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第125話 三傑決戦・その8
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「モノ、トーンッ!!」
化け物は早速現れたばかりのパステルピンクへと攻撃を放つ。
「へっ、止まって見えるぜ!」
パステルオレンジの頬を切った葉っぱ飛ばしだが、パステルピンクは冷静に打ち落としていた。今はまだパステルブラシなので当たり判定が大きいのもあるが、あのスピードを叩き落とすとは、パステルオレンジは驚いていた。
「お前の攻撃は、パッティングセンターの130キロよりも遅い!」
なんかよく分からない事をほざくパステルピンク。バッティングセンターとか行ってたのだろうか?
「モノォッ!!」
その言葉にどういうわけか逆上する化け物。よく分からないが、挑発に乗ったようである。そして、二撃目を放つ。
だが、それは今度は化け物を貫いた。
「モ、ノォ……ッ?!」
その攻撃を食らったのはパステルシアンだった。常に張っていた攻撃反射が発動したのである。化け物にとっては不意打ちだったようで、ものの見事に自分の攻撃の威力で自分に風穴を開けてしまったのだった。
化け物は何が起きたのか分からないといった感じで、ふらつきながらその場に倒れてしまった。
「モノ、モノォッ!?」
もう一体の化け物が、その状況に慌てている。そして、どかどかと走ってパステルピンクたちに襲い掛かってきた。
「パステルシアン、大丈夫か?」
「ごめん、相殺しきれなかったみたい……」
化け物が襲い来る中、パステルピンクはパステルシアンを心配する。よく見ると太ももに傷を負っていた。それほど大きな怪我ではないが、四回分の攻撃を跳ね返す状態だったパステルシアンの防御を貫通してきたのである。四回分のダメージを跳ね返してこれである。その光景にパステルピンクはぞっとした。
「モノォッ!」
「あら、あんたの相手はあたしよ!」
二人に襲い掛かる化け物に、パステルオレンジが鞭を振り回して攻撃を加える。不規則な鞭の動きに、化け物は動きを止めて防御する。うまく気を引けたようである。
「パステルピンク、パステルシアン、もう一体の相手を頼むわ!」
パステルオレンジは二人に叫んで指示を出す。
「おう、任せろってんだ!」
「ええ、頑張るわよ」
パステルシアンは足にダメージがあるが、パステルピンクと共に吹き飛んだ化け物へと向かっていった。
「モモ、モモモ、モノトーンッ!」
パステルオレンジと対峙する化け物はその身を震わせている。相棒が思わぬ攻撃を食らった事で、怒っているらしいのだ。シイロの化け物には仲間意識があるようである。実に意外な事だった。パステルシアンの反射を食らわなかった方の化け物は、怒りを持ってパステルオレンジを睨んでいる。そのあまりの形相に、パステルオレンジの体に力が入った。
「モ、ノォッ!」
化け物がパステルオレンジへと攻撃を繰り出す。殺意たっぷりに葉っぱを連続で飛ばしてきたのだ。だが、さすがに二度目ともあればパステルオレンジにも慣れがあった。
「パステルピンクにできて、あたしにできないわけがない!」
パステルオレンジは鞭を振り回す。すると、高速で飛んでくる葉っぱを、ものの見事に打ち落としていくではないか。さすが食らったさっきとは違い、今のパステルオレンジは落ち着いているしかなり集中している。だからこそ、化け物の攻撃を冷静に見極められたのだ。
「今度はこっちの番よ! オータム・リーフ・フラッド!」
パステルオレンジが鞭を振るえば、葉っぱの大洪水が起こる。お返しと言わんばかりにいつもより増量した葉っぱの洪水である。
「モノォッ!!!」
だが、化け物だって負けてはいない。さすがシイロの生み出した化け物とだけあって、二度目ともなれば対処は早かった。
(さすがは元護衛騎士の生み出したモノトーン、二度目は効かないか……)
何と言うかお互い様である。お互いの攻撃が通じないとなると、直接攻撃しかないとパステルオレンジと化け物は互いに接近戦を挑む。
「はああっ!」
「モノォッ!」
至近距離では鞭は使いづらいが、パステルオレンジだって肉弾戦は行える。だが、その攻防は化け物の方が上だった。
「ぐっ!」
しばらく打ち合っていたが、化け物の攻撃がパステルオレンジの腹に入る。その攻撃にパステルオレンジはノックバックしてしまった。
この隙を化け物が逃すはずもなく、至近距離からの葉っぱ飛ばしを放とうとしている。
「そうはいかないわ!」
距離が離れて好都合なのはパステルオレンジも同じだった。
「オータム・リーフ・フラッド!」
化け物が攻撃を放つと同時に、盾のように葉っぱの洪水を渦状に起こした。その葉っぱの渦に化け物の攻撃が放たれる。すると、化け物の攻撃はその葉っぱの渦に吸収されてしまい、パステルオレンジには届かなかった。
「モノォ?!」
自分の攻撃がかき消されてしまった事に驚いた化け物は、続けざまにもう一発放つが、結果としては同じだった。
化け物の攻撃は封じ込めに成功したものの、攻撃技を現状持ちえないパステルオレンジは決め手に欠く。パステルオレンジはここからどうやって化け物を倒すというのか。化け物の攻撃を凌ぎながら、パステルオレンジは頭を悩ませるのだった。
化け物は早速現れたばかりのパステルピンクへと攻撃を放つ。
「へっ、止まって見えるぜ!」
パステルオレンジの頬を切った葉っぱ飛ばしだが、パステルピンクは冷静に打ち落としていた。今はまだパステルブラシなので当たり判定が大きいのもあるが、あのスピードを叩き落とすとは、パステルオレンジは驚いていた。
「お前の攻撃は、パッティングセンターの130キロよりも遅い!」
なんかよく分からない事をほざくパステルピンク。バッティングセンターとか行ってたのだろうか?
「モノォッ!!」
その言葉にどういうわけか逆上する化け物。よく分からないが、挑発に乗ったようである。そして、二撃目を放つ。
だが、それは今度は化け物を貫いた。
「モ、ノォ……ッ?!」
その攻撃を食らったのはパステルシアンだった。常に張っていた攻撃反射が発動したのである。化け物にとっては不意打ちだったようで、ものの見事に自分の攻撃の威力で自分に風穴を開けてしまったのだった。
化け物は何が起きたのか分からないといった感じで、ふらつきながらその場に倒れてしまった。
「モノ、モノォッ!?」
もう一体の化け物が、その状況に慌てている。そして、どかどかと走ってパステルピンクたちに襲い掛かってきた。
「パステルシアン、大丈夫か?」
「ごめん、相殺しきれなかったみたい……」
化け物が襲い来る中、パステルピンクはパステルシアンを心配する。よく見ると太ももに傷を負っていた。それほど大きな怪我ではないが、四回分の攻撃を跳ね返す状態だったパステルシアンの防御を貫通してきたのである。四回分のダメージを跳ね返してこれである。その光景にパステルピンクはぞっとした。
「モノォッ!」
「あら、あんたの相手はあたしよ!」
二人に襲い掛かる化け物に、パステルオレンジが鞭を振り回して攻撃を加える。不規則な鞭の動きに、化け物は動きを止めて防御する。うまく気を引けたようである。
「パステルピンク、パステルシアン、もう一体の相手を頼むわ!」
パステルオレンジは二人に叫んで指示を出す。
「おう、任せろってんだ!」
「ええ、頑張るわよ」
パステルシアンは足にダメージがあるが、パステルピンクと共に吹き飛んだ化け物へと向かっていった。
「モモ、モモモ、モノトーンッ!」
パステルオレンジと対峙する化け物はその身を震わせている。相棒が思わぬ攻撃を食らった事で、怒っているらしいのだ。シイロの化け物には仲間意識があるようである。実に意外な事だった。パステルシアンの反射を食らわなかった方の化け物は、怒りを持ってパステルオレンジを睨んでいる。そのあまりの形相に、パステルオレンジの体に力が入った。
「モ、ノォッ!」
化け物がパステルオレンジへと攻撃を繰り出す。殺意たっぷりに葉っぱを連続で飛ばしてきたのだ。だが、さすがに二度目ともあればパステルオレンジにも慣れがあった。
「パステルピンクにできて、あたしにできないわけがない!」
パステルオレンジは鞭を振り回す。すると、高速で飛んでくる葉っぱを、ものの見事に打ち落としていくではないか。さすが食らったさっきとは違い、今のパステルオレンジは落ち着いているしかなり集中している。だからこそ、化け物の攻撃を冷静に見極められたのだ。
「今度はこっちの番よ! オータム・リーフ・フラッド!」
パステルオレンジが鞭を振るえば、葉っぱの大洪水が起こる。お返しと言わんばかりにいつもより増量した葉っぱの洪水である。
「モノォッ!!!」
だが、化け物だって負けてはいない。さすがシイロの生み出した化け物とだけあって、二度目ともなれば対処は早かった。
(さすがは元護衛騎士の生み出したモノトーン、二度目は効かないか……)
何と言うかお互い様である。お互いの攻撃が通じないとなると、直接攻撃しかないとパステルオレンジと化け物は互いに接近戦を挑む。
「はああっ!」
「モノォッ!」
至近距離では鞭は使いづらいが、パステルオレンジだって肉弾戦は行える。だが、その攻防は化け物の方が上だった。
「ぐっ!」
しばらく打ち合っていたが、化け物の攻撃がパステルオレンジの腹に入る。その攻撃にパステルオレンジはノックバックしてしまった。
この隙を化け物が逃すはずもなく、至近距離からの葉っぱ飛ばしを放とうとしている。
「そうはいかないわ!」
距離が離れて好都合なのはパステルオレンジも同じだった。
「オータム・リーフ・フラッド!」
化け物が攻撃を放つと同時に、盾のように葉っぱの洪水を渦状に起こした。その葉っぱの渦に化け物の攻撃が放たれる。すると、化け物の攻撃はその葉っぱの渦に吸収されてしまい、パステルオレンジには届かなかった。
「モノォ?!」
自分の攻撃がかき消されてしまった事に驚いた化け物は、続けざまにもう一発放つが、結果としては同じだった。
化け物の攻撃は封じ込めに成功したものの、攻撃技を現状持ちえないパステルオレンジは決め手に欠く。パステルオレンジはここからどうやって化け物を倒すというのか。化け物の攻撃を凌ぎながら、パステルオレンジは頭を悩ませるのだった。
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