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狙われた王子
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王子の話では自分は狙われていると。しかもここ何日かは特にその動きが顕著だと。
そのために先手を打つ必要があると主張する。
被害妄想も甚だしい。まさかお父様の時もこんな風に国王を丸め込んだの?
バカなんだか賢いんだか。
「もう王子の考え過ぎですよ。なぜ王子を狙わなければならないのです? 」
「それは…… 」
何やら迷われている。
「絶対に口外しないと約束できるな? 」
「はい。当たり前ではありませんか王子! 」
いちいち大げさなのよね。まったく何なの? 私が誰に漏らす訳?
確かに噂話は毎日のように聞きますがそれだって聞くだけで決して自分からは。
たまには聞かせてよと迫られない限りあり得ない。
「そうですよ王子。私たちを少しは信頼ください」
コーコはどうにか立ち直ったらしい。
こんな王子のために涙を流すなんてもったいない。
結局人の気持ちも理解できない冷血漢。
見た目と血統に騙されないで冷静な判断をすべき。
相変わらず王子を信じ切っているコーコ。
呆れるな…… こんな奴信じて良いことなんて一つもない。
「では詳しく話そう」
ようやく教える気になったらしい。
宮廷内のゴタゴタは聞いていて飽きない極上のモノ。
吟遊詩人の本当だか嘘だか分からないお話も大変人気があります。
それを今回王子自身が語るのですから興味がそそられないはずがない。
問題はそのことを秘密にしておけるか?
王子の信用を裏切る真似はできればしたくない。
でも口が勝手に…… 止まらないこともある。
どうやら王子の勘違いではないらしい。
周辺で数か月の間におかしな出来事が頻発してるらしい。
その一つがお父様の失脚。王子が国王を唆しお父様の爵位をはく奪する事件。
単なる王子の我がままやいたずらではないらしい。
ならば真剣に聞いてあげなければいけませんね。
「まさかそれも裏があると言うのですか? 」
「やはり君はあの者の娘だったか」
生意気な王子。年下のくせにどうしてこんなに上からなのでしょう?
改善すべきところは改善してくれなければ協力などできるはずがない。
でも今は先を促すのが先決。
「なぜそのことを? 」
身分をひた隠しにして近づいた経緯があるのでどうしても強く言えない。
「随分前から君の言うお父様についてもその家族も認識していた」
あれ? 子供っぽさはどこかに消え真剣そのもの。
ただのボンクラ王子ではなかったらしい。
私たちはつい王子の言動に騙されていた。
薄々は気づいてましたが意外にも多彩に使い分けているらしい。
「まさかあなたすべてを知っていて近づいたって言うの? 」
何て大胆で間抜けな王子。もう知られたからには王子への思いを隠す必要もない。
「そうだ! お前なら信用できると思ってな」
どこが信用に足ると言うのでしょうか?
完全な敵に回ってもおかしくないと言うのに。
変な王子。まだどこか抜けてるところがある。
「相談相手なら私どもでなくてもよろしいのでは? 」
素朴な疑問を投げかけてみる。
「うん。その通りかもしれんな。だが今誰が裏切って刃を向けるか分からない。
君たちならその点は問題ないと見た」
王子の決断を尊重すべき。でもまた爵位探しは後回しになってしまう。
あーあ嫌になる。この王子の甘い考えにも腹が立ってくる。
なぜ私が王子の世話をしなければならないの?
「大体のことは理解しました」
具体的になぜお父様は爵位を返納しなければならなかったのか?
王子の口から直接聞く。
どうやらお父様は国王暗殺の疑いがあり大きな陰謀に巻き込まれたと。
「君が娘だと言うのは調べがついていた。だから君の協力を得られるかなと」
「まさかあんたわざとお父様を放置して陥れたの?
そして今回すべてを知っていながら白々しく近づいてきた? 」
「いやすべて偶然だ。君が付き添いだったので念のため調べてもらっただけだ」
「もういいです。それで王子はお父様をどうされるおつもりですか? 」
これさえ聞ければいい。うまく行けばまた国王からの重用されるかもしれない。
僅かなチャンスも決して見逃しはしない。
「それは難しいな」
「何でよ! ふざけないで! 」
「クレーラ。ほら王子様に失礼ですよ」
危ない危ない。コーコに止められ我に返る。
「失礼しました。王子の意見を伺えればと」
大人しくすることに。
続く
そのために先手を打つ必要があると主張する。
被害妄想も甚だしい。まさかお父様の時もこんな風に国王を丸め込んだの?
バカなんだか賢いんだか。
「もう王子の考え過ぎですよ。なぜ王子を狙わなければならないのです? 」
「それは…… 」
何やら迷われている。
「絶対に口外しないと約束できるな? 」
「はい。当たり前ではありませんか王子! 」
いちいち大げさなのよね。まったく何なの? 私が誰に漏らす訳?
確かに噂話は毎日のように聞きますがそれだって聞くだけで決して自分からは。
たまには聞かせてよと迫られない限りあり得ない。
「そうですよ王子。私たちを少しは信頼ください」
コーコはどうにか立ち直ったらしい。
こんな王子のために涙を流すなんてもったいない。
結局人の気持ちも理解できない冷血漢。
見た目と血統に騙されないで冷静な判断をすべき。
相変わらず王子を信じ切っているコーコ。
呆れるな…… こんな奴信じて良いことなんて一つもない。
「では詳しく話そう」
ようやく教える気になったらしい。
宮廷内のゴタゴタは聞いていて飽きない極上のモノ。
吟遊詩人の本当だか嘘だか分からないお話も大変人気があります。
それを今回王子自身が語るのですから興味がそそられないはずがない。
問題はそのことを秘密にしておけるか?
王子の信用を裏切る真似はできればしたくない。
でも口が勝手に…… 止まらないこともある。
どうやら王子の勘違いではないらしい。
周辺で数か月の間におかしな出来事が頻発してるらしい。
その一つがお父様の失脚。王子が国王を唆しお父様の爵位をはく奪する事件。
単なる王子の我がままやいたずらではないらしい。
ならば真剣に聞いてあげなければいけませんね。
「まさかそれも裏があると言うのですか? 」
「やはり君はあの者の娘だったか」
生意気な王子。年下のくせにどうしてこんなに上からなのでしょう?
改善すべきところは改善してくれなければ協力などできるはずがない。
でも今は先を促すのが先決。
「なぜそのことを? 」
身分をひた隠しにして近づいた経緯があるのでどうしても強く言えない。
「随分前から君の言うお父様についてもその家族も認識していた」
あれ? 子供っぽさはどこかに消え真剣そのもの。
ただのボンクラ王子ではなかったらしい。
私たちはつい王子の言動に騙されていた。
薄々は気づいてましたが意外にも多彩に使い分けているらしい。
「まさかあなたすべてを知っていて近づいたって言うの? 」
何て大胆で間抜けな王子。もう知られたからには王子への思いを隠す必要もない。
「そうだ! お前なら信用できると思ってな」
どこが信用に足ると言うのでしょうか?
完全な敵に回ってもおかしくないと言うのに。
変な王子。まだどこか抜けてるところがある。
「相談相手なら私どもでなくてもよろしいのでは? 」
素朴な疑問を投げかけてみる。
「うん。その通りかもしれんな。だが今誰が裏切って刃を向けるか分からない。
君たちならその点は問題ないと見た」
王子の決断を尊重すべき。でもまた爵位探しは後回しになってしまう。
あーあ嫌になる。この王子の甘い考えにも腹が立ってくる。
なぜ私が王子の世話をしなければならないの?
「大体のことは理解しました」
具体的になぜお父様は爵位を返納しなければならなかったのか?
王子の口から直接聞く。
どうやらお父様は国王暗殺の疑いがあり大きな陰謀に巻き込まれたと。
「君が娘だと言うのは調べがついていた。だから君の協力を得られるかなと」
「まさかあんたわざとお父様を放置して陥れたの?
そして今回すべてを知っていながら白々しく近づいてきた? 」
「いやすべて偶然だ。君が付き添いだったので念のため調べてもらっただけだ」
「もういいです。それで王子はお父様をどうされるおつもりですか? 」
これさえ聞ければいい。うまく行けばまた国王からの重用されるかもしれない。
僅かなチャンスも決して見逃しはしない。
「それは難しいな」
「何でよ! ふざけないで! 」
「クレーラ。ほら王子様に失礼ですよ」
危ない危ない。コーコに止められ我に返る。
「失礼しました。王子の意見を伺えればと」
大人しくすることに。
続く
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