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砦の攻防
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ブロッス帝国軍本陣。ここには現在帝国軍が留まっておりプレツの砦を攻略中である。しかし、砦の兵だけでなくミッツ教の神官戦士が防衛に加わり攻略は難航していた。そんな時1人の男が言葉を発する。
「くそ!あの忌々しい神官どもめが、このままでは他の場所からも兵が集まり益々砦の攻略が難しくなってしまうではないか!」
「ブリード様!ご報告がございます」
この部隊を指揮している男の名はブリードというようだ。そのブリードに兵士からの報告があるようだ。
「何だ?申してみよ」
「はっ!斥候からの情報によるとどうやら神官どもの魔力が尽きかけており、治癒魔法が間に合わないようでございます」
「そうすると奴らと我らの戦力差は?」
「かなりあると思われますので攻めるなら今が好機かと」
その報告を受けたブリードは勢いよく立ち上がり、兵達に指示を与える。
「皆の者、これより再度砦に打って出る。ゆくぞーーー‼」
ブリードが指揮する攻略部隊は意気揚々とスップ軍の守る砦を目指していく。
スップ軍の砦ではムルカと将軍がなにやら話をしていた。
「神官戦士殿達に疲れがみられますな」
「申し訳ない。どうやら彼らの魔力が尽きかけているようだ」
「困りましたな、まだ傷の癒えてない兵も多くいるというのに」
先程帝国軍の本陣にあった報告の通り、神官戦士達の魔力が尽きかけているのだ。傷の癒えが間に合わず戦うのが無謀だとムルカも将軍も感じていた。そんな中、兵士より報告が入る。
「申し上げます。帝国軍が再度こちらへと向かっております」
「なんだと⁉動けるものは?」
「防衛に徹しても厳しいかと」
将軍と兵士の会話を聞いたムルカがある決意をする。
「将軍殿、動ける兵士の方々を集め防衛に徹してくだされ」
「ムルカ殿は如何するおつもりで」
「私は砦から打って出て、帝国軍を迎え撃つ」
一見無謀とも思えるムルカの提案に将軍は狼狽する。
「何をおっしゃられる。ムルカ殿も我らと共に籠城戦をしてくだされ」
「あいにく、私は武器を持っていないうえ、遠距離魔法も使用できない。魔力で強化した肉体で戦うのみ」
そう言ってムルカは砦を飛び出し帝国軍の眼前に現れる。その姿を見た帝国軍を指揮しているブリードは驚愕する。
「何だ?あれは」
ブリードが驚愕しているなかムルカが帝国軍に対して大声で叫びだす。
「帝国軍の諸君!私はミッツ教徒ムルカだ!この私と手合わせししたい者は遠慮なく来るがよい!私は逃げも隠れもせんぞ!」
あまりの唐突な叫びにブリードは戸惑うがすぐに兵たちに指示を与える。
「あの男…おもしろい。槍隊はあの男を狙え!弓隊は砦の攻略に向かえ、それから弓隊の何人かは大楯を装備していけ。他の者は俺と共にこの場に留まれ!敵の援軍に備えよ!」
「はっ!」
「お任せください!」
そして槍隊とムルカが交戦をするが、武器を持たずともムルカの体術の動きに帝国兵が翻弄され、装備の薄い部分を攻撃され悶絶する者が続出する。
そんな中ブリードのもとに新たなる報告が入る。
「ブリード様!後方よりも敵が来ます!」
「プレツ軍の他の兵か⁉」
「そ、それが報告では4人だと」
「4人⁉何でたった4人で」
そう言っている中ブリードの目にもその4人の姿が目に入る。
「あ、あれは?」
その4人とはギン、エイム、ブライアン、ルルーであった。
続く
「くそ!あの忌々しい神官どもめが、このままでは他の場所からも兵が集まり益々砦の攻略が難しくなってしまうではないか!」
「ブリード様!ご報告がございます」
この部隊を指揮している男の名はブリードというようだ。そのブリードに兵士からの報告があるようだ。
「何だ?申してみよ」
「はっ!斥候からの情報によるとどうやら神官どもの魔力が尽きかけており、治癒魔法が間に合わないようでございます」
「そうすると奴らと我らの戦力差は?」
「かなりあると思われますので攻めるなら今が好機かと」
その報告を受けたブリードは勢いよく立ち上がり、兵達に指示を与える。
「皆の者、これより再度砦に打って出る。ゆくぞーーー‼」
ブリードが指揮する攻略部隊は意気揚々とスップ軍の守る砦を目指していく。
スップ軍の砦ではムルカと将軍がなにやら話をしていた。
「神官戦士殿達に疲れがみられますな」
「申し訳ない。どうやら彼らの魔力が尽きかけているようだ」
「困りましたな、まだ傷の癒えてない兵も多くいるというのに」
先程帝国軍の本陣にあった報告の通り、神官戦士達の魔力が尽きかけているのだ。傷の癒えが間に合わず戦うのが無謀だとムルカも将軍も感じていた。そんな中、兵士より報告が入る。
「申し上げます。帝国軍が再度こちらへと向かっております」
「なんだと⁉動けるものは?」
「防衛に徹しても厳しいかと」
将軍と兵士の会話を聞いたムルカがある決意をする。
「将軍殿、動ける兵士の方々を集め防衛に徹してくだされ」
「ムルカ殿は如何するおつもりで」
「私は砦から打って出て、帝国軍を迎え撃つ」
一見無謀とも思えるムルカの提案に将軍は狼狽する。
「何をおっしゃられる。ムルカ殿も我らと共に籠城戦をしてくだされ」
「あいにく、私は武器を持っていないうえ、遠距離魔法も使用できない。魔力で強化した肉体で戦うのみ」
そう言ってムルカは砦を飛び出し帝国軍の眼前に現れる。その姿を見た帝国軍を指揮しているブリードは驚愕する。
「何だ?あれは」
ブリードが驚愕しているなかムルカが帝国軍に対して大声で叫びだす。
「帝国軍の諸君!私はミッツ教徒ムルカだ!この私と手合わせししたい者は遠慮なく来るがよい!私は逃げも隠れもせんぞ!」
あまりの唐突な叫びにブリードは戸惑うがすぐに兵たちに指示を与える。
「あの男…おもしろい。槍隊はあの男を狙え!弓隊は砦の攻略に向かえ、それから弓隊の何人かは大楯を装備していけ。他の者は俺と共にこの場に留まれ!敵の援軍に備えよ!」
「はっ!」
「お任せください!」
そして槍隊とムルカが交戦をするが、武器を持たずともムルカの体術の動きに帝国兵が翻弄され、装備の薄い部分を攻撃され悶絶する者が続出する。
そんな中ブリードのもとに新たなる報告が入る。
「ブリード様!後方よりも敵が来ます!」
「プレツ軍の他の兵か⁉」
「そ、それが報告では4人だと」
「4人⁉何でたった4人で」
そう言っている中ブリードの目にもその4人の姿が目に入る。
「あ、あれは?」
その4人とはギン、エイム、ブライアン、ルルーであった。
続く
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