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王位継承戦 Side-S 刺客①

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大きな騒ぎを起こしておきながらも、私達は何も関与していませんよ?っと何食わぬ顔でいつも通りのチャリティーをして騎士団の方達にはチャリティーでちょっとした催しをしただけですよーっと誤魔化しながら軽く挨拶をする。
人が集まって騒ぎを起こしていた現場には不穏に繋がるような確たる証拠は何も残されていない、現場の中身を見ていない騎士団が私を捕まえることはできないからね~。
まぁ、壇上は残っているけれど、催し物をするのに使っただけですよっで通るからね怪しいものなんて何もないもの。

告知を行った看板などはとっくに外して張り付けていた紙何てね、燃やして隠滅済み、この世界は燃やせば隠滅出来るくらい、技術力が無いからね、どーとでもなる、まぁ、それのせいで不正が罷り通ってしまう悲しい世界でもあるんだけどねー。
脱税…すっごいことになってるんだろうなぁ、元財務の人も私が作った銀行のシステムでお金の流れを掌握して脱税を無くすって鼻息を荒くしていたもんなぁ、元気にしてるかな?一週間くらいあってないかな?どれくらいあってないっけ?まぁいいや、選挙戦が始まったら連絡取らないように気を付けていたんだよね下手に私と会って、向こうの立場を悪くするわけにはいかないからね~。

念のために広場をぶらっと歩いて調査してるけど、ここには、ホームパーティーみたいな飾りで飾られたアットホームな壇上しかない。
そんな広場を見て、騎士団達も「誤報だ誤報」と言いながら解散していく、誤報だといった騎士には見覚えがある、MMさんとのぶつかり稽古に参加してくれた人だ。
騎士団の多くが私を支持してくれていると考えてもいいって考えると心強いよね。

騒ぎ過ぎないようにねと軽く釘をさした騎士団が帰っていくのを手を振って送り出す、ふと先ほどまでの騒ぎを思い出してしまう。
そりゃぁね、本当に、私が王に成ればいいんだろうけどね、そうはいかないんだよね~王に成っちゃったら、好き勝手できないじゃん?嫌だよ、私は自由気ままに術式と向き合えればそれでいいの!
…私には起動したい、成し遂げたい術式があるんだから、それの為には数多くの人の力が必要なの、その為には、人が無駄に命を散らすわけにはいかないからね?自分の目的の為に頑張ってるだけだし?国が豊かになって人々が幸せになるのはついでだし?

騎士団が帰って行ってからいつも通りにチャリティーを再開するんだけど、熱心な教徒は直ぐに危険だと分かっていても私が用意している個室に駆けつけてきてくれる。
当然、悩み相談とかそういうんではなく、私に少しでも力添えしたい、共に歩みたいという目的でやってきてくれた。
早速、シスターが渡した紙について内容を伝えるとガッカリされる人が居たのもわかるよ?あれだけ王族を批判しといて、結局は王族を椅子に座らせるんだからね。
私が王に成ってくれるのだと期待している人もいるけれど、年齢的にも血筋的にもダメだよ…王族の守ってきた血筋は役目を終えるまではあのままでいてくれないと、その後はどうでもいいけどね…
でも、私がこの街を変えたいと人々の生活を豊かにしたいという熱意は伝わってくれたみたいで、次代の王を決める選挙戦には、民衆は、どの様に行動すればいいのかという相談を受ける、逸る気持ちはわかるけれど、焦る時でもない、今はまだ心を落ち着かせて次に備えて欲しい。
今はまだ、次の作戦、何処で何をするのか告知をするわけにはいかない、何故なら、末席の準備が完全に終わっていないからなんだよね、今日の作戦を終えて、そこから末席の作戦も開始されるんだもん、そんなほいほいと出来ないからね。

王手を決める準備が整えば、最終ステップに移行する、この流れは変えない変えさせない、相当なことが無い限りこの流れを変えることはできない、唯一変えることが出来る最悪の一手は既に封殺済み!あの街の更に奥、獣達の領域でヒーヒー腰でも摩りながら怪我した人たちの治療に追われる様に頑張ってるはずだからね!

先の応援に駆けつけてくれた人たちには、私は末席の王子から協力要請を受けて末席の王子の手駒みたいな感じで伝えている、現段階では末席の王子である王族の彼が実は私の傀儡だと伝えるのは、まだ早い、今民衆に伝えてしまうと何処かで漏れてしまう可能性があるからね、そうなると、私という囮が機能しなくなり私に向かって刃を向けてほしいのに囮として機能せず、末席の方に向かってしまう、そうなると、可能性の一つとして危惧している面倒な事態になりかねないので、まだ言えない。

っていうか、皆行動力凄いなぁ、普通、後日来ない?当日に聞きに来るって一瞬、民衆に紛れた隠者かと思って警戒しちゃったよ。
話してみてそんなことはないって直ぐにわかったけどね、念のために催眠術式で本音を引き出してあるから不安要素はなし。

チャリティーもいつも通り平穏無事に終えて、ここからの日々は、何処にも寄り道をしない、行動規則を正すことによって敵にわかりやすく私の行動ルートを固定させる。
そうすることで、私の首を虎視眈々と狙っている奴らに私が何時何分ごろにこの道を通るのだとルートとタイミングを固定させることで、ルートの中にある暗殺しやすい箇所があり、当然、そういったことを生業としている人達であればそこを狙ってくるはず、わかりやすく隙とタイミングを用意してあげたんだから美味しいポイントに集まってね?

そういったポイントには此方が罠として既に潜ませているけどね、成果が欲しいから引っかかってね?

馬ちゃんも帰り道はいつもよりも頻繁に耳を動かしている辺り、聞きなれない足音を察知してるみたいで、気持ち速足で帰ろうとするのを、使用人の方にお願いして馬ちゃんの心を落ち着かせていつも通り優雅に気品あふれる貴族のように帰路についてもらう様にお願いする。
ごめんね、本来のアナタは護衛を目的として敵を警戒するように訓練されている特別な子だよね、囮任務なんてしたことないよね…

屋敷についてから、馬車から降りてごめんねっと意志を込めて馬の顔に抱きつくと使用人の方に「これからは、囮、って感じですか?」と確認されたので、今後はそのようにお願いしますと伝える。
たぶん、囮用の馬が居るのだろう、急に馬車を引く馬が変わるっていう変化は相手を警戒させちゃうからしたくないんだけど、仕方がないよね
「なら、お任せください、賢いこの子は囮もやってきたことがあるので、何も問題ありませんよ」
使用人の方が、なぁっとお腹を摩りながら馬に声を掛けるとフンっと鼻息で返事をしている辺り歴戦の名馬って感じ…それなら、何も問題は無さそうだね。

屋敷に帰っても特にすることも無いし、筆頭騎士様もご不在だし、今日は絶対に居ないと思っていたからね。
うーん、喉が痛い、明日は声が枯れてるかもなぁ…のど飴とか、喉に良い何かあったかな?お母さんが事前に用意してくれた様々な薬が入っているカバンを取り出して中を見ると、ハチミツとかも用意されているし、のど飴もある、筋肉疲労に対して使われる塗り薬もある、錠剤と粉薬だけが入っているだけなのに重たいなぁって思っていたらこんなにもいっぱい…道理で重たいわけだよね。
これプラス、追加の薬が届くんだよね、魔力回復促進剤とか、食料を運ぶついでに…心配し過ぎじゃない?余ったら持って帰るの重たいし使用人の方で薬学に精通する人がいればプレゼントしよっと。

用意してくれた心配性のカバンに感謝という祈りを捧げてから、丸薬を食べて、のど飴を舐めながらお風呂に入って体を休めることにした。


そこからの日々は、午前は教会、午後は病院、という流れでチャリテイーを続けていきながらちょっとずつ、ちょっとずつ、私と共に歩みたい人達に今後の方針を伝えていく。
その流れの一環っというか、作戦の要であり、必須である署名も頂いている、署名内容は此度の王位継承選挙戦に置いて私は末席の王子を支持するという内容。
秘密裏に開始された署名活動は、三日も経過すれば集会に集まった人達以上の署名を手に入れることが出来た、目に見える結果っていうのは交渉の場において武器となるからね。

教会に訪れる貧困層の方達の中には当然、文字を書けない人達もいるので、署名を代筆して+拇印も押してもらって、この書類が本人の意志によって作成されたものであると念入りに証明を施して用意した。貧困層が文字をかけるわけが無いと、彼らには投票する術がない、投票権を持ちえていないと切り捨てた王族からすればしてやられたって感じだろうね。

その署名を集めていた三日間がもう、やばかった、至る所で暗殺ムーブだよ!!想定以上に狙われるんだけど!?
わかりやすく用意しといて暗殺ポイント以外にもガンガン強襲かけてくるじゃん!周りの目なんてお構いなし!見回りの騎士団が居ようが関係なし!

チャリティーの会場に移動して到着するとさ出待ちの民衆って絶対にいるわけじゃん?それを、かき分けてナイフ片手に突進、それも想定済みで民衆に扮してある私の騎士がしっかりと捕縛。
民衆がいようがお構いなしに火炎瓶、これには術式で対応、飛んできた火炎瓶の先についてある火が地面に落下して火を広げる前に空中で術式の念動力を使って局所的な寸断力を生み出して火元を切り落として、風と火の術式を併用して空中で一気に燃え上がらせて、地面に火元が着地する前に空中で灰にさせ、尚且つ地面に水を生み出す術譜で濡らしておけば民衆に被害が出ることなく対処は可能!

移動するために馬車に乗り込もうとしたら弓矢が飛んできて馬ちゃんの足に当たりそうになるし!命の危険を感じても平常心で優雅に歩き出してくれる辺り、馬ちゃんは胆が据わっているね、訓練の賜物かな?いいなぁ、この子欲しいなぁ。

場所問わずで襲い過ぎじゃない?捕まえては末席送りにしてるけれど、末席の拷問室、順番待ちするくらい大盛況じゃない?

当然、毒殺も警戒しているので、ご飯は申し訳ないけれど、丸薬のみで過ごそうと思っていたんだけど、私が朝に使用人の部屋で外に出る支度をしながら丸薬を齧っているのを見たお母さん連合が育ち盛りなんだから美味しいご飯を食べてと懇願されたので、朝ご飯とお昼ご飯はお母さん連合が用意してくれたのを食べてる。
夜ご飯は、医療班の皆がいるときは例の場所って言いたいけれど、お店が燃えちゃうと困るからお弁当を届けてもらって病院の中でみんなと一緒に食べたり、お弁当が無い時はお屋敷で食べたりが殆どかな?

所かまわず襲ってくるのなら、ルート固定だけでいいよね?もう、時間を固定するのは馬鹿らしいや。


そうそう、この間ね思いがけない人が遊びに来てくれたんだよね、病院で何時もの様に美容のみならず健康などの相談窓口を開いていたらね、お母さんのお母さん、義理のお祖母ちゃんが会いに来てくれたんだよね!
その時に差し入れを貰ったんだけどさー、手を付けれていないんだよねぇ、身内とはいえ、どうしたもんかと悩んでいると近くにいた人がひょいひょいっと制止する前にMMさんが毒見をしてくれたので、美味しく頂いたけれど、躊躇なく毒見する辺りMMさんも胆が据わっているというか、何というか、この人、自分が守ると決めたらさらっと命を投げ出しそうで危ない、今後もそういった動きを指せないように気を付けないといけないな。
貴女はいざって時の最大戦力になりえる人なんだから、唯一無二だっていうのを自覚して欲しい。
毒なんてしょうもない理由で命を散らさないでよ?ここには、お母さんがいないんだからね?瞬時に毒を見極めて解毒剤を作るなんて私出来ないよ?
現状この大陸にいる人外の化け物と対等に渡り合える存在は希少なんだよね。



集会を開いてから三日目の夜、王都に来てからえっと九日目?十日目?ん?もう日付があやふやになりそうなくらい大忙しだから何日経過したのかわかんなくなってきちゃった、たぶん、九日目の夜!

嬉しい報告が飛んできたんだよね!やっと、相手を屈服させたみたい!やるじゃん末席のやつ。
末席の密偵が寄こした文によると商談が成立したみたい。やっと次のステップに移行できるぅ!!

これで、本筋として必要な物は揃ったってことかな?これで作戦は成功したとみて間違いないね!末席側で一番の不安要素がクリアされたんだもん!後は~アレを王の座に座らせるだけってことだよね。商談の内容も相手からすると良きに計らえって感じで踏ん反り返っているだろうから油断しまくってそうだよね。…全て終わったときにどんな反応するのか傍で見れないのが残念だよ、少しでも己が業を悔いてくれればいい…
取引内容もこれだけの武器があればいけるでしょうね、この署名した信者全員を貴方の票にするっていう相手が最も欲しいものがあれば取引に応じるよね、内容が油断しまくって格下だと思っている相手の要求なんて現時点じゃただの肩書を欲しているだけとしか思って無さそうだよね。
此方が王の座に座らせれた褒美として要求したのは、末席を右腕にするという商談。これによって王命で末席はアレの右腕というポジション、宰相になるってわけだよね。
全てが終わったときには勢力差がどうなっているのか見物だよね。

届けられた文には続きがあって、いつの間にか先に進める為の準備も整え切ったみたいで、危惧していたとある組織の解体を今夜行いますって書いてある辺り、私が捕まえた隠者達を手厚くあつかって、しっかりと、自白させきったってことかな?ちゃっかり私の騎士達やMMさん、それに、筆頭騎士様が育てた騎士達を引き連れて殲滅するって書いてるけどさ、それって、事後承諾じゃん、まぁいいけど。事前に相談していたら私が参戦する恐れがあったから事後承諾にしたんだろうね。

私は参加しなくても本当に良かったのかな?大丈夫だよね?
彼の立場的に私が囮になっている今の現状ですら耐え難いだろうから、誘ってくるわけが無いか…

彼の一族が代々受け継がれる背負うべき使命とは、寵愛の巫女となるもっと前、聖女様が生まれるもっと前の仕来り。

私達の一族、っていうか、とある村で突如として生まれ出、命短し乙女、その定めを背負った乙女が、その時代で何かしらの使命を全うするまでの間、護衛することを使命として私達が生涯を終えるまで守り切ることを約束された一族、だものね。

まぁ、彼からしたら、その役目なんてね、潰えたと思っていただろうけれどね。

まさか、生き残りがいるなんて思ってもいなかった、だろうからね!聖女の血筋はもう完全に途絶えたと定めの一族すら欺いて保護したってことなんだろうな、こればっかりはお父様だからこそ生せた手腕ってことかな?…だからといってお父様の評価を上げる気にはならないよ?お母様を死なせたことは変わらないもん…

あーだからかなー?末席の彼にとっては聖女っていうのが特別な存在になるんだろうね、だからこそ、失われし宿命を忘れ、幼き日に見た奇跡、聖女でしか起こせない様な奇跡を目の当たりにした結果、それが自分の運命だと、一族が守り続けてきた宿命を、与えられた定めに出会えたことに心の底から喜び、それだけじゃなく一人の男として守るべき存在だと感じてしまい、運命的な流れを感じたからこそ、お母さんに言い寄ってるのかも?今度、憧れなのか、夢なのか、恋心なのか、問い詰めてやろっと。

うん、これで私に向かってくる暗殺の類は落ち着くだろうね、今日解体される組織を見て手を出した相手が悪いと思うのと、末席がアレの派閥に与するのだと知れ渡るだろうからね。…一つだけ、気がかりがあるけれど、避けられないだろうね…

思ったいた以上にあっさりと終わりを迎えれるのは正直、予想外だったかな?もう少し何から知らの山場があってもおかしくなかったし。
そりゃ、暗殺されまくったのはちょっと予想外だったけれどね!警戒してなかったらたぶんもっともっと、周りに被害とか出て酷かったんだろうね。

お馬ちゃんに被害が出なくてよかった、あの子は何も悪くないのに人のエゴで殺されるなんて考えたくないものね。
あの子に何かあれば、流石の私も怒っちゃって何をするのかわかんないもんねー。

ポスンとベッドに体重を預けるように横になると漸く、全てが終わったのだと実感が湧いてくる、この何とも言えない感覚、嬉しくもあり、寂しくもあるね…いや、まだ終わっていないか、ある一つだけの懸念点がある、それが終わるまでは完全に気を抜けない…
うん、そうだね、懸念点であって欲しいよね…うん、闘いたくよね…
うん、欲しい人なのにね、場合によっては…うん、でもやるしかないよね…
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