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新キャラ フォックス
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静まり返った聖域ジミートに突如響く咆哮。
鳴き声がする。
ボトルではない何か得体の知れない獣が威嚇している。
ボトルも負けじと張り上げる。
音が徐々に離れて小さくなっていく。
「ボトル! 」
心配になったプラスティ―が叫ぶ。
どこまで追いかけるのか?
追いかけっこはまだ続いている?
ウ―!
シャアア!
ボトル優勢?
謎の獣も負けてはいない。
しかし分はボトルにあるようだ。
鳴き声が迫ってきた。
はっきりと争う音。
近い! すぐそこだ!
うがああ!
ボトルが追い詰める。
見えた!
「お助け? 」
うん? いや聞き違えだろう。
しかし何かを発したのだ。
ボトルの強烈な追い込みによって姿を現す。
黄色と白の体毛。
尻尾がある。
特徴から狐だと判断できる。
獣の正体は狐。
本当に狐なのか?
「お助け! 」
明らかに言葉を発している。
我らの言葉を発している。
「お助け! 」
ボトルはなおも追いかけ回す。
二匹の獣は横を通り過ぎて行く。
「ボトル! 」
慌ててプラスティ―が呼び止める。
ボトルは興奮した様子で戻ってきた。
ボトルの迫力に負け狐も目の前までやってくる。
「お前らなんてことをしやがる! 」
口の悪い狐。態度も性格も良くない。
普通にしゃべっている狐。
言葉を発する違和感はそのふてぶてしい態度によって打ち消される。
なぜ言葉を操れのか。疑問は残るものの少しの間話を聞いてやることにする。
「俺様はフォックスだ。ジミート唯一の生き物。
えらいんだぞ! 」
「あらあらようやく姿を現したらと思ったら威張り散らすんだから」
「おい女! 口の利き方に気をつけろ! フォックス様と呼べ! 」
「はいはい。それでフォックス様。なぜ今まで姿を現さなかったのですか? 」
「ふん。様子を見ていたのだ。お前らはただのガキだ。この場にふさわしくない。立ち去るがよい! 」
「兄貴。どうします? 食っちまいましょうか」
「いや、待て! ジミートを紹介してもらうまで待て」
「仕方がねい。ではこれを使いましょう」
パックは油揚げを置く。
餌で釣る作戦。
果たしてうまくいくのか?
「いいかよく聞け! お前らはゴミだ! ガキだ! クズだ! 」
言いたい放題。
プラスティ―の我慢も限界。
「へっへへ。俺は偉いんだ。尊敬しろ! 」
狐はどんどんエスカレートしていく。
「まったく近頃の奴は俺様を何だと思っていやがるのか。
情けない! 本当に情けない!
狐様。フォックス様だぞ! 」
「はっははは。うん。ううん? 」
ようやく気付いたらしい。
クンクン
旨そうな臭い。
狐は涎を垂らす。
「これは俺様の大好物の油揚げ!
お前ら気が利くな」
狐は迷いなく油揚げの方へ。
「うおおお! 」
久しぶりの油揚げに嬉しさがこみ上げる。
「頂きまーす」
「おおっと」
パックが拾い上げる。
お預けを喰らった狐はパックを睨み、恨み節。
「何をしやがる! 」
「ははは。あげてもいいんだけどなあ」
「早く食わせろ! 何年ぶりだと思っているんだ! 」
狐は怒り狂う。
「まあ待ってくれよ。これをただでやるわけにはいかない」
「おい女! こいつを説得しろ! 」
「嫌! 」
「何? ではそこのお前! この馬鹿を何とかしろ! 」
「俺? まったく本当に生意気な奴だな。もういいから食っちまえパック! 」
「おい! 何を言ってやがる! ふざけやがって! 」
「頂きまーす」
パックは口に持っていく。
「パック! 」
そこでストップ。
「どうしました兄貴? 」
「待て! 」
「へい」
「いいかフォックス。最後のチャンスだ。この油揚げをやる代わりに俺らをジミートの所まで案内しろ! 」
「うぐぐぐ。うーん」
「そんな悪い条件でもないだろ。お前はここの番人。
そして案内役でもある。まだ不満でもあるのか」
狐は悩むばかりで返事をしない。
強引に進める。
「よし仕方ない。パック食べろ! 」
「や…… 止めろ! 」
「よし案内するな? 」
「ちっ! 分かったよ。負けたぜ」
「よし食っていいぞ」
「待ってました! 」
何年ぶりかの油揚げ。
嬉しそうに頬張るフォックス。
大好物を押さえられてはどうにもならない。
油揚げを平らげた狐は満足そうに笑う。
取引成功。
「よしついて来い! 案内してやる」
フォックスが仲間になった。
ついに道が開けた。
ジミート探索本格始動。
「まずは…… 」
フォックスは改めて自己紹介をする。
「俺はカン」
「私はプラスティ―よ」
「パックだ」
「でこいつがボトルか…… 」
追いかけ回された嫌な記憶が蘇る。
「まあいい。俺について来い! 」
「静かにしてろよ! 特にそこのデカイの! 」
「パックだ! 」
「ほらゆっくり歩け!
足音を立てるな!
息を止めろ!
考えるな!
その獣をどうにかしろ! 」
大声で喚き散らすフォックス。
「あなたねえ! 」
「女。静かにしろ! 守らないなら案内しないぞ! 」
「足元を見るフォックス」
プラスティ―は怒りで震える。
パックが臨戦態勢。
「いいかお前ら! フォックス様に従え! 従わなければここまでだぞ! 」
「プラスティ―! パック! 」
「兄貴? 」
「カン? 」
二人を落ち着かせる。
「冷静に冷静に」
「分かってるわよ」
「そこ静かに! まったく何度も繰り返させるな! 」
「もう限界ですぜ兄貴! 」
「おい待て! 」
パックの表情が険しくなった。
「ちっ! 言うことを聞け! 」
プラスティ―はボトルを元の寝床に戻し狐から遠ざける。
歩き続ける一行。
先頭の狐。カン。プラスティ―と続きパックが最後尾。
いきなり歩みを止める狐。
ついにジミートとご対面?
続く
鳴き声がする。
ボトルではない何か得体の知れない獣が威嚇している。
ボトルも負けじと張り上げる。
音が徐々に離れて小さくなっていく。
「ボトル! 」
心配になったプラスティ―が叫ぶ。
どこまで追いかけるのか?
追いかけっこはまだ続いている?
ウ―!
シャアア!
ボトル優勢?
謎の獣も負けてはいない。
しかし分はボトルにあるようだ。
鳴き声が迫ってきた。
はっきりと争う音。
近い! すぐそこだ!
うがああ!
ボトルが追い詰める。
見えた!
「お助け? 」
うん? いや聞き違えだろう。
しかし何かを発したのだ。
ボトルの強烈な追い込みによって姿を現す。
黄色と白の体毛。
尻尾がある。
特徴から狐だと判断できる。
獣の正体は狐。
本当に狐なのか?
「お助け! 」
明らかに言葉を発している。
我らの言葉を発している。
「お助け! 」
ボトルはなおも追いかけ回す。
二匹の獣は横を通り過ぎて行く。
「ボトル! 」
慌ててプラスティ―が呼び止める。
ボトルは興奮した様子で戻ってきた。
ボトルの迫力に負け狐も目の前までやってくる。
「お前らなんてことをしやがる! 」
口の悪い狐。態度も性格も良くない。
普通にしゃべっている狐。
言葉を発する違和感はそのふてぶてしい態度によって打ち消される。
なぜ言葉を操れのか。疑問は残るものの少しの間話を聞いてやることにする。
「俺様はフォックスだ。ジミート唯一の生き物。
えらいんだぞ! 」
「あらあらようやく姿を現したらと思ったら威張り散らすんだから」
「おい女! 口の利き方に気をつけろ! フォックス様と呼べ! 」
「はいはい。それでフォックス様。なぜ今まで姿を現さなかったのですか? 」
「ふん。様子を見ていたのだ。お前らはただのガキだ。この場にふさわしくない。立ち去るがよい! 」
「兄貴。どうします? 食っちまいましょうか」
「いや、待て! ジミートを紹介してもらうまで待て」
「仕方がねい。ではこれを使いましょう」
パックは油揚げを置く。
餌で釣る作戦。
果たしてうまくいくのか?
「いいかよく聞け! お前らはゴミだ! ガキだ! クズだ! 」
言いたい放題。
プラスティ―の我慢も限界。
「へっへへ。俺は偉いんだ。尊敬しろ! 」
狐はどんどんエスカレートしていく。
「まったく近頃の奴は俺様を何だと思っていやがるのか。
情けない! 本当に情けない!
狐様。フォックス様だぞ! 」
「はっははは。うん。ううん? 」
ようやく気付いたらしい。
クンクン
旨そうな臭い。
狐は涎を垂らす。
「これは俺様の大好物の油揚げ!
お前ら気が利くな」
狐は迷いなく油揚げの方へ。
「うおおお! 」
久しぶりの油揚げに嬉しさがこみ上げる。
「頂きまーす」
「おおっと」
パックが拾い上げる。
お預けを喰らった狐はパックを睨み、恨み節。
「何をしやがる! 」
「ははは。あげてもいいんだけどなあ」
「早く食わせろ! 何年ぶりだと思っているんだ! 」
狐は怒り狂う。
「まあ待ってくれよ。これをただでやるわけにはいかない」
「おい女! こいつを説得しろ! 」
「嫌! 」
「何? ではそこのお前! この馬鹿を何とかしろ! 」
「俺? まったく本当に生意気な奴だな。もういいから食っちまえパック! 」
「おい! 何を言ってやがる! ふざけやがって! 」
「頂きまーす」
パックは口に持っていく。
「パック! 」
そこでストップ。
「どうしました兄貴? 」
「待て! 」
「へい」
「いいかフォックス。最後のチャンスだ。この油揚げをやる代わりに俺らをジミートの所まで案内しろ! 」
「うぐぐぐ。うーん」
「そんな悪い条件でもないだろ。お前はここの番人。
そして案内役でもある。まだ不満でもあるのか」
狐は悩むばかりで返事をしない。
強引に進める。
「よし仕方ない。パック食べろ! 」
「や…… 止めろ! 」
「よし案内するな? 」
「ちっ! 分かったよ。負けたぜ」
「よし食っていいぞ」
「待ってました! 」
何年ぶりかの油揚げ。
嬉しそうに頬張るフォックス。
大好物を押さえられてはどうにもならない。
油揚げを平らげた狐は満足そうに笑う。
取引成功。
「よしついて来い! 案内してやる」
フォックスが仲間になった。
ついに道が開けた。
ジミート探索本格始動。
「まずは…… 」
フォックスは改めて自己紹介をする。
「俺はカン」
「私はプラスティ―よ」
「パックだ」
「でこいつがボトルか…… 」
追いかけ回された嫌な記憶が蘇る。
「まあいい。俺について来い! 」
「静かにしてろよ! 特にそこのデカイの! 」
「パックだ! 」
「ほらゆっくり歩け!
足音を立てるな!
息を止めろ!
考えるな!
その獣をどうにかしろ! 」
大声で喚き散らすフォックス。
「あなたねえ! 」
「女。静かにしろ! 守らないなら案内しないぞ! 」
「足元を見るフォックス」
プラスティ―は怒りで震える。
パックが臨戦態勢。
「いいかお前ら! フォックス様に従え! 従わなければここまでだぞ! 」
「プラスティ―! パック! 」
「兄貴? 」
「カン? 」
二人を落ち着かせる。
「冷静に冷静に」
「分かってるわよ」
「そこ静かに! まったく何度も繰り返させるな! 」
「もう限界ですぜ兄貴! 」
「おい待て! 」
パックの表情が険しくなった。
「ちっ! 言うことを聞け! 」
プラスティ―はボトルを元の寝床に戻し狐から遠ざける。
歩き続ける一行。
先頭の狐。カン。プラスティ―と続きパックが最後尾。
いきなり歩みを止める狐。
ついにジミートとご対面?
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