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Dead End ユUキ・サクラ 妖闘桜散 (57)
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先ほどの報告と隠蔽部隊と医療班の新着状況を聞いて来てくれたみたい。
慌てることなくメイドちゃんからの報告を聞かせてもらう
現段階で焦る事も無いからね~。
宰相に関しては、司祭がどうにかするだろうから、大丈夫、他にも武家にそういった騒動が起きるかもしれないから上手い事、取り合ってくれって頼んでくれている。
うん、事前の打ち合わせ通りかな?根回しも出来ているだろうから、大国に関してはなる様になるでしょ?
後は、隠蔽部隊は魔石のチャージに時間が掛かっていたみたいだけど、今は準備が終わって広場に向かってると
医療班は薬品の最終確認が終わったので準備は整ったっと…っであれば、私の装備も準備が終わったことになる。
うん、後は開戦を宣言するだけ…
目を閉じると今までの苦労が一気に押し寄せてくるのと同時に泥の中にある瞳が此方を見つめてくる。お待たせ…ずっと起きていたんだね。
目を開くと、やる気に満ちているメイドちゃんの可愛らしい顔が見える。
ゆっくりと周囲を眺める様に首を動かす。皆、忙しそうに動いているけれど、瞳の奥が輝いているように見える。
この日常を永遠とせず、平穏な日々を日常とするために…
行こう、広場で皆が待ってる。
聖戦の開幕宣言をしないと
時刻は、気が付けばもう黄昏時…日が落ち祝福の月が照らし始める時間
闇夜は何時だって私達の敵だった、だが、此度の作戦は敢えて夜を選んだ
初手は闇夜を味方にし暗闇を利用する。
今度はお前たちが狩られる晩って皮肉を込めさせてもらおうかな。
広場に戻ってくると、各代表が揃っている、でも、他の人達は広場にはいない。
出来る事なら演説によって全ての人達の士気を高めたいけれど、数多くの人達が集まってしまうと相手に気取られてしまうので、それは出来ない。初手の段階で敵が持ちえる物量質量をぶつけてきて此方の動きを潰されるのが一番良くないからね、初手で私達が一番危険視する作戦をぶつけてこられたら士気が低下するからね。
広場にあるいつも私が指示を出している定位置に立つと、各代表の視線が此方に向く、その瞳は強く、奥底に太陽のような輝き…光を宿している。
一度視線を下げて軽く呼吸を整えてから、顔を上げて正面を向き小さくされど、圧を込めて心に熱を込めて声を出す
「この街が出来て何年?」
全員が声に反応し傾聴するために軽く頭を下げる
「この大地で何人の人が地に吸われた?」
全員が黙祷を捧げる姿勢をとる
「肉は大地へ吸われ、魂は月の裏側へと…我らが始祖様へと旅立った」
数名の方が涙をこらえるような声を出している
続けて彼らの魂を奮い立たせるために宣言を続けていく
私達も何れ、彼らが待つ場所へと旅立つでしょう…
彼らに笑って出迎えてもらうには、何が一番の手土産になると思う?
答えは一つ…
彼らの無念を晴らす事?いいえ、仇を一つ討った程度では彼らを満足させる手土産になりはしない
私は知っている、始祖様の物語を…
私達は知っているこの大地を、王都に攻め入ってきた化け物たちが居ると
始祖様が残した逸話にはあと一つ、あと一つだけ異形なる獣がいると記されている。
この先の大地の果て、そこに獣の王が居る。
私達が真なる平和を得るには、そこに到達しないといけない。
そこに待つであろう異形なりし獣を倒さないといけない
今がその時!!
この大地には屈強なる戦士が集い
王都を守り続けてきた騎士もいる
力だけじゃない、今の私達には知識もある
研鑽して来た全てを持って獣共を蹂躙し殲滅する!!
手土産に最も適しているのは!我々の無念を晴らしてこそ!!
死の大地を生きとし生ける者達が住まう大地へと取り戻すことが出来てこそ!!
最高の手土産になる!!彼らに自慢できる最後を!!聖戦をここに!!
宣言を終え人差し指を真っすぐに天に向かって伸ばすと
全員が無言で俯いていた姿勢から真っすぐに天を見上げて指を真っすぐに天に向かって伸ばす
誰も声にださないが表情でわかる、全てを終わらせる決意が漲っているのを
「行くよ!!」「応!!」
声と同時に門が開き、第一陣の戦士達が三方向へ別れて出撃する。
一つは中央へ、二つは左側へ、三つは右側へ、三陣が各々が担当する場所に向かって広く展開するように死の大地の奥地へと駆け出す
初手の作戦として周囲の獣共を見つけ次第、各個撃破!
門の近くにいる全ての敵を殲滅し安全を確保する!
それが終わり次第、カンテラの光を使って、始祖様が築いてくれた壁の上で待機している偵察班に知らせそのまま流れる様に後方支援部隊に知らせを送り、死の大地へと出撃してもらう
壁の少し先に陣営というなの仮拠点を築く為にサーチ&デストロイ!
これを繰り返して少しずつ仮拠点を前線へと押し上げる!
安全圏を確保して少しずつ各エリアに仮拠点を築いていく!!
少しずつ少しずつ陣営を死の大地の奥へと進めていくのが第一の作戦
今の時間に関してはね何も警戒することは無い。
門の近くに敵がいないか探して見つけたら倒すっていうのは定期的に行っている殲滅作業なので敵からしても夜の合同練習か何かだと思うだろうし、仮拠点を作るのも宰相の部隊だから定期的に騎士達が行う訓練の一環だとしか思わないだろうからね。
なので、現段階で私が前に出る事はない、寧ろ、私が前に出る方が警戒するだろうから出れない。
今のうちに作戦概要を思い出し、何処かに隙が無いか、敵がどう動くのか考えよう。
頭の中にある作戦書を取り出して確認する
流れとしては大雑把に左部隊、中部隊、右部隊の三つに分ける
左部隊は、激戦となる可能性が高いので粉砕姫ことマリンさんが出撃
中部隊は、状況をある程度把握しながら進まないといけないので勇気くんが出撃
右部隊は、後に控えている人型と対峙するために必要な前線基地を設置してもらいたいのでカジカさんが出撃
宰相は拠点づくりの為に王都騎士団と共に後方支援部隊を守りながら最終防衛ラインを底上げしてもらう。
ラアキさんもその部隊に配置して緊急時だけ各部隊の補助に回ってもらう
勇気くん率いる中部隊は門を出てから少し先にある奥行きが深く無い森っていうか林かな?
木が物凄く密集しているわけでもないし、林の方が適切かな?まぁいいや森で。
そこを焼いてもらって森の中に生息する鼠や兎などの小型の獣を森から追い出してもらって殲滅する。
マリンさんの部隊は中部隊が焼く予定の森が左側まで続いているのでシャインスパークを使って出来る限り、森の中居る鼠や兎を負傷させる。
手持ちのシャインスパーク全てを打ち終えたら、一旦投石機とマリンさんは分かれて、投石機は街に帰還してもらう。
森を抜けて先にある私達が普段から使用しているセーフティエリアに到着したら転送陣を開いて認識阻害の陣を起動させ拠点を作ってもらう。
セーフティエリアの準備が終わり次第、投石機複数台使って油などによって通ってきた森を焼いてもらいながらシャインスパークをガンガンぶん投げてもらう。
物資に関しては転送陣を通してガンガン運ぶから投石機が壊れるまで酷使しても問題ない!
壊れたとしても直ぐにセーフティエリアまで戻して転送陣で転送して新しいのに交換すればよし!
これによって慌てて逃げ惑う敵が出てくるだろうから、負傷した敵を勇気くんがいる場所に誘導させるって流れ
この段階だと、勇気くんが率いる部隊には小型のバリスタや、クロスボウなどの弓を持った力無き民も配置してあるので矢の数何て気にしないで徹底的に森の中に向けて矢を放ってもらう、ついでに矢の先端に油を仕込んであるので着弾と同時に油が周囲に弾ける様にしてあるから、森を燃やしやすくなる。
マリンさんが放った炎によって燃え広がる森から慌てる様に抜け出てきて近づいてきた鼠たちを殲滅してもらう
この辺りは部隊の到着次第では多少前後するが気にせずに森を焼いてもらう
焼き方は投石機を使って油が入った瓶を投げまくって投げまくって先端に火がついた矢を撃ちまくって燃やす、シンプルな物量作戦
投石機にはシャインスパークもガンガンぶん投げてもらって敵を負傷させる
森が焼け終わるまで攻撃は続けるのが第一の作戦って感じかな。
こうやって中央と左側で騒ぎを起こせば敵がそっちに集まるのも一つの狙い。
その間にカジカさん部隊が率いる右側が手薄になると思うから、その間に、普段使っているセーフティーエリアに突貫作業で簡易的な前線基地を作ってもらう。
右側のエリアにあるセーフティエリアが完成次第、死の大地の奥から攻めてくる敵が接近してきた時のための備えとしてセーフティエリア周辺に罠を設置してもらう。
仮拠点の周囲も守りを固める為にバリケードも設置する。
当然、認識阻害の魔道具は起動しながらね、転送の陣が二つあれば右側にも設置したいんだけど、現状、再現が出来ていない、何年も研究しているんだけど、劣化品しか作れていない。
なので、人が通っても大丈夫な道も用意しておく、そうしないと人が罠に当たってしまうからね。
罠が設置されていない道には白線を引く様に伝えてあるから、人が罠にかかることは無いはず…
脳内にある作戦概要を確認し終わる、現段階で虚を突かれる様な事はない、かな?先生と言えど、同時に動けば様子見をせざるを得ないでしょ?
「作戦は順調みたいです」
音だけの報告が聞こえる、認識阻害のマントを装備しているメイドちゃんかな?
「この段階で躓くことは無いからね、って、左側から光が3回…ベルが2回…シャインスパーク投下準備!左方に展開している部隊に通達お願い!大急ぎで!」
指示を出すとベルを持っている人がベルを鳴らして壁の上で見張りをしている人に伝える。
先ほどの光と音は壁の上で双眼鏡などで見張りをしてくれている左方チームからの連絡。
始祖様が作り上げてくれた絶対的な防衛機能を誇る壁の上には見張り台が設置してある、そこに大雑把に分けて三つのチームを配置してある。
左部隊、中央部隊、右部隊と自分達がサポートする部隊が決められていて、それらの部隊をサポートする為のベル係、人が多いからこそできるやり方、昔みたいに人が居なかったら出来なかった。
先ほどの光と音による通達、その意味は、鼠の群体を発見。
シャインスパークを搭載してある投石機は後方支援部隊に配備してある。
マリンさん部隊と勇気くん部隊と、共に出撃しているけれど、各部隊の少し後ろを付いていくように歩いているので使用するために急いで追い付いてもらいたいから急ぐように伝える。
直ぐに左方に向かって光で合図を送り、門から出て1キロほど離れた場所にいる後方支援部隊へと光によって連絡が飛んでいく。
今は、門から出て少し離れたところで陣を築いている部隊を経由して各部隊に連絡が届く様になっている。
彼らは通称、後方支援部隊なので戦闘能力は皆無だから前に出ないようにしてもらっているし、周囲を王国騎士や王都からの志願兵で比較的若手の方が担当してくれている。
こんな些細な連携でも嬉しいと感じてしまう。後方支援部隊なんてね、人が居なかったら用意できなかったもん。
人が多いからこそ出来る作戦が増える
より多くの選択肢が選べるってのが本当に大きい
慌てることなくメイドちゃんからの報告を聞かせてもらう
現段階で焦る事も無いからね~。
宰相に関しては、司祭がどうにかするだろうから、大丈夫、他にも武家にそういった騒動が起きるかもしれないから上手い事、取り合ってくれって頼んでくれている。
うん、事前の打ち合わせ通りかな?根回しも出来ているだろうから、大国に関してはなる様になるでしょ?
後は、隠蔽部隊は魔石のチャージに時間が掛かっていたみたいだけど、今は準備が終わって広場に向かってると
医療班は薬品の最終確認が終わったので準備は整ったっと…っであれば、私の装備も準備が終わったことになる。
うん、後は開戦を宣言するだけ…
目を閉じると今までの苦労が一気に押し寄せてくるのと同時に泥の中にある瞳が此方を見つめてくる。お待たせ…ずっと起きていたんだね。
目を開くと、やる気に満ちているメイドちゃんの可愛らしい顔が見える。
ゆっくりと周囲を眺める様に首を動かす。皆、忙しそうに動いているけれど、瞳の奥が輝いているように見える。
この日常を永遠とせず、平穏な日々を日常とするために…
行こう、広場で皆が待ってる。
聖戦の開幕宣言をしないと
時刻は、気が付けばもう黄昏時…日が落ち祝福の月が照らし始める時間
闇夜は何時だって私達の敵だった、だが、此度の作戦は敢えて夜を選んだ
初手は闇夜を味方にし暗闇を利用する。
今度はお前たちが狩られる晩って皮肉を込めさせてもらおうかな。
広場に戻ってくると、各代表が揃っている、でも、他の人達は広場にはいない。
出来る事なら演説によって全ての人達の士気を高めたいけれど、数多くの人達が集まってしまうと相手に気取られてしまうので、それは出来ない。初手の段階で敵が持ちえる物量質量をぶつけてきて此方の動きを潰されるのが一番良くないからね、初手で私達が一番危険視する作戦をぶつけてこられたら士気が低下するからね。
広場にあるいつも私が指示を出している定位置に立つと、各代表の視線が此方に向く、その瞳は強く、奥底に太陽のような輝き…光を宿している。
一度視線を下げて軽く呼吸を整えてから、顔を上げて正面を向き小さくされど、圧を込めて心に熱を込めて声を出す
「この街が出来て何年?」
全員が声に反応し傾聴するために軽く頭を下げる
「この大地で何人の人が地に吸われた?」
全員が黙祷を捧げる姿勢をとる
「肉は大地へ吸われ、魂は月の裏側へと…我らが始祖様へと旅立った」
数名の方が涙をこらえるような声を出している
続けて彼らの魂を奮い立たせるために宣言を続けていく
私達も何れ、彼らが待つ場所へと旅立つでしょう…
彼らに笑って出迎えてもらうには、何が一番の手土産になると思う?
答えは一つ…
彼らの無念を晴らす事?いいえ、仇を一つ討った程度では彼らを満足させる手土産になりはしない
私は知っている、始祖様の物語を…
私達は知っているこの大地を、王都に攻め入ってきた化け物たちが居ると
始祖様が残した逸話にはあと一つ、あと一つだけ異形なる獣がいると記されている。
この先の大地の果て、そこに獣の王が居る。
私達が真なる平和を得るには、そこに到達しないといけない。
そこに待つであろう異形なりし獣を倒さないといけない
今がその時!!
この大地には屈強なる戦士が集い
王都を守り続けてきた騎士もいる
力だけじゃない、今の私達には知識もある
研鑽して来た全てを持って獣共を蹂躙し殲滅する!!
手土産に最も適しているのは!我々の無念を晴らしてこそ!!
死の大地を生きとし生ける者達が住まう大地へと取り戻すことが出来てこそ!!
最高の手土産になる!!彼らに自慢できる最後を!!聖戦をここに!!
宣言を終え人差し指を真っすぐに天に向かって伸ばすと
全員が無言で俯いていた姿勢から真っすぐに天を見上げて指を真っすぐに天に向かって伸ばす
誰も声にださないが表情でわかる、全てを終わらせる決意が漲っているのを
「行くよ!!」「応!!」
声と同時に門が開き、第一陣の戦士達が三方向へ別れて出撃する。
一つは中央へ、二つは左側へ、三つは右側へ、三陣が各々が担当する場所に向かって広く展開するように死の大地の奥地へと駆け出す
初手の作戦として周囲の獣共を見つけ次第、各個撃破!
門の近くにいる全ての敵を殲滅し安全を確保する!
それが終わり次第、カンテラの光を使って、始祖様が築いてくれた壁の上で待機している偵察班に知らせそのまま流れる様に後方支援部隊に知らせを送り、死の大地へと出撃してもらう
壁の少し先に陣営というなの仮拠点を築く為にサーチ&デストロイ!
これを繰り返して少しずつ仮拠点を前線へと押し上げる!
安全圏を確保して少しずつ各エリアに仮拠点を築いていく!!
少しずつ少しずつ陣営を死の大地の奥へと進めていくのが第一の作戦
今の時間に関してはね何も警戒することは無い。
門の近くに敵がいないか探して見つけたら倒すっていうのは定期的に行っている殲滅作業なので敵からしても夜の合同練習か何かだと思うだろうし、仮拠点を作るのも宰相の部隊だから定期的に騎士達が行う訓練の一環だとしか思わないだろうからね。
なので、現段階で私が前に出る事はない、寧ろ、私が前に出る方が警戒するだろうから出れない。
今のうちに作戦概要を思い出し、何処かに隙が無いか、敵がどう動くのか考えよう。
頭の中にある作戦書を取り出して確認する
流れとしては大雑把に左部隊、中部隊、右部隊の三つに分ける
左部隊は、激戦となる可能性が高いので粉砕姫ことマリンさんが出撃
中部隊は、状況をある程度把握しながら進まないといけないので勇気くんが出撃
右部隊は、後に控えている人型と対峙するために必要な前線基地を設置してもらいたいのでカジカさんが出撃
宰相は拠点づくりの為に王都騎士団と共に後方支援部隊を守りながら最終防衛ラインを底上げしてもらう。
ラアキさんもその部隊に配置して緊急時だけ各部隊の補助に回ってもらう
勇気くん率いる中部隊は門を出てから少し先にある奥行きが深く無い森っていうか林かな?
木が物凄く密集しているわけでもないし、林の方が適切かな?まぁいいや森で。
そこを焼いてもらって森の中に生息する鼠や兎などの小型の獣を森から追い出してもらって殲滅する。
マリンさんの部隊は中部隊が焼く予定の森が左側まで続いているのでシャインスパークを使って出来る限り、森の中居る鼠や兎を負傷させる。
手持ちのシャインスパーク全てを打ち終えたら、一旦投石機とマリンさんは分かれて、投石機は街に帰還してもらう。
森を抜けて先にある私達が普段から使用しているセーフティエリアに到着したら転送陣を開いて認識阻害の陣を起動させ拠点を作ってもらう。
セーフティエリアの準備が終わり次第、投石機複数台使って油などによって通ってきた森を焼いてもらいながらシャインスパークをガンガンぶん投げてもらう。
物資に関しては転送陣を通してガンガン運ぶから投石機が壊れるまで酷使しても問題ない!
壊れたとしても直ぐにセーフティエリアまで戻して転送陣で転送して新しいのに交換すればよし!
これによって慌てて逃げ惑う敵が出てくるだろうから、負傷した敵を勇気くんがいる場所に誘導させるって流れ
この段階だと、勇気くんが率いる部隊には小型のバリスタや、クロスボウなどの弓を持った力無き民も配置してあるので矢の数何て気にしないで徹底的に森の中に向けて矢を放ってもらう、ついでに矢の先端に油を仕込んであるので着弾と同時に油が周囲に弾ける様にしてあるから、森を燃やしやすくなる。
マリンさんが放った炎によって燃え広がる森から慌てる様に抜け出てきて近づいてきた鼠たちを殲滅してもらう
この辺りは部隊の到着次第では多少前後するが気にせずに森を焼いてもらう
焼き方は投石機を使って油が入った瓶を投げまくって投げまくって先端に火がついた矢を撃ちまくって燃やす、シンプルな物量作戦
投石機にはシャインスパークもガンガンぶん投げてもらって敵を負傷させる
森が焼け終わるまで攻撃は続けるのが第一の作戦って感じかな。
こうやって中央と左側で騒ぎを起こせば敵がそっちに集まるのも一つの狙い。
その間にカジカさん部隊が率いる右側が手薄になると思うから、その間に、普段使っているセーフティーエリアに突貫作業で簡易的な前線基地を作ってもらう。
右側のエリアにあるセーフティエリアが完成次第、死の大地の奥から攻めてくる敵が接近してきた時のための備えとしてセーフティエリア周辺に罠を設置してもらう。
仮拠点の周囲も守りを固める為にバリケードも設置する。
当然、認識阻害の魔道具は起動しながらね、転送の陣が二つあれば右側にも設置したいんだけど、現状、再現が出来ていない、何年も研究しているんだけど、劣化品しか作れていない。
なので、人が通っても大丈夫な道も用意しておく、そうしないと人が罠に当たってしまうからね。
罠が設置されていない道には白線を引く様に伝えてあるから、人が罠にかかることは無いはず…
脳内にある作戦概要を確認し終わる、現段階で虚を突かれる様な事はない、かな?先生と言えど、同時に動けば様子見をせざるを得ないでしょ?
「作戦は順調みたいです」
音だけの報告が聞こえる、認識阻害のマントを装備しているメイドちゃんかな?
「この段階で躓くことは無いからね、って、左側から光が3回…ベルが2回…シャインスパーク投下準備!左方に展開している部隊に通達お願い!大急ぎで!」
指示を出すとベルを持っている人がベルを鳴らして壁の上で見張りをしている人に伝える。
先ほどの光と音は壁の上で双眼鏡などで見張りをしてくれている左方チームからの連絡。
始祖様が作り上げてくれた絶対的な防衛機能を誇る壁の上には見張り台が設置してある、そこに大雑把に分けて三つのチームを配置してある。
左部隊、中央部隊、右部隊と自分達がサポートする部隊が決められていて、それらの部隊をサポートする為のベル係、人が多いからこそできるやり方、昔みたいに人が居なかったら出来なかった。
先ほどの光と音による通達、その意味は、鼠の群体を発見。
シャインスパークを搭載してある投石機は後方支援部隊に配備してある。
マリンさん部隊と勇気くん部隊と、共に出撃しているけれど、各部隊の少し後ろを付いていくように歩いているので使用するために急いで追い付いてもらいたいから急ぐように伝える。
直ぐに左方に向かって光で合図を送り、門から出て1キロほど離れた場所にいる後方支援部隊へと光によって連絡が飛んでいく。
今は、門から出て少し離れたところで陣を築いている部隊を経由して各部隊に連絡が届く様になっている。
彼らは通称、後方支援部隊なので戦闘能力は皆無だから前に出ないようにしてもらっているし、周囲を王国騎士や王都からの志願兵で比較的若手の方が担当してくれている。
こんな些細な連携でも嬉しいと感じてしまう。後方支援部隊なんてね、人が居なかったら用意できなかったもん。
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