2 / 273
異世界に転移しました
異世界での出会い
しおりを挟む
いつもの仕事帰りに俺はマンホールから落下して、見知らぬ景色を見て異世界転移というのに至ったのには理由がある。
最近俺がリハビリを担当していた患者に男子高校生がいたが、そういう感じの小説を読んだ事があると話していたからだ。
今の俺の状況はまさにその小説に近いシチュエーションだが、彼と話したのはそのくらいで、ここからどうすればいいかは分からん。
幸い、森に迷い込んだわけではなさそうだし、どっちかの方向に進めば人がいる所にいけるかもしれない。とりあえずまずは人と会う事だ、こんなところにずっといたら数日で野垂れ死ぬかもしれないしな。
とりあえず辺りを見渡して人がいそうな所に進んでいくか、何となくの勘だがこっちかな、道が広そうだし。
今俺は仕事帰り用に着替えた私服とバッグを持っており、食料はさっき買ったコンビニ弁当と普段から糖分補給用に所持している飴、それからペットボトルのお茶500mlだ。落下の影響か転移の影響下は知らないが酔いもさめた。
お、そうだ念の為スマホを確認してみよう、うん思った通り圏外だな。ここじゃスマホもただの鉄の塊か……まあ元の世界に戻れれば使えるかもしれないし、大事にはしよう。
そんな事を考えながら、歩いていくと、人影が見えたので思わず駆け寄り声をかける。
「あ、すいません!ちょっとお尋ねしたいことがあるんですが」
「はい?」
俺が声をかけた人は女の子だった。見た感じ、可愛らしい顔立ちをしているが日本人とは違う顔立ちだな当たり前だが。俺より年下に見えるし、もしかしたら成人していないかもしれない。
おっと、今は可愛い女の子に見とれてる場合じゃない、この子から少しでも情報を得なければ。
「実はちょっと道に迷いましてね近くの街か村までの道を教えてもらえないでしょうか?」
「近くの街ですか?私はこれからキッコの街に向かう途中なんですが、その前にあなたのお名前とどこから来たか教えていただけませんか?」
可愛い顔して警戒心が強いな、まあ女の子が1人旅をしているんだ、いきなり素性の不明な男が声をかけてきたら無理もないな。しかし、今俺がこの世界の事を少しでも知るチャンスだし、信じてもらえるか分からないが教えるしかない。
「俺の名前は宮下祐一、ユーイチ・ミヤシタと言ってもいい、どこから来たかといえば、空から降ってきた」
「ユーイチ・ミヤシタ様ですか、珍しいお名前ですね。それに空から降ってきた?神様の使いとおっしゃりたいんでしょうけど失礼ですがそのようには見えませんが」
相変わらず疑いの眼差しで俺を見るなあこの子。俺が信じてもらえる方法はないのか?
最近俺がリハビリを担当していた患者に男子高校生がいたが、そういう感じの小説を読んだ事があると話していたからだ。
今の俺の状況はまさにその小説に近いシチュエーションだが、彼と話したのはそのくらいで、ここからどうすればいいかは分からん。
幸い、森に迷い込んだわけではなさそうだし、どっちかの方向に進めば人がいる所にいけるかもしれない。とりあえずまずは人と会う事だ、こんなところにずっといたら数日で野垂れ死ぬかもしれないしな。
とりあえず辺りを見渡して人がいそうな所に進んでいくか、何となくの勘だがこっちかな、道が広そうだし。
今俺は仕事帰り用に着替えた私服とバッグを持っており、食料はさっき買ったコンビニ弁当と普段から糖分補給用に所持している飴、それからペットボトルのお茶500mlだ。落下の影響か転移の影響下は知らないが酔いもさめた。
お、そうだ念の為スマホを確認してみよう、うん思った通り圏外だな。ここじゃスマホもただの鉄の塊か……まあ元の世界に戻れれば使えるかもしれないし、大事にはしよう。
そんな事を考えながら、歩いていくと、人影が見えたので思わず駆け寄り声をかける。
「あ、すいません!ちょっとお尋ねしたいことがあるんですが」
「はい?」
俺が声をかけた人は女の子だった。見た感じ、可愛らしい顔立ちをしているが日本人とは違う顔立ちだな当たり前だが。俺より年下に見えるし、もしかしたら成人していないかもしれない。
おっと、今は可愛い女の子に見とれてる場合じゃない、この子から少しでも情報を得なければ。
「実はちょっと道に迷いましてね近くの街か村までの道を教えてもらえないでしょうか?」
「近くの街ですか?私はこれからキッコの街に向かう途中なんですが、その前にあなたのお名前とどこから来たか教えていただけませんか?」
可愛い顔して警戒心が強いな、まあ女の子が1人旅をしているんだ、いきなり素性の不明な男が声をかけてきたら無理もないな。しかし、今俺がこの世界の事を少しでも知るチャンスだし、信じてもらえるか分からないが教えるしかない。
「俺の名前は宮下祐一、ユーイチ・ミヤシタと言ってもいい、どこから来たかといえば、空から降ってきた」
「ユーイチ・ミヤシタ様ですか、珍しいお名前ですね。それに空から降ってきた?神様の使いとおっしゃりたいんでしょうけど失礼ですがそのようには見えませんが」
相変わらず疑いの眼差しで俺を見るなあこの子。俺が信じてもらえる方法はないのか?
3
あなたにおすすめの小説
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~
深楽朱夜
ファンタジー
13人の神がいる異世界《アタラクシア》にこの世界を治癒する為の魔術、異界人召喚によって呼ばれた主人公
じゃ、この世界を治せばいいの?そうじゃない、この魔法そのものが治療なので後は好きに生きていって下さい
…この世界でも生きていける術は用意している
責任はとります、《アタラクシア》に来てくれてありがとう
という訳で異世界暮らし始めちゃいます?
※誤字 脱字 矛盾 作者承知の上です 寛容な心で読んで頂けると幸いです
※表紙イラストはAIイラスト自動作成で作っています
転生したらただの女の子、かと思ったら最強の魔物使いだったらしいです〜しゃべるうさぎと始める異世界魔物使いファンタジー〜
上村 俊貴
ファンタジー
【あらすじ】
普通に事務職で働いていた成人男性の如月真也(きさらぎしんや)は、ある朝目覚めたら異世界だった上に女になっていた。一緒に牢屋に閉じ込められていた謎のしゃべるうさぎと協力して脱出した真也改めマヤは、冒険者となって異世界を暮らしていくこととなる。帰る方法もわからないし特別帰りたいわけでもないマヤは、しゃべるうさぎ改めマッシュのさらわれた家族を救出すること当面の目標に、冒険を始めるのだった。
(しばらく本人も周りも気が付きませんが、実は最強の魔物使い(本人の戦闘力自体はほぼゼロ)だったことに気がついて、魔物たちと一緒に色々無双していきます)
【キャラクター】
マヤ
・主人公(元は如月真也という名前の男)
・銀髪翠眼の少女
・魔物使い
マッシュ
・しゃべるうさぎ
・もふもふ
・高位の魔物らしい
オリガ
・ダークエルフ
・黒髪金眼で褐色肌
・魔力と魔法がすごい
【作者から】
毎日投稿を目指してがんばります。
わかりやすく面白くを心がけるのでぼーっと読みたい人にはおすすめかも?
それでは気が向いた時にでもお付き合いください〜。
神々の間では異世界転移がブームらしいです。
はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》
楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。
理由は『最近流行ってるから』
数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。
優しくて単純な少女の異世界冒険譚。
第2部 《精霊の紋章》
ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。
それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。
第3部 《交錯する戦場》
各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。
人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。
第4部 《新たなる神話》
戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。
連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。
それは、この世界で最も新しい神話。
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
連載時、HOT 1位ありがとうございました!
その他、多数投稿しています。
こちらもよろしくお願いします!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる