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英雄の苦悩
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「イリーナよくやってくれた。君はこの国の英雄だ」
大統領からそう言われた時、自分が英雄という実感などなかった。私はただ自分が何かをしなくてはならないと思い兵士として志願し戦っただけ
気持ちとしては喜びひとしお虚しさほんの少しだろうか
女性兵士は志願して皆、入隊する為徴兵された者より士気が高い。
でも、結局戦場で人をあやめることに慣れることなんてできない。仲間を失うことも
戦場に長くいればいるほどその感覚は鋭くなり私の精神をどんどん蝕んでいく。
ある時、私とは別の部隊が夜襲を受け敵に包囲された。
私はその様子をトランシーバーから黙って聞いているしかなかった。撃たれて死んでいく仲間の断末魔を耳を塞ぎ聞こえないようにしてじっと耐え忍ぶしか出来なかった。
なぜ仲間を失わなければならないのか?
なぜ意味のない戦争を続けなければならないのか?
なぜ?
なぜ?
なぜ?
「答えろ!戦争をはじめた馬鹿野郎!
戦争なんか大嫌いだ!
戦争を始めた奴など地獄へ落ちてしまえ!
こんな思いをするために私は戦っているわけじゃない」
泣き叫びながら息も絶え絶えに放った言葉は虚空に消える
「イリーナ…」
衛生兵の一人が慰めるように私の肩に手を置いた。
それからしばらくして傷心から立ち直った私は再び戦場で戦う道を選んだ。
その理由は自分が英雄だからとか仲間の仇を討つためだからではなくこの国のために戦うことが私のやりたいことだと感じたからだ。きっと亡くなった戦友も私の後ろで見守ってくれていると信じて、軍服を身に纏い銃を手に私はまた戦いに身を投じる。
おわり
大統領からそう言われた時、自分が英雄という実感などなかった。私はただ自分が何かをしなくてはならないと思い兵士として志願し戦っただけ
気持ちとしては喜びひとしお虚しさほんの少しだろうか
女性兵士は志願して皆、入隊する為徴兵された者より士気が高い。
でも、結局戦場で人をあやめることに慣れることなんてできない。仲間を失うことも
戦場に長くいればいるほどその感覚は鋭くなり私の精神をどんどん蝕んでいく。
ある時、私とは別の部隊が夜襲を受け敵に包囲された。
私はその様子をトランシーバーから黙って聞いているしかなかった。撃たれて死んでいく仲間の断末魔を耳を塞ぎ聞こえないようにしてじっと耐え忍ぶしか出来なかった。
なぜ仲間を失わなければならないのか?
なぜ意味のない戦争を続けなければならないのか?
なぜ?
なぜ?
なぜ?
「答えろ!戦争をはじめた馬鹿野郎!
戦争なんか大嫌いだ!
戦争を始めた奴など地獄へ落ちてしまえ!
こんな思いをするために私は戦っているわけじゃない」
泣き叫びながら息も絶え絶えに放った言葉は虚空に消える
「イリーナ…」
衛生兵の一人が慰めるように私の肩に手を置いた。
それからしばらくして傷心から立ち直った私は再び戦場で戦う道を選んだ。
その理由は自分が英雄だからとか仲間の仇を討つためだからではなくこの国のために戦うことが私のやりたいことだと感じたからだ。きっと亡くなった戦友も私の後ろで見守ってくれていると信じて、軍服を身に纏い銃を手に私はまた戦いに身を投じる。
おわり
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