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オーダー・巫女の妹の命を救え
2・夜の神
大地の神。
海の神。
大空の神。
そんなメジャーどころ以外にも、八百万までいるかいないかすらわからないけれど数え切れないくらいには、こちらの世界にも様々な神がいるらしい。
そして僕が使徒というものになり、ニルちゃんの家が代々信仰していて妹さんを助けるために助力を願いお母さんの跡を継いで巫女という存在にまでなった神様、カマラ神は夜を司る神様なんだそうだ。
例外なく防壁で守られた都市の外には人を食べるモンスターがうじゃうじゃいるような世界だし、そのモンスターを狩って生計を立てる冒険者のパーティーが野営をしたり夜の狩りに踏み切ったりする前にはカマラ神に祈る。
そしてそんな世界でも極稀に戦争は起こるから、夜戦なんかの前には国がカマラ神を信仰する宗教、夜神教の神官を呼んで、カマラ神に戦勝祈願の祈りを捧げるそれなりの儀式を行うそうだ。
ならば、下手をすると生まれてから死ぬまで一度も防壁の外に出ない一般人がカマラ神に祈らないのかというとそうでもない。
お酒を出したり春を売ったりする夜の商売のお店にはほぼ確実にカマラ神の祭壇や像があるらしい。
それに妊娠を含めた恋人や配偶者とのセックスで悩みがある人も、とりあえずカマラ神に祈る。
つまり夜の神様であるカマラ神は、夜の狩りや夜戦だけでなく、夜遊びや閨の神様としても崇められているらしい。
「だからってセックスで支配度を上げさせなくっても、ねえ?」
「ですがそうでなければ、使徒様の命令でモンスターやカマラ神様の敵である者達と戦ったりしないと支配度は上がらないと聞きました。私のような街付きで店持ちの戦闘能力の低い薬師にそれはとても難しいんです。カマラ様には感謝をしないと」
「たしかに。いきなり命がけで戦えって言われても困るけど……」
「やっぱり私のような女では不満でしょうか?」
「うんにゃ。ニルちゃんに不満なんてあるはずないじゃん。こんなかわいいのに」
「そ、そんな。か、かわいいだなんて。とんでもないです、はい。ですが、それではなにが問題なのでしょう?」
問題。
なにが問題なのかと問われたら。
「僕は好き嫌いが多くってね」
「は、はあ」
「かわいそうじゃ抜けない派閥の人なんだ。強姦とか輪姦とかだけじゃなく、嫌なのに仕方なくセックスしてる女の人でもエッチな気分にならない」
「その、ニルは少しも嫌ではないのですが……」
「マジで言ってる?」
「はい。その光る箱、神器で確認いただければすぐにわかるかと」
古臭いパソコンを神器と呼ぶ違和感には目を瞑り、そういえばニルちゃんのページにそれっぽいのがあったはずだと視線を移す。
するとそこには、白黒ならぬ緑と黒だけで表現されていてもかわいらしい顔写真の下、デフォルメされた女体のイラストの横に、お目当ての数値が並んでいた。
「興奮度60。61、60。鼓動みたいに上下してるや。それに快感度が13から15を行ったり来たり。もしかして、その白衣の下に大人のオモチャとか仕込んでたりする?」
ニルちゃんが音を立てそうな勢いで首を横に振る。
「なら、どうして気持ちよくなってるの? 今はマジメな話をしてるんだけど?」
「ご、ごめんなさい」
「謝れって言ってるんじゃないよね。どうして気持ちよくなってるか聞いてるの」
「そ、それは……」
ニルちゃんの今にも泣き出しそうな表情を見て、急いで視線だけをモニターに移す。
興奮度はさらに上がって70付近。
快感度も20に迫る勢いだ。
そしてその下にある、肝心の嫌悪度は0のまま。
つまりこの日本で言う看護師さんのような白衣姿の美少女は、僕の目の前で羞恥に身を震わせるニルちゃんは、性癖の欄に【羞恥願望】とある通り、こんな状況に興奮しながら性的快感をも得ているらしい。
性癖が性癖だから試しに煽ってはみたけれど、もし目論見が外れていたら嫌悪度が少なからず上がっていたはず。
でも、この様子なら……
「どうしようもない変態なんだね、ニルちゃんって」
「っ!?」
そんな煽り文句に、ニルちゃんは軽く身を震わせた。
興奮度80。
快感度は20台の後半。
さすが性癖に【羞恥願望】とある変態美少女。
こんな軽い言葉攻めでも、かなり興奮はしてくれているようだ。
「どしたの? 息が荒いけど」
「その、知識はあるのですが目にするのは初めてなので……」
言われて気づく。
僕は半分透明だった時から、服どころか下着すら身に着けていなかった。
下を向いて確認してみれば予想通り、僕の暴れん坊なムスコは全力全開フル勃起。
尿道から今にも零れ落ちそうな大粒のガマン汁まで滲ませている。
「あー。もしかして、ニルちゃんって処女の人だったりするの?」
返事はない。
けれどニルちゃんは僕の方を見ないようにしながら、小さくではあるけれどハッキリと頷いた。
「使徒様」
「はいはい」
「クラスチェンジがそう簡単でない事は理解しております。ですが今も苦しむ妹のために、私は1秒でも早く……」
「だろうね」
「はい。ですので」
「けどさっきニルちゃんは、『妹さんの苦痛を和らげて最終的に救ってくれ』って言ってたでしょ」
「はい」
「って事は、今すぐに妹さんの病気は治せなくっても、苦痛を和らげる方法はあるって事でしょ。その方法は知ってるの?」
「い、いえ。そういった細かい事はすべて使徒様に神器で調べていただくようにと」
「りょーかい。じゃあまずはその方法を探すから、コーヒーでも飲んで待ってて」
「ありがとうございます、ありがとうございますっ!」
気にしないでと返してパソコンに向き直る。
するとニルちゃんのステータスページにある右下の四角い枠の中に、さっきまでなかった文字の列が浮かんでいるのに気がついた。
言葉攻め(受)0,1up
「これは、ステータス? ……やっぱそうか。基本的なステータス、体力や腕力とは別のページにエロ系のステータスもあるんだ。ふうん。そんでこのパソコンの画面には、使徒や信徒のステータスアップのログも出ると。今ので0,1アップだと、遅いのか速いのか。いや、そもそもステータスアップが信仰度と支配度のアップに関連性があるのかもわかんないもんな。後でそれも調べなきゃ。でもまずは、検索だ。キーワード検索があるの、ほんと助かるー」
著作権とかって大丈夫なんですかと神様に訊きたくなるほど見慣れた検索ボックスに、まずは『魔法 スキル 鎮痛』と打ち込んでエンターキーを押す。
検索ボックスにキーワードを打ち込むといくつものチェックボックスが表示されたけど、一番上の『使徒が所持しているスキルと魔法』というところにチェックが入れてあったので、他にはチェックを入れていない。
その下の『配下の信徒が所持しているスキルと魔法』にチェックを入れて出てきたとしても、ニルちゃんがとうに試した後だろう。
だから今はこれだけでいい。
するとすぐに別のページが開き、とあるスキルの説明文がモニターに映し出された。
「ど、どうしたのですか、使徒様? いきなり頭を抱えて」
「使徒様はやめて。あと過剰な敬語も」
「で、ですが」
「いいからいいから。それよりこれ見て。あ、そういえばニルちゃんはこの文字って読めるの? 思いっきり日本語だけど」
「残念ながらまったくわかりません」
「そっかあ。なら口頭で説明するね」
「お願いします」
「こういうパソコンって道具にはありふれた機能で、検索っていうのがあってね。調べたい事を書いて実行すると、その答えが出てくるんだ」
「凄い。さすがは神器ですね」
「ありがたいんだけど、検索結果がねえ」
「問題があったのですか?」
「大問題だよ。鎮痛効果がある僕のスキル、【体液変化】だってさ」
「体液、ですか?」
「うん。自身の体液に様々な効果を付与して他者に影響を与えるスキル、だってさ。どれも効果は下から汗、涙、唾液、鼻水、血液、おしっこ、腸液、ガマン汁、精液の順番で高くなる。んでその中の鎮痛は、一般的な頭痛や生理痛には汗や唾液でも充分だけど、それ以上なら血液から上のをスキルで鎮痛剤に変化させて、可能なら経口投与するらしい。ぶっかけとかでも効き目はあるけど経口投与よりはかなり効果が落ちるって」
「使徒様がお嫌でなければ、是非とも効果の高いものを」
「妹さん、まだちっちゃいんでしょ? そんな子の口に精液を流し込む訳にはなあ」
「それでしたらまず私がMP回復ポーションとして調合するので、どうか」
「精液でMP回復薬を作るのっ!?」
「はい。一般的に女性用のMP回復ポーションの原薬は男性の精液となっています」
「すんごい話だなあ。でも、一般的な薬なら妹さんも飲みやすいか」
「はい。あと数時間もすれば妹が起きて朝食にするので、どうかそれまでに原薬を」
「りょーかい。ところで、この世界の1日って何時間?」
「24時間です」
「ならこの02:18ってのは現在時刻かな」
「おそらくそうですね。夜間は時刻を知らせるお城の鐘は鳴りませんが、午後の8回鐘を聞いてからの体感ではそのくらいの時刻になると思われます」
「ニルちゃんは寝なくて大丈夫なん?」
「使徒様は今夜受肉されると聞いていたので昼寝をしましたし、1日2日くらいの徹夜ならば問題はありません」
「そっかそっか。ならまずは現状の把握を、……ん?」
「どうされましたか?」
「いや、鎮痛の説明に続きがあってさ。えーっと。対象の正気度が低下してると【体液変化】の媚薬効果は上がるけど、鎮痛効果は逆に下がるって」
「正気度、ですか」
「その感じだとニルちゃんも知らないか。ちょっと検索してみるね」
「ありがとうございます」
カタカタとキーボードを打つ音が石造りの部屋に響く。
正気度について
ステータス欄に表示される正気度は対象の精神状態を数値化したもの
一定値まで低下するとデバフ発生
0になると精神が崩壊する
「いや怖っ!」
0で精神が崩壊って。
ニルちゃんの現在の正気度は、……48かあ。
いくつかのデバフも出始めてる。
妹さんの病気も、その病状もわからない。
けれどその妹さんの看病をしながら神様に助けてもらうため巫女というのになったニルちゃんより、病気で苦しんでいる妹さんの方が正気度が減ってるんじゃないだろうか。
急いでこのパソコンの信徒のタブに人間が追加される条件を検索。
それを読み終えると同時に椅子から立ち上がった。
「使徒様?」
「急いで妹さんが寝てる部屋に案内して。今現在のニルちゃんの正気度は48。0になったら精神が崩壊しちゃう数値がね。もし病気で苦しんでる妹さんの正気度がそれよりだいぶ低いとしたら……」
「ッ! すぐにご案内します!」
「お願い」
駆け出すようにしてニルちゃんがさっき入ってきたドアへと向かう。
まずは僕の服をなんて言ってる場合じゃないのは明白なので、全裸のまま急いでそれに続いた。
パソコンのある部屋のドアに繋がっていたのは、呆れるしかないような光景の部屋。
ムーディーな照明。
王様でもここまで大きいのは使わないんじゃないかと言いたくなるくらいのベッド。
見るからに豪華なソファーセット。
ソファーに座ったりベッドに寝ながら眺められそうな位置には、僕なら間違いなく座っただけで悲鳴を上げそうな三角木馬、板の穴に首と両手首を挟んで固定して立ちバックの体勢を強制する晒し台、材質こそ違うけど産婦人科に置かれているような大股開きをしながら座らなければいけない椅子もある。
そして仕切りすらない壁際に、おそらくトイレと思われる便座のような不思議な材質の物体。
それと並んで石造りの、これまた大きすぎる浴槽。
おまけに壁一面の棚には、どう見てもセックス用としか思えない器具や大人のオモチャっぽい道具がたくさん並べられている。
その壁にはX形の磔台や、手枷なんかを付けたMの人を固定するために使えそうなフックなんかもあった。
広い部屋なので距離があって本棚の本は背表紙の文字も読み取れないけど、この感じだとエッチ本のたぐいなんだろう。
次の部屋は怪しい部屋と同じくらいの広さの倉庫。
そしてその倉庫から怪しい部屋へ続くドアが隠されたクローゼットは、簡単な迷路のように配置された大きな木製の棚でできた通路の最奥に隠されていた。
変態プレイのための部屋だとしても、そこまでする必要があるんだろうか。
「足元にお気を付けください。左の階段でまず1階に上がります。あの子の寝室は2階ですので」
「はいさ」
倉庫を抜けた先にある廊下を左折し、これまた石造りの階段をニルちゃんが早足に上がってゆく。
ほむ。
白か。
いかにも清純っぽくていいね。
でもこんな簡単に下着を覗けちゃうミニスカートの白衣の下に、紐みたいなTバック下着を穿いてる美少女ちゃんには、あとでたっぷりねっとりお説教をしてあげなくちゃ。
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