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第八話「新たなる出会い」
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「さっきから騒がしいな。一体誰だ?」
暗闇から姿を現したのは、赤髪の頭で大柄の男。
目つきが鋭く、眉間にはしわが寄っている。
そして何より筋肉が凄い。
一目見た瞬間から、強そうであることは分かった。
とはいえ、追っ手ではなさそうだ。
では、この男は一体何者なのだろうか。
すると、フランクとシエラが目を見開いた。
「「ダグラス!?」」
二人は声をハモらせた。
「……ん?」
男は目を細めて二人の顔をジーッと覗き込んだ。
そして、ハッと驚いた。
「お前たち、フランクとシエラじゃないか。こんな所で何をしている?」
「それが知らねぇうちに迷い込んじまって」
「迷い込んだ……?」
「いやぁ、話せば長くなるが色々あってよ」
フランクは頭を掻きながら、照れ隠しをするかのようにアハハと笑った。
「あのぉ、お知合いですか?」
「ああ。ダグラスといってな、イリザで貿易商を営んでいる友人だ。俺も商品を仕入れる時にはいつも世話になってる。もうかれこれ10年以上の付き合いになるな」
「よかった、味方なんですね……」
ジャックはとりあえず、男が追っ手でなかったことに安堵した。
もしこんな強そうな男が追っ手だったらなんて、考えただけでもゾッとする。
「ところで、そっちの坊主は誰だ?」
ダグラスは怪訝そうな顔でジャックを見ていた。
ジャックは恐怖を感じ、思わず目をそらした。
その様子を見たシエラは、やれやれとばかりに肩をすくめた。
「この人はジャック・グレース。領主さんの息子よ」
「りょ、領主さんの息子!?」
ダグラスは目を丸くし、ひっくり返りそうな勢いで驚いた。
(そんなに驚くようなことかなぁ……)
ジャックは首を傾げた。
だが、たしかシエラも似たような反応をしていた気がする。
おそらくフランクが能天気なだけで、これが当たり前なのだろう。
ダグラスは状況を理解できず、ひどく動揺していた。
「どうなってやがる……。なぜお前らが領主さんの息子と一緒にいるんだ!?」
「あぁ、それはだな……」
フランクは、一連の出来事を全て話した。
ジャックにディメオを無理やり譲ったこと。
ディメオを杖に取り付けて、それをグレース家の館まで届けに行ったこと。
ディメオが独りでにデミオンを殺したこと。
そして、追われる身となったこと。
「なるほど。そんなことがあったのか」
ダグラスは難しい顔をしていた。
「しかし『ディメオ』だっけか? 長年貿易商をやってきた俺でも聞いたことのない魔石だな」
「そうなのか?」
「ああ。もしこんな恐ろしいモンを扱ったら忘れるわけがない」
「まぁ、そりゃそうか」
ダグラスの答えに、フランクは苦笑した。
それにしても、ベテランの貿易商でさえ聞いたことがないとは。
果たして、ディメオの謎が解明される日は来るのだろうか。
ジャックが考え込んでいると、ダグラスが再び口を開いた。
「なんにせよ、無事に逃げてこられてなによりだ。せっかくシエラが魔術学院に入学するってのに、捕まったら元も子もないからな」
「魔術学院って……どこのですか?」
「ん? アルフォナ魔術学院だが……」
「アルフォナ魔術学院ですって!?」
「あ、ああ……」
ジャックに突如として迫られたことで、ダグラスは戸惑った。
だが、ジャックが驚くのも無理はない。
アルフォナ魔術学院とは、宮廷がある都市『アルフォナ』に位置する魔術学校のことだ。
その規模は帝国随一を誇り、最先端の魔術を学べることでも知られている。
魔術学校自体はいくらでも存在するが、これほど高度な講義を受けられる所は他にないだろう。
というわけで、アルフォナ魔術学院は魔術師を志す者にとって憧れの学び舎なのだ。
もちろん簡単には入学できないし、シエラはよほど優秀ということなのだろうか。
といっても、彼女が魔術を発動しているところなど一度も見たことがない。
ジャックを痛めつける時でさえ、使っているのは手か足だ。
不思議に思ったジャックは思い切って本人に尋ねてみた。
「アルフォナ魔術学院に入れるってことは、シエラさんって魔術が得意なんですか?」
「ええ。おかげさまで特待生よ」
「と、特待生!? 成績がいいからと優遇されて周りからもチヤホヤされるけど、本人はプレッシャーのせいで生きた心地がしないというあの特待生ですか!?」
「いや言い方……」
まさかの答えに、ジャックは驚かざるを得なかった。
アルフォナ魔術学院に、それも特待生で入学するだなんて。
並大抵の人間では無理な話である。
シエラはとんでもない逸材なのかもしれない。
ジャックが呆然としていると、フランクが口を開いた。
「シエラは昔から魔術が大好きでな。小さい頃なんか事あるごとに『魔法使いになりたいから魔術を教えろ!』ってうるさかったものだ。でもそのくせして、いざスパルタで教えてやったらワーンワン泣いちまって……」
「お父さん! 余計なこと言わなくていいから!」
シエラは慌ててフランクの話を遮った。
唐突に昔話をされて恥ずかしかったのか、彼女は顔を赤らめている。
ジャックはその様子を愉快そうにニヤニヤしながら見ていた。
すると、シエラから鋭く睨まれた。
「なによ」
「ひぇ!」
ジャックは思わずビクッとし、情けない声を出した。
そんな中、フランクは話を進める。
「まぁそんなこんなで特訓しているうちに、シエラの腕がどんどん上がっていってよ。これは何かデカいことに挑戦させた方がいいような気がしたんだ」
「それでアルフォナ魔術学院を受験したというわけですか……」
「ああ。まさか特待生になれるとは思ってなかったけどよ」
「つまり、お二人はこれからアルフォナに向かわれるということですか?」
「このまま外に出られたらの話だがな」
その言葉に、ジャックは何も返すことができなかった。
忘れかけていたが、ジャックたちは追われる身なのだ。
気安く外に出た結果、捕まりでもすれば、まず命は助からないだろう。
さてここからどうする? と、話が振り出しに戻ってしまった。
とその時、ダグラスがあまりにも予想外の発言をしてきた。
「安心しろ。俺がアルフォナまで連れて行ってやる」
これを聞いて、三人は顔を見合わせた。
そして、フランクが溜め息混じりに口を開いた。
「あのなぁ、さっき追われてるって言ったろ? 気持ちはありがてぇけどよ、この状況で行けるとでも思ってるのか?」
「何十年も貿易商をやってきた俺にとって、ここらは縄張りみたいなもんだ。たかが追っ手のことくらい任せておけ」
ダグラスは自信満々に言い放った。
だが、フランクはその言葉を信用できず、顔をしかめていた。
そんな彼に構うことなく、
「それはそうと……」
と、ダグラスはジャックの方を向いた。
これにジャックは「なんですか?」と言わんばかりに首を傾げた。
すると、ダグラスは言いにくそうに話を進める。
「その……坊主はこれからどうするんだ?」
「え、僕は……」
思わぬ問いかけに、ジャックは言葉を詰まらせた。
(たしかにどうすれば……)
フランクとシエラがアルフォナに行ってしまえば、ジャックだけが取り残される。
といっても、館には帰れないのでどこにも行く当てがない。
このままでは、どのみち死を待つのみである。
もはや絶体絶命だ。
ジャックは不安に駆られ、手にしている杖を強く握りしめた。
「どうするも何も、俺たちと一緒に行くに決まってるだろ」
ふと我に返ると、その声の主はフランクだった。
「……一緒に?」
ジャックは彼の言葉を理解できずにいた。
どこへ一緒に行くというのだろうか。
すると、シエラも後に続いた。
「そうよ。この人もアルフォナに連れて行くわ」
「……え、いいんですか?」
「はあ? あなただけ置き去りにするとでも思ってたわけ?」
シエラはジャックに呆れた顔を向けた。
途端に、ジャックの胸に熱いものが込み上げてきた。
誰からも存在を認められず、家族にすら愛されてこなかったジャック。
そんな彼が初めて誰かから必要とされたのだ。
「あ、ありがとう……ございます……」
ジャックは思わず声を詰まらせた。
気づけば、頬に涙が伝っていた。
「え!? ちょ、なに泣いてるのよ!?」
シエラはひどく戸惑い、あたふたしていた。
「ごめんなさい。こんな嬉しいこと初めてでつい……」
ジャックは袖で目を拭った。
シエラは何が何だか分からないという顔をして首を傾げた。
そんな中、フランクは満足そうに微笑み、
「よし、これで決まりだな!」
と、ダグラスの方を向いた。
これにダグラスは一つ頷いた。
暗闇から姿を現したのは、赤髪の頭で大柄の男。
目つきが鋭く、眉間にはしわが寄っている。
そして何より筋肉が凄い。
一目見た瞬間から、強そうであることは分かった。
とはいえ、追っ手ではなさそうだ。
では、この男は一体何者なのだろうか。
すると、フランクとシエラが目を見開いた。
「「ダグラス!?」」
二人は声をハモらせた。
「……ん?」
男は目を細めて二人の顔をジーッと覗き込んだ。
そして、ハッと驚いた。
「お前たち、フランクとシエラじゃないか。こんな所で何をしている?」
「それが知らねぇうちに迷い込んじまって」
「迷い込んだ……?」
「いやぁ、話せば長くなるが色々あってよ」
フランクは頭を掻きながら、照れ隠しをするかのようにアハハと笑った。
「あのぉ、お知合いですか?」
「ああ。ダグラスといってな、イリザで貿易商を営んでいる友人だ。俺も商品を仕入れる時にはいつも世話になってる。もうかれこれ10年以上の付き合いになるな」
「よかった、味方なんですね……」
ジャックはとりあえず、男が追っ手でなかったことに安堵した。
もしこんな強そうな男が追っ手だったらなんて、考えただけでもゾッとする。
「ところで、そっちの坊主は誰だ?」
ダグラスは怪訝そうな顔でジャックを見ていた。
ジャックは恐怖を感じ、思わず目をそらした。
その様子を見たシエラは、やれやれとばかりに肩をすくめた。
「この人はジャック・グレース。領主さんの息子よ」
「りょ、領主さんの息子!?」
ダグラスは目を丸くし、ひっくり返りそうな勢いで驚いた。
(そんなに驚くようなことかなぁ……)
ジャックは首を傾げた。
だが、たしかシエラも似たような反応をしていた気がする。
おそらくフランクが能天気なだけで、これが当たり前なのだろう。
ダグラスは状況を理解できず、ひどく動揺していた。
「どうなってやがる……。なぜお前らが領主さんの息子と一緒にいるんだ!?」
「あぁ、それはだな……」
フランクは、一連の出来事を全て話した。
ジャックにディメオを無理やり譲ったこと。
ディメオを杖に取り付けて、それをグレース家の館まで届けに行ったこと。
ディメオが独りでにデミオンを殺したこと。
そして、追われる身となったこと。
「なるほど。そんなことがあったのか」
ダグラスは難しい顔をしていた。
「しかし『ディメオ』だっけか? 長年貿易商をやってきた俺でも聞いたことのない魔石だな」
「そうなのか?」
「ああ。もしこんな恐ろしいモンを扱ったら忘れるわけがない」
「まぁ、そりゃそうか」
ダグラスの答えに、フランクは苦笑した。
それにしても、ベテランの貿易商でさえ聞いたことがないとは。
果たして、ディメオの謎が解明される日は来るのだろうか。
ジャックが考え込んでいると、ダグラスが再び口を開いた。
「なんにせよ、無事に逃げてこられてなによりだ。せっかくシエラが魔術学院に入学するってのに、捕まったら元も子もないからな」
「魔術学院って……どこのですか?」
「ん? アルフォナ魔術学院だが……」
「アルフォナ魔術学院ですって!?」
「あ、ああ……」
ジャックに突如として迫られたことで、ダグラスは戸惑った。
だが、ジャックが驚くのも無理はない。
アルフォナ魔術学院とは、宮廷がある都市『アルフォナ』に位置する魔術学校のことだ。
その規模は帝国随一を誇り、最先端の魔術を学べることでも知られている。
魔術学校自体はいくらでも存在するが、これほど高度な講義を受けられる所は他にないだろう。
というわけで、アルフォナ魔術学院は魔術師を志す者にとって憧れの学び舎なのだ。
もちろん簡単には入学できないし、シエラはよほど優秀ということなのだろうか。
といっても、彼女が魔術を発動しているところなど一度も見たことがない。
ジャックを痛めつける時でさえ、使っているのは手か足だ。
不思議に思ったジャックは思い切って本人に尋ねてみた。
「アルフォナ魔術学院に入れるってことは、シエラさんって魔術が得意なんですか?」
「ええ。おかげさまで特待生よ」
「と、特待生!? 成績がいいからと優遇されて周りからもチヤホヤされるけど、本人はプレッシャーのせいで生きた心地がしないというあの特待生ですか!?」
「いや言い方……」
まさかの答えに、ジャックは驚かざるを得なかった。
アルフォナ魔術学院に、それも特待生で入学するだなんて。
並大抵の人間では無理な話である。
シエラはとんでもない逸材なのかもしれない。
ジャックが呆然としていると、フランクが口を開いた。
「シエラは昔から魔術が大好きでな。小さい頃なんか事あるごとに『魔法使いになりたいから魔術を教えろ!』ってうるさかったものだ。でもそのくせして、いざスパルタで教えてやったらワーンワン泣いちまって……」
「お父さん! 余計なこと言わなくていいから!」
シエラは慌ててフランクの話を遮った。
唐突に昔話をされて恥ずかしかったのか、彼女は顔を赤らめている。
ジャックはその様子を愉快そうにニヤニヤしながら見ていた。
すると、シエラから鋭く睨まれた。
「なによ」
「ひぇ!」
ジャックは思わずビクッとし、情けない声を出した。
そんな中、フランクは話を進める。
「まぁそんなこんなで特訓しているうちに、シエラの腕がどんどん上がっていってよ。これは何かデカいことに挑戦させた方がいいような気がしたんだ」
「それでアルフォナ魔術学院を受験したというわけですか……」
「ああ。まさか特待生になれるとは思ってなかったけどよ」
「つまり、お二人はこれからアルフォナに向かわれるということですか?」
「このまま外に出られたらの話だがな」
その言葉に、ジャックは何も返すことができなかった。
忘れかけていたが、ジャックたちは追われる身なのだ。
気安く外に出た結果、捕まりでもすれば、まず命は助からないだろう。
さてここからどうする? と、話が振り出しに戻ってしまった。
とその時、ダグラスがあまりにも予想外の発言をしてきた。
「安心しろ。俺がアルフォナまで連れて行ってやる」
これを聞いて、三人は顔を見合わせた。
そして、フランクが溜め息混じりに口を開いた。
「あのなぁ、さっき追われてるって言ったろ? 気持ちはありがてぇけどよ、この状況で行けるとでも思ってるのか?」
「何十年も貿易商をやってきた俺にとって、ここらは縄張りみたいなもんだ。たかが追っ手のことくらい任せておけ」
ダグラスは自信満々に言い放った。
だが、フランクはその言葉を信用できず、顔をしかめていた。
そんな彼に構うことなく、
「それはそうと……」
と、ダグラスはジャックの方を向いた。
これにジャックは「なんですか?」と言わんばかりに首を傾げた。
すると、ダグラスは言いにくそうに話を進める。
「その……坊主はこれからどうするんだ?」
「え、僕は……」
思わぬ問いかけに、ジャックは言葉を詰まらせた。
(たしかにどうすれば……)
フランクとシエラがアルフォナに行ってしまえば、ジャックだけが取り残される。
といっても、館には帰れないのでどこにも行く当てがない。
このままでは、どのみち死を待つのみである。
もはや絶体絶命だ。
ジャックは不安に駆られ、手にしている杖を強く握りしめた。
「どうするも何も、俺たちと一緒に行くに決まってるだろ」
ふと我に返ると、その声の主はフランクだった。
「……一緒に?」
ジャックは彼の言葉を理解できずにいた。
どこへ一緒に行くというのだろうか。
すると、シエラも後に続いた。
「そうよ。この人もアルフォナに連れて行くわ」
「……え、いいんですか?」
「はあ? あなただけ置き去りにするとでも思ってたわけ?」
シエラはジャックに呆れた顔を向けた。
途端に、ジャックの胸に熱いものが込み上げてきた。
誰からも存在を認められず、家族にすら愛されてこなかったジャック。
そんな彼が初めて誰かから必要とされたのだ。
「あ、ありがとう……ございます……」
ジャックは思わず声を詰まらせた。
気づけば、頬に涙が伝っていた。
「え!? ちょ、なに泣いてるのよ!?」
シエラはひどく戸惑い、あたふたしていた。
「ごめんなさい。こんな嬉しいこと初めてでつい……」
ジャックは袖で目を拭った。
シエラは何が何だか分からないという顔をして首を傾げた。
そんな中、フランクは満足そうに微笑み、
「よし、これで決まりだな!」
と、ダグラスの方を向いた。
これにダグラスは一つ頷いた。
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