理学療法士だった俺、異世界で見習い聖女と診療所を開きました

burazu

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異世界生活は大変です

心配する患者

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 遠回しに自分の絵をミミと、兵士にディスられた俺は深く傷つき……、じゃなくて、とりあえず犯人を指名手配する事は大事だが、それは根本的な解決にならない。

 所用で俺もミミも診療所にいない事なんて今後もあるだろうし、どうにかしてセキュリティの強化が必要だ。

「ミミ、こういう事は今後もあると思うし、何とかして診療所を守る方法を考えてみよう」
「はい、といっても、現状は私達のどちらかが留守番をしている以外に方法はないと思いますが」
「だがこれから2人共診療所にいない事は増えてくるだろうし、何かしらの方法は必要だろう」
「それでしたらアレフ様に相談してみますか?あの方なら何か考えてくれるかもしれませんよ」

 困ったときのアレフ頼みか、一言相談するのはありかもしれないな。

「分かった、明日は例のおばあさんの所に往診するつもりだったし、その途中で詰所によって相談してみるよ」
「はい、お願いします」
「さ、その前に扉と鍵を直さないとな、ダンカンさんに道具を借りてくる」

 そう言って俺はダンカンさんに修理道具を借りて、それを使って、扉と鍵を直す。

 扉が直ったのをミミと一緒に確認し終えるとミミが俺に対して帰りの挨拶をする。

「それじゃあユーイチ様、私はもう帰りますので、また明日よろしくお願いします」
「ああ、明日もよろしく」

 そしてミミは帰っていき、俺も診療所に戻り、色々考えながらもとりあえずは夕食を食べてから街の公衆浴場まで行き、そして診療所に戻って寝床に着いた。

 翌朝を迎え、ミミがいつものように診療所に来ると2人で朝食を食べて、午前の診療が開始される。

 大騒ぎがあったにもかかわらず、患者は診療所を訪れてきていて、中にはこんな人もいた。

「聞いたわよ、強盗に入られたんですってね、なんか盗られていない、お兄さんもお嬢さんも怪我とかしていない?」
「ええ、大丈夫です」
「私も大丈夫ですよ」
「そう、良かったわね!物騒な世の中だしお互い気をつけないとね」

 今怪我の治療をしている人に励まされて、この感情を何と呼べばいいかは分からないが、患者さんの為にもここのセキュリティ強化はやっぱり必須だな。

 そうこうしているうちに、午前の診療が一区切りついたので、ミミにお昼休憩にするように声をかける。

「それじゃあそろそろ休憩するか」
「はい」

 俺達はプレートを休憩中にして、昼休憩に入り、昼食を食べる事とした。

 食事を終えると俺は往診と詰所にいく為に出かける準備を始める。

 さあ、アレフさんのお知恵をお借りするとしますか。
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