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Dead End ユUキ・サクラ 妖闘桜散 (131)

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敵がクィーンに向かって駆けだしているのを見ていないわけがない、彼女であれば戦況の把握、自身の役割を十二分に理解している。

理解しているからこそ、前に出れば的にされる可能性が跳ね上がり、足を引っ張りかねない、そういう答えに辿り着き今の状況下であれば彼女は動かないを選択する、寧ろ、そうして欲しい!
何故なら、メイドちゃんの心はかなり前から覚悟を決めている、私の為なら、人類の為なら命を捨てる覚悟を!!

だから、いざとなったら…彼女は自身の命なんて厭わずに自害しかねない。
それ程までに覚悟を持って私の運転手を務めている。

もし、クィーンに敵が接近でもすれば彼女が選ぶ選択肢は…
自爆覚悟の特攻をし、それで倒しきれなければ…
そんな事はさせない!メイドちゃんも!クィーンも!こんな場所で失うわけにはいかない!

クィーンの位置が遠ければ遠い程、助けやすくなる、敵が後方から出てくることなんてあってはならないあるわけがない、忽然と敵が湧いて出てきてたまるかっての、敵は目の前の敵だけ!見える地点からクィーンに向かって突撃してきたら対処する時間が遠ければ遠いほどある。
倒すのが困難でも、メイドちゃんが逃げる時間くらい稼げるからね!背中についているケーブルの心配なんていらない、ケーブルの脱着に関しては…私一人でも実は出来るからね、やったことないけど!

リスクを減らす為にも!やるべきことは一つ!

敵がクィーンに向かわせない様に私達に敵の注意を集める!集めさせる!!

その為にも、出来る限り…ううん、限界まで前に出る!
歌の範囲を保ちつつ!!出来る範囲で攻撃を重ねる!!
当面の間、危機が去るまで敵をメイドちゃんに近づけない!!近づけさせない!!戦闘が過激に苛烈になっても!見失わない!

少しずつ、溢れ出る黒い炎が鎮火し、冷静になっていくからこそ、状況を把握し見つめなおすことが出来る。

仮にこれ以上敵が奥へと私達を誘い込む様に下がり歌の範囲外に出てしまったら…試してないが緊急時の策を用いる。

その危険性もリスクも私自身の負担も理解している。
今だって思考を加速しながらも術を維持し続けている、常人であれば脳が熱で溶けちゃうだろうね!…今更、明日を考えて出し惜しみ何てしてる場合じゃない。

出し惜しみ何てしてる余裕なんてね!とうの昔に無くなってる!
今この瞬間、温存してどうにかなるとは思えれない!
これ以上、奪わせない!傷つけさせない!大事な人達を失う前に出しつくす!!
つっても!敵に見せてない切り札は…もう、無いに等しいんだけどね!

それでも…私、ううん、私と彼が生み出した希望がある。

切ってはいけないカードはある。
でもここで使うべきカードではない、だって自爆タイプに有効なカードじゃない!

この局面を切り抜けるのに必要なモノはそじゃない!
うん、この局面だからこそ敵の戦意を圧し折り砕くためにも私達が築き上げてきた地盤の固さを見せつけるべきだよね!!

そうと決まれば!爆発させないためにも前へ出る!!奥へ進む!!

歌の範囲から逃がさないためにも限界ギリギリまで歌を維持しながら奥へと一歩ずつ進み続けると背中が引っ張られる感覚で足が止まる…

ここまでが、私の限界、ここまでが私が自由に生きる事が許されている…

一歩下がり、背中が引っ張られないようにしてから術式を維持しながら一瞬だけその場で旋回し360度の視界を見渡し現状を把握

クィーンの近くには獣の姿は一つとして見えない。
認識阻害の術式でメイドちゃんが息を潜めているのが功を奏している。

転送の陣は閉じられており、隠蔽術式の魔道具を起動しているのか何処かで息を潜めているか、起動しながらゆっくりと街へ向かって歩いているのかもしれない…もしくは、この戦況で自分たちが出来ることを探し近くに歩いているかもしれない。
認識阻害の術は厄介なことに味方も直ぐには見破れない、そこに確固たる意志を持って接触しないと認識できない。
遠くで見えたマリンさんの部隊は敵が後ろに下がったのを見て即座に自分たちの下がった、長期戦の構えだ
左に見える勇気くんの部隊も下がった敵を追わず弓矢で仕留めようと攻撃している
右に見える部隊…カジカさんの部隊も下がって、っていうか物凄く下がってる?
たぶん、私達に何かあれば直ぐにでも駆けつけれる様に少しずつ近寄ろうとしているのかもしれない。

膠着した状態、敵が何を狙っているのか、導き出す答えは一つ、長期戦。
こんな状況で長期戦という選択肢を突き付けてくるなんてね。
わかってんじゃん先生、私の魔力が尽きる、枯渇させるのが今回の狙いってわけね!クィーンに対してカウンターを一手打ってきたって事か!!

自爆タイプで怪我人が出れば重畳!真なる狙いは魔力の枯渇…

完全に罠へと落とし込まれ見事にはまってしまってるってわけね。ふーん。
苛立ちという感情が思考を乱さない様に冷静になれと自分に言い聞かせ、策を考える。
起死回生の一手として、いっそのこと、何とか全部隊を此方に近づいてもらう?その方が…【爆発】というワードで私達が敵から奪った巨大な破壊力を行使できる存在を思い出す…まって、そういえば勇気くんに預けていた杖は何処に行った?

旋回して見渡した視界の中に杖は無かった
転送の陣を持っている人達が杖を所持している様子はなかった
じゃぁ、何処に?あるとすれば、中央部隊が少し下がって拠点を設営している場所、かな?あれがあれば、敵を遠距離から攻撃…いや、出来たとしても味方に被害がでる、連携が取れない。合図を送る人がいない。
逆になくて良かったと考えよう。

短絡的に考えれば人も杖も何もかも揃ってくれていればよかったけれどね。
今どこで誰が何をしているのか…情報が足りない!自分たちのことなのに!こういう時に通信技術が無いのが辛い!!伝令班もこんな奥深くまで常に待機してはいない、伝令班が動きやすくするための拠点づくりも難航してしまっているのがそもそもってこと。

作戦が万事良好にいかないことに苛立ちを感じている場合じゃない、心はクールに…体は熱を持てってね!

大雑把に見えてる策が二つ、私が選ぶべき選択肢が二つある、ううん、策なんてもんじゃない、先生に押し付けられた選択肢だ。

①魔力枯渇という危険な状況へと持ち込ませないために歌の範囲外へ出て敵を討伐してもらう
②魔力枯渇するギリギリまで耐えて、敵が痺れを切らし歌の範囲内で戦うという一手を打つまで耐える

①は、危険性が高い、自爆タイプの一体や二体程度なら何も心配しない、見渡す限り、一つの部隊に対して5体は様子を伺っている。
範囲外に出た瞬間に一斉に飛び掛かれるように配置されている、攻め込むタイミングを見誤ると…死者が出る確実に。
この作戦を決行するとなると、戦士達にその覚悟を持って前へ出る様に言うしかない

②は、枯渇ギリギリまで敵を統率できるわけがないって決めつけに近い策
人型が人を目の前にして下がるだけならいざ知らず、何時まで続くかわからない耐えが出来るとは思えれない、何れ、統率が取れず敵は前へ出て攻めてくる。

ただ…待てが出来てしまったら、私の負けが決まる。
完全に詰みとなる…だって、空っぽになったクィーンに魔力を補充するのに凄く時間がかかる、それまで敵が待ってくれるとは思えれない。


つまるところ、どちらを選んでもその後に大きな影響を及ぼしかねない選択肢。
人の生き死を取るか、魔力が尽きた先に待ち受ける苦難を取るか…

どっちを選んでも人が傷つくことは変わらない。
なら、先の不安を選ぶことなく、前に賭ける、私達であれば誰も怪我することなく切り抜けれる!!


…なんてね、そんな運否天賦の賭けなんてね!こんな大事な局面で選ぶわけないじゃん!!悪いけど!私は強欲なんだ!その先へ進む為に誰一人欠けるわけにはいかないの!!

第三の選択肢を作り、私がそれを選ぶ!選べと突きつけられた選択肢なんてくそくらえ!そんな誘導に短絡的に動くほど私は馬鹿じゃない!!

第三の選択!お前たちが知らない技術を持ってこの困難を切り抜ける!
少し前の私では出来なかった、でも!そのヒントを得ている!あれこそが天啓!あれこそが新たな切り札となる!!

歩を進め前へ出る?術式の範囲外に出たら敵が爆発する?なら、敵をどうにかして術の範囲内に放り込めば良いだけじゃん
なら、誘い込む?NO、挑発程度で動くのならとっくにやってるでしょ?
念動力で掴んで引き寄せる?残念ながら念動力行使できる範囲外、届かない、それが出来るのならやってるっての。
弓矢に紐でもつけて敵に巻き付ける?警戒してる人型に隙を作らずに弓矢を射ったとしても当たるわけも無し!成功率が低すぎる無駄にするだけ。

ここまで離れている敵達にどうやって干渉するのか?答えは簡単!
敵の自爆機構に歌が干渉できる範囲内に放り込めば良いだけ。

それが出来ないから困ってる?敵を動かすのが難しいだけでしょ?
そんなの!簡単じゃん!私が前に出ればいいだけ!!

視線を勇気くんへと向け狙いを定める。
座標を固定…違う、目標は勇気くんの兜!それに音をぶつける?違う!そこに音を生み出す!!
単音でいい、複雑な音はいらない、少ない言葉なら私だって出来る!
即席で術式を脳内に組み立てていく!
座標を指定するのではなく、対象物目掛けて術式をぶつける様に飛ばす!
ぶつかったら術式が弾け音を発生させる!発生させる音はシンプルに!

『前へ』

この一言だけを術式で再現させる!喉を震わせ前へっという単語を放ち、確かめ、その感覚を失わない様に音を強くイメージする!その音を再現する様に術式で構築し勇気くんに向けて飛ばす!!
それと同時に全力で魔力をクィーンから吸い出し全身から魔力を放出し続けつつ魔力が霧散しない様に指向性を持たせ移動地点に向かって魔力の塊となるように圧縮する様に指向性を持たせながら動かす!
続いてぇ!背中のケーブルを外し魔力の塊があるであろう地点に向かって念動力で私を飛ばすぅ!!
目を開けるのすら困難、酸素を吸い込むことすらできない程に体が前方へ吹き飛ぶ
今まで念動力で強引にモノを動かしていたからわかってはいたけれどぉ!馬鹿みたいな加速!!内臓が飛び出そうぅ!!
この勢いで着地すれば確実に足が挫けるだけじゃすまない!足が折れる!
地点に到着する瞬間に、何枚も衝撃を吸収する様に網をイメージして念動力を精製!念動力で優しく受け止めつつ着地!
地面に真っすぐ足を突き出し足先が地面に触れると同時に膝を曲げ腰を曲げ衝撃を逃がそうとした試みた、が!痛覚を遮断していても衝撃が足から駆け巡り顎が揺れる。
…ぅぐぅ!?明日は筋肉痛で立てないかも!!

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