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Dead End ユ キ・サクラ (43)
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こんな複雑なモノを低能な獣共が作れるわけがないっていうのが全員の意見だけどさ、あいつらが何かしらの方法で作れていたら大ごとだよね。
幸いにしてさ、敵から奪った魔道具って完全に同じものは無いんだよね。
例えばさ、火が出る魔道具が二つあるとしても、同じ系統だから同じものだと思うじゃん?
実は違うんだよね。構造が違ったり、形状が違ったり、材質が違ったりと、完全に同じやつっていうのは今のところ見つかってない。
似たようなものはあるんだけどね~、量産するっていう考えが無いのか、本当に、北の果てには、私達が知らない文明が過去に存在していて、死の大地にはアーティファクトのように、オーパーツのように地面に隠されているのかもしれない。
後者の考えだったら、可能性は十二分にある。
だって、敵の種類にはさ、地面を掘り進むワームタイプが居るからそれらが見つけてきている可能性もあるんだよなー
ワームタイプは壁を越えてこないのかって?今のところ、一度たりとも此方側でワームタイプを発見したことが無いから、恐らく、推測の段階だけど、壁を越えれないんじゃないかなって意見が満場一致しているって感じかな?
流石の私も地中迄は索敵できていないから何とも言えなんだよなぁ~…
一応、警戒して地下がある建物の壁は鉄筋コンクリート構造を参考にしているからそこそこ耐久力もあるし、コンクリートの壁には、分厚い鉄の壁を打ち込んでたりするので、私達の建物を地下から進撃して倒壊させるようなことはできないって思ってるんだよね。
色々と現時点での小さな問題点を考えていると
「全ての支度が整いました!何時でも出撃できます!」
新兵の一人が声を出して報告してくれる、なにも昨日みたいにさ、親衛隊が私に申し上げする時のように膝をついて頭を垂れなくてもいいんだよ?
「そんなに、畏まらなくてもいいよ?気を楽にしてね?」
優しく声を掛けたつもりなんだけど、恐縮です!って頭を垂れながら返事されても私の言葉が届いていないって感じが伝わってくるよ?自分が放った言葉に説得力が無いよ?
まぁいいか…こうして、私が高貴な存在だと新兵達が勘違いしていって心の距離が開いていくんだろうなぁ~…
そりゃ、上下関係は大事だと思うけれど、私は王族じゃないからもう少し、心の距離を縮めてくれてもいいんだよ?って言いたくなるけど、面倒だからいいや。このままで。
「では、陣の起動を!出ます!」
腕を上げて指示を出すと、待機してくれている非番の人が背筋を伸ばして、はい!っと高らかに返事をしてくる…軍隊じゃないっての…もういいや、訂正するのメンドクサイ。
新兵達が物資を両手に持って次々と陣の中に入っていく。
全員が転送されてから非番の人達にありがとうねっと声を掛けると新人達を宜しくお願いしますっとキリっとした瞳で送り出される。
…宜しくも何も、最終防衛ライン近くだから人型とか、熊とか、脅威になる敵とは遭遇しないと思うけどなぁ。
転送された先では親衛隊たちが膝をついて頭を垂れてまっている…もう、好きにして…
はぁっと、心の中でため息をつきつつ悪い気はしないので、親衛隊達にねぎらいの言葉をかけるっていうか、持ち場を離れて大丈夫なのか?
巡回してなくてもいいのか?っという疑問が思い浮かぶが「巡回任務は交代制で行っております」っと、此方の考えを見透かす様に私が注意する迄も無く報告してくれる。
なんやかんやと付き合いが長い分、私の考えなんて読めちゃうってことだね。
なら、私がそういう畏まったのが大好きじゃないっていうのもいい加減にさ理解して欲しいんだけど?
…悪い気がしないから、きつめに注意したことが無いっていう私の落ち度もあるけどね~…気が付くと、どんどん、忠誠心が高まりすぎているのか手遅れだと感じてしまう。
いっそのこと、戦乙女部隊が、私専属部隊として決めてしまっても良いかもしれない。
姫と騎士っていう、男の子が憧れちゃう関係だからこそ騎士道が燃え上がっているんじゃないかって感じないわけでもない。
それに付き合うことによって士気が向上するのならいいかって最初は思っていたけれど、それ以外の弊害もじわじわと出ているのも気にはなってるんだけど、実害に迄は至ってないから…めんどくさいし、このまま付き合ってあげましょう!
パンパンっと頬を叩いて、私の良くない癖を止める。
何度も何度も答えの出ない答えを求めて思考の海を彷徨う癖!良くない!
それで頑張れる人がいるのならそれでいいじゃん!っで、大昔に答えが出たでしょ?なんだ?最近、変に思考が絡まるな?スパゲッティかっての!
私が頬を叩いて気合を入れている様子を見て親衛隊達がォォォっと唸り声をあげている、私の姿を見て更に気合を入れなおしているのだろう。
「では、出撃!」
豪快に言うけれど、ただの巡回任務なんだけどね…
セーフティーエリアに居ても大きな声は出してはいけないので、全員が返事をしないけれども、膨れ上がる敵を殲滅せん!っという殺意が肌にピリピリと伝わってくる
殺気や殺意に敏感な死の大地以外の獣達だったら逃げるだろうけれど、死の大地にいる獣共だったらこれに反応して襲い掛かってくるだろうから、いいデコイになりそう。
昨日と同じ、変わらず同じメンバーで出撃をする、巡回任務の二日目、親衛隊達は、昨夜から現場に残って野営をしていたから多少は疲れとか感じているんじゃないかって思うかもしれないけれど、彼らは何年もこの街で生きてきている、もっと深く迄、足を運んだこともある精鋭達、何ともないかのように平常心で私の隣を守ってくれている。
認識阻害の術式を展開しながら進んでいくと、敵を目視で確認!索敵術式をうつ!反応1、周囲に他の敵性反応無し!
手で部隊を制止させ、敵が居る方向に指を指すと弓兵が矢を取り出して認識阻害の術式を展開している術者と共にやで確実に仕留めれる射程圏内へと歩を息を殺しながら進めていく。
その様子を眺めながら、私達はその場でじっとしているわけではない。まぁ、説明しかやることないんだけどね。
「はい、今回、目視で敵を発見しました、ソナーを打って敵の足音を探るという術式を用いて周囲を探知しました、結果として、目視で発見した敵一体となります、種類は猪、鹿と比べて脅威は上となります」
新人達に今の状況を説明し、これから行う事を説明していく
猪タイプはある程度距離を取っておかないと万が一ってのが起こりえるので、敵一機であれば、弓兵一人の方が効率が良い。効率だけを見たらね。
「弓兵が確実に急所を射貫ける場所に陣取り、私達は弓兵が他の敵に襲われないか周囲を警戒しましょう」
その一言で新兵達の緊張が膨れ上がるのが伝わってくる。警戒することを怠るのは良くないことだからね。
そうこうしているうちに、弓兵が矢を構え瞬時に放つ、流石は精鋭、構えて撃つまでが速い、こっちの説明が終わる前に終わりそう
放たれた矢が猪にあたると、猪はその場でビタンっと倒れ、暫く跳ねた後、動きを止める、視力の良い私だと猪の様子が良く見える、猪の耳元から煙があがっているので中はこんがり焼けたかな?
「えー説明は現場で行いますので、付いて来てねー」
弓兵が先に仕留めた獲物に近づき、完全に停止しているのを確認した後、此方に合図を送ってくれる。
新兵達と共に仕留めた獲物のすぐ近くに到着する、耳の奥に弓矢が突き刺さり、そこから小さな煙が昇っている。
焦げた臭いに肉食タイプの獣が寄ってくるかもしれないので、周囲を警戒してもらいながら新人達に一連の流れを説明する
猪タイプと闘うときは基本的に一体であれば弓矢で仕留めるのが、最も、危険性が低くなる
今回、用いた方法は、弓矢に火の術譜を巻き付けて矢が刺さると矢の先端で術譜によって火が発火する。
深く刺さった矢が、刺さった周囲を燃やし殺すっという方法で衝撃に対して耐性が高い猪を正面から無策で仕留めようとすると時折、けが人が出ることがあるから、考案された手法。
狙う場所は、目か耳、理想は耳の奥、そこにピンポイントで矢が刺さればほぼ一撃で仕留めることが出来る
飛ばす弓矢の種類は、火・酸・毒の三つが基本。
仕留めた獲物を再利用する為に一番適しているのは火、だけど、近くに敵性反応がある場合はよくない、肉食タイプの獣を呼び寄せる可能性がある
周囲に敵性反応がある場合は、仕留めた獲物の一部が再利用できなくなるけれども安全第一で行う為に、酸、及び、毒が一番適している
昨日の鹿共に火を放ったのは、あの周囲に肉食タイプの獣は滅多にいないからこそできる手段、なんだけど、肉食タイプの獣もね、鹿が群をなしていると近づかないっていう習性も利用してあるからこそ選べる手段ってわけなんだよね
「ってな感じで、弓矢を使って敵の内部に直接攻撃を仕掛けて即死させるっていうのが弓兵が仕留める主な方法」
この方法を説明したのは良いけれど、新兵達は納得できないのかざわついている、それもそう、あんな針の穴を通すような精密な射撃を新兵にしろだなんて無茶も良いところ
これをやって見せろだなんて無茶な要求はしないよ?衝撃に対して耐性がある猪とはいえ、普通に!当たり前のように!胴体とかに弓矢は刺さるから、倒すだけでいいのなら、適当に術譜を付けて弓矢を打ち込みまくれば楽に倒せるよ?
…残念ながら術譜を放り投げるだけ倒せるほどこいつらは、弱くは無いんだよなぁ…
こいつらって獣の癖に術譜で生み出せる程度の火じゃ恐れて引き返して逃げないんだよなぁ、びっくりとか驚いたりはするけれど、火の手が上がっている場所を冷静にさっと、避けて向かってくる。
次は、接近戦での仕留め方を説明しようかと思ったら、索敵を担当している騎士から合図が送られてくる
その合図を元に敵が居る方向を見ると、のそのそと周囲を警戒する様に聞き耳を立てながら辺りを見回している猪が居る。
猪は基本的に群をなさない、なさないが、ある一定の距離で複数対行動を共にすることは多い。
戦士に合図を送ると猪の側面に向かって立ち敵が此方に気が付く前に先端に石が括りつけられてあり、三つの紐が繋がっている様な形状の紐を猪の足元に向かって投げる
紐が猪に足に絡みつくと猪は慌てて足をぶんぶんっと振り始める、猪を相手するときに一番気を付けるべきなのは、低い姿勢からの突進、鋭い牙による裂傷。
それをさせないために足を封じる
足に絡みついた紐を振り解こうと足を振り回している猪に向かって走り、槍先を前方に向けて姿勢を低くし、構えながら駆ける!慌てている猪が此方に気が付く前に猪の喉元を槍で貫くと、喉を貫かれた猪は直ぐに機能を停止する
これには新兵達も出来そうっといった表情で歓喜の声を上げている。
再度、周囲を探索するが、他に猪や鹿などの気配を感じない。っであれば、一旦獲物を運ぶために戻るのが適切かな?死体を放置していると何故か敵が集まってくる現象が時折発生するからね。
猪を仕留めた戦士に合図を送り、猪を運ぶ準備をしてくれる。
仕留めた猪二体をセーフティーエリアに運ぶために一旦、巡回ルートから離れるので、周囲を巡回している他の戦士達に合図を送る。
送り方は昔からの手法で鏡を相手に向けて合図を送る、周囲を警戒している戦士達からすれば自分達に送られてくる光を見逃すことはない。
仕留めた猪の状態を見てつい、笑みを浮かべてしまう。
だって、猪の特性として自身の突進力に対して内臓を守るために衝撃を緩和するための機構が備わっていて、簡単に言えば、衝撃吸収材に近いモノを持っている。
それを加工すれば、色んな場所で利用することが出来るし、高値で取引することができる。是非とも無傷で採取したい!
今回みたいに、出来る限り胴体を傷つけたくないんだよね~♪商品価値が下がるから!毛皮を欲しがる貴族もいるしね!…術譜の材料になるからかなり高値で売れるのだ!
猪を複数人で持ち上げてセーフティーエリアに運ぶ。
セーフティーエリアに到着したので、ついでに、何か問題が発生していないか食事中の隠蔽部隊、部隊長に声を掛けると特に問題はないらしい。
こいつは、何かとやらかすことが多いので、こいつの口から出る言葉は、話半分に聞いておかないとやってらんない!だってー口を開けば、無駄で無意味なアピールばっかり!!うっとおしいからね~…困った人物だよね。
食事中にごめんねーっとバッサリうざ話をたたっきって隠蔽部隊部隊長から離れ、新兵達が休憩している場所に戻ってくる
幸いにしてさ、敵から奪った魔道具って完全に同じものは無いんだよね。
例えばさ、火が出る魔道具が二つあるとしても、同じ系統だから同じものだと思うじゃん?
実は違うんだよね。構造が違ったり、形状が違ったり、材質が違ったりと、完全に同じやつっていうのは今のところ見つかってない。
似たようなものはあるんだけどね~、量産するっていう考えが無いのか、本当に、北の果てには、私達が知らない文明が過去に存在していて、死の大地にはアーティファクトのように、オーパーツのように地面に隠されているのかもしれない。
後者の考えだったら、可能性は十二分にある。
だって、敵の種類にはさ、地面を掘り進むワームタイプが居るからそれらが見つけてきている可能性もあるんだよなー
ワームタイプは壁を越えてこないのかって?今のところ、一度たりとも此方側でワームタイプを発見したことが無いから、恐らく、推測の段階だけど、壁を越えれないんじゃないかなって意見が満場一致しているって感じかな?
流石の私も地中迄は索敵できていないから何とも言えなんだよなぁ~…
一応、警戒して地下がある建物の壁は鉄筋コンクリート構造を参考にしているからそこそこ耐久力もあるし、コンクリートの壁には、分厚い鉄の壁を打ち込んでたりするので、私達の建物を地下から進撃して倒壊させるようなことはできないって思ってるんだよね。
色々と現時点での小さな問題点を考えていると
「全ての支度が整いました!何時でも出撃できます!」
新兵の一人が声を出して報告してくれる、なにも昨日みたいにさ、親衛隊が私に申し上げする時のように膝をついて頭を垂れなくてもいいんだよ?
「そんなに、畏まらなくてもいいよ?気を楽にしてね?」
優しく声を掛けたつもりなんだけど、恐縮です!って頭を垂れながら返事されても私の言葉が届いていないって感じが伝わってくるよ?自分が放った言葉に説得力が無いよ?
まぁいいか…こうして、私が高貴な存在だと新兵達が勘違いしていって心の距離が開いていくんだろうなぁ~…
そりゃ、上下関係は大事だと思うけれど、私は王族じゃないからもう少し、心の距離を縮めてくれてもいいんだよ?って言いたくなるけど、面倒だからいいや。このままで。
「では、陣の起動を!出ます!」
腕を上げて指示を出すと、待機してくれている非番の人が背筋を伸ばして、はい!っと高らかに返事をしてくる…軍隊じゃないっての…もういいや、訂正するのメンドクサイ。
新兵達が物資を両手に持って次々と陣の中に入っていく。
全員が転送されてから非番の人達にありがとうねっと声を掛けると新人達を宜しくお願いしますっとキリっとした瞳で送り出される。
…宜しくも何も、最終防衛ライン近くだから人型とか、熊とか、脅威になる敵とは遭遇しないと思うけどなぁ。
転送された先では親衛隊たちが膝をついて頭を垂れてまっている…もう、好きにして…
はぁっと、心の中でため息をつきつつ悪い気はしないので、親衛隊達にねぎらいの言葉をかけるっていうか、持ち場を離れて大丈夫なのか?
巡回してなくてもいいのか?っという疑問が思い浮かぶが「巡回任務は交代制で行っております」っと、此方の考えを見透かす様に私が注意する迄も無く報告してくれる。
なんやかんやと付き合いが長い分、私の考えなんて読めちゃうってことだね。
なら、私がそういう畏まったのが大好きじゃないっていうのもいい加減にさ理解して欲しいんだけど?
…悪い気がしないから、きつめに注意したことが無いっていう私の落ち度もあるけどね~…気が付くと、どんどん、忠誠心が高まりすぎているのか手遅れだと感じてしまう。
いっそのこと、戦乙女部隊が、私専属部隊として決めてしまっても良いかもしれない。
姫と騎士っていう、男の子が憧れちゃう関係だからこそ騎士道が燃え上がっているんじゃないかって感じないわけでもない。
それに付き合うことによって士気が向上するのならいいかって最初は思っていたけれど、それ以外の弊害もじわじわと出ているのも気にはなってるんだけど、実害に迄は至ってないから…めんどくさいし、このまま付き合ってあげましょう!
パンパンっと頬を叩いて、私の良くない癖を止める。
何度も何度も答えの出ない答えを求めて思考の海を彷徨う癖!良くない!
それで頑張れる人がいるのならそれでいいじゃん!っで、大昔に答えが出たでしょ?なんだ?最近、変に思考が絡まるな?スパゲッティかっての!
私が頬を叩いて気合を入れている様子を見て親衛隊達がォォォっと唸り声をあげている、私の姿を見て更に気合を入れなおしているのだろう。
「では、出撃!」
豪快に言うけれど、ただの巡回任務なんだけどね…
セーフティーエリアに居ても大きな声は出してはいけないので、全員が返事をしないけれども、膨れ上がる敵を殲滅せん!っという殺意が肌にピリピリと伝わってくる
殺気や殺意に敏感な死の大地以外の獣達だったら逃げるだろうけれど、死の大地にいる獣共だったらこれに反応して襲い掛かってくるだろうから、いいデコイになりそう。
昨日と同じ、変わらず同じメンバーで出撃をする、巡回任務の二日目、親衛隊達は、昨夜から現場に残って野営をしていたから多少は疲れとか感じているんじゃないかって思うかもしれないけれど、彼らは何年もこの街で生きてきている、もっと深く迄、足を運んだこともある精鋭達、何ともないかのように平常心で私の隣を守ってくれている。
認識阻害の術式を展開しながら進んでいくと、敵を目視で確認!索敵術式をうつ!反応1、周囲に他の敵性反応無し!
手で部隊を制止させ、敵が居る方向に指を指すと弓兵が矢を取り出して認識阻害の術式を展開している術者と共にやで確実に仕留めれる射程圏内へと歩を息を殺しながら進めていく。
その様子を眺めながら、私達はその場でじっとしているわけではない。まぁ、説明しかやることないんだけどね。
「はい、今回、目視で敵を発見しました、ソナーを打って敵の足音を探るという術式を用いて周囲を探知しました、結果として、目視で発見した敵一体となります、種類は猪、鹿と比べて脅威は上となります」
新人達に今の状況を説明し、これから行う事を説明していく
猪タイプはある程度距離を取っておかないと万が一ってのが起こりえるので、敵一機であれば、弓兵一人の方が効率が良い。効率だけを見たらね。
「弓兵が確実に急所を射貫ける場所に陣取り、私達は弓兵が他の敵に襲われないか周囲を警戒しましょう」
その一言で新兵達の緊張が膨れ上がるのが伝わってくる。警戒することを怠るのは良くないことだからね。
そうこうしているうちに、弓兵が矢を構え瞬時に放つ、流石は精鋭、構えて撃つまでが速い、こっちの説明が終わる前に終わりそう
放たれた矢が猪にあたると、猪はその場でビタンっと倒れ、暫く跳ねた後、動きを止める、視力の良い私だと猪の様子が良く見える、猪の耳元から煙があがっているので中はこんがり焼けたかな?
「えー説明は現場で行いますので、付いて来てねー」
弓兵が先に仕留めた獲物に近づき、完全に停止しているのを確認した後、此方に合図を送ってくれる。
新兵達と共に仕留めた獲物のすぐ近くに到着する、耳の奥に弓矢が突き刺さり、そこから小さな煙が昇っている。
焦げた臭いに肉食タイプの獣が寄ってくるかもしれないので、周囲を警戒してもらいながら新人達に一連の流れを説明する
猪タイプと闘うときは基本的に一体であれば弓矢で仕留めるのが、最も、危険性が低くなる
今回、用いた方法は、弓矢に火の術譜を巻き付けて矢が刺さると矢の先端で術譜によって火が発火する。
深く刺さった矢が、刺さった周囲を燃やし殺すっという方法で衝撃に対して耐性が高い猪を正面から無策で仕留めようとすると時折、けが人が出ることがあるから、考案された手法。
狙う場所は、目か耳、理想は耳の奥、そこにピンポイントで矢が刺さればほぼ一撃で仕留めることが出来る
飛ばす弓矢の種類は、火・酸・毒の三つが基本。
仕留めた獲物を再利用する為に一番適しているのは火、だけど、近くに敵性反応がある場合はよくない、肉食タイプの獣を呼び寄せる可能性がある
周囲に敵性反応がある場合は、仕留めた獲物の一部が再利用できなくなるけれども安全第一で行う為に、酸、及び、毒が一番適している
昨日の鹿共に火を放ったのは、あの周囲に肉食タイプの獣は滅多にいないからこそできる手段、なんだけど、肉食タイプの獣もね、鹿が群をなしていると近づかないっていう習性も利用してあるからこそ選べる手段ってわけなんだよね
「ってな感じで、弓矢を使って敵の内部に直接攻撃を仕掛けて即死させるっていうのが弓兵が仕留める主な方法」
この方法を説明したのは良いけれど、新兵達は納得できないのかざわついている、それもそう、あんな針の穴を通すような精密な射撃を新兵にしろだなんて無茶も良いところ
これをやって見せろだなんて無茶な要求はしないよ?衝撃に対して耐性がある猪とはいえ、普通に!当たり前のように!胴体とかに弓矢は刺さるから、倒すだけでいいのなら、適当に術譜を付けて弓矢を打ち込みまくれば楽に倒せるよ?
…残念ながら術譜を放り投げるだけ倒せるほどこいつらは、弱くは無いんだよなぁ…
こいつらって獣の癖に術譜で生み出せる程度の火じゃ恐れて引き返して逃げないんだよなぁ、びっくりとか驚いたりはするけれど、火の手が上がっている場所を冷静にさっと、避けて向かってくる。
次は、接近戦での仕留め方を説明しようかと思ったら、索敵を担当している騎士から合図が送られてくる
その合図を元に敵が居る方向を見ると、のそのそと周囲を警戒する様に聞き耳を立てながら辺りを見回している猪が居る。
猪は基本的に群をなさない、なさないが、ある一定の距離で複数対行動を共にすることは多い。
戦士に合図を送ると猪の側面に向かって立ち敵が此方に気が付く前に先端に石が括りつけられてあり、三つの紐が繋がっている様な形状の紐を猪の足元に向かって投げる
紐が猪に足に絡みつくと猪は慌てて足をぶんぶんっと振り始める、猪を相手するときに一番気を付けるべきなのは、低い姿勢からの突進、鋭い牙による裂傷。
それをさせないために足を封じる
足に絡みついた紐を振り解こうと足を振り回している猪に向かって走り、槍先を前方に向けて姿勢を低くし、構えながら駆ける!慌てている猪が此方に気が付く前に猪の喉元を槍で貫くと、喉を貫かれた猪は直ぐに機能を停止する
これには新兵達も出来そうっといった表情で歓喜の声を上げている。
再度、周囲を探索するが、他に猪や鹿などの気配を感じない。っであれば、一旦獲物を運ぶために戻るのが適切かな?死体を放置していると何故か敵が集まってくる現象が時折発生するからね。
猪を仕留めた戦士に合図を送り、猪を運ぶ準備をしてくれる。
仕留めた猪二体をセーフティーエリアに運ぶために一旦、巡回ルートから離れるので、周囲を巡回している他の戦士達に合図を送る。
送り方は昔からの手法で鏡を相手に向けて合図を送る、周囲を警戒している戦士達からすれば自分達に送られてくる光を見逃すことはない。
仕留めた猪の状態を見てつい、笑みを浮かべてしまう。
だって、猪の特性として自身の突進力に対して内臓を守るために衝撃を緩和するための機構が備わっていて、簡単に言えば、衝撃吸収材に近いモノを持っている。
それを加工すれば、色んな場所で利用することが出来るし、高値で取引することができる。是非とも無傷で採取したい!
今回みたいに、出来る限り胴体を傷つけたくないんだよね~♪商品価値が下がるから!毛皮を欲しがる貴族もいるしね!…術譜の材料になるからかなり高値で売れるのだ!
猪を複数人で持ち上げてセーフティーエリアに運ぶ。
セーフティーエリアに到着したので、ついでに、何か問題が発生していないか食事中の隠蔽部隊、部隊長に声を掛けると特に問題はないらしい。
こいつは、何かとやらかすことが多いので、こいつの口から出る言葉は、話半分に聞いておかないとやってらんない!だってー口を開けば、無駄で無意味なアピールばっかり!!うっとおしいからね~…困った人物だよね。
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45歳、胃薬が手放せない大手総合商社営業部係長・佐藤悠真。
ある日、横断歩道で子供を助け、トラックに轢かれて死んでしまう。
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しかし神は、「ならこの世界は三度目の滅びで終わりだな」と冷徹に突き放す。
結局、悠真は渋々承諾。
与えられたのは“現実知識”と“ワールドサーチ”――地球の知識すら検索できる探索魔法。
さらに肉体は20歳に若返り、滅びかけの異世界に送り込まれた。
衛生観念もなく、食糧も乏しく、二度の滅びで人々は絶望の淵にある。
だが、係長として培った経験と知識を武器に、悠真は人々をまとめ、再び世界を立て直そうと奮闘する。
――これは、“三度目の滅び”を阻止するために挑む、ひとりの中年係長の異世界再建記である。
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
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枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
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