観測者と僕達システム

しろ

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死の心

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なぜ誰しも死にたいと願うのだろうか、なぜ誰もが死にたいと願う中で、生きる希望を持っている人間がいるのだろうか、人は死にたいと願っても死にたくないと思う生き物だ、死にたい、けれど死ぬ理由なんてものはない。生きたい、けれど生きる理由なんてものもない。死にたくて、それでも死ぬ勇気なんてものはなくて、生きたくて、でも生きていても自分の存在価値なんてこの世にはどこにもなくて、家族からの期待、仲間からの信頼、知らない人からの信望の眼差し、それを裏切ってしまったらどうしたらいいのだろうと、ああ、きっとこの一度で、今の今まで自分が積み上げてきた信頼も、期待も、希望も、それは全て無くなるのだろうと思うとどうしてこんなにも胸が痛く、死にたくなるのだろうか。人はいつか死ぬ。けれどそれは今ではない。勇気なんてものを持てない自分に今死ぬことなんてできやしない。期待に応えるのが怖くて、人を避けて、期待をされなくなって…それから心に潤いなんてものはなくなった。誰かを思う気持ちも、期待に応えようと思う心も、何かをしようとするやる気も、その全てが失われてしまった。ああ、そうなのだろうな、失ってから気づく、それは何かが手に入っているからこそ気付かないことがある、ということなのだろう。では、今の自分は誰なのだろうか?あの頃の自分と今の自分は同じなのだろうか?同じなのだろう、今のままで現実逃避を夢見ても、今の自分がそれを証明している。これは夢ではない。これは幻ですらない。世界はこんなにも都合は良くない。それは1番誰しもが知っているはずだ。

なぜ人は死にたいと願うのにそれは口にしないのだろう。なぜ誰もが死にたくも生きたいと矛盾を抱えてる中で、死にたいと叫ぶ人がいるのだろう。本当に死にたい人はもう手遅れだ。死にたいと叫ぶ人はまだ助けてくれる人がいる証だ。ならこの誰もが死にたいと願っている世界で生きたいと思う人はどうなるんだろう。生きたくても周りに希望なんてなくて、誰もが流されて、死んでいるような毎日を過ごしている。生きているのは一握りの人間だけ。それをみて毎日過ごして、結局、自分は生きられないと失望するのだろう。それを体験して初めて自分と他人は同じなんだと気付くのだ。初めから誰も死にたいなんて願っていない。誰もは最初が生きたいと、死にたくないと叫んでいたはずだ。けれどそれは人の人生の中で歪んでいくのだろう。それは些細なきっかけかもしれない。大きなきっかけなのかもしれない。大小に違いはあれど、それは人を歪める力を持っている何かなのだ。そしてこれからもひとはそれに歪められ、壊され、絶望を振りまくのだろう。

なんて素晴らしい世界なのだろうか。そう誰かが声高々に叫んでいる。
なんてくだらない世界なんだ。そう誰もが思っている。
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