補助魔法しか使えない魔法使い、自らに補助魔法をかけて物理で戦い抜く

burazu

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パーティーランクを上げろ

追加交渉

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 ケンのパーティーのリーダーもニラダ達が挑んでいる『食糧配給』クエストへの協力を承諾し、ギルドに向かう為、酒場をあとにするとニラダ達も酒場を出て歩きながら話をする。

「ケン達も受けてくれて正直助かるな、それもミヨモがあのリーダーに思いを言ってくれたおかげだな」
「ううん、あのリーダーさんはジャンさんにお願いされた時点で受ける気だったと思う。だからその私達の意気込みを聞きたかったんじゃないのかな」
「それでも中途半端な言い草だったら手のひらを返されたかもしれねえ、最終的にはミヨモのおかげだぜ」
「へへへ、ありがとうジャンさん」

 ジャンに褒められてミヨモが喜んでいるとティアがニラダに今後の話を尋ねている。

「それでニラダ、まだ他のパーティーへの交渉を続ける?まだ明日までには時間があるし」
「いや、これで元々の食料運搬用の馬車も含め、馬車は4台になるし、十分だと思う。明日にさっき協力を承諾してくれたパーティーと話して食料と人員の配分を決めた方がいいな」
「うーん、私はもう少しせめてあと1パーティーいたら助かるんだけどな」

 ニラダとティアの話を聞いて思いついたようにジャンがとある提案をする。

「なあ、ニラダ、ティア、前に俺達が盗賊からアイテムや魔石を取り返したパーティーの協力を得るのはどうだ?」
「あのパーティーからか、しかし彼らからはすでにお礼として魔石やアイテムをもらっているしな」
「まったくお前は変なところお人好しだな、一応図らずも俺達があいつらに恩を売った形になるし、頼めば嫌とは言いづらいだろう」
「それはいいが、彼らの居所が分かるのか?」
「ちょっくらギルドに行ってくる、今日中に交渉できそうなら俺に任せてくれ」

 そう言って、ジャンがギルドに向かうと、その場にニラダ達は立ち尽くし、ティアの口から言葉がもれる。

「さすがは盗賊ね、そういうところはめざといんだから」
「そうだな、でもジャンのような奴も必要だろう、あいつもあくまでパーティーにプラスになりそうだから動いてくれるんだからな」
「そうね、ジャンを待っている間にどこかで夕食でも食べましょうか」
「うん、もう私お腹すいたよ」

 ジャンが他のパーティーとの交渉に向かっている間、ニラダ達は夕食を食べに食事処に移動した。

 ニラダ達が夕食を食べていると、突然ジャンの声がする。

「あ、やっぱりここにいたんだな」
「ジャンか、交渉はどうだった?」
「へへへ、とりあえず3組は協力してくれることになったぜ」

 更に協力パーティーが増え、心強さを感じるニラダであった。
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