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第五話 紅と虚ろな空
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弥信は夢を見ていた。
いつもと同じように、手足を糸で縛られ闇の中で操り人形のように吊られていた。
「ふふふ」
また闇からまた含みのあるねっとりとした女の笑い声がし弥信に白い手を伸ばされた。
(来ないで!)
弥信は恐怖を感じ顔を背けるが、手足が拘束され動けない。
スーッと弥信の頬に女性の手が触れるほどに近づいた時、眩い光が暗かった空間を照らした。
「ぎゃぁぁぁぁ」
女は顔を腕で隠すとヨロヨロと後ずさりし闇に溶けていった。
女がいなくなった瞬間、弥信は手足を縛っていた糸がなくなり、支えをなくした体は前のめりに倒れた。
「よく頑張りましたね。もう大丈夫ですよ」
そう言いながらお香の香りがする腕に受け止められた。
ゆっくり顔を上げるとそこには美しい黒髪を風に揺らしながら小顔に優しい笑みを浮かべた着物姿の女性が弥信を見下ろしていた。
弥信は言いようもない安心感に包まれ意識を手放した。
弥信が目を覚ますと、知らない部屋に寝かされていた。
そしてどこからか、コソコソと話し声が聞こえてきた。
「通じたか?」
「うぅん。考希は?」
弥信の意識がはっきりしてくるにつれてその声が考希と悌希だということがわかり、弥信は声がする方に首を動かした。
「うちもダメだ。どうなってるんだ?」
「みんな大丈夫かな」
考希は頭をガシガシと掻き回し悌希は心配そうにつぶやいた。
「どうか⋯したんですか先輩?」
弥信の弱々しい声にハッとし2人は振り返ると慌てて弥信に近づいた。
「気がついたか。大丈夫か?」
考希に尋ねられ弥信は頷いた。
「はい。あの⋯ここは?」
「ここは伏神社だ。まぁ色々あってここに逃げてきたんだ」
(そっか⋯女の人から逃げてきて)
弥信は状況を思い出し辺りを見わたし顔を顰めた。
「他のみんなは?」
「大丈夫。みんな無事だよ。もう遅いから先に帰ったよ」
「 ん?でも今、みんな大丈夫かなって」
「それは⋯」
弥信の疑問に言葉を濁し2人は顔を見合わせた。
その時、ピシャリと襖が開き屈強そうな男性が部屋に入ってきた。
「失礼するぜ。おーよかったよかった目が覚めたみたいだな嬢ちゃん」
「おい!コラっ!ちゃんと入るか聞いてからかないと。ごめんよ。コイツ礼儀知らずで」
そう言いながら、少し細身だがガタイのいい男性もあとを追って慌てて入ってきた。
「酒呑童子さん、ここって電波って通じるんですよね?」
悌希が尋ねると酒呑童子と呼ばた屈強な男性は首を傾げた。
「電波?あぁ。姫さまが何だ?いんたー ⋯ねっと?とやらに興味しめしてな。それをやるために繋いでるぞ」
「どうかしたのかい?」
細身の男性に聞かれ考希と悌希は再び顔を見合わせ弥信をチラりと見た。
「何ですか?隠されると腹が立つんですが」
その遠慮のない言葉に2人は一瞬、苦笑いを浮かべるとまた真面目な表情になり続けた。
「俺たち家に電話したんですが、通じないです」
「僕の携帯も同じで⋯。もしかして電波自体通じないのかなって思って」
「なるほどな⋯」
細身の男性が考え込んだ時、バタバタと足音がし帰ったはずの5人が部屋に入ってきた。
「みんなどうして?」
「それが⋯家族の様子がおかしくて」
説明する結仁の顔も少し戸惑いが浮かんでいた。
「空を見上げ玉梓さまがどうのって」
智陽少し顔が青ざめた表情で言った。
その話を聞き弥信はガバッと体を起こすが頭がクラクラし顔に手を当てた。
「弥信!」
「大丈夫?」
忠穂と礼夏は慌てて弥信に駆け寄った。
「大丈夫⋯。大丈夫」と弥信と言い笑うが顔には生気が失われていた。
「あと空もおかしくて真っ赤なんだ」
「茜色とかでなくか?」
戸惑う義翔に考希は不思議そうに返したが、礼夏が横に首を振った。
「もっと⋯ほら照明の赤いライトで舞台を照らしたら赤くなりますよね。それみたいに赤いです」
話を聞けば聞くほど弥信の中に不安がじわじわと這い上がった。
弥信はふらふらと立ち上がると酒呑童子に詰め寄り服を掴んだ。
「私も家に行かせてください!私の家族が心配なんです!」
「でもアイツの狙いはお嬢ちゃんだろ」
チラッと酒呑童子は細身の男性に助けを求めるように目配せをした。
「⋯なるべくは嬢ちゃんの意向にそってやりたい。護衛なら僕と酒呑童子がつけばいい。いいかい?八房のダンナ?」
入口を見るとそこには、職員室で会った男性が立っていた。
八房と呼ばれた男性は少し考えため息をついた。
「わかった。酒呑童子、茨木童子、護衛頼んだぞ」
「ありがとうございます」
弥信は深々と頭を下げた。
「どうする?坊ちゃんたちも行くか?」
酒呑童子の問いかけに2人は頷いた。
「行きたいです」
「僕も⋯」
考希と悌希の言葉に茨木童子と呼ばれた細身の男性はチラリと八房を見た。
「いいだろ。頼んだぞ、酒呑童子、茨木童子」
「はい」
そう言い茨木童子は頷いた。
「ガッテン!よしそうなったら行くぞ。嬢ちゃんは早くおぶされ」
そう言いニヤリと笑う酒呑童子の背中に
弥信はおぶさった。
「庭に輪入道がいるから載せてもらえ」
「そりゃ助かるぜ。よし行くぞ」
八房に言われ5人が部屋を出て中庭に出るとそこには、煙管を吸っている青年がいた。
「よぉ輪入道」
酒呑童子は手を挙げ気さくに声をかけると、青年は煙管を口をはずし視線をこちらに向けた。
「あ、酒呑童子さんに茨木童子さん、揃ってどうしたんです?」
「いや、悪いがもうひとっ走りしてくれねぇか?」
「いいですよ。ちょっと待ってくださいね」
申し訳なさそうに手を合わす酒呑童子に輪入道は煙管の灰をシガレットケースに落とし煙管をしまった。次の瞬間、輪入道の回りに炎が轟々と灯り、そこから先程まで車両が現れた。
「よいしょっ」
驚いて声を失っている考希と悌希の前をコロコロと転がると牛車にはまった。
「よし!乗ってください」
「うし、さぁ乗った乗った!」
呆然としている考希と悌希の背中をポンと叩き酒呑童子は牛車に乗り込んだ。
そのあとに考希と悌希は小走りに牛車に乗り込んだ。
全員が乗るとふわりと浮遊感があり牛車は鏡をくぐった。
その先にあったのは⋯どこまでも広がった真っ赤な空だった。
「こりゃ⋯すごいな」
前すだれから顔を出した酒呑童子が空を見上げこぼした。
「ちょっ!酒呑童子さん落ちますよ!嬢ちゃん、どの辺か教えてくれるかい?」
輪入道は弥信の指示を従い空を走り弥信の家に着いた。
「お母さん!お父さん!」
「あ!コラっ!」
「嬢ちゃん!」
地面に着くと弥信は酒呑童子と茨木童子の静止を振り払い転がるように 家に駆け込んだ。
弥信が家に入るとリビングに走りドアを開けた。
そこにはいつもように両親がいた。しかし、いつものように「お帰り」と声をかけることもなくぼーっと一点を見つめたまま動かないでいた。
「お母⋯さん?お父さん?」
弥信が手を伸ばし声をかけると母親はゆっくりと振り向くと幸福そうな笑みを浮かべながら弥信を見た。
「玉梓さまが日本を変えてくださる。さぁ、あなたは贄となりなさい」
母親は包丁を振り上げ弥信に勢いよく振り下ろした。
「嬢ちゃん!」
状況を飲み込めないで立ち尽くす弥信の間に酒呑童子はひと声叫ぶと2人の間に割り込み母親の腕を掴んだ。
「おっと」
そう言うと茨木童子は弥信の背後から襲いかかった父親を羽交い締めにニヤリと笑った。
「僕たちが来てよかったな」
「だな」
酒呑童子は暴れる母親にビクともせずニヤリと笑ったが、すぐにその表情は真面目なものに変わった。
「坊ちゃん方!嬢ちゃん連れて逃げろ!
「でも⋯」
酒呑童子は悌希にニヤリと笑った。
「大丈夫だ!行け!」
考希は戸惑う悌希の服を引いた。
「行くぞ悌希!」
考希はすすり泣く声を聞きながら弥信の腕を掴み部屋を出た。
悌希はうしろ髪ひかれながらニヤリと笑みを浮かべる2人をジッと見た後、考希のあとを追った。
3人は玄関を飛び出すと輪入道に駆け寄った。
「輪入道さん!変身してください!」
「おっ?!おぅどうした?」
「「早く!」」
「お⋯おう」
2つの重なった声の勢いに押され輪入道は変身し牛車におさると、3人は急いで乗り込んだ。
「何があったんです?酒呑童子さんと茨木童子さんは?」
「ん?呼んだかぁ?」
輪入道の問に答えながら酒呑童子はニヤリと笑いながらパンパンと手を叩きながら近づいてきた。その背後から茨木童子な余裕な表情を浮かべて出てきた。
「なっ。大丈夫ったろ」
そう言うと安堵の表情を浮かべた悌希の頭にポンと手を置いた。
「お父さんとお母さんは?」
「大丈夫です。怪我はさせてません。ちょっと気を失ってもらってるだけです」
「そう⋯ですか」
そう言うと弥信は俯いた。
「よーし次は誰のだ?」
酒呑童子は明るく言うと牛車に乗り込んだ。
「そんな楽しそうに」
茨木童子はため息混じりに言うと酒呑童子のあとに続いて乗り込んだ。
その後、考希と悌希の家に行くが、親は襲いかかることはなく、ただ空を見上げてブツブツ言うだけだけで、3人は意気消沈して戻ることになった。
いつもと同じように、手足を糸で縛られ闇の中で操り人形のように吊られていた。
「ふふふ」
また闇からまた含みのあるねっとりとした女の笑い声がし弥信に白い手を伸ばされた。
(来ないで!)
弥信は恐怖を感じ顔を背けるが、手足が拘束され動けない。
スーッと弥信の頬に女性の手が触れるほどに近づいた時、眩い光が暗かった空間を照らした。
「ぎゃぁぁぁぁ」
女は顔を腕で隠すとヨロヨロと後ずさりし闇に溶けていった。
女がいなくなった瞬間、弥信は手足を縛っていた糸がなくなり、支えをなくした体は前のめりに倒れた。
「よく頑張りましたね。もう大丈夫ですよ」
そう言いながらお香の香りがする腕に受け止められた。
ゆっくり顔を上げるとそこには美しい黒髪を風に揺らしながら小顔に優しい笑みを浮かべた着物姿の女性が弥信を見下ろしていた。
弥信は言いようもない安心感に包まれ意識を手放した。
弥信が目を覚ますと、知らない部屋に寝かされていた。
そしてどこからか、コソコソと話し声が聞こえてきた。
「通じたか?」
「うぅん。考希は?」
弥信の意識がはっきりしてくるにつれてその声が考希と悌希だということがわかり、弥信は声がする方に首を動かした。
「うちもダメだ。どうなってるんだ?」
「みんな大丈夫かな」
考希は頭をガシガシと掻き回し悌希は心配そうにつぶやいた。
「どうか⋯したんですか先輩?」
弥信の弱々しい声にハッとし2人は振り返ると慌てて弥信に近づいた。
「気がついたか。大丈夫か?」
考希に尋ねられ弥信は頷いた。
「はい。あの⋯ここは?」
「ここは伏神社だ。まぁ色々あってここに逃げてきたんだ」
(そっか⋯女の人から逃げてきて)
弥信は状況を思い出し辺りを見わたし顔を顰めた。
「他のみんなは?」
「大丈夫。みんな無事だよ。もう遅いから先に帰ったよ」
「 ん?でも今、みんな大丈夫かなって」
「それは⋯」
弥信の疑問に言葉を濁し2人は顔を見合わせた。
その時、ピシャリと襖が開き屈強そうな男性が部屋に入ってきた。
「失礼するぜ。おーよかったよかった目が覚めたみたいだな嬢ちゃん」
「おい!コラっ!ちゃんと入るか聞いてからかないと。ごめんよ。コイツ礼儀知らずで」
そう言いながら、少し細身だがガタイのいい男性もあとを追って慌てて入ってきた。
「酒呑童子さん、ここって電波って通じるんですよね?」
悌希が尋ねると酒呑童子と呼ばた屈強な男性は首を傾げた。
「電波?あぁ。姫さまが何だ?いんたー ⋯ねっと?とやらに興味しめしてな。それをやるために繋いでるぞ」
「どうかしたのかい?」
細身の男性に聞かれ考希と悌希は再び顔を見合わせ弥信をチラりと見た。
「何ですか?隠されると腹が立つんですが」
その遠慮のない言葉に2人は一瞬、苦笑いを浮かべるとまた真面目な表情になり続けた。
「俺たち家に電話したんですが、通じないです」
「僕の携帯も同じで⋯。もしかして電波自体通じないのかなって思って」
「なるほどな⋯」
細身の男性が考え込んだ時、バタバタと足音がし帰ったはずの5人が部屋に入ってきた。
「みんなどうして?」
「それが⋯家族の様子がおかしくて」
説明する結仁の顔も少し戸惑いが浮かんでいた。
「空を見上げ玉梓さまがどうのって」
智陽少し顔が青ざめた表情で言った。
その話を聞き弥信はガバッと体を起こすが頭がクラクラし顔に手を当てた。
「弥信!」
「大丈夫?」
忠穂と礼夏は慌てて弥信に駆け寄った。
「大丈夫⋯。大丈夫」と弥信と言い笑うが顔には生気が失われていた。
「あと空もおかしくて真っ赤なんだ」
「茜色とかでなくか?」
戸惑う義翔に考希は不思議そうに返したが、礼夏が横に首を振った。
「もっと⋯ほら照明の赤いライトで舞台を照らしたら赤くなりますよね。それみたいに赤いです」
話を聞けば聞くほど弥信の中に不安がじわじわと這い上がった。
弥信はふらふらと立ち上がると酒呑童子に詰め寄り服を掴んだ。
「私も家に行かせてください!私の家族が心配なんです!」
「でもアイツの狙いはお嬢ちゃんだろ」
チラッと酒呑童子は細身の男性に助けを求めるように目配せをした。
「⋯なるべくは嬢ちゃんの意向にそってやりたい。護衛なら僕と酒呑童子がつけばいい。いいかい?八房のダンナ?」
入口を見るとそこには、職員室で会った男性が立っていた。
八房と呼ばれた男性は少し考えため息をついた。
「わかった。酒呑童子、茨木童子、護衛頼んだぞ」
「ありがとうございます」
弥信は深々と頭を下げた。
「どうする?坊ちゃんたちも行くか?」
酒呑童子の問いかけに2人は頷いた。
「行きたいです」
「僕も⋯」
考希と悌希の言葉に茨木童子と呼ばれた細身の男性はチラリと八房を見た。
「いいだろ。頼んだぞ、酒呑童子、茨木童子」
「はい」
そう言い茨木童子は頷いた。
「ガッテン!よしそうなったら行くぞ。嬢ちゃんは早くおぶされ」
そう言いニヤリと笑う酒呑童子の背中に
弥信はおぶさった。
「庭に輪入道がいるから載せてもらえ」
「そりゃ助かるぜ。よし行くぞ」
八房に言われ5人が部屋を出て中庭に出るとそこには、煙管を吸っている青年がいた。
「よぉ輪入道」
酒呑童子は手を挙げ気さくに声をかけると、青年は煙管を口をはずし視線をこちらに向けた。
「あ、酒呑童子さんに茨木童子さん、揃ってどうしたんです?」
「いや、悪いがもうひとっ走りしてくれねぇか?」
「いいですよ。ちょっと待ってくださいね」
申し訳なさそうに手を合わす酒呑童子に輪入道は煙管の灰をシガレットケースに落とし煙管をしまった。次の瞬間、輪入道の回りに炎が轟々と灯り、そこから先程まで車両が現れた。
「よいしょっ」
驚いて声を失っている考希と悌希の前をコロコロと転がると牛車にはまった。
「よし!乗ってください」
「うし、さぁ乗った乗った!」
呆然としている考希と悌希の背中をポンと叩き酒呑童子は牛車に乗り込んだ。
そのあとに考希と悌希は小走りに牛車に乗り込んだ。
全員が乗るとふわりと浮遊感があり牛車は鏡をくぐった。
その先にあったのは⋯どこまでも広がった真っ赤な空だった。
「こりゃ⋯すごいな」
前すだれから顔を出した酒呑童子が空を見上げこぼした。
「ちょっ!酒呑童子さん落ちますよ!嬢ちゃん、どの辺か教えてくれるかい?」
輪入道は弥信の指示を従い空を走り弥信の家に着いた。
「お母さん!お父さん!」
「あ!コラっ!」
「嬢ちゃん!」
地面に着くと弥信は酒呑童子と茨木童子の静止を振り払い転がるように 家に駆け込んだ。
弥信が家に入るとリビングに走りドアを開けた。
そこにはいつもように両親がいた。しかし、いつものように「お帰り」と声をかけることもなくぼーっと一点を見つめたまま動かないでいた。
「お母⋯さん?お父さん?」
弥信が手を伸ばし声をかけると母親はゆっくりと振り向くと幸福そうな笑みを浮かべながら弥信を見た。
「玉梓さまが日本を変えてくださる。さぁ、あなたは贄となりなさい」
母親は包丁を振り上げ弥信に勢いよく振り下ろした。
「嬢ちゃん!」
状況を飲み込めないで立ち尽くす弥信の間に酒呑童子はひと声叫ぶと2人の間に割り込み母親の腕を掴んだ。
「おっと」
そう言うと茨木童子は弥信の背後から襲いかかった父親を羽交い締めにニヤリと笑った。
「僕たちが来てよかったな」
「だな」
酒呑童子は暴れる母親にビクともせずニヤリと笑ったが、すぐにその表情は真面目なものに変わった。
「坊ちゃん方!嬢ちゃん連れて逃げろ!
「でも⋯」
酒呑童子は悌希にニヤリと笑った。
「大丈夫だ!行け!」
考希は戸惑う悌希の服を引いた。
「行くぞ悌希!」
考希はすすり泣く声を聞きながら弥信の腕を掴み部屋を出た。
悌希はうしろ髪ひかれながらニヤリと笑みを浮かべる2人をジッと見た後、考希のあとを追った。
3人は玄関を飛び出すと輪入道に駆け寄った。
「輪入道さん!変身してください!」
「おっ?!おぅどうした?」
「「早く!」」
「お⋯おう」
2つの重なった声の勢いに押され輪入道は変身し牛車におさると、3人は急いで乗り込んだ。
「何があったんです?酒呑童子さんと茨木童子さんは?」
「ん?呼んだかぁ?」
輪入道の問に答えながら酒呑童子はニヤリと笑いながらパンパンと手を叩きながら近づいてきた。その背後から茨木童子な余裕な表情を浮かべて出てきた。
「なっ。大丈夫ったろ」
そう言うと安堵の表情を浮かべた悌希の頭にポンと手を置いた。
「お父さんとお母さんは?」
「大丈夫です。怪我はさせてません。ちょっと気を失ってもらってるだけです」
「そう⋯ですか」
そう言うと弥信は俯いた。
「よーし次は誰のだ?」
酒呑童子は明るく言うと牛車に乗り込んだ。
「そんな楽しそうに」
茨木童子はため息混じりに言うと酒呑童子のあとに続いて乗り込んだ。
その後、考希と悌希の家に行くが、親は襲いかかることはなく、ただ空を見上げてブツブツ言うだけだけで、3人は意気消沈して戻ることになった。
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