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補給拠点
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魔族のブリックを追い払うことに成功したのつかの間。ギン達は再度のブロッス帝国のプレツへの侵攻の情報を知り、ミッツ教団の教会があるスップの街に戻っていた。
馬車を教会にある馬小屋に収納してから入るようであり、既に魔力が回復したエイム、ルルー、ミッツ教徒も馬車より下車しており、怪我の治療を終えたブライアンも下車をしていた。
「みな、馬車より降りたな?」
「はい、全員降りております」
「では、教会に戻るぞ」
ムルカが一同に教会に戻るよう呼びかけ表へ回り、ムルカとルルーがまず教会に入り帰還の挨拶をする。
「ムルカ、ただいま戻りました」
「同じくルルー、ただいま戻りました」
ムルカとルルーが帰還の挨拶をし、聖堂に入っていくと司祭がおり、更に意外な人物もそこにいた。
「隊長⁉なんでここにいるんですか?」
司祭や他の教徒と一緒にいたのはスップの防衛兵団の隊長である二フラであり、ブライアンに対して返答をする。
「ブライアンか、実は我ら兵団はミッツ教団との連携でこの街を守るよう指令をくだされ、司祭様と話し合っていたが妙案がうかばなくてな」
「そうなんですか、それで現在帝国はどの程度接近しているんですか?」
ブライアンと二フラがやりとりをしていると司祭が口を挟む。
「それは私から皆さんに説明いたしましょう」
司祭がそう言うと現時点の帝国軍の状況を説明する。
「現在はまだプレツまではたどり着いていないようですが、前戦での疲弊がまだあるこちらの状況ではまともにぶつかっては勝ち目はないでしょう。それに今回も帝国の将軍であるフィファーナ将軍が指揮する主力部隊なので」
「フィファーナ将軍ですと⁉……司祭殿、ちょっとよろしいでしょうか?」
「ジエイ殿、いかがされました?」
「いくら帝国軍の軍事力がずば抜けているとはいえ、これほど間をおかずに続けて侵攻できるのはすこし不思議ですな。ちょっと地図をみせてもらってもよろしいでしょうか?」
ジエイの懇願を受け、ミッツ教徒が地図を差し出す。
「どうぞ、こちらです」
「かたじけない」
ジエイは地図を見ているとあることに気付き、司祭に述べる。
「司祭殿、東の方にある小島ですがここに補給拠点があるやも知れませぬ、ここをうまく叩けば……」
「ジエイ殿、軍もその情報を掴み、拠点を叩こうとしたのですが帝国の水軍は数も質も装備もプレツの水軍を上回っており大敗を喫し撤退を余儀なくされたのです」
「そうですか……」
陸、そして海ですらもプレツをしのぐ帝国軍。これらに打ち勝つ秘策はあるのだろうか?
続く
馬車を教会にある馬小屋に収納してから入るようであり、既に魔力が回復したエイム、ルルー、ミッツ教徒も馬車より下車しており、怪我の治療を終えたブライアンも下車をしていた。
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ジエイの懇願を受け、ミッツ教徒が地図を差し出す。
「どうぞ、こちらです」
「かたじけない」
ジエイは地図を見ているとあることに気付き、司祭に述べる。
「司祭殿、東の方にある小島ですがここに補給拠点があるやも知れませぬ、ここをうまく叩けば……」
「ジエイ殿、軍もその情報を掴み、拠点を叩こうとしたのですが帝国の水軍は数も質も装備もプレツの水軍を上回っており大敗を喫し撤退を余儀なくされたのです」
「そうですか……」
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