魔法と科学の未来都市

ミナトカナデ

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体育で魔法バトル

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 午前中最後の授業は体育での魔法戦闘、この次はお待ちかねのお昼ご飯のせいか物凄くヤル気が上がってる私。
 ブルマを着用した女性教師・如月美鈴きさらぎみすずが気怠そうに説明する。

「科学が発達した世の中は生活がとても便利になったよね~、それは生活品だけではな~い。我々人間も"ナノ・ブラッド"の中に魔法を発動する為の"エーテル・ブラッド"が含まれているんだよね」

 私と雷ちゃんが魔法を発動したのも"エーテル・ブラッド"を利用したものであり、属性も指紋みたいに人それぞれ生まれつき違ってたりする事がある。
 ちなみに"火"・"雷"は一位、二位を争う程のポピュラーな属性だから、周りを見渡せば使う人は幾らでもいる。

「魔法を使ったバトルをするんですね!?」
「まぁ、そだね~、ここはいっちょ男子対女子の定番対決でもしてみますか?」
「「喧嘩・上等!!」」

 気怠そうに首を傾げて聞かれても困る。魔法の差とはいえ……相手は男子だから全力でぶっ潰せるねぇ!
 男子達は既に「女子に負けんなよ!」と茶化しあってるけど、プライドの塊を燃えカスにしてあげる。

「「痛いっ!?」
「まだ早いから待ちなさいって」

 ヤル気満々の私達は全身から炎・雷を走らせて、男子達を挑発したら、頭にゴン! という衝撃が走って振り返ると美鈴先生が両腕に土の塊を纏って殴られていたらしい。
 土属性を扱う美鈴先生は地面で足場を固めて自由に浮かんで飛び、グランドを作り変え、立派なリングを完成させた。
  
「さすが美鈴っちゃん!」
「先生と呼びなさ~い、じゃあ最新は明威がやりなさい」
「は~い」

 美鈴先生に呼ばれた私は、両足の裏から炎を噴射してリングの中に一っ飛びで入った。
 ジャージを脱いで動きやすい体育着とブルマになって、対戦相手が来るまで軽く準備運動しておこう。

「では……神威充造かむいじゅうぞうくん、行ってみようか~」
「なら直々に俺が相手をしてやる!」

 まさか神威充造かむいじゅうぞうか……神威市の市長さんのご子息が相手となると面倒だなぁ。
 充造は空気中の水分を利用して足場を作ってリング内に入って来た。

「ゲームの定番では火が負けるけど……」
「そんなの勝負しなくたってわかるさ!」
「どうかな?」

 充造が挑発程度に指鉄砲で水の塊を噴射させるけど、全身を燃やしてる炎と熱量で水は途中で蒸発しても、焦る事なく指をフッと息を吹いたけど、そんな強がりは見え見えなんだよねぇ。

「それでは試合開始」

 美鈴先生がヤル気無さそうに叫ぶと私は右拳に炎を纏い、充造も右拳に水を纏って走って行き魔法を発動する。

炎神流えんじんりゅう炎神拳えんじんけん!!」
水源流すいげんりゅう水砕拳すいさいけん!!」

 両拳にクリーンヒットしたせいか、水蒸気が周りに爆散したが気にせず同じ技を打ち込む。
 充造は私のお腹に当て、私は顔面に当てたけど、お互いバク転で距離を取る。
 私は両手足から炎を噴射させて回転しながら、百メートルの高さまで空を飛んだ。

「悪は滅びる!  炎神流えんじんりゅう挟炎神脚きょうえんじんきゃく!!」
「いつから俺は悪になったんだぁぁ!?」

 両脚に炎を限界まで纏わせ、背中から翼の形をした炎を噴射させると充造目掛けて火力と加速が高まる。
 充造を両脚で挟んで大爆発を起こさせたけど、充造は水の泡で全身を包んでバリアしていたけど、場外に飛ばされたから私の不戦勝となった。

「ハンデかな?」
「まさか! あんな火力が出るとは思わなかっただけさ」

 充造は「ハハハ!」と笑いながら負けを認めてくれたけど……彼が本気を出しだら、私なんか簡単に水に飲み込まれてるはず。

「次からは私の運動着も燃やさない様に~、次は雷薙だね~」
「全力で行く!」

 両手からバチバチ! と雷を流してジャンプすると一気にリングの中に飛び込んだ。
 全身に雷が走ってると男子達が厨二の憧れみたいに眺めている。

「対するは御影風太みかげふうたくん、行ってみようか~」
「うっす!」

 陽太が呼ばれると身体に風を纏い宙を浮かせて、リングにやって来る。
 風属性と雷属性の対になるけど、二人とも実力は男女共にクラスのトップを張れる程強い!

「楽しい喧嘩を始めようぜ、風太!」
「相手が雷薙なら、俺も全力を出さないとな」

 雷ちゃんは両拳で甲を叩くと赤黒色の雷がバチバチ! 鳴り出し、風太は全身に風が舞って体育着がバサバサと揺らいでる。
 美鈴先生が「試合開始~」と叫んだ瞬間、風太が動き出した。

天風流てんぷうりゅう鎌鼬かまいたち!!」
「あぁっ、クソっ……見えない風って厄介だな!」

 風太から発せられた鋭い風の見えない魔法が、雷ちゃんの身体を切り刻んで行く。

雷神流らいじんりゅう雷神拳らいじんけん!!」

 雷魔法を全身に流してスピードが眼では追いつかない程速くなり、鎌鼬ですら間に合わない、そして両手拳に全身から赤黒色の雷が集中させる。
 ちなみに技名が私と被ってるのは幼稚園の時に一緒に決めたから、他の人達と各々の技名を持ってるけど、恥ずかしいからとあまり使いたがらない。

天風流てんぷうりゅう風分身かぜぶんしん!!」

 それならと風太は別の魔法で回避しようと、風で出来た自分の分身を作り出す。
 雷ちゃんがずっと目の前にいた風太を雷パンチで殴ると風となり消滅したら、ニヤリと笑顔になった。

「それなら全部、殴る!」
「速っ!?」

 風太が新たな分身を作る前に次々と消滅させられて、最後に残った風太は顔面に雷パンチをもろに受けて倒れて気絶してしまった。
 雷ちゃんの勝利のガッツポーズが嬉しそう。

「この勝負は雷薙の勝ちってことで……良し、今日の授業は終わり!」

 授業の終わりの鐘が鳴ると、美鈴先生はヤル気でたのか食堂に向かって行った。
 私と雷ちゃんもセーラー服に着替えて食堂に向かった。もちろん、奢ってもらったのは当たり前。
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