界改革、ここに開幕! 毎日二話更新できるよう頑張ります!

この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました

okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。

処理中です...