ペンシルペニス

キムラエス

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ペンシルペニス

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 Ⅰ
 その女性が店に入ってきたのは閉店時間前15分で、薫はチラと壁に掛けてある時計を確認してから、揚げ物を揚げる時間は大丈夫だなと思い、奥の厨房にいる店長の佐藤さんに聞こえるように「いらっしゃいませ。」と声を張った。女性は店にとって準常連ともいえる顔なじみであり、毎日ではないが、夜の10時過ぎに仕事の帰りであろうスーツ姿で店に寄って、たいがいミックス弁当を注文した。ほとんど女性との接触がない薫にとっては目の前のサンプルを覗き込む女性の年齢など分かりようもないのであるが、なんとなく自分よりは年上だろうなと見当を付けている。きれいな人だなとは思うが、家族分の弁当を買い込む近所の奥さんたちのような笑顔はないし、注文以外に余計なことを言わない女性であった。常に体にフィットしたスーツ姿の女性は、食事に時間を掛ける暇もなく弁当で空腹を満たす忙しいキャリアウーマンであろうと想像すると、自分とは住む世界が違う人なのだと薫は思う。珍しく弁当のサンプルの前で迷う素振りを見せる女性に「今日は遅いですね。」と思わず声を掛けてしまったのも特別な意味があるものではなく、『どうぞゆっくり選んでください』という店側の気づかいを見せる程度の軽い気持ちからであった。女性の顔が上がり目の前の薫の存在を認めると、感情を消した顔で、「色々とやることがあって。」とポツリと多分『遅いですね』の問いに答えた。睡眠不足なのかストレスなのか整った顔の血色は悪く、目の下にクマが認められた。「大変ですね。」と薫が言うと、「そうだね。」と女性はそっけなく返し、サンプルに目を落とすと、「やっぱりミックスかな。」と小さな声で言ってから再び薫の顔に目を向けたので、薫はてっきり注文が入るものと思い女性に向き直ると、「君、名前は。」と意外なことを聞かれた。突然のことで、「えっ。」と声を漏らすのに「名前。」と被せられ、「工藤です。」と答えると、「それは知っている。」と女性は胸の名札に目を向けて言った。あぁ、苗字ではなく名前のことかと理解はしたが、名前を問われる理由が分からず何かのクレームかと身構えつつ、「薫です。」と答えると、それまで無表情だった女性の顔が緩んで、「カオル。」と声が一オクターブ上がった。中性的な容貌のせいか学生の頃から名前で散々からかわれることが多かった薫は女の子にも付けられる自分の名前が嫌いで、またかとうんざりしたが、初対面と言っても良いこの女性から言われる筋合いもなく、ムッとして、「それが何か。」と女性を睨(にら)むと、女性はハッとしたように笑顔を抑えて、「ごめんなさい。実は私もカヲルなの。」と告げてから、改めてニッコリした。美人は笑ったらもっと美人に見えるのだなというのがカヲルさんの第一印象であった。
 「薫君。」と教えたばかりの名前を呼ばれ、それだけでも意味不明なのに、「私とお弁当を一緒に食べてくれない。」と唐突に言われて、これは本当に意味が分からなかった。混乱した頭で、「イートインのスペースはないのでお持ち帰りをお願いしているのですが。」と言ってから、これは違うよなと思い直し、「えっ。僕ですか。」と聞くと、「もうすぐ仕事終わるよね。」と聞かれ、「えぇ。」と問われるままに頷くと、「終わるまで外で待っているから。」と言われ、続けて、「ミックス弁当二つ。」と注文されてしまった。注文されれば仕方ないので、「ミックス弁当二つ。」と奥の佐藤さんに声を掛けて、悲いかな習慣で、「お味噌汁お付けしますか。」と聞いていた。頷く女性に「1620円になります。」と出された2000円からのお釣りを渡す時に、「あのぅ。」と口を開くと、無視されて、「じゃあ、待っているから。」と女性は外に出てしまった。どうして良いのが分からずしばらく固まっていたが、注文されたお弁当を渡す際にどういう事が聞くしかないなと当面の対応を決めた時に佐藤さんが奥からそそくさと出てきて、「工藤君。女はひとりで食事をするのがどうしても嫌な夜もあるのよ。ご飯ぐらい一緒に食べてあげなよ。後片づけはやっとくから行ってあげなよ。」と妙にしんみりとした声で言った。何のことはない佐藤さんは奥の厨房で聞き耳を立てていたようである。薫は、「はぁ。」と店長のお墨付きを得たことにひと安心し、「でも、弁当で大丈夫なのでしょうか。」と女性との食事という、降って湧いたような出来事に戸惑い聞くと、「弁当屋の店員がそれ言っちゃ駄目でしょう。」という佐藤さんの声が揚げ物の音に重なって聞こえた。
 ミックス弁当を重ねて入れたレジ袋を提げて店を出ると、果たしてカヲルと名乗った女性は店の角に所在なさげに立っていた。「お待ちどうさまでした。」とレジ袋を渡そうとすると、それは無視されて、女性は、「じゃあ行こうか。」と先に立って歩き始めた。ヒールのせいで薫より背丈があったが、ヒールを脱いだら同じか少し高いぐらいだろうなと後ろに付いて歩き始めたが、何処に行くのか不安で、「その先に公園がありますよ。」と並んで弁当を食べる分には十分であろうベンチを思い浮かべながら控えめに提案すると、女性はくるりと振り返って、「何。薫君は私とお弁当を食べるのが嫌なの。」と半分怒ったような、悲しそうな顔をするので、慌てて「いや、公園で食べるのも乙かなと思っただけで。」と言い訳すると、「やめてよ。虫の宝庫じゃない。街灯にカメムシが集っているのを知らないの。」と顔をしかめられた。
 何も言わなくなった女性の後を付いていくと予想どおりというか少し期待したとおりに小洒落た低層マンションの前で、「ここ。」と顎で目的地を刺され3階まで連れてこられた。薫は玄関の前で『ご苦労様』と言われても、それはそれで単調な毎日の中のちょっとした出来事として納得して帰るつもりであったが、案じることもなく、「入って。」と人生初の経験になる一人暮らしの女性の部屋に招かれた。「適当に座って。」と言われた先のリビングは朝の出勤前の騒動がそのまま現場保存された状態でソファーの上には候補にはあがったものの最終的に選ばれなかったのであろうスーツ二着がクリーニング屋のビニールが付いたまま置かれていたし、窓際に掛けられたパラソルハンガーには小物類が干されており、不自然にある空の洗濯バサミは、朝のシャワーの後にそのまま女性の身に着けられたであろう下着の存在を想像させた。キッチンシンクには皿とカップが無造作に置かれ、水切りの上には空のビール缶が2つ置かれていた。乱雑ではあるがあくまでも生活を感じさせる乱雑さであり、薫の部屋のような掃除が行き届かない汚部屋ではない清潔感があり、女性が漂わせる香りに似た良い匂いがしていた。
 女性は乱雑な部屋を気にする諷(ふう)でもなく冷蔵庫から缶ビールを2本取り出すと、ダイニングテーブルに座った薫に1本渡して、「食べようか。」としばらく振りの笑顔を見せた。笑顔に釣られて薫も笑顔を返すと、女性は何が嬉しいのと薫に問うように一瞬不可思議な顔になり、缶ビールを一口飲むと「あぁ、美味しい。」と笑顔に戻った。どうも冷えたビールを前にして笑顔になっただけらしいと薫は気づき、これは変に勘違いすると痛い目に会うことになるぞとややもするとその先を期待してしまいかねない自分をいましめた。「味噌汁はどうしますか。」と聞くと、「あぁ、忘れていた。」と残念そうに缶ビールを置いて女性はお湯を沸かすために立ち上がった。
 二人で黙々と佐藤さん自慢のミックス弁当を食べていたが、二本目の缶ビールのブルトップをカチリと開けると女性は思い出したように、「今日は無理を言ってごめんね。」と薫に言った。「どうせ暇なので全然かまわないですけど、何かあったのですか。」と薫が聞くと、女性は「何があったのだろう。」と独り言のように呟(つぶや)いて、「いつもと同じ。顧客の苦情処理と上司の嫌味とセクハラと私の愛想笑い。それぐらいで何もなかったよ。」と言ってから、思い付いたように、「それから、薫君に声を掛けられた。」と頷いた。「薫君が『大変ですね』って言ってくれた。そうしたら、凄くお腹が空いてきた。」と笑った。それは声を掛けたのではなく『色々とやることがあって』と言われたから『大変ですね』と返しただけなのにと薫は思いつつも、何か言わないとマズイ雰囲気から慎重に「今日は来てくれてありがとうございます。」と言うと、俯(うつむ)いて弁当を食べている女性の目から突然涙がポロポロとこぼれた。不意打ちだった。どういう状況であろうと女性の涙を前に平常心で対処できる男は稀だろう。それ以上に、何も知らない初対面の女性に掛ける言葉はなかった。しばらくして落ち着きを取り戻した女性に、「元気を出して、残さずに食べましょう。」とやっとの思いで薫が言うと、女性は頷いて、「今日は泊まっていくのだよね。私のことはカヲルと呼んで。」と顔を上げた。雷に打たれたとでもいうのだろうか、薫の心拍数は一気上がって、多分瞳孔(どうこう)も開いたと思う。ただ、薫はなんとか正気を保ちつつ、罠だなと思った、こんな美味い話があるはずがない。ただ弁当屋の店員を罠に嵌める価値がどこにあるというのか。薫は混乱しつつも、「でも、カヲルさん。僕、着替えを持ってきていないのです。」と申し出のひとつは受け入れつつも、もうひとつを遠回しに辞退すると、「寝るときはどうせ裸なのだから大丈夫よ。歯ブラシは新しいのがあるわ。」とカヲルさんは何事でもないように告げた。
 薫とて健康な青年であり、性欲も人並みにはあるつもりだった。ただ、25歳になる今日まで女性に触れたことはなかった。薫は地元の工業高校を卒業して隣県の自動車組立工場でライン工として4年働いた。高校は男子生徒ばかりであったし、自動車工場では寮と職場を会社のバスで行き来する閉鎖的な環境で若い女性と触れ合う機会などまったくなかった。自動車工場で働いた4年間で驚くほどの金が溜まった。寮費としてわずかな額の天引きはあったが振り込まれる給与やボーナースはほとんど手付かずのまま通帳に残った。組立ラインの班長や同僚も皆親切な人たちで『薫、薫』と可愛がられ、時に夕食をごちそうになった。薫が工場を辞めると班長に告げた時に吃驚(びっくり)して、「何が原因なのか。自分にできることはないのか。」と盛んに引き留めてくれたが、「遅ればせながら大学に行こうと思います。」と嘘を言ったら、班長は思い当たることもあるのか、「そうか。その方が薫にとって良いかも知れない。」と納得してくれた。「大学を出たら幹部社員候補として戻ってきてくれよ。」と言われ、「はい。」とは答えたが、ベルトコンベアに乗って体を動かすだけの何の変化もない仕事に気が狂いそうだった薫は機械油の匂いを再び嗅ぐ気はなかった。他の若者のように友人とつるんで騒いで女の子とも遊びたかった。東京に出る勇気はなかったが、都会と呼ばれるこの都市に引っ越した。両親には知り合いの仕事を手伝ってくれと頼まれたと嘘をついた。引っ越したアパートで薫は毎日寝て過ごした。ネットがあれば退屈はしなかった。貯金はたっぷりとあったし、外に出ずにゴロゴロしてさえいれば10年は何もせずに暮らせるかもと引き籠り生活になると当然のことながら、彼女どころか男の友人すらできなかった。薫の転機となったのは毎日利用していた弁当屋の佐藤さんから声を掛けられたことである。『何をしているのか』という問いに、『何もしていない』と答えると、「店を手伝って欲しい。」と言われた。「人手がなくて私は死にそうなの。この状態が続くと店じまいするしかない。」と訴えられると、無下に断る訳にもいかず、薫も近所の弁当屋がなくなると困るなと思って手伝うことにした。最初は単なるバイトであったが、文句も言わず休むことなく仕事を続ける薫を逃がしてはならないと思ったのか、しばらくして『社員にならないか』と佐藤さんから誘われた。手取りは減るが社会保険料の仕組みを教えられると悪くない話であり、将来の漠然とした不安も少しは減った気分になって弁当屋の社員となった。誰とも話をしない生活が佐藤さんと毎日話をし、常連のお客さん、特に近所の奥さん達と気安く話をする生活に変わった。少し身ぎれいにもなった。ただ、弁当屋の店員と付き合いたいと思う若い女性がいるはずもなく、薫は童貞のままであった。
 「薫君、シャワーお先にどうぞ。私、つまらないルーティンやらなきゃならないから。タオルは棚にあるやつ勝手に使ってね。」とカヲルさんは弁当ガラをシンクに運びながら言った。丁寧に体を洗って、歯を磨き、バスタオルを腰に巻き脱いだ洋服を左手に抱えて、「お先しました。」とリビングに顔を出して告げると、「私もシャワー浴びようっと。薫君、ちょっと寝室で待っていてくれる。急いで浴びるから。」とカヲルさんは開いていたパソコンを閉じて立ち上がった。カヲルさんの良い匂いが付いたベッドに仰向けに寝て、天井を見ながら、正直に自分が童貞であることをカヲルさんに告げるしかないよなと薫は絶望していた。カヲルさんぐらいの年齢でかつ美人で気軽に男を部屋に上げる女性が男性経験ゼロのはずがない。薫が経験者のように振舞ったところで緊張に震える体は隠しようもなく、すぐにバレル話である。『冗談じゃない。ボランティアは御免だ』と言われれば、素直に『すいませんでした』と謝ることにしよう。ひょっとしたら『仕方ないなぁ』と笑って受け入れてくれるかも知れないと勝手なストーリーを思い巡らせていた。ここまで来たら運を天に、ではなくカヲルさんにまかせるしかないと覚悟を決めたら気持ちも楽になって目をつぶっていたらどうやら寝てしまったらしい。「薫君、薫君。」とつつかれて目を覚ました。「何よ。寝ていたの?人の部屋で良く眠むれるね。」。暗闇の中でカヲルさんの顔が真正面に見えた。ハッと覚醒して、「すいません。ぼーっとしていたら。」と言う口をカヲルさんは口で塞いで舌を差し込んできた。夢中で舌と舌を絡めた後に、カヲルさんが口を外して息をついたので、「あのぅ。」と童貞であることを告げようとすると、「いいから、いいから。」と遮(さえぎ)られ、「薫君は何も気にすることないから。」と裸の体を被せてきた。「薫君って性別不詳のとこあるよね。」と言って薫の乳首に舌を這わせたが、やがて手が下半身に降りて、薫の勃起したペニスを指で触ってきた。指で触れられたという感覚の後、カヲルさんは「うん?」と一瞬動きを止めて、今度は手のひらでペニスを包み込むように握ってきた。しばらくニギニギする動きをしていたが、やがて「薫君。」と名を呼んでから、「電気を付けて良いかな。」と言って、薫の返事を聞かずにベッドから降りて寝室の入り口の照明スイッチを押すと、まずカヲルさんの白く丸いお尻が見えて、次に振り返ったのだろう、おっぱいに比して大きい盛り上がった乳輪と股間の茂みが見えた。カヲルさんは別に恥ずかしがる素振りも見せず、ひょいとベッドに乗ると、「ちょっとおちんちん見せてね。」と薫のマックスに勃起したペニスに顔を近づけて、「へぇー。可愛い。」と呟(つぶや)いてから、「キレイなおちんちん。」と言って、チョンチョンとおちんちんを指で突いてから、「うん、可愛い。薫君のおちんちんとっても可愛いよ。」と薫に笑いかけた。そして、「気を悪くしないでね。悪い意味で言っているのじゃないの。薫君のおちんちん可愛くて癒(いや)されるよ。」と指で薫のペニスをなぞり、「これがマックスなの?」と薫が密かに気にしていることを遠慮なく聞いてきた。薫も自分のペニスが小さいのは意識していたことで、精一杯勃起しても甘めに測って7センチぐらいであり太さもクレヨンぐらいしかない自分のペニスをネット情報で見る限り平均よりもかなり小さいのだろうなとは思っていた。ただ、こればかりはどうしようもない現実であり、体が小柄な分ペニスも小さいのだろうなと納得させるしかなかった。薫が、「はい。たぶんマックスだと思います。」と答えると、「でも、すごいね。ちゃんと剝(む)けているよ。幼児のおちんちんのくせに大人のおちんちんだ。」と感心して、「うふふっ。」と笑った。「ちょっと触るね。」と断ってから、カヲルさんは興味深そうにペニスを指でなぞったり倒したりしていたが、「ごめんね、こんな可愛いおちんちん初めて見たから、ちょっと感動しちゃって。」と薫に笑顔を向けて、「色もピンクでキレイだね。」と言ってから、「すごい、タマタマもちっちゃい。それにピカピカしている。触っていると幸せな気分になれる。薫君、ステキだよ。」と睾丸にチュッとキスをして、「精子ちゃんと作れているのかな?」と失礼なことも言った。「舐めさせてね。」とカヲルさんは薫に断わってからペニスを舌で丁寧に舐め上げた後、口に頬張っていたが、ズズっと音を立てて口を外すと、「こんなに舐めやすいおちんちん初めて。」と言って、「おちんちんとタマタマ、一口でいけそう。」と呟くと、薫の腰を仰向けに持ち上げ腰に手を回して、薫の股間に口を付けると本当にペニスと睾丸を一緒に口に入れて、くちゅくちゅとしゃぶり始めた。薫は、年上女性にペニスをもてあそばれる感触に興奮し、一気に射精感が高まり、「カヲルさん。駄目です、逝ってしまいます。」と悲鳴を上げた。カヲルさんがペニスと睾丸を口に含んだまま、ウン、ウンと頷いた。薫は我慢できずに鈍痛にも似たしびれる快感とともに「あぁ。」と情けない声を出して射精が始まると、刹那(せつな)、カヲルさんは、「ウェッ。」と吠えてペニスと睾丸を吐き出し、「ウェッ、ゲッ。」とえずき、ゲホゲホと咳こみながら、放置された薫のペニスから水鉄砲のように延々と発射される精液を凝視していた。射精後の倦怠感からしばらく無言でいたが、薫が気を取り直して「すいませんでした。」と謝ると、カヲルさんは、「今のおしっこじゃないよね。」と目を大きくして聞き、薫が「射精です。」と言うのを確認して、「こんな長時間の射精って初めて見たよ。」と驚いた。「そうなのですか?」と薫は言いつつ、この人はどれほど多くの男の射精を見てきたのだろうかとそっちの方が気になった。
「ねぇ、もう一度よくおちんちん見せて。」とカヲルさんが親指と人差し指でペニスをつまむと射精が終わって倒れていたペニスが再び固くなり、ピンと立ち上がった。「よしよし、えらいぞ。」とカヲルさんは笑って、「こんなに小さいのにどうして剥けているの?」と露出した亀頭を指で撫でる。射精させたゆとりか遠慮なしに聞いてくる。聞かれても薫は他人と比べたこともないので、「さぁ、分かりません。」と言うしかない。「仮性包茎のおちんちんって大きいのだよね。あれって周りの皮にゆとりがあっておちんちんの成長を妨げないからだって聞いたことあるけど、薫くんのおちんちんは皮がキツキツだったから、小さいまま大人のおちんちんになっちゃったのかな。」。失礼なことを言う割には、カヲルさんは愛しいものを触るように優しく二本の指でペニスを弄(いじ)る。薫はたまらなくなって上半身を起こして、カヲルさんの裸体に被さるように倒すと、大きく盛り上がった乳輪に吸い付いた。記憶にはないが母親の乳房に吸い付いて以来の行為になる。カヲルさんはしばらくの間薫の好きにさせて後ろから頭を撫ぜていたが、薫が落ち着くのを待って、「薫君、もう一回精子出してみようか。」と体を反転させた。
 カヲルさんは起き上がり、薫をベッドの端に座らせて後ろから抱きしめた。暖かく柔らかいカヲルさんの乳房と下腹を背中で感じた。「おちんちん扱(しご)くね。」とカヲルさんは嬉しそうに告げて手を前に回して三本指で薫のペニスをゆっくりと扱き始めた。耳に口を寄せて、「ちっちゃいおちんちん固くして何がしたいの。恥ずかしいね、おちんちんピンピンじゃないの。お姉さんに言ってごらん。おちんちん扱いてもらって何がしたいか言ってごらんなさい。」とカヲルさんは優しい声で薫を煽(あお)った。薫がペニスの刺激にうめきながらも迷わず、「カヲルさんとキスがしたいです。」と漏らすと、カヲルさんは一瞬戸惑ったように手の動きを止めたが、すぐに「薫君、可愛い。好きだよ。」と言って薫の口に吸い付くと顔じゅうを嘗め回す勢いで舌を動かした。薫はカヲルさんの唾液を夢中で飲みながら、「カヲルさん、カヲルさん。」と呻(うめ)き、そして射精感をペニスに感じると、「カヲルさん逝きます。」と告げた。カヲルさんは口を外すと、「薫君。いいのよ。逝って、逝って、精子飛ばして。」とペニスを強く扱くと、薫の精液は放物線を描きながら3メートル程も飛び、放出が延々と続いた。やっとのことで薫の射精が終わるとカヲルさんは、「凄い。凄すぎる。」と言ってから、「幼児砲だな。」と変な感想を漏らした。
 「ねぇ。」とカヲルさんは薫の顔を覗き込んで、「薫君は彼女いるの?」と聞いてきた。これまでにも聞く機会はあったと思うのだが、多分これまでは単なる弁当屋の店員で、やっと興味のある弁当屋の店員に昇格したらしい。その興味の源が小さいペニスからの射精なのは情けない話ではあるが、人生初めての緊張に次ぐ緊張の数時間を体験している薫は素直に答えるしかなかった。「いません。」。「じゃあ、昔の彼女でもいいや。薫君の射精に彼女は驚いてはなかった?」。「あのう、彼女いたことないです。」と正直に言うと、カヲルさんは、「えっ。」と驚いて、「嘘でしょう。薫君可愛いじゃない。髪もサラサラだし肌もキレイ。絶対モテていたと思うのだけど。」と言うので、「それって女の子のモテるタイプの話だと思いますけど。」と否定すると、カヲルさんは、「それもそうか。」と納得してから、「中性の人は損するのかも。」と妙なことを言った。「ということは、薫君のおちんちんからピューって射精するのは他の女は知らないのだよね。」。カヲルさんの目が怪しく光った。「人前で射精したのは初めてです。」と正直に言うと、カヲルさんはニンマリして、「私、薫君の彼女になっちゃ駄目かな。私のこと嫌い?」と、とんでもないことを言った。「えっ。」と今度は薫が驚いて、「いぇ、好きです。でも、今日初めて会ったばかりだし、僕、弁当屋の店員ですよ。」と言うと、「私だって30前の色々あった崖っぷち女で薫君から見たらおばさんだよ。」とカヲルさんは堂々と言う。薫にとっては願ってもない話だがひとつ確認する必要があった、「何故僕なんかで良いのですか。」と聞くと、カヲルさんは悪びれずに、「色々あった女にはね、癒してくれる男が必要なの。」と言ってから、「本当のこと言うとね、このおちんちんを誰にも教えたくないの。他の女に薫君の射精を見せたくない。私だけのものにしたい我がまま。」と真剣な顔でカヲルさんは言った。薫にはその心境は良く分からなかったが、遊びであれなにであれ、目の前の美しい女性に気に入られたのは確かなようであり、薫に断わる理由は何もなく、「僕こそ宜しくお願いします。」と言うと、カヲルさんは「嬉しい。」と言って薫に抱き着き長い時間キスをしてくれた。そして薫の目を見て言った、「明日もあるしもう寝ようか。」。「えっ。」。
 裸のカヲルさんと抱き合って横になったが、カヲルさんはペニスと睾丸を握って離さず、「癒される。小さくて可愛くて本当にステキ。癒されるわぁ。」と呟いた。薫のペニスは再び勃起したのだが、カヲルさんはそれには何の反応も示さずに、薫のペニスをニギニギしていたが、やがて握ったまま本当に寝てしまったようだった。そっと動いてカヲルさんの手を外そうかどうか迷ったが、動くと怒られそうな気がしてそのままにしていた。今夜の出来事を思い返して、まさかお弁当を買いに来た美しい女性が自分のペニスを握ったまま眠りに着く幸運を今日の朝予想できただろうかと考えていたら、この幸運を一秒でも長続きさせたいという気分になり、幸せな気持ちで薫も眠りに着いた。ただ、寝落ちする直前に、でも僕はまだ童貞のままだよなとは気づいた。

 Ⅱ
 カヲルさんは冗談で『彼女にして』と言った訳ではなかった。それからカヲルさんは頻繁に弁当屋に顔を出し、細かいことは気にしない性格なのか、薫だけでなく佐藤さんとも笑顔で話をして、「薫君と一緒に居ると日々の嫌なことを忘れるぐらい楽しい。」と惚気話をしたりしていた。佐藤さんは、「ちょっと変な娘(こ)だけど意外と根はよい娘だと思うよ。工藤君みたいにぼんやりしている子にはあれぐらいの勝気な娘の方が良いよ。年上だろうけど美人じゃないか。」と仲人のおばさんみたいなことを言ったりしていた。ただ、二人きりで会うのはカヲルさんの帰宅時間が遅くなり、店の閉店時間近くに弁当を買いに来たカヲルさんが、「今日は一緒にお弁当食べようよ。」と誘ってくれる時だけで、普通のカップルのように休日に二人で出かけることはなかった。カヲルさんは外資系のコンサル会社に勤務しており、なんとかアシスタントという役職らしいのだが、カヲルさんと何回か夜を共にして気付いたことは、職場で嫌なことがあったり、困難な仕事で精神的に限界を感じると薫に無性に会いたくなるらしく、薫本人は兎も角として、薫のペニスと睾丸を触りながら寝ると無性に落ち着いて幸せを感じるのだと変なことを言った。カヲルさんは、「薫君の子供のおちんちん大好き。可愛くて食べたくなるの。今日は仕事しながら薫君のおちんちんのことずっと考えていた。」と言いながら嬉しそうに口に含んだ。一応互いの携帯番号は交換したが薫の期待に反してカヲルさんから電話が掛かってくることはなく、忙しそうなカヲルさんを邪魔して怒らせることだけは絶対に避けたいと思うと薫から掛けることはできなかった。
 カヲルさんとセックスできたのは二回目にカヲルさんの部屋に泊まった日のことで、「これ、買っておいたよ。」と渡されたのはコンドームの小箱であった。「一番小さいSSサイズを買ったのだけど、これでもまだ薫君のおちんちんには大きそうなの。でもウェーブ状に絞られているから外れることはないと思う。」とコンドームの機能を説明した後、「付けてあげるね。」と嬉しそうに薫のペニスに装着した。「この前は御免ね。薫君もセックスしたかったよね。でも、ちょっと怖くてね。」と言うので、そうか、避妊はちゃんとやるべきだなと薫が納得すると、「薫君の精子は凄い勢いで出るでしょう。あれを至近距離から子宮に当てられたら痛いぐらいじゃ済まないと思うとちょっとビビってしまって。いつかは子宮で受け止めたいのだけど、まだ覚悟がね。薫君は経験なしだろうから暴発するかもと考えると怖いし、申し訳ないけど最初はコンドーム付けてくれる。慣れてきたら逝くときに抜いて好きなところに掛けてくれて良いから。」と意味深なことも言われ、薫は無事カヲルさんに導かれ25年間続けた童貞を卒業した。薫なりにカヲルさんにも悦んでもらおうと持てる知識で色々と前戯を頑張ったのだがカヲルさんの反応は薄かった。カヲルさんは女性器や乳房に舌を這わせられるよりも薫と体を密着させて舌と舌を絡ませる方が好みのようで薫の奮闘がひと段落すると、「薫君。来て。」と足を開いた。自然と正常位の体位となり、カヲルさんの手に導かれて薫のペニスは収まるべきところに収まり、カヲルさんの体温をペニスに感じながら薫は夢中で腰を振り、やがて射精を終えた。しばらくの時間、薫はカヲルさんの胸に顔を埋めていたが、やがてカヲルさんから離れてコンドームを始末しようとすると、「ちょっと待って、私がやるから。」とカヲルさんは上半身を起こしてコンドームが付いたままのペニスをつまんだ。「多いけど、思ったよりも精子の量少ないかな。」とコンドームを外しながら言うので、「精子は顕微鏡じゃないと見えないと思いますよ。」と薫が苦笑いしながらツッコムと、「間違えた。違う、精液。」と訂正し、外したコンドームの先に溜まった白い精液を見せて、「薫君って、水鉄砲みたいな射精をするじゃない。コンドームから溢(あふ)れるのじゃないかって心配していたの。」とカヲルさんは真顔で言った。「僕には良く分らないのですけど、射精ってこんな感じじゃないのですか。」と薫が聞くと、「違うよぉ。」とカヲルさんは声を張って、「ピッピッ、ドクドク、じんわり。おちんちんによって色々だね。薫君みたいにピュュュウーって凄いの初めて。感動しちゃったよ。」と教えてくれたが、カヲルさんはこれまで多くの男たちとセックスをしてきたのだなと改めて思い知らされたようで薫はかなりへこんだ。薫のうなだれた様子を見たカヲルさんは、その理由に気付いたらしく、「女の過去を気にする気にしないは、男によってそれぞれだとは思うのだけど、過去は変えられないし、嘘を言っても仕方ないからね。でも、今は薫君に夢中なの。薫君は他の男に抱かれた女は嫌?」と聞いてきた。「そんなことはありません。」と薫は首を振ったものの、「でも、他の男の人と比べて、僕のセックスはどうなのだろうと不安になって。」と続けると、カヲルさんは、「初心者のくせに生意気言わないの。女を逝かせるだけがセックスじゃないってそのうち分かるよ。」と笑ってから、意気消沈して萎んだペニスに向かって、「こんなに小さくなってしまって。可哀そう。でも可愛い。」と精液にまみれたままのペニスに吸い付いた。カヲルさんが精液を舐めるように口の中で舌を回すと、薫のペニスはすぐに回復してコチコチになった。
 「ねぇ。」とカヲルさんは顔を上げ、「おしっこもピュュュウーってでるの?」と変なことを聞いてきた。「おしっこは普通にでると思いますけど。」と薫が戸惑いながらも答えると、「でも、同じおちんちんからでるのに違うっておかしいよね。」とカヲルさんは疑わしそうだった。薫はそんなことは考えたこともなかったが、「たぶん勃起すると尿道が狭くなるので射精の時は勢いがでるのじゃないでしょうか。」と想像すると、「薫君おしっこしてみてよ。今、勃起しているからピュュュウーっとでるよね。」と無茶を言ってきた。「多分ですけど、おしっこがでる時はフル勃起ではないので期待に沿えないと思いますよ。」とやんわり拒否しても、「見たい、見たい。薫君のおちんちんからおしっこがでるとこ見たい。」と無茶を言う。「いや、おしっこはさすがにできませんよ。」と断ると、「別にここでやってとは言っていないよ。バスルーム行こう。」とベッドから降りて薫の手を引っ張った。バスルームの洗い場に立たされて、カヲルさんは後ろから薫を抱くように体を密着させ、ペニスに手を添えて、「良いよ。おしっこ出してみて。」と覗き込んだ。そこまで言うのであればと、薫も一応は膀胱を緩める意識を持ったのだが、当然のことながらペニスはピンピンに勃起した状態で尿意はあるものの、排尿感を感じることはなかった。「やっぱり無理ですよ。」と正直に言うと、カヲルさんは、「シィー、トト、シィー。おしっこでるかなぁ。」と幼児に排尿を促すように優しくペニスを摘まんで上下させていたが、やがて、「仕方ないなぁ。」と呟(つぶや)くと、自分はバススツールに座って、薫が膝の上に後ろから跨いで座るように促した。「重くはないですか?」と薫が気を使うと、カヲルさんは、「大丈夫。多分私の方が薫君より重いよ。薫君、下半身ほっそりしているものなぁ。お尻なんて私の半分しかないよ。」と笑った。ゆっくりと体重を掛けるとお尻の穴にカヲルさんの陰毛を感じた。「ご開帳。」と言って、カヲルさんが足を広げると、外側に置いた薫の足が広げられた。「恥ずかしいね。小さいおちんちんが丸見えだよ。本当に可愛い。」。後ろからカヲルさんの白い指が薫のペニスを弄り、やがて二本の指で扱き始めた。「薫君。大好き。キスして。」とカヲルさんが後ろから強く薫の背中に乳房を付けてしがみつき、薫は首を回してカヲルさんの口を吸った。カヲルさんは大量の唾液を薫の口に垂らし、薫は貪るようにカヲルさんの唾液を飲んだ。カヲルさんがペニスを扱きながら、「良いのよ。逝って。おちんちんから精子を出して。」と煽(あお)ると、興奮の頂点にあったペニスに強烈な射精感が訪れ、薫は、「駄目です。カヲルさん逝きます。」と呻きながら勢いよく精液を飛ばした。カヲルさんは、「あぁ、凄い、信じられない、凄い。」と絶叫し、放たれた精液は勢いよく浴室の壁に当たり、射精は数秒間続いた。射精後、薫の体がリラックスタイムに落ちる前に、カヲルさんは、「薫君、ちょっとだけ我慢してね。」と言って、三本の指で射精直後のペニスの亀頭を回すように刺激し始めた。「えっ、えっ。」と驚いて薫が身をよじると、「我慢して。」とカヲルさんの叱責が飛んだ。それからの十数秒は薫にとっては苦痛でしかなく、「カァァ。」と呻(うめ)きながら無意識にカヲルさんの手を排除しようしては叱責を受けた。しばらくして、言いようのない苦痛を伴う快感の後に、薫のペニスは勃起したまま尿を噴き上げて尿は浴室の窓にも届いた。多分、薫の体はカクカクと痙攣していたのだと思う。カヲルさんは後ろから強く薫を抱きしめて、「薫君。薫君。ごめんなさい。責任は取るから、許して。」と言っていた。薫はぼんやりとカヲルさんが喜んでくれればそれでいいや、と思っていたが何故か涙が流れていた。

 Ⅲ
 自分の母親や佐藤さんを見ていると、他愛のないことをのべつ幕無しに話しており、女の人はおしゃべりな生き物なのだろうなと思っていたが、カヲルさんは口数が少なく、必要なことをポツリポツリと話をした。最初は、無口な自分に合わせてくれているのかなとも思ったが、カヲルさんは少なくとも感情で口を開くタイプではないようだった。生活のリズムを仕事に合わせているらしく、なるべくプライベートな事に時間と気持ちを取られたくないという姿勢が見て取れた。笑顔もほとんど見せないのだが薫のペニスを前にすると嬉しそうに笑顔を見せて頬ずりして口に含んだ。カヲルさんが薫のペニスのことを『可愛い、小さい』と言うことについて、当初、カヲルさんはサディズムの質があるのかと思ったりもしたのだが、薫のペニスへの執着を除けば自分とカヲルさんのセックスはごく普通のセックスなのだろうなと薫は思っていた。カヲルさんは、本当に薫のペニスが好きなようで、二人で寝る時は必ず握って離さなかった。「ごめんね。薫君のおちんちんを握っていると安心して良く眠れるの。この歳になって入眠儀式っていうのも恥ずかしいのだけど、なんだか幼児に帰ったみたいでゆったりとした気持ちになれるの。」とはにかみながら言う。その時のカヲルさんは本当に照れているらしく、赤面して視線も上げられない諷なのだけど、右手は薫のペニスと睾丸を握って離さなかった。
「お願いがあるのだけど。」とカヲルさんは薫のペニスを弄りながら言った。「はい。」と答えてから、これまでの、『やって』とか『やろうよ』といったどちらかと言うと、年齢のせいもあるのだろうが、二人の序列でいうと上位にいるカヲルさんの言い方にしては珍しいなと薫は思った。「薫君。脱毛しない?」。予想もしていないことを言われた。『脱毛?』。薫はテストステロン不足なのかと心配するほど髭も生えないし、体毛も薄かった。「僕が脱毛するのですか?」と確認すると、「そう。VIOね。」。「脇と手足はやらなくて良いのですか?」。「それは薫君に任せる。」。「何故、下半身だけなのですか?」。「うーん。何故かと聞かれると困るのだけど、毛がないほうがおちんちんもっと可愛くなると思うの。」。やはりそこかと薫は苦笑した。「カヲルさんはやらないのですか?」と聞くと、「そこは薫君次第かな。薫君は、アンダーヘアはアリ派、ナシ派。」。「そんなこと考えたこともないですけど、カヲルさんのヘアはセクシーで好きですよ。」と言うと、「じゃあ、薫君だけね。」とカヲルさんは決めつける。薫が、「でも、痛そうですよね。」と渋る素振りを見せると。「お願い。お金は私が出すから。一度やってみてよ。」と手を合わせる。「お金の問題ではなく、これまで考えたこともなかったから。少し調べてみます。」と返すと、カヲルさんは余程薫に脱毛させたいのか、「お願いね。なんなら結婚しても良いから。」と突拍子もないことを言い、薫を呆れさせた。
 ネットで調べると一口に脱毛といっても、医療脱毛、美容脱毛、家庭用脱毛があって、レーザー脱毛、ニードル脱毛、光脱毛、ワックス脱毛等々処置方法も様々であった。将来どうなるのか分からない状態での永久脱毛は避けたかったし、カウンセリングから始まり、長期間に渡る施術も面倒でやりたくなかった。かといって自分でシェイプして剃り残し、カヲルさんを不機嫌にするのも嫌なので、薫は痛そうだが1日で終わるワックス脱毛をやることにした。費用も一番安く、個人差はあるが3週間程度はツルツルでいられるとのことなので、カヲルさんに満足してもらった後にその後のことを考えれば良いかと気軽に考えた。男性向けにワックス脱毛を処置してくれる店は多くはなかったが、ワックス脱毛専門サロンと控えめに広告を出している店を選んで予約を入れた。
 当日、予約した時間に店に行くと、年配の女性がにこやかに迎えてくれて簡単なカウンセリングがあり、脱毛箇所を確認した後、ワックス脱毛は永久脱毛ではなく、脱毛状況を維持するためには4-5週間後に再度施術が必要である旨説明があった。薫は情報として承知していたので同意書にサインして、ベッドのあるシンプルだが清潔感のある個室に案内され、服を脱いでバスタオルを腰に巻いた状態でしばらく待っていると、やがてドアがノックされた。薫は当然カウンセリングをやった年配女性が処置をやるものと思い込んでいたが、入ってきたのは薫と同年代の童顔の女性であった。「本日は宜しくお願いします。施術を担当しますエスティシャンの白川と申します。施術中に質問やご不快な点がございましたら遠慮なくお申し付けください。」と白川さんは丁寧に頭を下げた。薫もつられて頭を下げたが、「あなたがやられるのですか?」と失礼なことを思わず聞いてしまい。「いえ、すいません。てっきり先ほどの方がやられると思い込んでしまっていたので。」とあたふたと言い訳した。白川さんは笑顔で、「店長の内海ですね。内海の施術をご希望なさるのでしたら、スケジュールを確認してまいりますが。」と聞くので、「いえ、いえ、大丈夫です。初めてなものでシステムが良く分らなかっただけです。」と薫が頭を下げると、「本当ですか。良かった。時々施術者のチェンジを申し出るお客様もいらっしゃって。その場合、業務終了後に個人面談があって、何を話したのか、言葉遣いや態度はどうだったのかと色々と聞かれるのです。」と白川さんは心底安堵したようで、「良かった。」と作り物でない可愛い笑顔を薫に向けた。
 バスタオルを取られて、仰向けに寝かされ上半身にバスタオルを掛けられると、白川さんは白いゴム手袋を付けながら、「ヘアの状態を拝見しますね。」と言いながら、薫のペニスを摘まんで右、左に動かし陰毛を撫ぜた後、「足を失礼します。」と片足を畳むように上げて、陰(いん)嚢(のう)や肛門周りをチェックした。シートに記入しながら、「工藤さん、体毛全然少ないじゃないですか。正直言って脱毛する必要がないレベルですよ。やっぱり気になりますか。」と聞いてきた。薫が何と答えるか迷っていると、「処置する方は本当に楽で助かるのです。時々、どうしようかと途方にくれるぐらいに体毛が多いお客様も見えられて、なんだか施術というより力任せの作業になってしまう時もありますよ。」と白川さんは笑った。「お付き合いしている人からやって欲しいと言われて。」と薫がやっとの思いで言うと、「そうなのですね。彼女さんのお願いじゃ仕方ないですね。」と言ってから余計なことを聞いてしまったと思ったのか、「私は、前の彼氏にツルツルが良いと言われて永久脱毛したのですけど、『生だと結構グロいな』なんて失礼なことも言われて、他にも色々あって別れてしまったのですけど、次の彼氏がヘア有派だったらどうしようって感じですよ。その点ワックスは融通が利くのでお勧めですよ。」と際どい話もしてくれた。
 陰毛を短くカットされ、なんとかと呼ぶドロっとした茶色のワックスを木製のヘラで塗られてテープみたいなもので『ジャッ』と根こそぎ毛を抜くやり方で確かに力任せの作業だと妙に納得した。最初こそ経験のない激痛で叫びとともに体が跳ね上がったが、痛みに覚悟ができると施術を妨げることなくなんとか耐えることができた。白川さんは、痛みに耐える薫に、「えらいね。大丈夫だよ。もうすぐ終わるからね。」となんだか子供を相手にする看護師さんのようなことを言っていた。Vゾーン、Iラインが終わると、「うつぶせに寝てください。」と言われ、下腹部に巻いたタオルを入れられ、肛門周りの脱毛を始めたが、すぐに、「終わりましたよ。工藤さんお尻の周りにほとんど毛がありませんよ。うらやましい。私、毛深いのかお尻周りの脱毛が大変だったのですよ。」と白川さんは言いながら、脱毛した箇所にオイルを刷り込んだ。「工藤さんのお尻きれいだな。男のくせに反則ですよ。」と言いながら肛門の周りをなぞってくる。『やばいな。』と薫は焦った。処置の最中は緊張と痛みでそれどころではなかったのだが、『終わりましたよ』と言われた途端に気が緩んだのか、可愛い女性の前で下半身を晒しているというシチュエーションと白川さんの微妙な指使いにペニスが反応し始めていた。「仰向けになってください。」と白川さんに言われ、『えい、ままよ』と覚悟を決めて体を反転させると、予想通りペニスは存在感を精一杯主張していた。白川さんは、何も言わずに脱毛した箇所に丹念にオイルを刷り込み始めたが、興味深そうな視線は薫のペニスに止まったままだった。やがてペニス周りにオイルを垂らして、揉むようにペニスをなぞるとそこが薫の限界であった。急激に射精感が昇ってきて、「すいません。駄目です。」と薫が言うや否やペニスが震え射精が始まり、溜まっていた精液が壊れた噴水のように高く噴き出した。白川さんは延々と続く射精をポカンと口を開けて見ていたが、やっと射精が終わると、「工藤さん、今の何ですか。」と理解できないといった諷で聞いてきた。「すいません。我慢できずに逝ってしまいました。」と薫が謝ると、「嘘。嘘。冗談でしょう。」としばらく薫のペニスを凝視していた。「射精は仕方のない面もあるので私たちは気にしないようにしているのですが。」と白川さんは言葉を切って、「でも、こんなに凄い射精は初めてです。」とカヲルさんと同じことを言った。「ごめんなさい。でも、ちょっと触って良いですか。」と薫の返事も聞かずにペニスを摘まんで、上下に扱くとすぐに薫のペニスは再び立ち上がった。「先ほど、彼女さんの話を聞いて、ごめんなさい。でも、こんな可愛いおちんちんでも良い女の人がいるのだと思ってしまったのですけど、工藤さんの容姿と相まって何となく彼女さんの気持ちが分かるというか、すいません。圧倒されてしまって。私、何言っているのか。」と白川さんは面食らった様子だった。「僕も自分のペニスが小さいことは自覚していたのですが、彼女に指摘されるまで射精とはこういうものだと信じていました。どうも人とは違うみたいですね。」と薫が言うと、「違う、違う。全然違いますよ。」と白川さんは目を丸くしてペニスを強く摘まみ、「もう一度見せて貰えますか。」と無茶振りしてきた。「えっ、でも。」と薫が驚くと、白川さんはペーパータオルでペニスを拭き、「本当に可愛い。」と呟いて薫のペニスをパクリと咥えて舌で巻くように舐め始めた。『困ったな。』と最初は思った薫ではあったが、白川さんがペニスを口に含んだまま、制服とブラジャーを一緒にたくし上げて乳房を出し、自ら茶色の乳首を激しくこね始めたのを見て、一気に昂ってしまい白川さんの口の中で射精してしまった。案の定、喉の奥を精液で直撃された白川さんは、「ウェ、ウェッ。ゲッ。ゲェ。」と悶絶し、そのまま顔に延々と薫の精液を受ける羽目になった。薫は白川さんの可愛い顔に向けて射精しながら、そういえばカヲルさんは『このおちんちんを誰にも教えたくないの。他の女に薫君の射精を見せたくない』と言っていたなと申し訳ない気持ちになったが、脱毛はカヲルさんが言い出したことだから、ある意味不可抗力だよなと都合の良いことを考えていた。
 実は、白川さんとは連絡先を交換して2度ほどホテルに行った。普通の若者がやるように遊びに行って、居酒屋で酒を飲み白川さんの愚痴に相槌を打ったりした。言わばカヲルさんという本命の彼女を裏切る行為をしたのだが、そうこうしているうちに薫の人生に大きな転機が訪れ白川さんには自然と連絡を取らないようになった。白川さんも遊び相手のひとりとして相手してくれていたようで、音信が不通になっても特に執着されることもなかった。でも、短期間ではあったが、薫の人生において最初で最後の青春と呼べる体験させてくれた白川さんには感謝の言葉しかなかった。
 カヲルさんが薫の脱毛に気付いたのは、薫が脱毛してから1週間程経った夜にカヲルさんのマンションに泊まった日であった。別に隠していた訳ではなく、告げる機会がなかっただけで結果的に1週間空いてしまったのだが、1週間も経つと脱毛直後の鈍痛や違和感はまったくなくなっており、脱毛しているという認識すら薄れていた。薫のツルツルの下半身を見たカヲルさんの、「キャーッ。」という喜びの声を聴いて、『カミングアウトはもっと勿体ぶった方が良かったかな』と思ったぐらいで、カヲルさんの希望に添えて満足だった。「薫君、脱毛してくれたのだ。ありがとう。可愛い。とってもステキ。」とカヲルさんは喜んで。「良く見せてね。子供のおちんちんだ。ちっちゃくて可愛いよ。痛くなかった?」と脱毛した箇所を指で確認した後、熱心に舐めてくれた。カヲルさんはフェラチオを好んでやるのだが、この日は睾丸にも熱心に吸い付き、アナルも時間を掛けて舐めた。薫が耐えられずにカヲルさんの性器を求めると、「私の〇〇〇は可愛くないけど、ごめんね。」と断ってからシックスナインの体勢になって薫の目の前に割れて濡れた女性器を向けた。『これがカヲルさんなのだ。僕の愛するカヲルさんなのだ』とたまらなく幸せな気分になり、カヲルさんの性器が放つ独特の匂いを鼻を鳴らして嗅ぎ、性器の割れ目に口を付けて、カヲルさんが垂らす分泌液を余すことなく飲み込む行為に没頭した。舌を差し込み分泌液を掻き出すように飲んだ。カヲルさんには珍しく嬌声(きょうせい)を漏らしながら股間を薫の顔に押し付けて尻を振ってくれた。薫の射精衝動を察知したカヲルさんは、「薫君。逝って。出して。そして私の顔に掛けて。」と叫び。薫はカヲルさんの白い尻に爪を立てて思い切り精を放った。薫の人生で最高の射精であり、精液も大量に放ったという感覚があった。精液がポタポタと落ちる感覚を下腹部に感じて、『マズイ』と思い、「カヲルさん。」と呼びかけ、薫が体をずらして上半身を起こすと、カヲルさんは口から溢れた精液を垂らしながら茫然(ぼうぜん)としていた。「カヲルさん。」と叫んで、カヲルさんを強く抱きしめて、薫の精液にまみれた口に吸い付き、カヲルさんの顔に着いた精液も舐めた。カヲルさんはしばらくぼんやりしていたが、やがて、「自分の精液飲む人初めて。」とポツリと言った。

 Ⅳ
 「薫君、私と結婚してくれない。」とカヲルさんがミックス弁当を食べながら唐突に言った。カヲルさんは普段は物静かだが、何かの拍子にスイッチが入ると急に饒舌になったり、面白くもない冗談を言ったりする。多分、仕事のことだとは思うのだが、考え事をしていて解決策やヒントが浮かぶと突然に気持ちがハイになるらしく、一人でクスクスと笑って、「ごめんね。薫君とは関係ないことなの。」と言い訳をしたりしていた。また、始まったなと思って、「良いですよ。」と答えると、「ちょっとは真剣に考えてくれないと。私は色々と考えてプロポーズしているのだから。」とカヲルさんの尖った声がしたので、顔を上げるとまっすぐに薫を見るカヲルさんの眼があった。「マジですか。」と聞くと、「マジ。」とカヲルさんは言った。しばらく見つめ合っていたら、「薫君は嫌なの?」と半分怒気を込めて聞いてきた。「嫌じゃないですけど、僕弁当屋の店員ですよ。収入も知れたものだし、将来性もゼロですよ。」と言ってから、思い付いて、「ひょっとして、何か事情があって偽装結婚する必要があるとか。お役に立てるのであれば結婚でも離婚でも何でもやりますよ。」と言うと、カヲルさんは、「私は人生をそこまで拗(こじ)らせたことはないよ。」と手を横に振って、「私は本気なの。」と念を押した。「僕は全然構いません。嬉しいです。ただ、正直な話、現状に満足しているというか、カヲルさんとお付き合いしているだけでも僕はありがたいのです。」と薫が正直に言うと、カヲルさんはしばらく考えていたが、「ありがとう。私も正直に言うとね、焦っているの。自分の年齢じゃないよ、いや、やっぱり年齢になるのかな。薫君は私が初めての女だったでしょう。私は偶然に幸運にも薫君を知ったのだけど、薫君の魅力に気付いている性悪女は今のところ私だけなの。正直、薫君を他の女達から隠しておきたいのだけど、そのうち絶対に何処かの性悪女が薫君の魅力に気付くと思うの。そうなった時に薫君の争奪戦をその女とやる羽目になるでしょう。実際問題、十歳も年下のあざとい女に勝てる気がしないのだよね。だから、ズルいとは思うけど薫君がウブなうちに妻の座を確保しておこうかなと思ったの。」。カヲルさんは悪びれずに堂々と言う。キャリアウーマンは自分の恋愛や人生もビジネスライクにやるのだなと薫は感心しつつも、確認すべきことがひとつあった。「多分に僕のことを買いかぶり過ぎだとは思うのですが、カヲルさんの言う僕の魅力とはやっぱり射精のことなのでしょうか。」と聞くと、カヲルさんは首を横に振って、「違う、違うよ。薫君の包容力であったり、優しさであったり、薫君の人間性の魅力だよ。」とあやふやな理由を付け、「後、薫君のおちんちんが与えてくれる心の平安は私にとって初めての感覚で、きっと私と同じことを感じる女は居ると思うの。薫君を失って、ひとり寝をする自分を想像すると怖くて仕方ないの。」と訴えた。どうやら、ペニス抜きでは成立しない話らしかったが、薫はカヲルさんが大好きだし、カヲルさんがいない生活も考えられなかった。「分かりました。本来であれば僕からプロポーズするべきでした。結婚に向けて色々と準備することは多いとは思いますが、相談しつつもできる限り自分がやっていきたいと思います。」と薫が胸を張って宣言すると、カヲルさんは頷いて、「お味噌汁忘れていた。薫君、お湯沸かしてくれる。」と言ってミックス弁当の残りを食べ始めた。
 市役所に行って婚姻届けを貰って記入して出したら後は特にやることはなかった。カヲルさんは、「どっちでも良いよ。」と言ったので、工藤姓になってもらったのだが、「間違えた。姓を替えたら手続きがあれもこれも必要でチョー面倒。」と怒っていたのでカヲルさんは結構大変だったみたいだ。薫の生活はたいして変わらなかった、カヲルさんはマンションの合鍵を渡して、「いつでも来て良いよ。」とは言ってくれたのだが、カヲルさんが居ないマンションに居ても仕方ないので、自分のアパートで昼近くまで寝て、暇な時間はゴロゴロしてネットやゲームをやっていた。カヲルさんが弁当屋に来てくれるタイミングで二人揃ってマンションに帰って、その夜は二人で寝るというこれまでの生活と同じだった。カヲルさんは何も言わないので、「何か配偶者らしいことやった方が良いですかね。」と聞いたら、カヲルさんは、「うーん。」と考えていたが、「週一ぐらいで水回りを掃除してくれると凄く嬉しいかな。」と言うので、週一はカヲルさんのマンションに行って丁寧に掃除をした。「部屋が知らないうちにキレイになっているってホテル住まいみたいで何だか得した気分だね。」とカヲルさんは素直に喜んでいた。カヲルさんが、「式なんて必要ないよ。無駄な金を払って見世物になるのは嫌だ。」と頑強に言い張るので特に何もしなかったが、佐藤さんにカヲルさんと入籍したことを伝えると、「工藤君、店を辞めるなんて言わないよね。」とまず確認され、「それはないです。これまで通りお願いします。」と言うと安心したらしく、「ちょっと早すぎる気もするけどね。」から始まって、カヲルさんの人物評から亭主としての心構え等々色々聞かされた。式も何もやらないと聞くと、「私の気持ちが収まらないから。」と店の常連の主婦たちを集めてささやかな祝宴をしたいと申し出てきた。これって絶対カヲルさんが嫌がる話だよなと恐る恐るカヲルさんに打診してみると、案に反して、「えっ。嬉しい。」と喜び、日曜の朝の開店前の弁当屋のレジスペースで唐揚げの山を横にして、小さなケーキに入刀した。『おめでとう、お幸せに』と佐藤さんから話を聞いて集まった常連の主婦たちが口々にお祝いの言葉を言って、花束を貰ったカヲルさんは涙を流して頭を下げていた。二人してマンションに帰ってから、涙の意味を聞いたら、「嬉しいからに決まっているじゃない。他に何があるの。」とカヲルさんは言った。
 カヲルさんが肉親と呼べる人は遠方の県に母親だけだと言っていたが、「会いたくないの。ネグレクト気味だったしね。向こうも私には関心ないみたいだし、死んだら後始末をやってあげるくらいかな。」と薫を母親に会わせる気はさらさらないみたいだった。「薫君のところは普通のご両親でしょう。大丈夫だよ。披露宴は遠慮させてもらうけど、ちゃんとご挨拶はさせてもらうよ。」と言ってくれたので、両親に電話で結婚したことと、妻となったカヲルさんを紹介したいから帰省する旨伝えると電話を受けた父は絶句したが、電話を奪い取った母は、「どんな人。」とまずカヲルさんに関心を寄せ、「でも、あんたがねぇ。絶対に女に縁がない男だと思っていた。」と息子の生態を見抜いていたが声は弾んでいた。カヲルさんを見ていると女性とは不思議な生き物だと感心する。キャリアウーマンとしてのカヲルさんはシャープな化粧とスーツで一部の隙もない女性なのだが、薫の実家に向かうカヲルさんはロング丈の花柄のワンピースで、化粧もなんだかほんわりとした感じで、美人というよりも可愛らしい女性に変身していた。これが普段のカヲルさんなのかもしれないと思うと、自分は今までカヲルさんの何を見てきたのだろうと不思議な感覚になった。薫に紹介されて玄関で深々と頭を下げたカヲルさんを見て、薫の両親は絶句して固まった。それでも母親は気を取り直して、「まぁ、まぁ、遠いところをわざわざ来ていただいて、暑かったでしょう、どうぞお入りになって。」とカヲルさんを居間に案内した。薫も続いて入ろうとすると後ろから父親に腕を引っ張られて、「おい、あれと結婚したのか。」と小さな声で失礼なことを聞いてきた。薫には父親の気持ちが手に取るように分かったので、「うん。あれと結婚した。」とニヤリとすると。「何でまたお前なんかと。」と悔しそうな顔をするので、「さぁ、何でなんだろうね。本人に聞いてみれば。」と余裕をかましたが、薫にも実際のところ良く分っていないところだった。きっと母親が聞くだろう質問に対して、カヲルさんは何と言うのだろうかという興味はあった。カヲルさんと母親はやたらと気が合ったみたいで、キャッキャと二人ではしゃぎっぱなしだった。食事の時に、「初対面じゃないみたいだね。」と薫がどちらともなく聞くと、カヲルさんが、「私の母は娘の私を愛せなかった人なのです。母が悪いのではなく原因を作ったのは父なのですが、私、母と笑って話をした記憶がなくて、だからお義母さんが私に色々と話をしてくれるのが楽しくて、はしゃいじゃった。」と笑顔で言った。これ、母親には効く話だなと思う端から、母親の涙腺は崩壊して、ティッシュを続けさまに抜き取りながら、「まぁ、まぁ、カヲルさん。そんな、ねぇ、辛かったわねぇ。」と目頭を押さえた。それから、母親による少々盛った息子の自慢話っぽい話が続いて、カヲルさんはにこやかに聞き役に徹していたが、父親が我慢出ずに、「それで二人は何処で知り合ったの。」とカヲルさんに向かって質問すると、カヲルさんは笑顔のままに、「薫さんが働いているお店にお客さんとして行ったら、薫さんが声を掛けてくれたのです。それでお話をしたら、名前が同じだということが分かって話が弾んで。それからですね。」と嘘ではないが脚色にまみれた話をして、「ねぇ。」と薫に甘えた声を出した。「そうだったかな。」と言葉を濁すと、「なんだ、儂(わし)らの名付けのおかげじゃないか。なぁ、母さん。」と父が言い、「あら、それは単なるきっかけで、薫の良さにカヲルさんが気付いてくれたからよねぇ。」と母が主張した。カヲルさんは楽しそうに声を出して笑った。
 結婚してからしばらくすると、薫がカヲルさんのマンションで生活する時間も増えてきて、「家賃払うのももったいないでしょう。そろそろ別居婚解消したら。」とカヲルさんから言われたが、カヲルさんのマンションも2DKでゆとりあるスペースとは言えず、時には夜も仕事をするカヲルさんを邪魔するのも嫌なので、「いっそのこと、少し広い所に引っ越しましょうよ。お金は大丈夫ですから。」と提案すると、「お弁当屋さんの店員が何言っているのよ。」と怒られたが、通帳を見せるとカヲルさんは、「人に人生ありか。」と変なことを言って、「じゃあ引っ越し代は薫君にお願いして、家賃は半分ずつということにしようか。」と納得してくれた。薫はカヲルさんと喜んで結婚したが、キャリア、収入、容姿のどれを取っても釣り合いが取れるものではなく、自分が亭主面してやっていけるものではないことは分かっていた。カヲルさんはカヲルさんの考えがあり、薫が必要だったので結婚という結びつきを望んだのだろうとは思うが、カヲルさんが必要と思う時に薫が居れば良く、それ以外の時にはなるべくカヲルさんを邪魔しない距離を保ちたかった。その方が長く良い関係を続けることができるのでないかと考えた。そのために、色々と理屈を付けて別居婚のスタイルを選択したのだが、カヲルさんが望むのであれば同居することにも異存はなかった。

 Ⅴ
 カヲルさんは自分のことをめったに話さない。NHKのニュースを二人で見ている時に、薫が分からないことを質問すると、『それはね』と解説してくれるのだが、最後はカヲルさんの主張が混じるのが常で、結構雄弁に語ったりもするので本質は無口な人ではないのかもしれない。「薫君相手だと、なんだか気軽に話してしまうな。」と反省する素振りも見せるので、「ペアを組んだので何でも言って構わないじゃないですか。」と薫が言うと、「ペアねぇ。ペアかぁ。夫婦と言わない薫君は好きだな。」と変な感心をして、「薫君だって自分語りまったくしないじゃない。」とカヲルさんは言うが、薫には語るべきものが無いだけであった。やがて、「隠しても仕方ないか。」とカヲルさんは独り言ちってから、「薫君。会って欲しい人がいるのだけど。」とカヲルさんが言った。「構わないですけど、誰ですか。」と当然のことを聞くと、カヲルさんはそれには答えずに、「日時が決まったら言うから、お願いね。」とだけ言った。会わせたいというのは男だろうなという予感が薫にはあった。薫は過去であれ、現在であれカヲルさんの男関係については一切干渉しないことを決めていた。カヲルさんは薫に優しく接してくれて、当然のことながらセックスもするのだが、カヲルさんが薫に向ける愛情は弟や子供に向けられるものに似ているのではないかと感じていた。カヲルさんはセックスでは正常位を好み、薫が果てるまでキスをしながら髪の毛を優しく撫ぜてくれる。「薫君、気持ちよかった?」と確認して、薫が頷くと嬉しそうな顔をする。カヲルさんには精神的な満足はあっても、肉体的な満足はなかった。原因が薫のペニスサイズにあることは明らかで、精一杯勃起して7センチの幼児並みの小さいペニスはカヲルさんに精神的な安らぎは与えられても、肉体的な疼(うず)きを鎮めることはできないペニスであった。大好きなカヲルさんとこれからも暮らしていくためには、カヲルさんが隠すものを薫が無理に知る必要はなかった。かといって、カヲルさんが会って欲しいというのに『会いません』と変な意地を張る必要もなかった。誰と会って、どういう話をするのか。『隠しても仕方ないか』というカヲルさんの呟きが重くのし掛かってくるが、それはその時に考えれば良いやと薫は覚悟を決めていた。「この日はどうだろう。」と間を空けずに聞かれた日は薫のシフトが入っていた日であるが、佐藤さんにお願いして休ませてもらった。夕食が終わってから薫さんの運転する軽自動車に乗せられた。「誰と会うのですか?」と我慢できずに聞くと、「人というか正確に言うと場所だね。独身の時にお世話になっていた所でね。ただ、人様にオープンにできないことで、なかったことにしようかなとも考えたけど。まぁ、どういう結果になっても薫君には知ってもらおうかと思って。我慢できなかったら車貸すから先に帰ってもらって良いよ。」と割と軽いトーンで話した。ただ、その先は何を言ってもカヲルさんは口を開く気がないのは薫にも分かったので、「そうですか。」とだけ告げた。
 「ここ。」とカヲルさんが言ったのは、隣の市の中心部の駐車場に車を止めて、古ぼけた人通りがまばらなアーケードを抜けた先にある、これも古ぼけた鉄筋ビルの前であった。地下に通じる狭い階段を降りると、ドアに”ビックボーイ”と多分店名であろうプレートが張られており、その下のフックに”本日は閉店しました”と書いてあるプレートがぶら下がっていた。「閉まっているみたいですね。」と薫が言うと、「大丈夫。」と薫さんがドアの横のインターホンを押すと、しばらくしてドアの網入りガラスの向こうが明るくなり、ガチャリとドアが開いた。ドアの向こうには開襟シャツを着た初老の男が立っており、「カヲルちゃん久しぶり。待っていたよ。」と笑顔で言ったが、カヲルさんはそれには答えずに、薫に向かって、「佐々木さん。私はおっちゃんと呼んでいる。」と多分、目の前の男の名を告げると、「こっちは薫君。」と佐々木さんに薫を紹介した。「カヲル君?」と佐々木さんが怪訝な顔をすると、カヲルさんは、「私のダーリン。私、結婚したんだ。」と言ってから、「ダーリンのことは『薫君』で良いよ。」と付け加えた。佐々木さんと呼ばれたおじさんの後ろに見える雑多に置かれた商品を見れば、この店が俗に言うアダルトショップであることは間違いなかった。「えっ。カヲルちゃん結婚したの?いつ。それでご無沙汰だったのか。それはおめでとう。この方が旦那さん。若いね。へぇー、びっくりした。」と言葉を羅列してから、「私、佐々木と言います。いらっしゃい。薫君で良いのかな、馴れ馴れしくてごめんね。」と佐々木さん薄くなった頭を薫に向けた。「薫です。」と苗字抜きで小さく頭を下げた薫に、「若いね。まさか未成年じゃないよね。うちは未成年お断りだよ。」と冗談めかして言う佐々木さんに向かって、「馬鹿。じゃあ私が未成年と結婚したことになるじゃない。」とカヲルさんが真顔で言うと、「マジかよ。本当にカヲルちゃん結婚したの。」と佐々木さんはカヲルさんと薫の顔を交互に眺めた。どうやら、カヲルさんの冗談だと思っていたらしい。「それで、旦那さん連れてきちゃったのかい。今日は結婚の挨拶に来たわけじゃないのだろう。まぁ、突っ立ってないで入ってくれよ。」と先に立って店の奥に動いた。薫は自動車工場に勤めていた時に先輩からアダルトショップなるものに連れていかれたことがあるが、下着を付けたマネキンとかが並んでいて、いかにもの店内であった。それに比べるとこの店は雑多に品物が積んであり、卸のような役割をしている店なのかもしれなかった。レジの前の小さなテーブルに座ると、佐々木さんは冷蔵庫から取り出したウーロン茶の缶を二人の前に置いて、「そのつもりで準備はしておいたのだけど良いの?」と聞くと、「それ以外に何があるのよ。」とカヲルさんは苦笑して、「新しいのは入ったの?」と聞いた。佐々木さんの顔がやにさがって、「入ったよ。」と、ショーケースの中から2つの箱を取り出して、「これはカラーアナゴと言って短時間に中イキできるやつ。中でピストンするのだけど圧を掛けても止まらないと評判が良いね。」と箱からクリスマスツリーに掛ける大きなキャンディのようなものを出した。カヲルさんは、テーブルに置いてある電池を入れてあれこれと動きを試していた。どうやら、カヲルさんは俗に言う女性用バイブを買いに来たらしかった。「もうひとつは?」と最初のバイブを下に置くと、佐々木さんは、別の箱を開けながら、「これは、キュンキュンドリルって奥まで届くロングタイプのやつだね、ポルチオに届くしスイッチ入れると温まるから本物で犯されているような使い心地らしいよ。」と言うと、「こりゃ、形が露骨だね。」とカヲルさんが笑った。「試してみるかい。」と佐々木さんが笑みを向けると、カヲルさんは、「うん。」と頷いてから、「久しぶりだからいきなりこのサイズは無理かも。先にディルトゼリーで慣らしてからにするよ。」と言うと、佐々木さんは、「椅子の方は消毒しておいた。」と立ち上がり、「乳首もやるかい?」と聞いて、カヲルさんが頷くと、棚をあさって小箱を取り出し、テーブルの上のバイブを抱えて最奥の分厚いカーテンをめくって中に消えた。「薫君こっち。」カヲルさんが立ち上がった。
 カーテンをめくって中に入ると、そこは6畳ほどの絨毯が敷かれたスペースで真ん中に不思議な椅子が置いてあった。これが先ほど消毒しておいたという椅子らしい。背もたれに傾斜が付いて、座面が長く二股に分かれており両側に足置きがあった。多分産婦人科で使う医療用の椅子を模したものらしかった。カヲルさんは入り口でローファーを脱ぐと、隅にある机の上にバックを置いて下からランドリーバスケットを引っ張り出し、パンツスーツを脱いで折り返してバスケットの中に入れた。突然のことで薫が『えっ』と驚いて、慌てて部屋の隅に居る佐々木さんに目を向けると、ティバックショーツにかろうじて隠されたカヲルさんの白くて丸い尻を腕組みしながらじっと見ていた。カヲルさんは躊躇することなく身に着けていた下着を脱いで全裸になると最後に腕時計を外し、バスケットの中に放り投げ、中央に置かれた椅子に座った。「旦那さんいるけどいいの?」と佐々木さんが確認のつもりか聞くと、カヲルさんは「話しはしているから。」とだけ言い、「そう。」と佐々木さんは薫に目を向けた。茫然と立ち尽くす薫は小さく頷くことしかできなかった。「足はどうする。固定する。」と佐々木さんが聞いた。しばらく考えていたカヲルさんが「うん。」と答えると、佐々木さんは椅子に歩み寄って、カヲルさんを後ろから抱えるようにして椅子に深く座らせてから、前に回って片足ずつ足置きに置いてベルトで固定した。カヲルさんの両脚は中空で開かれた格好で固定され、ヘアが割れてカヲルさんの股間が晒された。カヲルさんの股間を見ていた佐々木さんが、「大丈夫?きつくないかい?」と聞き、カヲルさんが、「大丈夫だけど、少し降ろして。」と言うと、ハンドルを回して足の位置を降ろし、カヲルさんが、「OK」と言ったところで止めて、「じゃあニップルからやるよ。」と言った。二人のやり取りを見ていると、手慣れた感じで進めており、カヲルさんは何度かこの場所で自らの意志で同じことをやってきたらしいことが分かる。ただ、二人の間には特定の感情は混じらないらしく、佐々木さんの前で裸体を晒してもカヲルさんは特に恥ずかしがることもなく淡々としている。『人様にオープンにできないことだけど、薫君には知ってもらおうかなと思って』というカヲルさんの覚悟をちゃんと受け止めないといけないと薫は緊張して見ていた。
「カヲルちゃんの乳首は盛り上がっているから普通の女(ひと)よりニップルが効くのだよな。」と乳首にローションを塗りながら佐々木さんが独り言ちて、ピンク色のキャップのようなものをカヲルさんの乳首に押し付けた、「よし、動かすよ。」と言うと、「最初は弱くして。」とカヲルさんの注文が入り、「はいよ。」と佐々木さんがリモコンのスィッチを押した。「大丈夫?」と聞いて、カヲルさんが頷くと、「では、始めますか。」と嬉しそうにもみ手した。袋から取り出したのは男性のペニスをデフォルメしたような先が丸くなった、多分ディルトというのであろう透明の柔らかそうなものであった。佐々木さんは二股になった椅子の間に入って、カヲルさんの股間を覗き込み、手を伸ばして、「いい感じだよ。そのままいけそうだけど。」と性器を指でなぞると、カヲルさんは、「でも、ローション使って。」と首を横に振った。佐々木さんはローションをカヲルさんの性器に垂らして、指で伸ばしながら、「カヲルちゃんの〇〇〇はこんな感じだったかな。しばらく見ないうちに着色が進んだじゃないの。」と軽口を叩くと、「ちょっと、ダーリンの前で変なこと言わないでよ。」とカヲルさんは怒った。「嘘、嘘。冗談だよ。カヲルちゃんの〇〇〇は色といい、形といい男を狂わせる逸品だよ。俺が言うのだから間違いないって。なぁ。」と佐々木さんは薫に顔を向けたが、薫が反応する前に、「だから薫君の前で変なこと言わないで。」とカヲルさんが遮った。「じゃあ、入れるよ。」とディルトをゆっくりとカヲルさんの性器に挿入して半分ぐらいまで進め、「この辺からやるよ。」と言うと、「久しぶりだから、ゆっくりやって。」とカヲルさんがお願いした。「うん?」と佐々木さんは一瞬怪訝な顔をしたが、言葉にはせずに黙ってディルトを出し入れした。見ていると単純に出し入れしているのではなく、斜めに入れたり、回したりしながらカヲルさんの膣穴を広げるように工夫しており、時に指でクリトリスを押すように刺激してカヲルさんの性感の高まりを辛抱強く誘発していた。上目でカヲルさんの表情を見ていた佐々木さんが、「カヲルちゃん、そろそろ奥いくよ。」と言うと、カヲルさんは、目を閉じたまま頷いて、「ニップル少し強くして。」と頼み、「はいよ。」と佐々木さんはリモコンをいじった。小ぶりのディルトではあったが、根元近くまで挿入すると薫のペニスでは絶対に届かないカヲルさんの膣の奥を刺激しているはずだった。佐々木さんはカヲルさんの性器に顔を近づけてディルトの出し入れを慎重に続けていたが、カヲルさんの性器に何らかの変化を認めたのか、「カヲルちゃん良いだろう。」と決めつけると、カヲルさんは素直に、「うん、良い。」と頷いて、「もう大丈夫だからかき回して。」と言って、両手で胸のニップルを抑えた。「はいよ。」と佐々木さんの声が弾み、ディルトを逆手に持ち変えると、「ほい。ほい。ほい。」と声を出してカヲルさんの膣にリズミカルに出し入れ始めた。カヲルさんはディルトが深く入ったタイミングで、「ウ、ウ、ウッ。」と呻き始め、ニップルの上から乳房を揉みしだき、腰を上下させ始めた。「ほい。ほい。ほい。」と佐々木さんは調子を付けて更に手を動かすと、カヲルさんはその調子に合わせるように「ウ、ウ、ウッ。」と腰を振った。「足りるか、足りるか、〇〇〇は足りるか。」とおじさんが出し入れを始めると、カヲルさんは、「イィ、イイ。」と呻いた後に、「気持ち良い。おっちゃん、もっと。もっと大きなチンポでやって。」と尻を持ち上げて股間を佐々木さんに向けた。佐々木さんは、「イッ、ヒッヒッヒ。」と下卑た笑いを出しながら、「まだ、まだ。カヲルちゃんの子宮が下りてくるまで辛抱、辛抱。ほれ、ほれ。欲しいだろう。チンポ欲しいだろう。欲しけりゃ自分で取りに来い。」とディルトでカヲルさんの股間を突いた。「カヲルちゃん、また見せたいから来たのだろう。親父たちの前で股を開いて、〇〇〇見せて、バイブ入れてもらって、皆の前でションベン漏らしたいのだろう。」と佐々木さんが言うと、カヲルさんの体ビクッ、ビクッと反応し、「アーン。おっちゃん意地悪ぅ。」。カヲルさんは甘えた声を出した。
 薫は真剣に見ていた。大好きなカヲルさんが、それも自分の妻でありプライドが高いカヲルさんが風采の上がらないおじさんに股間を晒して、弄られて、悦んで悶えているという光景を前にして愛情と嫉妬がごっちゃまぜになった複雑な興奮があるのは確かだが、それ以上に自分はこれまで何をやってきたのだろうというショックの方が強かった。出会った頃にカヲルさんから『女を逝かせるだけがセックスじゃないってそのうち分かるよ』と言われたことがある。自分は、男が女を抱いて女を逝かせて男が射精するのがセックスだと勝手に思い込んでいなかったか。今、カヲルさんは悶えているが、場末のアダルトショップで貧相なおじさんに操られるままに、抵抗もできずに痴態を晒しているという屈辱が性感となり悶えていた。佐々木さんはそれを十分理解したうえで、カヲルさんを高まりに導いていた。これから、佐々木さんはカヲルさんの精神的崩壊と肉体的性感の結合をやるのだろう。これが本物の大人のセックスなのだと薫は思い知らされた。
「ありゃりゃ、白いマン汁が出てきちまったな。本気汁ってやつだ。これが出てくると女はチンポのためなら何でもやっちまうぜ。」と佐々木さんはニヤリと薫を見て、「チンポ、チンポ、私の〇〇〇にチンポを入れて。」と変な節を付けて歌い始めた。ディルトの出し入れを節に併せて止めたり、動かしたりしている。「カヲルちゃん、子宮に当ててやろうか。」と言うと、「お願い、激しくして。もっと激しく奥まで突いて。」とカヲルさんが呻(うめ)きながら頼んだ。「よし、よし。良い娘(こ)だ。」と言ったものの、佐々木さんはディルトから手を放して、じっとディルトが刺さったままのカヲルさんの膣穴を凝視していた。たまらず、カヲルさんが、「おっちゃん、早くぅ。」と催促すると、「おぉ、悪い、悪い。」と再び、「チンポ、チンポ、私の〇〇〇にチンポを入れて。」と調子外れに歌いながらディルトの出し入れを始めたが、すぐに止めた。「おっちゃん。」とカヲルさんが切羽詰まった声を出すと、「カヲルちゃん、どうも今日はノリが悪くてなぁ。一緒に歌ってくれるか。」と言って、「チンポ、チンポ、私の〇〇〇にチンポを入れて。」と再び歌いディルトで突き始めると、カヲルさんは、「あぁ、当たる。当たる。奥がイィッ、イィッ。」と叫び、佐々木さんが、「ほら、カヲルちゃんも一緒に。」と誘うと、カヲルさんも「チンポ、チンポ、私の〇〇〇にチンポを入れて。」と佐々木さんの歌に合わせてつぶやき始めた。「ほら、もっと大きな声で。」と叱責されて、ディルトが完全に埋まる程に差し込まれると、カヲルさんは、「そこ、そこ、イィッ。」と叫んで、佐々木さんの歌に続いて、「チンポ、チンポ、私の〇〇〇にチンポを入れて。」と口にし始めた。おじさんは、黒い〇〇〇や汚い〇〇〇とか好きに歌詞を替えて歌ったが、カヲルさんもそのとおりに続き、節に併せて乳を揉みしだき、腰を振った。
 カヲルさんが絶叫とともに尿を噴き上げた。
 佐々木さんが、カラーアナゴというクリスマスツリーに下げるキャンディにも似たバイブをディルトで散々突かれ広げられたカヲルさんの膣に押し込むと、20センチはあろうかという大きなバイブは何の抵抗もなく根元まで飲み込まれた。「カヲルちゃんにメス逝きしてもらうか。」とバイブのスイッチを入れた。薫のペニスの3倍はあろうかというバイブがカウンカウンと耳障りな音を立ててカヲルさんの中でピストンを始めると、カヲルさんは、「これ、ヤバイよ。おっちゃん、マジでヤバイ。」と訴えていたが、しばらくすると腰を悩ましく上下させ始め、「ムリ、ムリだよ。これ本当にダメだって。」と背中を反らして、「ダメ、イク、イク。」と両手で肘掛を激しく叩き、椅子の上で激しく悶え始めたタイミングで佐々木さんがグイと差し込んだ後に勢いよくバイブを抜くとカヲルさんの体は椅子の上で跳ね、その直後に痙攣(けいれん)して「ガァァッ。」と喚(わめ)き、放物線を描いて尿を噴き上げた。カクカクと全身で痙攣して、尿が止まるとカヲルさんは、「もうダメ。」とイヤイヤしたが佐々木さんは無造作に再びバイブをカヲルさんの膣に突き刺し、激しく出し入れして、カヲルさんが「イク、イク、イク。」と訴えると、「ほれっ。」と勢いを付けてバイブを抜き、カヲルさんは再び「ギャッ。」と叫んで尿を噴き上げた。
 薫には拷問にしか見えなかったが、カヲルさんが決して嫌がっていないことは理解できていた。カヲルさんは『ダメ』と言いながらも下半身を突き出しバイブの挿入を求める仕草を繰り返していた。女性には優しく接するべきで、セックスの時もそうであるべきだと薫は考えてきた。女性の側から見ても百人が百人優しくして欲しいと言うとは思うのだが、そうでない世界というか、拷問のような行為を受け入れ、奴隷のような扱いでも悦び狂う性質(たち)はすべての女性の奥底に隠れているのかも知れない。それが女の持つ業(ごう)というものなのかどうかは薫には分からないが、目の前に起きている光景を特に不快に感じることはなかった。それは、行為者たる佐々木さんと受け手のカヲルさんとの間に一定のルールが確かに存在しており、薫から見たら暴力的な行為であっても、二人が納得した行為で性プレイとして成立しているからだろうなと薫は感じていた。どのような行為であろうと、カヲルさんが求める行為であれば部外者である薫が忌避することはできなかった。
「カヲルちゃんションベンするのは勘弁してよ。俺にも掛かっちまったじゃないか。」と佐々木さんが言葉でもなぶると、「あぁ、ごめんなさい。我慢できなかったの。」とカヲルさんは肩で息をしながら謝った。「キュンキュンドリルも試してもらってカヲルちゃんの〇〇〇の感想を聞きたかったけど、久しぶりだから仕方ないな。それは次回にお願いすることにして、そろそろ仕上げということで良いかな。」と言いながら、佐々木さんはベルトを外してズボンとパンツを降ろしてペニスを放り出した。佐々木さんのペニスは隆々と勃起していた。貧相な容姿に似合わず赤黒く変色したペニスは陰毛からそそり立ち亀頭の大きさが目立った。これが大人のペニスなのだと納得せざるを得ないペニスだった。「カヲルちゃん、良いよね。」と佐々木さんが袋から取り出したコンドームを見せながら聞くと、カヲルさんは息を継ぎながらも薄く笑って、「私、人妻なのよ。薫君に聞いて。」と、とんでもないことを言った。「えっ。」と佐々木さんと薫は目を合わせて見つめ合う格好になったが、佐々木さんは、「えっと、薫君。」と突然の闖入(ちんにゅう)者に何を言ってよいのか分からずに戸惑っていた。カヲルさんに亭主としての度量を試されているらしい。拒否してもカヲルさんは怒りはしないだろうし、これまでどおりに薫に接してくれるだろう。ただ、カヲルさんは薫に対して自分をさらけ出すことは今後一切しないだろうと思った。薫はカヲルさんの全てと向き合いたかった。声はかすれていたが、薫は、「カヲルさん。」としっかりとした声で呼びかけた。「大きなチンポ欲しいですか。」。カヲルさんは真意を探るようにしばらく薫の目を見ていたが、やがて頷いた。薫は佐々木さんに向かって、「お願いします。」と頭を下げた。「あっ、ああ。」。佐々木さんはとまどったようだったがペニスは変わりなく勃起しており、「まぁ、お願いされたらねぇ。」とコンドームをペニスに装着した。こん棒のようなペニスは長さこそカラーアナゴには及ばないが太さは一回り大きかった。「じゃあ、カヲルちゃん失礼するよ。」と佐々木さんが下半身を突き出そうとすると、「私じゃなくて、薫君に言ってよ。」とカヲルさんが不機嫌そうに言い、佐々木さんは釈然としない顔で、「じゃあ、薫君。失礼します。」と頭を下げた。
 佐々木さんは焦ることなくペニスを奥に進め、最初はペニスのサイズに性器を馴染ませるようにゆったりと動いていたが、「良くなってきたな。」と独り言ちるとペニスの出し入れを徐々に早め、亀頭だけで膣穴を執拗に探る動きをしたかと思うと、一気に奥に突き刺し、すぐに半分抜いてピストンするという複雑なリズムでカヲルさんの性器を責めていた。カヲルさんは奥まで挿入された時こそ、「ああっ。」と声を出したが、しばらくは、佐々木さんのペニスの出し入れに合わせて、「ウッ、ウッ、ウッ。」と呼吸を弾ませるだけだった。そのうち、佐々木さんに奥を突かれる度に、「あぅん。」と応えるように変化し、「あぁ、イィ、イィ。奥がイィ。」と悩ましい声を発し始めた。「おっ。子宮が降りてきた。俺の子種が欲しくて子宮が降りてきたな。カヲルちゃん、分かるかい。」と佐々木さんがペニスで突くと、カヲルさんは首を振って、「当たる、当たる。」と呻(うめ)いた。「嬉しいねぇ。チンポに絡みついてきたよ。精子が欲しくてヒダヒダがうねってきやがった。こりゃ、たまらんな。」と佐々木さんは声を弾ませて。「遠慮せずにやらせてもらうよ。」と腰を引いて強くペニスを膣穴にぶつけ、カヲルさんの「ヒェーッ。」という悲鳴が響いた。佐々木さんは、「チンポ、チンポ、私の〇〇〇にチンポを入れて。」と再び歌い出し、歌に合わせてペニスで膣穴を突いた。カヲルさんは、「ああイィッ。イイ。」と叫び、佐々木さんが「チンポがイイか。大きなチンポがイイか。」と聞くと、「イイ。大きなおチンポがイイのっ。堪らない。」と首を振った。「あぁ、ちくしょう。締まるぜ、締まるぜ。」と佐々木さんは叫んで、更に大きな声で、「チンポ、チンポ、私の〇〇〇に大きなチンポを入れて。」と変な調子で歌い、カヲルさんも催促されると一緒に腰を振りながら歌った。「逝きそう。」とカヲルさんが訴え、佐々木さんは、「よし。たっぷり精子出してやるぞ。」と腰を強く降り始めたタイミングで、「薫君。」とカヲルさんは薫の名を呼び、「薫君。おちんちん出して。しゃぶらせて。」と叫んだ。「早くぅ。早くして。」と急かされて、薫は慌ててズボンとパンツを降ろして、カヲルさんの痴態を見ながら散々垂らした我慢汁にまみれたペニスを取り出すと、佐々木さんは、「えっ。」と声を漏らして腰の振りが止まった。薫の幼児のような可愛いペニスに驚いたのは確かだろうが、佐々木さんにはかまっていられないので、ペコリと頭を下げて椅子に固定されたカヲルさんの顔にペニスを近づけると、カヲルさんは、「あぁ、薫君。」と呻(うめ)いて、「おちんちん。ちゃんと立てていてくれたのね。嬉しい。」と口に含んで凄い勢いでしゃぶり始めた。しゃぶりながら、「ほぉちゃあん。」と多分、『おっちゃん』と呼び、手をコイコイと招くように振って、腰を動かせと催促した。佐々木さんは、「おっおぅ。」と弾かれたように再び腰を振って、ペニスの出し入れを始めた。薫自身は冷静にカヲルさんの痴態を見ていたつもりだったが、ペニスは興奮の限界だったらしくカヲルさんの口の中ですぐに射精感が訪れた。「ダメです。逝きます。」と薫が訴えると、カヲルさんはペニスを吐き出して、「顔に、顔に掛けて。」と吠えた。佐々木さんも奇妙なシチュエーションに刺激されたのか、「逝くぞ。」と喚(わめ)いて、カヲルさんの腰をつかんで激しく動き「クゥッ、クッ。」と呻きながら射精を始めた。薫のペニスから凄い勢いで精液がほとばしり、顔に精液が直撃するとカヲルさんは、「ギャーァァ。」と絶叫して口を開けた。佐々木さんの腰の動きが止まった後も薫の射精は延々と止まらずにピチピチと音を立てて勢いよくカヲルさんの顔から胸を汚した。カヲルさんは精液を浴びながら「イク、イク、イクゥ。」と椅子の上でのたうっていた。やっと射精がおさまるとカヲルさんは精液まみれの顔で薫のペニスを再び咥え強く吸った後、「薫君。私、逝っちゃった。凄かった。」と顔から滴り落ちる精液をペロリと舐めた。佐々木さんは申し訳程度の精子をコンドームの先に溜めたペニスを股間にぶら下げた格好で茫然と立っていたが、やがて「何?何なの?」と呟(つぶや)き、「今の射精?」と薫に目を向けると、代わりにカヲルさんが「ダーリン、凄いでしょう。」と誇らしげに言った。佐々木さんの口からは「あぁ。」という感嘆詞が漏れ、「幼児砲。」という言葉が続いた。
 「虫がね。」とカヲルさんが車を運転しながら話を始めた。「虫?」と薫がカヲルさんに顔を向けると、「虫なのかな。多分虫だと思う。生理が近くなると体の中を虫が這い始めるの。赤い虫。普段はなんとか我慢してやり過ごすのだけども、どうしても駄目な時があるの。本当に気持ち悪くて、でも私の中にいるから殺せずに抑え込むしかなくて、自分では抑え込めないからそういう時は男の手を借りてきたの。」。薫は男だから経験はできないのだが、女性の性欲はホルモンとかフェロモンとかで微妙なバランスを取っており、ストレスなどでそのバランスが崩れたりするとどうにもならない時もあるのだろうなと想像した。皆が皆とはならないだろう、カヲルさんの場合は顕著なものかもしれない。ただ、誠実過ぎる程に仕事に打ち込み普段から堅実に生活しているカヲルさんだからこそ苦しみも大きかったのだろう。「でもね、薫君のおちんちんと出会ってから、本当に不思議なのだけど虫が滅多に這わなくなったの。おちんちんを握りながら寝ると安らかな気持ちで熟睡出来てどす黒い性欲から解放されたような、子供の頃の清い自分を取り戻したような気分にさせてくれるの。」とカヲルさんは前を見たまま話した。「でも、ごめんね。上手く折り合いを付けてきたつもりだったけど、今回はどうしても我慢できなかった。」。重い話であり、今夜の衝撃的な出来事もあって、薫は何と言えばカヲルさんの負担を軽くしてあげられるのか分からなかった。もとはと言えば、薫のペニスが小さくカヲルさんの肉体的な性欲を満たしてあげられていないことが大きな原因であった。でも、自分をいたずらに卑下したところで何も解決しない。何か言わないとカヲルさんとの関係が終わってしまう瀬戸際かもしれないと思うと薫は焦った。「僕みたいなものでも少しはお役に立てて良かったです。」とやっと言葉を絞り出すと、カヲルさんは、「薫君は優しいなぁ。」と言ってから、「ねぇ、薫君。家に帰ったら私を抱いてくれる。嫌だ?」と尋ねてきた。やっと、薫は言うべき言葉を見つけた。「もちろんですよ。今日はコンドームを外してカヲルさんの子宮に向けて射精します。逃げないでくださいね。」。カヲルさんは声を出して笑ったが、笑い声には安堵の感情が確かに混じっていた。しばらくして、薫は気になっていたことを聞いてみた。「佐々木さんはどうして歌を歌いながらやるのですか。」。「知らない。」。カヲルさんは素っ気なかった。
 実は、カヲルさんが『ないよりマシなレベル』と悪態をついたシャワールームに消えると、真剣な顔をした佐々木さんが、「薫君。申し訳ないけどチンポ良く見せてくれないか。」と言った。そして、気付いたように、「俺、そっちの人じゃないから安心して。」と付け加えた。見せるぐらいならと思い、「はぁ。」と薫が生返事すると、佐々木さんは手を伸ばしてむんずと薫のペニスを握った。「ちょ、ちょっと。」と薫があとずさる素振りを見せても佐々木さんはペニスを放さずに、「本当に小さいな。」と失礼なことを言った。「余計なお世話です。」と抗議したが、構わず睾丸も握って、「これがねぇ。」と首を捻った。薫が佐々木さんの手を払って、「何なのですか。」と気色ばむと、「あぁ、ごめん。悪い。」とうわべだけ謝って、「薫君。もう一回射精してもらえる。」ととんでもないことを言った。「嫌ですよ。」と断り、下着とズボンを慌てて着ていると、「薫君は何処かのプロダクションに入っているってことはないよね。」と更に意味不明なことを言い出した。「いったい何の話ですか。」とうんざりすると、「へぇー、素人なのか。」と言われた。このことを後でカヲルさんに話すと、カヲルさんは、「ヤバい、ヤバい。」と腹を抱えて笑って、「薫君は私のダーリンなのだから、私だけのものなの。ね。」と変な念を押してきた。

 Ⅵ
 その後、カヲルさんとの関係に変化があったかというと特になかった。カヲルさんの通勤を考えて駅近くの広めのマンションに移って、カヲルさんのプライベートルームを確保した。薫は弁当屋の店員をやりつつ主夫として家事全般もやることになった。カヲルさんは『休日にまとめてやるから薫君が毎日やることはないよ』と言ったが、薫は昼間の空き時間が多かったし、何といっても収入格差が2倍以上あり、カヲルさんから給与の振り込み通帳をポンと投げて寄こされて、『宜しく』と言われれば家計費の管理も含め主夫をやらざるを得なかった。夜のカヲルさんはとても分かりやすく、口数が少なく何か思い悩んでいる様子の日はカヲルさんの中で何かしらの考えをまとめようともがいている日で、そうした夜は、特に話しかけることもせずに基本放っておいた。一方、『薫君。薫君』とやたら甘えてくる夜があり、そんな日は『おっちゃんに貰った』という大人のおもちゃの助けも借りながら二人で楽しんだ。ただ、カヲルさんを肉体的に満足させているかというと程遠い状態であり、薫としても如何ともし難いことであった。
「おっちゃんから連絡があったのだけど。」と言われたのは、前回”ビックボーイ”に行った日からきっかり4か月後のことであった。想像するに佐々木さんからは頻繁に連絡は来ているのだろうが、カヲルさんが”おっちゃん”に気を使うことはなく、すべてはカヲルさんの気分次第ということで、今回はカヲルさんがそれを欲したということであろう。「薫君。一緒に行ってくれない。」と聞いてきた。「構いませんけど、カヲルさんがひとりで行っても僕は大丈夫ですよ。」と言うと、「薫君が行かなきゃ、私も行かない。」と素っ気ない素振りでカヲルさんは返す。自分の中では行くと決めているのだろうに、子供みたいに拗(す)ねるカヲルさんは可愛く年上とは思えなかった。「じゃあ、一緒に行きましょう。」と薫が言うと、「ごめんね。」と何に対してかは分からないがカヲルさんはしおらしく言った。
 ビックボーイのドアを開けると、すぐに複数の人の気配を感じた。出迎えてくれた佐々木さんの後ろのテーブルに座る三人の男たちが見え、カヲルさんが店に入ると一斉に立ち上がった。三人とも佐々木さんの年代だろうおじさん達だった。「そういうことね。呆れた。」とカヲルさんがつまらなそうに言うと、男たちは口々に、「カヲルちゃん結婚したのだって。」。「久しぶりだねぇ。」。「佐々木さんから聞いてビックリしたよ。」とカヲルに言って、「理解のあるご主人と佐々木さんから聞いていますよ。」と抱きつかんばかりの勢いで薫に向き直った。佐々木さんが苦笑して、「斎藤さん、友部さん、加藤さん。」と薫に三人を紹介し、「薫君。夫婦で同じ名前らしいよ。」と薫の紹介が終わると、三人はもう薫への興味を失ったらしく、「何か月ぶりだろう。」。「カヲルちゃん、結婚して益々きれいになったね。」とカヲルに話し掛けていた。カヲルさんは親しいかどうかは別にして、三人とは顔なじみらしく、臆することなく「うん。」とか「そう。」とか言いながら相手をしていた。薫は佐々木さんが前にカヲルさんを責めながら、『親父たちの前で股を開いて、〇〇〇見せて』と言っていたことを思い出し、今回の趣向はそういうことかと会得したが、カヲルさんもさすがに三人を相手するのは無理じゃないかと案じた。そのあたりは佐々木さんが上手くやってくれるのだろうとは思ったが、薫の判断で動くこともあり得るなとは覚悟した。「カヲルちゃん、そろそろ良いかい。」と佐々木さんが声を掛けると、おじさん達がソワソワし始めた。「薫君。行こうか。」とカヲルさんが立ち上がり、分厚いカーテンを捲って部屋に入った。おじさん達は後で呼ばれる手順なのか、部屋に入ったのは三人だけだった。部屋の中に前回の椅子はなく、真ん中に舞台のような低い台があり布団が敷かれていた。「シーツは新品だからね。」と佐々木さんが言うと、「当たり前でしょう。」とカヲルさんは言って、前回同様にランドリーバスケットを引っ張り出し、服を脱ぎ最後にティバックショーツを降ろして全裸になった。舞台に上がったカヲルさんが、「どうするの?」と聞くと、「じゃあ、四つん這いになってもらおうか。頭はこっちにしてもらって。」と佐々木さんが言って、カヲルさんが四つん這いになると、「肘を付いて腰を落として。」とポーズの指示を出し、腰をポンポンと叩いて、「腰だけ落として、お尻はそのまま。そうそう。」と形を定め、後ろに回って、「足を広げるよ。」と足の位置を決めた。「カヲルちゃん、良いね。すごいエロいよ。覚悟は良いかい。」と佐々木さんは確認のつもりかカヲルさんに声を掛けたが、カヲルさんは何も応えなかった。「薫君。皆に入ってもらって。」と佐々木さんは薫に声を掛けた。どうやら、佐々木さんはカヲルさんが黙っているので薫を当事者として巻き込みたいらしかった。仕方ないので、カーテンから顔を出して、「どうぞ。」と薫がおじさん達に声を掛けると、おじさん達は待っていましたという感じで一斉に立ち上がり、薫を突き飛ばす勢いでどやどやと中に入り、「おぉぉっ。」とこれも一斉に歓喜の声を上げた。三人が三人とも四つん這いになって後ろからカヲルさんの股間を覗き込んで、「カヲルちゃんの〇〇〇拝むのも久しぶりだな。」。と作業着の男が言うと、残りの二人は頷いて、ひとりが、「カヲルちゃん。肛門丸見えだよ。美人の肛門を間近で見られるなんてねぇ。」としみじみと言うと、「加藤さんのアナル好きは病的だな。」と作業着の男が笑った。ポロシャツの男が顔を上げて、「〇〇〇臭って良いかい。」と顔を上げて佐々木さんに聞いた。「触ったらダメだよ。」と佐々木さんが言うと、顔をカヲルさんの股間に近づけて、クンクンと臭いを嗅ぎ始め、「これ、これ。カヲルちゃんのメス臭。堪らんねぇ。」と言うと、「ちょっと代われや。」と二人がポジションを変え、順番に鼻を鳴らした。加藤と呼ばれた男は、カヲルさんのアナルを熱心に嗅ぎ、「痺れるわぁ。脳天に突き抜けそうだ。」と喜んだ。「そろそろ蓋(ふた)を開けるかい。」と佐々木さんが言うと、三人はコクコクと顔を振って作業着の男は本当に出てきたらしい涎を袖で拭った。「カヲルちゃん。〇〇〇の中を見てもらうよ。足をもっと開いて〇〇〇の蓋を開けて。」と佐々木さんが命じると、カヲルさんは黙ったまま素直に足を広げた。おじさん達が食い入るように見る先にはカヲルさんの着色した大陰唇があり、カヲルさんが更に深く腰を落として股を割ると重なっていた左右の大陰唇がゆっくりと剥(は)がれ、キラキラした膣液が湧き、徐々に陰核から小陰唇が姿を見せた。「おおっ。」とおじさん達は感嘆の声を上げた。カヲルさんの性器は上半分が開き鮮やかな赤色を見せていた。「カヲルちゃん、もう〇〇汁垂らしているよ。嬉しいね、見ているかいがあるってものだ。」とポロシャツの男が顔を近づけた。「サネが伸びているね、もう少しで剝けそうだ。」と男の手が伸びると、横にいた佐々木さんが、「友部さん、勝手に触ったらダメだよ。」と慌てて制止し、男は「おっと、ごめん。」と手を引っ込めた。「カヲルちゃん、皆我慢できないみたいたから、全部おっ広げて〇〇〇の中を見てもらおうか。」と佐々木さんが言うと、カヲルさんの手が下から伸びて二本の指で大陰唇を開いた。性器はパックリと開き膣液にまみれた尿道と膣穴がおじさん達の目の前に晒された。「スゲーな。」と誰かが漏らすと、「収縮しているな。チンポ欲しがっているぞ。」と作業服の男が言い、カヲルさんは堪らず、「あぁぁ。」と小さく声を漏らして尻を振った。「カヲルちゃんどうだい。もっと〇〇〇見せたいかい。」と佐々木さんが聞くと、カヲルさんは頷いて、「見せたい。見せたい。もっと〇〇〇見せたい。」と言って尻を上下に振った。佐々木さんはニンマリとするとやおら手拍子を始め、「シジミ、ハマグリ、オオアサリ、ぱっくり開いたその奥に覗くは大きな貝柱。潮が満ちれば、潮が満ちれば、アワビがうねって貝祭り。」と突然歌い始めた。おじさん達は、最初キョトンとしていたが、佐々木さんから、「ほら、斎藤さん達も一緒に。」と強要されると、佐々木さんの機嫌を損なってはマズイと思ったのか、手拍子を始め、最初は小さな声で佐々木さんに合わせて歌っていたが、カヲルさんが節に合わせて尻を振り始めると喜んで、「シジミ、ハマグリ、オオアサリ、ぱっくり開いたその奥に覗くは大きな貝柱。潮が満ちれば、潮が満ちれば、アワビがうねって貝祭り。」と大きな声で歌い始めた。カヲルさんはその歌に応えるように尻を振り、両手で尻肉を開いて性器や肛門を晒(さら)して尻を回した。十数回歌が続いた後に、カヲルさんは「ダメ、もうダメ。」と叫んでうつぶせに突っ伏した。
 「佐々木さん、もう堪んねぇや。良いかい。」と作業服の男が言うと、佐々木さんは困惑した顔を作って薫に向けた。薫が『えっ』と戸惑っていると、カヲルさんが仰向けに体勢を変えて、「良いよ。誰から。」と言った。「ひゃっほぅ。」と作業服の男が奇声を発して立ち上がり、カチャカチャとベルトを外すと、ポロシャツの男が、「ちょっと、斎藤さん。ちゃんと順番決めようよ。」と文句を言った。作業服の男は、「友部さんを最後にしないとカヲルちゃん参っちゃうって。」と構わずズボンとパンツを降ろすと勃起したペニスが見えた。上着を脱いで、佐々木さんからコンドームを受け取ると、「カヲルちゃん、そのままで良いから。」と慌ただしくコンドームを付け、カヲルさんの両脚の間に割り込み右手を添えてカヲルさんの性器に挿入した。「あぁ、こりゃいい。」と言うと、両腕でカヲルさんの足を抑えるようにして勢いよく腰を振った。ペニスで突かれるタイミングに合わせ、カヲルさんは、「ウゥン、アァン。」と悩ましい声を上げ、男が、「締まる。締まる。」と呻き始めると、足を腰に回してがっしりと抑え込み尻を動かして男の射精を促した。男は堪らず、「ワッ、オッ、オッ。」と小刻みに痙攣して射精したようだった。カヲルさんが足をほどくと、男はのろのろとペニスを抜いて、「ふぅ。暑い、暑い。」と言いながら、「良く締まった。あっと言う間に撃沈したわ。」と照れ笑いしながら、「加藤さんどうぞ。」とティシュボックスに手を伸ばした。加藤さんと呼ばれた男は、「じゃあ、友部さんお先に。」と隣のポロシャツに断わって、服を脱ぎながら、「カヲルちゃん、後ろからで良いかい。」と言うと、カヲルさんは、「うん。」と応えて、四つん這いになった。「舐めさせてもらうよ。」と男は言うと、カヲルさんの返事を待たずに肛門にむしゃぶりついた。「ヒィー。」とカヲルさんが尻を振ると、男はガッシリと尻を抱えて、じゅるじゅると音を立てて舐め続けた。「加藤さん、尻の穴ばかりやりすぎだよ。」とポロシャツの男が言うと、「好きなのだから仕方ないだろう。」と男は顔をあげ、勃起したペニスにコンドームを付けて後ろからペニスを挿入したが、よほど興奮していたのか何度か出し入れするとすぐに、「ウッ、ウッ。」と呻いて射精したらしかった。「鶏並みだな。」とポロシャツの男がからかうと、「カヲルちゃんの〇〇〇が良すぎるんだよ。」と男は言い訳した。
 佐々木さんが、「カヲルちゃん、少し休むかい。」と声を掛けると、カヲルさんは、「ううん。大丈夫。」と首を横に振った。「じゃあ、俺な。」とポロシャツの男が服を脱ぐとガッシリした上半身と勃起したペニスが飛び出してきた。前回見た佐々木さんのペニスを大きいなと思って見た薫であったが、この男のペニスは更に長く太く、馬並みとはこういうペニスを言うのだろうなと思った。「佐々木さん、XL。」と男が手を伸ばすと、佐々木さんは苦笑して、「別売りだよ。」と言って渡した。どうやら佐々木さんはオヤジたちから金を取っているらしい。なんとなく無遠慮なオヤジたちの振る舞いに違和感があった薫だが腑に落ちた気がした。「じゃあ、カヲルちゃんいくよ。覚悟してくれよ。」と友部と呼ばれた男が亀頭の先をカヲルさんの膣穴に押し込むと、「キツイ。」とカヲルさんが眉をしかめた。「直ぐにチンポのサイズに馴染んでくるよ。」と男は事も無げに言い、ペニスをじわじわと押し入れた。「ほら、奥まで入った。」とペニスが三分の二程入ったところで止めたが、「こりゃ、確かにキツイは。」と振り返って他の二人に言った。男は無理をせずにゆっくりと律動を始めたが、カヲルさんの反応は明らかに前の二人とは異なり、体に力が入り苦しそうに身をよじった。「力抜いて、楽にして。」と男の声が飛び、カヲルさんはハッとしたように体を正対するが、すぐに身をよじって苦しそうな呻き声を出した。カヲルさんの変化は声に現われた、突然、「あぁぁ。」と声を出し、「イイ。イィッ。」と叫んだ。「来た、来た。」と男が嬉しそうに言い、「じゃあ、俺も楽しませてもらうよ。」と腰を大きく降り始めた。それから、カヲルさんは乱れた。叫び、吠え、ペニスを懇願した。薫には、悶え狂うカヲルさんが体の中の赤い虫を男の大きなペニスを使って抑え込む悲しい作業をしているようにも見えた。男は巧みに体位を替えながらカヲルさんを責めた。後ろから突かれたカヲルさんは耐えきらずに前に潰れたが、男は許しを請うカヲルさんの上から容赦なくペニスで突いた。男のペニスには白濁したカヲルさんの膣液がベットリと付き、ペニスが膣穴に深く差し込まれると膣液は再びカヲルさんの中に戻っていった。男のペニスで下から突き上げられながら、カヲルさんはやっとのことで上半身を起こして、「薫君。」と叫ぶように薫の名を呼んだ。「お願い、掛けて、私に掛けて。」と叫んだ。カヲルさんは逝き果てる時に薫の精液にまみれることを望んでいた。薫が急いでズボンを降ろし、カヲルさんに近づこうとした時に、下から突き上げていた男が、「邪魔だ。」と薫に向かって叫んだ。動きが止まった薫のペニスを見た男は、続けて、「なんだぁそりゃ。子供のチンポじゃないか。恥ずかしいからとっとと仕舞え。」と喚(わめ)いた。薫の目の端に佐々木さんが慌てて手を上げて何か言おうとする動きが映った瞬間、カヲルさんの体がしなって、下の男の頬をパチーンと平手打ちし、「私のダーリンを馬鹿にするんじゃないよ。」と男に向かって歯を剥き、ペニスを置き去りにして立ち上がると、「やめる。」と吐き捨てて、そのままスタスタとバスケットの中の下着を身に着け始めた。三人のおじさんと佐々木さんはしばらく固まっていたが、佐々木さんが、「カヲルちゃん申し訳ない。俺の説明不足だった。薫君が仕上げに参加することを説明していなかった。申し訳ない。」と頭を下げて、「友部さんも、薫君に謝って。ちゃんとした大人が言う事じゃないよ。情けない。」と茫然(ぼうぜん)とペニスをだらんとさせて胡坐をかいて座る男に言った。男はこのままだと射精できずに終わってしまうと気付いたらしく、「すまん。つい夢中になっていて、周りが見えてなかった。」と薫に頭を下げた。佐々木さんが、「友部さん。その態度はないよ。あんたは彼を侮辱したのだよ。」と息巻くと、男は慌てて正座して、「申し訳ありませんでした。」と深々と頭を下げた。「薫君帰るよ。」と服を着たカヲルさんは、男たちのやり取りなど聞いてない諷で、肩にカバンを掛けてカーテンの向こうに消え、パタンとドアの音がして本当に帰ってしまったらしかった。薫も慌ててズボンを履きカヲルさんの後を追おうとしたが、一言は言うべきだろうと思い振り返った。「気にしないでください。子供のようなペニスは見たままなので私は別に怒っていません。でも、お三方を見ていて女性に対するリスペクトが足りないと正直思いました。女性は物ではありません。どんなセックスであろうと男と女の間にリスペクトする気持ちがあって初めて良いセックスだと言えるのではないでしょうか。」と一気に言って。「若輩ものの僕が偉そうなこと言って申し訳ありません。では、今日はありがとうございました。」と頭を下げて部屋を後にした。後は、佐々木さんが上手く処理するだろう。

 「薫君。ごめんね。」とカヲルさんは車を運転しながら言った。「いえ。ありがとうございました。」と薫が言って言葉が途絶えた。「おっちゃんはさ。」としばらくしてカヲルさんが言った。「ある意味、私の恩人と言うか、私、こんな感じだから親しい友人もいなくてさ。誰にも相談できずに自分の性欲が汚らしいものだとずっと思い込んでいた。父親が女に溺れて家族を捨てたのも性欲だし、捨てられた母親が父親の名を呼びながら自慰行為をするのも性欲だった。そんな私も性欲を意識するようになって、つまらない男でもまだ彼氏がいるうちは良かったのだけど、別れて、ある夜突然どう仕様もなくなって、自分が本当に情けなくて、結局私は性欲にまみれた両親と何の変りもない人間なのだって自覚したら死にたくなった。ネット注文なんてやってられないぐらい切羽詰まって、ネットで調べたあの店にバイブを買いに行った。おっちゃんは私の顔を見て、『あんただけが特別じゃないのだ』って言った。『男だろうが女だろうが、人は誰でも夜にドロドロの性欲を処理して、次の朝には、私は性のことには興味ありませんなんてすました顔をしてケロッとやってやがる。嘘だと思うかい。事実だから、うちみたいな場末のアダルトショップが潰れることなくやれているのだよ。可愛い女子大生がバイブを買い、真面目なサラリーマンがオナホールを買っていくのだ。あんたが悩むなんてことひとつもない』って言った。私はどれだけその言葉に救われたか。」とカヲルさんは言った。「おっちゃんの店に行くようになっても、おっちゃんは私を抱こうとはしなかった。多分、店主と客の一線は超えないというおっちゃんなりのポリシィーだとは思うのだけど、物欲しそうな顔をされるとね、『おっちゃんこそ我慢しなくて良いよ』と言ったら、飛びかかってきたよ。それで何となく私なりの処理スタイルが決まったという感じかな。」と言ってから、「薫君と出会って、終わりにしようと思っていたのだけどね。私がフラフラしていた所為(せい)で変なことに巻き込んでしまって本当に申し訳ないと思ってね。もう、おっちゃんとは縁を切ることにするよ。おっちゃんも小悪人で、裏で色々と悪いことやっているみたいだしね。」とカヲルさんはハンドルをポンポンと叩いた。薫にはカヲルさんに言いたいことが一杯あった。半分人生を捨てたような引き籠り生活をしていたこと。カヲルさんと出会って人生が変わったこと。カヲルさんと結婚できるなんて思ってなかったこと。そして、自分のペニスが幼児並みでカヲルさんを肉体的に満足させていない不甲斐なさ、それでもカヲルさんが好きで、好きでたまらないこと。「カヲルさん。」と薫は自分の妻の名を呼んで、「僕、おっちゃんにまた行くよって約束しちゃったのです。できれば、一緒に行ってくれませんかね。」と言った。カヲルさんは、しばらく黙っていたが、「考えておく。」とポツリと半分涙声だった。
「佐々木さんはどうして歌を歌うのでしょうかね。」。と薫が言うと、「知らない。」と言ってカヲルさんは夜の街にクラクションを鳴らした。
 
                                ― ペンシルペニス 完 ―



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