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涙のハトぷっぷ〜
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しおりを挟むユリコも初体験の子育てに悪戦苦闘していた。
華やかなクラブなどの水商売しかしてこなかったユリコだが、母乳が足らないと思えば粉ミルクも与えるしオムツ替えも手早くなり、地味な作業の連続する育児は少しずつ習熟してきた。
夜型人間だったのに、人間らしい生活をと、朝に起きる習慣を意識するんだけど、深夜に泣き叫ぶ娘に飛び起きて手を焼いている。
これまでと違って赤ちゃんが居るからとユリコはもっと稼ぎが要るって俺に仄めかす。
あと、これ重要。
娘が生まれたあと、俺は自分に問いたんだ。
この子が口にする食物を、生活を、サギや悪徳商売で得た汚いカネで、育てて良いのかと。
ーー否ーー
娘は全うな金で育てる!
胸を張れる堂々とした健全な金で育てる!
だから俺は朝は牛乳配達、そのまま喫茶店のモーニングとランチを経て更に派遣で配電盤の組み立て作業を夜遅くまで数珠繋ぎ3連の仕事をした。
クタクタになって夜中に帰って少し寝たらまた牛乳配達だ。
深夜床に就くんだけど、娘が夜泣きしているのに「よく眠れるね、無神経オヤジ」とユリコもストレスが鬱積(うっせき)している。
だけど子育てはかなり大変だと耳にしていたからこうなだめる。
「叩き起こされないだけ俺は幸せだよー。ユリコ、お前は頑張ってる! 育児を押し付けてスマン!」
1日中、“いつ” “なぜ” 泣くか分からない育児はご苦労だよマジで。
俺も大人にならないとね。
ユリコが切れたら我が家は崩壊する。
俺、頑ばるよ!
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