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0013 熊本 タクマ
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しおりを挟むポイント・インパクトと呼ぶ『アンテナ』をマスターの居る外側四隅に設置する。
そうすると、アンテナから発する電波をマスターの脳内チップが受信し、その範囲内の『平面』を感じ取れる。
同じくアンテナを立体的にマスターを囲んでしまえば、その範囲内を『立体』で可視化できる。
これを現在では、マスターの働く財善ビルの地下3階から屋上まで、立体的に設置していた。
故に、マスターは地上47階に居ながらにして、ビルの全ての階にある人、物の位置、動きをダイレクトに把握できる。
言わばビルの中でのみ千里眼だ。ん。
カウンターに座る美しい女性客のスリーサイズが分かるどころか、肛門のシワの数まで数えられる。
化粧も整形も、ヅラも下着についた恥ずかしいシミも。
マスターには隠しても意味をなさない。ん。
◆
マスターがカクテルの能力を獲得したのはオレの不手際。
ビルの地下2階のレストランで飯を食いながら、ノートパソコンをいじってしまったのだ。
カクテル、その全てを知る者は地球上で1人もいない。
インターネットが普及し応用された歴史と同じだ。
ネットの閉鎖はあり得なく、カクテルも同様、火の使用や言語などと同じく、『善』にも『悪』にも転び得る。
さらにカクテルの汎用性(はんようせい)はネットを超え、時(とき)を超え、未来すら視えてしまう。
デベロッパ(開発者)ですら未来永劫(みらいえいごう)研究せざるを得ない。ん!
故にオレはノートパソコンに住むAIの11号とカクテルの謎を解き明かすべく、二進法で討論をしていた。
それを200メートル上空、47階に居るマスターに視られてしまったのだ。
複雑さ極まりないカクテルの汎用性に、賢いと言われるオレの脳もテンパり、他言すると死ぬ可能性が跳ね上がった事に気づきづらかった。
危なかった! ん!
結果として、オレは自らカクテルを吐露した(意思・同意)のではなく、覗き見されたから死なずに済んだ。
当然マスターはカクテル能力者になった。ん。
それも極めて高い能力者になった。
マスターに元々人として備わる吸収力と負けん気の強い向上心、苦労と努力を惜しまない意思と気性。
気概は高みを追い求め、エリート能力者となった。
ただマスターは、エロく、変態だ。
ん!
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