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第10章
第166話 昂ぶり
しおりを挟む「──────さて諸君。ここで1つ問おう。スカイディアに龍が集まっている現状、“御前祭”とやらは今日中に開催されるだろうか?」
「しないだろーな」
「集まって……いる……だけで……もう……2、3日……間が……あると……思うが」
「私にはどのくらい集まっているのか分からないが、龍王の前での戦いなのだろう?ならばかなりの数が集まり、諸々の用意が終わってからだと私は思うな」
「うむ。つまり、まだ“御前祭”は開かれないということだな。その意見には俺も賛成だ。俺の見立てでは開催されるのは恐らく……バルガスが言った通り3日後だな」
草原に座って話し合っているリュウデリア達一行。その内容は、スカイディアで開催されるという、龍王の前で戦い……優勝した者には龍王の元で動く精鋭部隊か龍王への挑戦権が与えられるというものだ。龍王への挑戦は、他でも無い龍王に認められなければ権利すら貰えない。なので優勝した場合の特典はかなり良いものだろう。
何故……と言っても殆ど理由の検討はつくのだが、光龍王がリュウデリアに話さなかったので、ウィリスという雷龍王の息子である龍から話を聞かなければ“御前祭”の存在自体知らなかっただろう。ましてや開催するまでに100年の間が置かれるので、今回を逃せば次は100年後だ。
故に“御前祭”は必ずと言って良いくらい行かねばならない。行けば絶対歓迎されないと解っていても行く。いやむしろ、歓迎されないから態と行くと言った方が良いのかも知れない。参加するつもりは無く、ちょっと出場者を応援するだけなので変な騒ぎは起きないだろうとは本人達の談。
「予想では“御前祭”の開催は3日後。違っていたとしてもその付近だろう」
「まァな」
「……俺は黒き獣……エルワールとの戦いで中々に命の削り合いをして気が昂ぶっている。時空の狭間で少し眠って落ち着きはしたが、やはり完全にはまだ治まりそうにない。どうするかと先から悩んでいたが、俺にはもう1つしか思い浮かばなかった」
「で……その……方法とは……何だ?」
「すまないが──────オリヴィアを抱きたい」
「………………………えっ!?」
流れ弾でリュウデリアの横に座っていたオリヴィアが肩を跳ねさせて驚きの声を出した。話を大人しく聞いていたバルガスとクレアは、最初からそんなこったろうと思ったよ。的に肩を竦めて立ち上がり、翼を広げてばさりと飛び立つ準備をした。
話の内容についていけなかったが、ここで漸くリュウデリアが自身のことを求めていると解り、そしてバルガスとクレアが気を利かせて何処かに行って暇を潰そうとしているのを察して慌てた。その心遣いが逆に恥ずかしかったのだ。
慌てて立ち上がろうとするオリヴィアに手を伸ばして抱き締め、腕の中に拘束する。大きな体に抱き留められてしまえば、心地良さを感じてしまって抵抗する気が無くなってしまう。腹に巻き付けられた腕に手を置いて、恥ずかしげに俯くオリヴィアの頭頂部に鼻先を付けて甘える仕草をするリュウデリアに、耳が熱くなる。
「どんくらい離れてりゃいーンだ?」
「ギリギリの3日後までだな」
「ンじゃ、それよりも早く開かれそうなら合流しに来るぜ」
「頑張るんだぞ……オリヴィア……気を……しっかり……持つように」
「待て!その言い方だと3日間離してもらえないという風に聞こえるのだが……っ!?」
「…………………………では……一旦……別行動だ」
「今の間はなんだ!?」
結局、ばさりと翼を羽ばたかせて飛んで行ってしまったバルガスとクレア。その背を呆然とした表情で眺めているしかできなかった。てっきり“御前祭”までの間は何をするかという議題で話し合いでも始まるのかと思いきや、交わりたいから時間をくれという話になるとは思わなかった。
腹に回された腕がより一層抱き締める力を強める。背中には純黒の鱗に包まれた胸板があり、強靭な肉体であることが解る。体を前に倒されて軽くのし掛かってきて自分の体も少しだけ前に倒れていく。すんすん……と、匂いを嗅いでいて聞こえる鼻息が耳のすぐ傍に。
カッと体が熱くなるが、それよりも顔全体が一番熱い。火を噴いているのではと疑ってしまいそうになる熱さだ。そして、大きな口から長い舌が這い出てきて、髪を掻き分けて耳を舐め上げられた。肩が跳ねる。自分でも驚くくらい甘い声が漏れてしまい、急いで両手を使って口を塞いだ。
長い舌は1度舐めただけでは満足した様子は無く、細かな動きをして耳の縁を舐めたり、内側の部分を擦るように舐めたり、細くなっている下の先端を耳の穴の中に入れて、ぐちゅりと艶めかしく生々しい音を立てた。頭がクラクラする。手で口を押さえているのに、漏れてしまう甘くて切なくて、求めるような甘美な声。
抵抗なんてできようはずもなく、少し耳を舐められている程度で感じてしまっている事が恥ずかしいのだが、1番恥ずかしいのは胸が高鳴り、頭の中はもっとして欲しいという欲望が決壊したダムの水のように流れてくることだ。もっと触って欲しい。そして触りたい。オリヴィアはこの短時間で、蕩けるような甘い顔をしていた。
「リュウ……デリア……ぁ……」
「まるでオリヴィアを使っているようで嫌なのだが、どうしても昂ぶりが治まらん。相手をしてくれないか?」
「んんっ……も、もちろん私は……ぁっ……構わないが……っ……せめて水浴びを、させてくれ……っ。綺麗な体を、リュウデリアに抱いて欲しい……っ」
「……ふーッ。そうだな、少し性急が過ぎたな。すまなかった。大丈夫か?」
「はぁ……はぁ……だ、大丈夫だ。ありがとう」
ふるふると腕の中で震え、荒い息をしているオリヴィア。腹に巻き付けた腕を解いて抱擁から解放し、謝罪を込めて後ろから頬擦りをした。反対の頬に白魚のような細くしなやかな手が差し伸べられて優しく撫でられる。気持ち良さそうに目を閉じていると、瞼の上からリップ音が鳴るキスをされる。目を開ければ、ほんのりと赤くなったオリヴィアが愛おしげに微笑んで見つめていた。
数度瞬きをしているリュウデリアにクスリと笑うと、体の向きを横に変える。背中を支えられたので、腕は首に回した。長い首に顔を押し付けながら息を整えるオリヴィア。落ち着くのを待ちながら彼女を横抱きにしながら、リュウデリアは長い尻尾を動かしてぱたり、ぱたりと地面を軽く叩いていた。
数分が経つ頃にはオリヴィアは息も安定していた。待たせてすまないと謝罪してくるので、元は自分が性急なことをしたからだと非を口にしながら、リュウデリアは彼女を横抱きにしたまま立ち上がった。そして大きな翼を広げて飛び立ち、高度を上げていく。そして、近くに湖のような場所が見え、彼等はそこへ向かって飛んで行った。
ばさりと羽ばたきの音を立てながら高度を落とし、ゆっくりと着地した。抱き上げているオリヴィアを慎重に降ろすと、ありがとうとお礼を言いながら立った。そうして、彼等の他に誰も居ない湖を見渡して、純黒のローブに手を掛けて脱ぎ始め、中に着ている服も脱いでいった。軽く畳んで草の上に起き、オリヴィアは早速水の中に足先から入っていく。
細く美麗な脚線美を持つ足が水の中に入り、少しずつ進んで太腿まで水面が来ると、しゃがんで胸元まで浸かった。胸元を左腕で押さえるように隠しながら、水に入って広がる長い髪を右手で前側に持ってきて手櫛で梳いていく。過去の神界で、天変地異により舞って、付着していた汚れを落としていく。
純白の長い髪を梳き、汚れを落としていくオリヴィアの周辺の水面は、陽の光を反射して煌めいている。その中心に居る美しい彼女は、どこからどう見ても絶世の美女であり、女神であった。リュウデリアはその光景を目に焼き付け、自身も水の中に入っていった。彼が自分の元に来たと分かると、オリヴィアは愛おしい者にのみ見せる甘い笑みを浮かべた。
「ふふっ。まだ髪の汚れを流し終えていないぞ?」
「美しいお前が悪い。俺は無意識に此処まで来ていたぞ」
「ほほう。つまり、私は知らず知らずの内にリュウデリアの心を美しさで射貫いてしまっていたらしい」
「俺の心を射貫いたのは今に始まった事ではないだろう。それに、容姿ではなく、オリヴィアだから俺は愛しているんだぞ」
「……私も。私もリュウデリアだから愛している。好きだよ。心の底から、本当に好きなんだ。愛しさが止まらない。どこまでも、果てなど無くリュウデリアを愛しているし、愛し続ける」
「俺の番はお前以外はありえない。永遠に俺の番でいてくれ」
「言われなくても離してやったりしないさ。永遠にな」
正面から見つめ合うリュウデリアとオリヴィア。今すぐに抱きたいという欲望を抑え込み、オリヴィアの体の向きを反対にして後ろを向かせる。傷一つどころか染み一つない色白の細く綺麗な背中やうなじが見える。またしても欲望が先走りそうになるのを我慢し、長い髪を後ろにやって手櫛で梳き始めた。
代わりにやってくれるんだなと、微笑みながらありがとうと言い、オリヴィアは自分の体を手洗いする。少し掻いた汗などを流していくと、とても気持ちが良い。体が綺麗になるというのは清々しい気分にさせてくれる。
器にした手で掬った水を顔に掛からないように髪に掛けて、汚れを落とす。その優しい手つきにうっとりとし、ついつい自分の体を洗うことを忘れる。そうやって身を清めること数分。汚れを落とし終えたオリヴィアが体の向きを変えてリュウデリアの胸元に寄り添った。
胸に手を、耳を当て、心臓の鼓動を聞く。どくんどくんと力強い音が聞こえる。肺が酸素を取り込む音も一緒であり、目を瞑ってそれらを聞いていると安心する。そして名残惜しくも耳を離し、顔を上に上げる。見下ろすリュウデリアの黄金の瞳と見つめ合い、上を見上げながら静かに瞼を落とした。
「んん……は、リュウデリア……ちゅ……好きだ。愛してる」
「俺も愛している」
「……ふふ。嬉しい。こんな素晴らしい相手に出逢えるんだ。私は幸せ者だな」
「それは俺のセリフなのだがな」
「そう言ってもらえると鼻が高いな。……ふぅ。今から長くて3日はリュウデリアに抱かれ続けるのか。頼むから、私を殺さないでくれよ?」
「それは──────オリヴィアの反応次第だ」
「んっ……あっ」
しゃがんでいた状態から立ち上がって見つめ合っているリュウデリアとオリヴィア。腕を引かれて抱き締められ、熱く深いキスを交わす。龍である以上唇はないので不格好になってしまうが、その代わりにオリヴィアの口の中に長い舌を侵入させた。来た。そう思った時には既に、口内は侵略を開始されていた。
長い舌が口の中に入り込み、頬の裏側や歯茎、舌の下まで残さず舐める。そしてオリヴィアの舌を捉えると、表面を重ね合わせて擦り合わせる。ぬちゅりと艶めかしい音が頭に響いてきて、一緒になって訪れる快楽に甘い声が漏れる。
舌と舌が絡み付く。長いことを最大限利用して、とぐろを巻くように舌に巻き付いて扱く。ぐちゅぐちゅと何とも形容しがたい音を聞きながら、オリヴィアはもうされるがままだった。舌は扱かれ、体は強く抱き締められ、逃げる気は無いのに逃がしてもらえない。喉の奥まで舐ってくる舌に翻弄されるばかりだ。
快楽を教え込まれたオリヴィアは、蕩けるどころかとろとろの表情を見せる。もう何をされても悦ぶ事しかできそうにない、謂わばできあがった顔。そんな彼女の表情を眺め、舌で口内を蹂躙しながら、大きな手で彼女の形の良い安産形の臀部を鷲掴みにした、
「……っ!はぁ……ん……っ!」
「脚が震えているぞ。立っているのは厳しいか?」
「ぅん……っ。ぁっ……強っ……激しい……っ。そんなに……されたら、立っていられなく……っ!」
「ならばこれならどうだ?」
「…っ……~~~~~~~~~っ!!!!」
片脚の膝を曲げて、太腿にオリヴィアを座らせる。それも跨がるように。臀部は依然として鷲掴まれ、強い力で揉まれて形を変えている。そして太く逞しい太腿に擦り付けるようにしてくるので、強い刺激が背筋を駆け登っていき、頭まで来ると真っ白に弾けた。
ビクリ、ビクリと小さく痙攣していたオリヴィアは、必死にリュウデリアに抱き付いていた。強い波が治まるのを待ってから、顔を上げる。誰もが見惚れる美しい貌は女の顔と言うよりも、雌の顔になっていた。半開きになった口の端から、唾液が零れ落ちている。赤い瞳は涙で潤み、何かを強請るような、懇願するような目をしている。
クツクツと笑ったリュウデリアは、オリヴィアを抱き上げて水の中から出て来る。そして地面に、念の為にと買っておいた大きなマットレスとシーツを異空間から取り出し、その上に優しくオリヴィアを寝かせると、周辺を純黒なる魔力の障壁で覆い尽くした。中は暗いが魔法で明かりを灯し、見つめ合う。
口先をつけるだけのキスを贈り、リュウデリアは仰向けに寝かせたオリヴィアに上から覆い被さり、両手の掌を合わせる。そして彼女の脚の間に割って入り、体を深く沈めた。
「は……ぁあッ……す……っごい……んんっ!私の……深いところまで……っ!あぁん……っ!」
「ふーッ……ふーッ……オリヴィア……ッ!!」
「あっ、あっ、あっ、あっ、あぁ……っ!!すき、好きだっ!愛してるっ!リュウデリアぁっ!」
「オリヴィア……ッ!オリヴィア……ッ!!」
リュウデリアの下で激しい喘ぎ声を出しながら、繋いでいる手を離さないオリヴィア。与えられる快楽の波が何度訪れようと、気をやることは無かった。種族の垣根を超えて育んだ愛は、純黒の障壁の中で彼等を包み込んでいた。
夜の間離してもらえなかったり、夜が明けて次の日も離してもらえなかったりしたが、3日立て続けというのは初めての経験だ。しかし、ここ最近はバルガスとクレアが居て遠慮してご無沙汰であり、人知れず肌を重ねたいと思っていたオリヴィアは嬉しそうによがる。
結局、愛し合う彼等の行為は3日続き、終わった時には立ち上がることすら儘ならず、色々な体液に塗れたオリヴィアが居たとか。そしてその顔は、まあ幸せそうではあったらしい。
──────────────────
バルガス&クレア
オリヴィアがリュウデリアを時々熱い視線で見ていたことを知っていたので、あー……みたいな感じにはなっていた。悪い、オレ等居るから交尾し辛いよな……みたいな。
リュウデリアは隠すつもりも無く言っていたが、龍からしてみれば普通なので別に思うことはない。むしろ申し訳なかったと思っている。
リュウデリア
強敵との戦いで昂ぶった気持ちを発散したいが、これを戦いで発散しようとすると周囲が色々アウトなので、オリヴィアを抱くことにした。というより、普通にオリヴィアを抱きたかった。
予想していた通り、3日は“御前祭”が開かれなかったので、行為も3日続いた。まあ、龍の子作りは1週間掛かるので問題は無いが、オリヴィアを激しく抱きすぎて壊さないようにするのが大変だった。
オリヴィア
もう何が何だか分からないくらい抱かれた。少し前まで処女だったとは思えないくらいの乱れっぷりと快感の感じやすさに、リュウデリアの欲に炎を灯し続けた。最後の方はもう喘いでる事ぐらいしかできていない。
湖で身を清めている時、これから抱かれるんだと思うとドキドキしておかしくなりそうだった。でもちょっとは抱かれたいと思っていたので、恥ずかしいけど早く抱かれたいという気持ちもあった。
最後は色々な体液塗れでベッドの上に転がって気絶するように眠っていたが、起きたときには体は綺麗にされていた。
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