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過去と現在を繋ぐもの
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アイル広場でミックサック団公演の邪龍伝承の舞台を観覧しているギン達は観覧中にも様々な疑問が生まれたり、リーザをニリに呼ぶという案が生まれたりしていた。
そんな中、いよいよ邪龍退治をするラストシーンに突入していた。
剣士セリヌスの剣が邪龍の鱗を切り裂けず、レイナの魔法も邪龍の体に傷をつけられないという状況であった。
そんな状況にセリヌスが吠える。
「ちくしょうーーー!俺じゃ……俺達じゃあいつを倒せねえってのか!一体どうすればいいんだよーーー!」
絶望のままに吠えるセリヌスにレイナが声をかける。
「セリヌス、まだ方法はあるわ」
「本当か⁉」
「うん、私の全魔力であなたの剣を強化して邪龍を切り裂く方法があるわ。だけど……」
「だけど、なんだ?」
セリヌスの疑問に唇を噛みしめるようにレイナが話す。
「私の全魔力、そして全ての精霊の力をあなたの剣に集めてコントロールしなくてはいけないの」
「……」
「失敗すればあなたは死んでしまい、魔力が尽きた私も邪龍に殺されてしまうわ」
「レイナ!それしか方法がないならやってくれ!俺はお前なら成功すると信じている」
セリヌスの言葉にレイナが意を決する。
「分かったわ、どの道このままじゃ2人とも死んでしまうからね」
「頼むぞ」
セリヌスの言葉にレイナは呪文の詠唱を始めた。
「全ての精霊よ、我の全ての力を糧とし、彼の者の剣となり給へ」
レイナから魔力が放たれセリヌスの剣に集まり大きな光となっていく。
「覚悟しろ!邪龍め!」
セリヌスの剣は邪龍の体を切り裂き、邪龍は絶命し、魔力の光に包まれ消滅していくのであった。
邪龍の消滅を確認し、互いに声をかけあう。
「俺達、勝ったんだな」
「ええ、私達の勝利よ。これでもう邪龍にだれも怯えず平和に暮らせるわ」
言葉と共に熱い抱擁と言葉を交わす。
「なあレイナ、お前がいたから俺は最後まで戦うことができたんだ」
「それは私も同じよ、きっとあなたがいなければもうあきらめていたかも知れない」
「俺と一緒に生きてくれ」
「はい」
2人の会話が終えると語り手の女性が物語をしめる。
「こうして2人は結ばれましたが、その後どのように暮らしていたかは誰にも分かりません。ですが私達はきっと幸せに過ごしたと信じています」
こうして舞台の幕は降ろされた。もっとも野外の舞台であるから役者達が奥に退いだだけではあるが。
この物語は全てが真実ではないかも知れない。それでもギン達の心に残ったものは多く、大きかった。
そんな中、いよいよ邪龍退治をするラストシーンに突入していた。
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絶望のままに吠えるセリヌスにレイナが声をかける。
「セリヌス、まだ方法はあるわ」
「本当か⁉」
「うん、私の全魔力であなたの剣を強化して邪龍を切り裂く方法があるわ。だけど……」
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「私の全魔力、そして全ての精霊の力をあなたの剣に集めてコントロールしなくてはいけないの」
「……」
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セリヌスの言葉にレイナが意を決する。
「分かったわ、どの道このままじゃ2人とも死んでしまうからね」
「頼むぞ」
セリヌスの言葉にレイナは呪文の詠唱を始めた。
「全ての精霊よ、我の全ての力を糧とし、彼の者の剣となり給へ」
レイナから魔力が放たれセリヌスの剣に集まり大きな光となっていく。
「覚悟しろ!邪龍め!」
セリヌスの剣は邪龍の体を切り裂き、邪龍は絶命し、魔力の光に包まれ消滅していくのであった。
邪龍の消滅を確認し、互いに声をかけあう。
「俺達、勝ったんだな」
「ええ、私達の勝利よ。これでもう邪龍にだれも怯えず平和に暮らせるわ」
言葉と共に熱い抱擁と言葉を交わす。
「なあレイナ、お前がいたから俺は最後まで戦うことができたんだ」
「それは私も同じよ、きっとあなたがいなければもうあきらめていたかも知れない」
「俺と一緒に生きてくれ」
「はい」
2人の会話が終えると語り手の女性が物語をしめる。
「こうして2人は結ばれましたが、その後どのように暮らしていたかは誰にも分かりません。ですが私達はきっと幸せに過ごしたと信じています」
こうして舞台の幕は降ろされた。もっとも野外の舞台であるから役者達が奥に退いだだけではあるが。
この物語は全てが真実ではないかも知れない。それでもギン達の心に残ったものは多く、大きかった。
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